「組織の生産性を上げるにはどうすればいいのか」「プロジェクトに適任のスタッフをアサインしたいがどう選べばいいのか」といった課題を持っている企業の担当の方に向け、活用すべき組織サーベイツールやサービスを紹介していきます。
各社のサービスやツールの特徴や費用、導入事例についてまとめていますので、組織サーベイに興味関心がある人事担当・経営者の方は参考になさってください。
会社名 | サービスの特徴 |
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BUSINESS DRIVE組織 |
組織の課題を見える化&最適化! AIが提案する具体策で、強い会社へ
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weport finder |
200社・6万人の回答データに基づいたアルゴリズムで分析 |
LLax forest |
SOMPOグループで培った豊富な実績とノウハウ |
EX Intelligence |
高いカスタマイズ性を持っており、設問変更などが可能 |
ハタラクカルテ |
統計的に人材定着と関連が深い15項目で構成されたサーベイを提供 |
THANKS GIFT |
エンゲージメント向上や離職防止、コミュニケーション活性化を目指せる |
Wevox |
「きづく」というプロセスを大切にしている |
Attuned |
個人の内発的モチベーションと、エンゲージメントを可視化 |
ラフールサーベイ |
企業リスクなど組織の状態を可視化する際に必要な設問を用意 |
Geppo |
個人・組織のサーベイにより課題を見える化する |
適性検査CUBIC TRIUMPH ver. |
採用・組織診断で求められる幅広い領域をカバー |
ミイダス |
簡単なアンケートでのデータ収集し集約したデータの可視化 |
そもそも組織サーベイとは?
ここでは、組織サーベイについて知っておきたい基礎的な知識についてご紹介します。
サーベイにもいくつかの種類がある
組織サーベイにはいくつか種類がありますので、どのような調査があるのかをみていきましょう。
従業員サーベイ
人事制度を改定する場合、また就業規則を改定する場合などに用いられる調査です。人事部が立てた課題を検証するための情報を集める目的で行われます。また、人事部主体で行われる調査をまとめて「従業員サーベイ」と呼ぶこともあります。
モラールサーベイ
従業員のパフォーマンスを向上させるにあたって、どのような要素が関わってくるのかといった情報を集めるために行われる調査です。
パルスサーベイ
従業員に対し、簡単な質問を毎日や週1回、月1回といったように定期的に行う意識調査方法のひとつです。この質問は1〜5分で回答できるような内容が基本です。従業員満足度の向上につながると期待されます。
エンゲージメントサーベイ
従業員が持っている、企業に対する熱意や貢献意欲を引き出すことを目的として行われる調査です。この調査を行うことによりエンゲージメント向上の障害となっている課題や問題点を把握できます。
組織サーベイを行う目的とは
人材の流動性が高まっている昨今、従業員の離職をどう防止するかという点は企業にとって課題となっています。この点からも、企業は従業員がやりがいや働きがいを感じられる職場づくりを行う必要があります。
このような背景から、企業は従業員との関係性を見直すことが大切であり、従業員エンゲージメントへの取り組みが重要性を増しているといえます。以上から、組織サーベイを行い現在の課題や問題点の洗い出しを行い、解決へ向けた取り組みを行うことが大切です。
組織サーベイを行うメリットと効果
組織サーベイを行うことによって下記のようなメリットや効果が得られると考えられます。
生産性の向上
現在よりも生産性向上を目指すには「仕事する上で何がネックになっているのか」「どのような手間が発生しているのか」を組織サーベイで把握し、その問題や課題を解決することによって生産性の向上を目指せます。
離職防止につながる
従業員が組織や会社のどのような部分に不満を持っているのかといったことがわかれば、離職の防止につなげられます。従業員の不満が大きくなる前に早期に本音をつかみ、課題解決に取り組むことによって長く活躍してもらえると考えられます。
トラブルを未然に防止する
組織の問題が表面化しないまま大きくなってしまわないように、組織サーベイを行うことでトラブルを早めに発見することによって解決に向けて取り組めます。この取り組みによってトラブルを未然に防ぐとともに、従業員を守ることにもつなげられます。
組織サーベイの進め方
サービスやプランによっても進め方は異なりますが、組織サーベイの一般的な進め方について下記にまとめました。
手順①:目的を明確化する
「なぜ組織サーベイを行うのか?」という点を明確にします。今ある課題や課題に対する仮説を立て、サーベイを実施するとさらに本質的な課題を把握できます。この目的は担当者や管理者、経営者間で共有することも大切です。
例えば、
- 従業員の会社への満足度を把握
- 組織全体の強みや弱みを把握
- コミュニケーションの改善
- 変化の管理※
といった視点で目的を設定してみると良いでしょう。 ※組織の再編、経営トップの変更、新しいポリシーやプロセスの導入をした場合を想定。
手順②:サーベイを行うツールを選定する
組織サーベイのツールにはさまざまなものがありますので、その特徴を比較した上でどのツールを利用するかを選定します。
手順③:サーベイを実施する
従業員に対してサーベイの目的や理由、必要性を説明した上で実施を行います。また、回答しやすいように匿名にしたり、回答期間に余裕を持たせるといった工夫も必要です。
収集したデータを客観的に分析して課題の抽出、問題点解決の方法を探します。さらに、従業員にもフィードバックを行います。
組織サーベイツールの費用相場
組織サーベイツールの費用相場は、セミナーやOJTを含むものや、課金性のアプリなど非常にさまざまなものがあり、値段もそのツールごとに異なります。
費用はサーベイの対象となる人数により異なりますが、安いものだと1名あたり月額300円の利用料金となっているものから50名あたりの実施で50〜300万円といった価格のものもあります。
組織サーベイの設問項目
組織サーベイは、従業員の意見や感情を理解し、職場環境の改善に役立てるための重要な手段です。以下の説明は、組織サーベイの設問項目の概要を提供します。
仕事内容に関する項目
このカテゴリーは、従業員が自身の仕事内容に対してどのように感じているかを把握するためのものです。具体的には、仕事のやりがい、職務の適合性、能力の活用度、研修と成長の機会に関する感覚が含まれます。
ここから得られるフィードバックは、従業員の職務満足度を高め、生産性を向上させるための改善策を導くために利用されます。
待遇に関する項目
待遇に関する項目は、従業員が自身の給与、福利厚生、労働条件などの待遇にどれだけ満足しているかを評価することを目的としています。
これには、報酬の公平性、労働量の適切さ、働く環境の質などが含まれます。待遇への不満は従業員のモチベーションと忠誠心に直接影響するため、この項目から得られる情報は非常に価値があります。
職場の雰囲気に関する項目
職場の雰囲気に関する項目は、職場環境の質、コミュニケーションの開かれた度合い、ハラスメントの有無、チームワークの効果など、従業員がどのように職場の文化を感じているかを測定します。
健全でポジティブな職場の雰囲気は、従業員の満足度と生産性を高める重要な要素です。
人間関係に関する項目
このセクションは、従業員が職場での人間関係、特に上司や同僚との関係についてどう感じているかに焦点を当てています。
信頼と相互尊重の度合い、コミュニケーションの質、対人関係のストレスレベルなどが評価されます。良好な人間関係は、効果的なチームワークと高い職場満足度の基盤となります。
会社の経営方針に関する項目
最後に、会社の経営方針に関する項目は、従業員が組織の方向性、目標、戦略にどれだけ共感しているか、またそれらに対してどの程度理解と満足をしているかを評価します。
会社のビジョンや経営方針への強いエンゲージメントは、従業員のモチベーションを高め、組織全体の目標達成に寄与します。
これらの項目を通じて、組織は従業員の視点を包括的に理解し、改善策を導き出すことができます。
組織サーベイの成功は、正直でオープンなフィードバックを促す環境の構築に依存しています。そのため、無記名調査の実施や回答が外部に漏れないことを保証することが重要です。
組織サーベイツール選びのポイントと注意点
上記でご紹介してきたように、組織サーベイツールにはさまざまな種類があります。どのツールを選ぶと良いのかわからない、という方のために、選び方のポイントをご紹介します。
自社の課題に機能が合っているか
組織サーベイツールは、各ツールにより機能が異なりますので、対象となるツールの機能が自社の課題に合っているかどうかを確認しましょう。そのためにも、「離職防止のため」などサーベイの目的を最初に明確にしておくことが大切です。
自社の課題解決につながる機能が搭載されていれば、あらかじめ明確にしておいた目的の達成にもつなげることができます。
使いやすいデザインになっているか
サーベイを行う際、操作が複雑など回答する従業員が使いにくいツールだと、ストレスを与えてしまうこともあります。このことから、従業員がスムーズに回答できるようにわかりやすい画面設計になっているか、という点はあらかじめ確認しておくことが重要です。
この部分を確認するためには、トライアルやデモなどの活用がおすすめです。あまりパソコンの操作に慣れていない従業員も使いやすいかといった観点でもチェックしてみてください。
組織サーベイに関するよくある質問
Q1.従業員に真剣に回答してもらうためにはどうすれば良いでしょうか?
まずは、調査の目的をしっかりと説明します。さらに、プライバシー面にも配慮が求められますので、配布や回答の督促、回収を行う方法などについても十分に注意することが必要です。
さらに、調査実施者への信頼感についても真剣に回答してもらえるかどうかといった部分に関連してきますので、従業員との信頼関係を日頃から構築するように努めておくといった点も大切です。
Q2.従業員に対し、調査結果のフィードバックは必要でしょうか?
調査により浮き彫りになった問題の解決に取り組むためにも、従業員に対する結果のフィードバックは行う必要があります。もし調査のみを行い結果を公表しないとなると、従業員からの信頼を失う可能性も考えられます。
結果についてはしっかりとフィードバックを行うとともに、明らかになった課題について企業としてどう取り組んでいくのかを説明します。
Q3.調査はいつ実施したら良いでしょうか?
調査時期はそれぞれの企業により異なるため一概にはいえませんが、繁忙期や人事異動が発生する時期は避けた方が良いと考えられます。この時期は、従業員や業務だけで手一杯になるため調査の回答を行う余裕がないこともあります。
また、時系列で変化を見たいと考えている場合には、調査を毎回同時期に行うようにするといった点もポイントになってきます。
組織サーベイのまとめ

こちらの記事では、組織サーベイの重要性やツールの選び方などを紹介してきました。
新卒採用や中途採用にも苦労は尽きませんが、まず社内のリソースをどのようにして生かしていくかも大きな課題です。でも外から受け入れるだけが人事戦略ではないはずです。
いまは気づいていないだけで、もしかすると社内には貴重な宝物が潜んでいるかもしれないのです。
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- 本記事は、2023年3月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。