Webメディアの制作・立ち上げ時に心がけたいコト
最終更新日:2020年01月30日
Webメディア制作の前に3C分析をしておこう
3C分析をご存知でしょうか?
わかりやすくいうと、Customer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3要因を分析して自社の成功要因を見つけ出す手法です。マーケティングを行なう際に最もオーソドックスな手法として用いられていますが、Webメディア制作にあたっても非常に有用です。
その要因をひとつずつ見ていきましょう。
Customer(顧客)
まず、顧客の分析に必要なのはニーズの調査です。そこがしっかりしていないとターゲットを設定することができません。
その手法はさまざまですが、自社で行なうのであれば顧客へのアンケートやインタビューなどが考えられます。また、専門の企業に依頼して自社サイトのキーワード検索ボリュームなどを調べることも効果的でしょう。
顧客の分析を怠ると、自社の強みを顧客とマッチングさせることが難しくなります。なので、この分析は基本中の基本といえます。
Competitor(競合)
次に、競合の立場になって事業の優位性を分析します。どんなニーズがあるのか、価格や販売経路だけではなく、どんな手法でターゲットを絞り込んでサービスを提供しているのかも調べたいところです。
競合がWebサイトを持っているのであれば、そのコンセプトや展開手法、コンテンツの内容もチェックしましょう。
Company(自社)
現時点ですでにわかっていると思われるかもしれませんが、改めて自社の強みや魅力、顧客への提供価値を整理してみましょう。特に現時点で利益につながっているもの、例えば売れ筋の商品や評判のいいサービスなど、自社が顧客に提供できているコンテンツを調査します。
そうした現状認識がWebメディアを立ち上げるにあたっての最初の視点となります。
3C分析を基にバリュープロポジションを固めていく
3C分析によって、どうやってWebメディアの立ち上げを成功させるかのヒントが見えてきたかもしれません。
今後は、その分析結果を基にバリュープロポジションを固めていきましょう。
バリュープロポジションとは、企業が顧客に提供できる価値のことです。これを確立しないことには、いくらWebメディアを立ち上げたところで期待する効果は望めません。
分析で得た顧客のニーズと競合先の状況、そして自社ができることを照らし合わせ、競合が打ち出していない自社だけの強みを見つけましょう。それが集客を成功させる効果的なリード獲得戦略となり、立ち上げたWebメディアを活性化させる源となるのです。
Webメディアを立ち上げの準備
まずは、Webメディアを立ち上げる準備のために必要なポイントをお伝えします。
既存Webサイトを分析しよう
自社で開設しているWebサイトをメディア化したいという場合、おそらくアクセス状況は把握されていると思いますが、改めてコンテンツの分析も行なうべきです。
そして、
このいずれかを決めておきましょう。
自社でWebサイトを開設していない場合は、CMSでサイトを構築し、一般的な企業情報とブログをそれぞれ別物として見せるような構成を検討することも考慮します。
ドメインを取得しよう
前述のように既存サイトをCMSで置き換えるのであれば、ドメインを引き継げるので新たに取得する必要はありません。しかし、別個に新たなWebメディアを立ち上げるのであれば新たなドメインの取得が必要です。
これは企業それぞれの考え方次第ですが、企業ドメインとはまったく別の独立したメディアであることを示すために関連性のないドメインを取得するのも一手です。もちろん自社サイトとの連携を前面に打ち出すのもありですから、その場合は関連性を意識したドメインを考えたほうがいいでしょう。
ホスティングを選定しよう
新たなWebメディアを立ち上げる際には、どんなホスティングのタイプがいいのか検討する必要があります。
自社のWebサーバーや外部の専用サーバー、共用サーバーもありますが、最近では高機能なクラウドサーバーも増えてきました。SEOが重要視されるWebメディアでは、ページの表示スピードも大切なポイントです。せっかくWebメディアを立ち上げるなら目標PV数も背伸びして設定して、アクセス集中時の処理能力が高い環境を構築しましょう。
CMSを選定しよう
Webメディアでは膨大な数のコンテンツを管理する必要があるため、どうしてもCMSを多用することになります。
CMSはオープンソース型、パッケージ型、クラウド型の3種に大別されます。それぞれのメリット、デメリットを踏まえて、Webメディアの目的と将来展望に合った適切なCMSを選択しましょう。
Webメディアの展開戦略を考える
Webメディアの立ち上げには、その準備と併せて開設後の展開戦略を講じておく必要があります。基本的な方向性を明確にするために、ここでは戦略策定のポイントを大きく3つに絞ってお伝えします。
Webメディアのコンセプトを決定しよう
まずはそもそもなぜWebメディアを展開していくのか、その目的を明確にした上で、それを達成するためのコンセプトを決定していかなければなりません。
普通に考えると、企業がユーザーとの距離を縮めて信頼関係を構築し、顧客になってもらうことがWebメディアを運営する第一の目的なはずです。
そのためには、ユーザーにとって有益かつ質の高いコンテンツを継続して発信していくのは当然のことです。それをどのようなターゲットに向けて、どのように発信していくのか、自社の特性と合わせた場合にそれは適切なのか、それを示すのがWebメディアのコンセプトです。
リード獲得のための戦略を立てよう
どれだけWebメディアに多くのユーザーがアクセスしてくれたとしても、リード(見込み顧客)として顧客化につながらなければメディアを運営している意味がありません。
ユーザーをリードとするためには、リードジェネレーションやリードナーチャリング、簡単にいえば見込み客の発掘と育成につながる仕組みが必要です。
このような仕組みの構築にはマーケティングオートメーション(MA)ツールが便利です。CMSとの組み合わせも考えていくことをお勧めします。
コンテンツ拡散の戦略を立てよう
狙っているキーワードに基づいたコンテンツを作成する、SEO対策を行なうといった作業は基本的なことですが、併せてSNSなどのアーンドメディアを活用したコンテンツの拡散戦略も考慮する必要があります。
膨大な情報があふれるWebの世界では、ただコンテンツを公開するだけでは多くの人の目に触れることはまずありません。
企業がFacebookやTwitterなどのSNSを利用しているのが当たり前となった現在、これらもWebメディアの一部として認識し、積極的に連携させていきましょう。
Webメディアの実行プランを策定する
Webメディアのコンセプトや基本的な展開戦略が策定できたら、今度はそれらを具体的な実行プランに落とし込んでいきましょう。
ここではその実行プラン策定の方法をお伝えします。
編集責任者を決め、ライターを確保しよう
Webメディアは「ユーザーに有用かつ質の高いコンテンツを継続して発信する」とお伝えしましたが、当然ながら更新が滞るとユーザーが離れてしまうのがその理由です。
ユーザーをしっかり掴むWebメディアにするためには、基本は毎日更新、そして1日に複数の記事をアップするのが理想です。そのためには一定数以上のライターを確保しなければなりませんし、それを管理してクオリティを担保する編集責任者の存在が必要です。
通常、ライターは社内、社外のいずれから探すか、もしくはその両方を活用することになるでしょう。
そして、Webメディアの成否は編集責任者の手腕にかかっています。理想はWebメディア制作経験者ですが、何よりコンセプトを理解し、ぶれることのない方向性を保つことができる人でなければなりません。
ページレイアウトをフォーマット化しよう
コンテンツを作成する体制の目処が立ったら、ページレイアウトをフォーマット化して視覚的にもイメージを掴めるようにしましょう。この作業を行なうことで編集者とライターの意思疎通をスムーズにし、結果としてページの質も上がります。
SNSと連携させる場合は、あとになってレイアウトを変更しなくてすむように、この時点でシェアボタンなどの位置を決めておいた方が無難です。
関係者のスケジュールを管理しよう
Webメディアの運営には複数の人間が関わることになりますが、その中でも特にスケジュール管理を重視すべきはライターです。記事作成に要する時間、記事のボリュームなどはライターによって変わってきますし、更新ペースもコンテンツによってさまざまでしょうから、元締めたる編集者がしっかりスケジュールを管理することがとても重要になってきます。
できれば避けたいところですが、万が一スケジュールがうまく調整できない場合に備えて、あらかじめストック記事を抱えておくと安心かもしれません。
Webメディア分析の基準と方法を考えよう
Webメディアの運営がうまくいっているかどうか、それには何らかの分析が必要です。わかりやすいものでいえばPV数や検索順位、サイト滞在時間などの指標を基準として分析し、足りないところは改善していかなければなりません。
アクセス解析には「Googleアナリティクス」、検索順位チェッカーの「GRC」など、さまざまな分析ツールがありますので導入を検討してみましょう。
成果が出るWebメディア制作・立ち上げならZenkenへ
言うまでもありませんが、WebメディアはPV数を稼ぐことが目的ではありません。
Webメディアはバリュープロポジションを意識した運営と展開をすることで、はじめてユーザーをリード化して顧客へつなげることができるのです。その集客の流れを繰り返すことで、自社の商品やサービスをブラッシュアップさせる方向性も見えてくるでしょう。
当サイトを運営するZenkenでは、クライアントのバリュープロポジションに則したコンテンツマーケティング・Webなどあらゆるメディアの制作に精通し、これまでに7000件を超える実績を残してきました。
「売れる」市場でユーザーから選ばれるマーケティング戦略を立案し、そしてセグメントナンバーワンの立ち位置を得るために、Webメディア制作・立ち上げの際には是非ともご相談ください。