ビジネス環境におけるハラスメントは、職場の生産性や従業員の士気に深刻な影響を及ぼす問題です。ハラスメント対策サービスには、相談窓口のみのような特定のニーズに合わせて部分的な支援を行うサービスや、事前の予防策から問題発生時の迅速な対応までトータル支援を提供する会社など、多様なニーズに応えるために種類豊富なサービスが存在します。各社の実績や専門家による対応の有無、などにも注目です。
この記事では、ハラスメント対策サービスを提供している各社の特徴やサポート内容、費用、口コミ評判、事例を紹介します。社員へのハラスメント対策を外部委託する際の比較の参考にしてください。
おすすめのハラスメント対策サービス一覧表
ハラスメント対策サービスを提供している会社を一覧で紹介します。提供する会社によって特徴が異なるため、導入には比較・検討が必要です。ニーズに応じた会社選びにお役立てください。
会社名 | サービスの特徴 |
---|---|
パソナセーフティネット |
専門家による手厚いフォローで安心!担当者を強力バックアップ
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Zation |
担当者の負担を軽減!経験豊富な弁護士・社労士がハラスメントや公益通報に幅広く対応
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東京海上日動メディカルサービス |
予防・定期確認、対応・解決、再発防止と3つのフェーズに対応 |
クオレ・シー・キューブ |
年間約750件の研修実績とのべ3000社以上のコンサルティング実績 |
ティーペック |
研修・相談・法令対応までハラスメント総合プログラムを提供 |
ピー・シー・エー |
ストレスチェック&総合的なハラスメント対策、労災訴訟への対応も |
ウェルリンク |
研修、通報窓口、パワハラ行為者プログラム、個別面談など多彩なサービス |
Terrastory |
ハラスメント対策から会社の魅力向上まで一貫した対応 |
アスマーク |
50万人以上に利用されている実績豊富なハラスメント対策 |
人援隊 |
専門講師の紹介&メールマガジン配信でハラスメント対策を強力支援 |
リモート産業保健(ハラスメント相談窓口) |
夜間・休日匿名・電話・WEBもOK、心理カウンセラーが適切に相談対応 |
e-Karte |
匿名&WEB回答により簡単・リアルに実態収集、講習動画の提供も |
ダイヤル・サービス |
パワハラ防止法対応、法人向けの委託サービス |
ヒューマン・クオリティー |
各種ハラスメントに対応する防止研修 |
ピースマインド |
「準備」「予防」「対処」の3ステップで包括的サポート |
マネジメントベース |
セミナー開催・ツールの開発提供など多彩な施策 |
KAKEAI |
1on1支援ツールがさまざまな業種の企業に採用 |
サザンクルー |
月額15,000円~(税込)の相談窓口 |
アチーブメントHRソリューションズ |
具体例を用いた演習でハラスメント防止研修 |
日本電気(WhistleB) |
匿名通報・対話、通報制度の活性化と組織の健全化を促進 |
セレクションアンドバリエーション |
認知バイアス調査・行動改善研修でハラスメント課題を解消 |
ヒップスターゲート |
基礎知識から背景と傾向、訴訟事例まで幅広く学べる |
ハラスメント対策サービス活用のメリット
ハラスメント対策サービスの活用には以下のようなメリットがあります。
- ハラスメントを予防できる
- 早期発見・早期解決につながる
- 働きやすい労働環境を作れる
- 法令違反を防ぐことができる
ハラスメントを予防できる
ハラスメント対策サービスの一環として、各種の研修を受けることでハラスメントへの理解と認識が深まり、ハラスメント発生の予防につなげることができます。
早期発見・早期解決につながる
ハラスメント対策サービスでは、当事者による匿名での通報や相談が可能です。当事者は通報がしやすいため、ハラスメントの早期発見・早期解決につながります。
働きやすい労働環境を作れる
ハラスメント対策サービスを利用することで、ハラスメント問題が解決するだけでなく、労働環境の雰囲気や風通しが良くなり、従業員にとって働きやすい環境を構築できます。
法令違反を防止できる
2022年4月から、中小企業にもパワーハラスメント防止法が義務付けられました。企業は同法に沿ってハラスメントの防止措置を講じる必要があります。ハラスメント対策サービスを活用することで法令違反を防止できます。
ハラスメント対策サービスの選び方
ハラスメント対策サービスは、事業者によってサービスの内容や得意分野が異なります。外部相談窓口の設置から、研修、セミナー、アンケート、各種ツールの提供など、提供できる施策もさまざまです。
事業者の種類には、ハラスメント対策専門業者、法律事務所、社会保険労務士事務所など、多種多様なものがあります。やはり業態によってサービス内容や得意分野が異なるのが一般的です。
そのためこれらの点を踏まえた上で、ハラスメント対策サービスを利用する際は、自社のニーズに適した業者を選ぶ必要があります。自社や組織内のどのようなハラスメント課題を解決したいのか、問題点を明確にすることで、自ずとそれに適した業者が見つかるでしょう。
ハラスメント対策サービス関するよくある質問
Q1.ハラスメント対策サービスにはどんな種類があるの?
ハラスメント対策サービスには、以下のような種類があります。
- 外部の相談窓口設置
- アンケート
- 研修代行
- ツールや教材(eラーニング)
- 総合的なサポート
外部の相談窓口設置
相談窓口はハラスメント対策サービスの中で最もメジャーなサービスの一つです。文字通りハラスメントの相談窓口を外部委託して、電話・Web等から匿名で通報したり相談したりすることができます。
アンケート
ハラスメントに関する組織内の現状を把握するための施策です。従業員や経営層を対象にアンケートを行い、ハラスメントにおける意識や実態を調査します。本格的なハラスメント対策の前段階として行われるものです。
研修代行
従業員や経営層を対象としてハラスメントに関する研修を実施します。専門講師による講義を実施したり、受講者も参加して演習を行ったり、様々な研修プログラムがあります。要望に合わせてカスタマイズも可能です。
ツールや教材(eラーニング等)
ハラスメント対応サービスには、内部通報管理ツール、動画教材、eラーニングプログラム、小冊子、ポスターなど、さまざまなツールやサービスが含まれています。
包括的なサポート
ハラスメント対策サービスの提供会社の中には、上記のサービスを総合的に対応できる会社もあります。総合対応ができる業者に依頼すると、ハラスメントの実態把握から、予防、対応、解決、再発防止までトータル管理が可能となります。
- 免責事項
- 本記事は、2024年3月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。