新卒採用できない！中小企業の採用課題解決アイデア
最終更新日：2024年04月03日
人材不足による売り手市場は、新卒採用を困難なものにしています。
特に中小企業は、大企業とのバッティングや人的リソース不足、採用コスト不足などから、自社の求める人材が確保できないケースが多いです。
厳しい状況の中で、新卒採用を成功させるには、どうすればよいのでしょうか。
新卒採用活動は、一種のマーケティングです。自社ならではの魅力を訴求し、学生に選ばれる企業となるため、戦略を立てて行う必要があります。
この記事では、中小企業が新卒採用を成功させるための戦略的な採用活動のポイントについて、詳しくご紹介します。
新卒採用ができない中小企業の課題
なかなか新卒採用できないという中小企業には、どのような採用課題があるのでしょうか。多くの中小企業が抱えている課題を詳しくみてみましょう。
応募者が集まらない
同じ業種であれば、知名度のある大企業を選ぶ学生が多いため、中小企業は応募者が集まりにくいとの課題があります。
多くの学生が利用する就職サイトに求人を出しても、大手企業の求人に埋もれてしまって、思うような採用につながらないケースも多いようです。
新卒採用にコストがかけられない
大手企業と中小企業では、採用全体にかけるコストに大きな差があります。
とにかくコストをかければいいというものではもちろんありませんが、やはり情報の露出量には違いが出るため、中小企業の採用情報が埋もれがちになってしまいます。
人的リソースが不足している
中小企業では人的リソース不足のため、採用担当者が新卒採用以外のタスクを抱えている場合が少なくありません。
さまざまな仕事に追われる結果、採用業務で重要なレスポンスが遅れてしまい、採用のチャンスを逃している可能性もあります。
内定辞退者が多い
内定を出したにも関わらず、大手企業とのバッティングなどによって、内定辞退者が出るケースもあります。
採用担当者が他の業務との兼任であるがゆえに、内定後のフォロー体制が手薄になり、学生が不安を抱いてしまうことが原因となる場合もあります。
中小企業が新卒採用を成功させるポイント
新卒採用が厳しい状況であっても、採用活動の見直しや工夫によって、自社の求める人材獲得に成功している中小企業もあります。
中小企業が新卒採用に成功するためのポイントとはどのようなものなのでしょうか。
ターゲットとする学生を明確にする
新卒採用ができないからといって「とりあえず優秀な学生なら誰でもよい」という姿勢はよくありません。
どのような要素をもった人材を必要としているのかが明確になっていないと、適切なアプローチが新卒にできないため、選考基準が定まらないなどの問題が生じやすくなります。
ターゲットとする学生を明確化するには、自社の経営理念やビジョンなどを整理したうえで、ターゲットに求める条件を洗い出しましょう。ターゲットが定まれば、主観や印象に左右されず、自社に必要な人材を採用しやすくなります。
早期からの接触機会を設ける
大手企業とのバッティングを避けようと、大手企業の内定出しが終わってから採用活動を始める中小企業もあるようです。
しかし、昨今のような売り手市場では、選考落ちする学生は減っているので、学生との接点が絶対的に少なくなります。
また、同じ中小企業でも、早期から採用活動を開始しているところもあるため、スロースタートの採用活動は採用のチャンスを逃しかねません。
新卒採用を成功させるには、なるべく早期から接触機会を設け、自社の条件に合った学生と出会うことがポイントです。
社内全体で協力体制をとる
採用充足率が高い企業には、社内の採用活動への協力体制が整っているという特徴があります。
採用担当者だけでなく、他の部署の社員と接点を持てることは、学生にとって非常に有益であり、自社への興味を高め、自社で働く姿をイメージさせるポイントにもなります。
自社の魅力や仕事のやりがいを伝える
新卒採用を成功させるポイントとして、自社の魅力や仕事のやりがいを伝えることも有効です。大企業では経験できないような、中小企業だからこその魅力ややりがいは強いアピールとなります。
会社説明会や選考会などの機会に、学生を惹きつけるような、魅力ある紹介や説明ができているかを見直してみましょう。
大手企業になくて、自社にあるものと考えると頭を抱えてしまうかもしれませんが、この点はまさにマーケティング戦略に通じるところです。
規模が大きく何でもある大手に対して、一点突破の強みを持つのが多くの中小企業。
超専門的な技術やノウハウが身につくということは、プロを目指すような新卒にとっては魅力となります。
また自社ならではの仕事環境や働きやすい制度なども、学生のニーズに沿っていればアピールポイントになるでしょう。
できないをできるに変える新卒採用方法
新卒採用には、いくつかの手法があります。まずはまとめて紹介していきます。
就活サイト
多くの企業が、新卒採用で利用している手法です。就活サイトへの登録は、就活の基本ともいわれています。多くの学生に情報提供する場としておすすめです。
エージェントによる新卒紹介
プロの新卒採用エージェントを介し、企業が求める人物像にマッチした学生を紹介してもらう手法です。ターゲットを絞り込んでいるため、非公開・短期間で、求める人材を獲得しやすい点がメリットといえます。
新卒向け合同説明会
就活サイトと並んで、就活の基本といえる手法です。来場した学生に直接自社のPRができるほか、他企業の新卒採用を知る機会にもなります。
多くの企業が参加しているため、説明内容や見せ方を工夫して、学生に印象付けることがコツです。
インターンシップ
近年の新卒採用で一番注目されている手法といえます。インターンに参加してもらうことで、学生がよりリアルに入社後のイメージづくりができるため、入社後のミスマッチを防ぐことが可能です。また、面接だけでは把握できない学生の姿を知ることもできます。
大学就職課
各大学が設置している就職課を介して、学内説明会や就職斡旋・学生紹介などを促してもらうこともできます。大学や学部を絞った採用活動が可能です。大学側と良好な関係性が構築できれば、先々の採用活動がスムーズになるメリットもあります。
ハローワーク
ハローワークは、新卒採用に限らず、幅広い求人情報を無料で掲載できます。利用する学生が少ないデメリットはありますが、新卒応援に力を入れているハローワークもあります。特に地方での採用活動に適している手法です。
自社ホームページ
自社ホームページに、企業情報や採用情報を掲載する手法です。就職サイトと違い、制限なしで情報を盛り込めます。
自社ホームページに、採用オウンドメディア（採用情報に特化したサイトやページ）を紐づければ、企業情報と採用情報をまとめて提供することが可能です。
デザインや内容に特徴をもたせれば、学生間での話題となり、自社の知名度を高めるのに役立つ可能性もあります。
採用オウンドメディア
採用オウンドメディアは、自社の採用情報や働く環境、仕事内容、社員紹介といった、採用活動に関する情報発信に特化したメディアのことです。
採用情報がまとまっていることで、学生も魅力を理解しやすく、興味を持ってもらいやすくなります。
また情報を発信する側としても、自社の魅力が最も伝わるコンテンツを自由に制作できるため、採用ブランディングの観点でも非常に効果的です。
新卒採用成功には採用活動の見直しと工夫がカギ
中小企業の採用活動は厳しさを増していますが、戦略的な採用活動を行うことで、自社とマッチする人材を採用できる可能性が高まります。
新卒採用を成功させるために重要なのは、自社ならではの魅力や仕事のやりがい、楽しさなどをわかりやすく伝えること。
そのためには、自社の強みや価値を整理し、学生を惹きつける訴求をする必要があります。
「これから就職をする新卒が求めていることとは？」そのニーズに応える情報を発信する。まさにマーケティング活動そのものです。
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