Webプロモーションとは?効率的な手法・成功事例・種類を一挙紹介!
最終更新日:2024年03月26日
Webプロモーションとひとことで言っても、その手法や種類にはさまざまな手法や種類があります。そもそもプロモーションというのがわかりにくい、と感じているかたもいるかもしれません。Webによる集客や販促が当たり前になったいま、より効率的なWebプロモーションが求められています。
そこで本記事では、Webプロモーションをタイプや種類ごとに分けて説明、具体的な成功事例について紹介します。
また、売上につながる成約率の高い集客を実現するためのポジショニングメディア戦略についてもご紹介しています。
- 自社コンセプトにマッチした見込み顧客が増え、契約単価が1000万円向上した
- 商材の強みや特徴を理解した上で反響に至るため、価格競争から脱却し受注単価が2.5倍になった
- 数ある競合から自社に興味を持ってもらえるようになり、反響獲得後から契約までの期間を3分の1に短縮できた
といった成果があるWeb施策についてご興味のある方は、以下で詳しく解説しております。ぜひご確認ください。
Webプロモーションとは?
Webプロモーションとは、サイト上の広告やSNSを使って、Web上で顧客に対して宣伝を行なう広報手段のひとつです。
製品やサービスをPRする手段として、これまではテレビCMや新聞広告、折込チラシ、などが主流でした。しかし、これらのPR方法は広告費が高額なものが多く、限られた企業しか利用できません。
インターネットが普及した今、Webプロモーションを活用することで、より安価に、より幅広い顧客層に対して、製品やサービスの宣伝が行えるようになりました。
Webプロモーションのゴール
Webプロモーションの最終的なゴールは「自社の製品やサービスが認知され、購入してもらう」ことです。インターネットの普及とともに、Web上で商品を購入したり、サービスを提供してもらうことが当たり前となりました。
だからこそ、Webプロモーションを通して、より多くの人に自社のHPへ訪問してもらい、自社製品・サービスの販売促進を行なうことは非常に大切です。Webプロモーションを積極的に活用することで、これまで以上に多くの顧客へリーチを広げることができます。
Webマーケティングの役割
WebマーケティングはWeb上で集客を行い、顧客の販売を促進する活動のことです。Webマーケティングの役割は、適切な手法で自社サイトに集客を行なうこと」で、サイトに掲載する記事のSEO対策やWeb広告、SNSなど様々な手法があります。
Webマーケティングにおいて、「自社の製品・サービスに興味・関心を持ってもらって、サイトへの導線をつくる」ことは非常に重要です。せっかく費用をかけて広告を出しても、それが自社製品・サービスの魅力が十分に伝わるような内容でなければ、サイトに誘導することはできません。
Webマーケティングでは、「どの媒体経由でサイトを訪問したのか」「広告からどれくらいのCVが獲得できたのか」といったデータを算出することができます。ABテストを繰り返して、最適なPR手法を見つけましょう。
Webプロモーションのメリット
Webプロモーションには下記のようなメリットがあります。
①PR効果が数値として明確に算出できる
Webプロモーションは、ツールを活用して、クリック数や広告からのサイト訪問者数などを数値で算出できます。予算から目標を設定して、想定通りの集客ができていのか確認することで効果的な運用が可能です。
②低コストで導入できる
テレビCMや新聞掲載広告に比べて、Webプロモーションはどの手法でも安価に導入できます。予算に合わせて、少額から始めることが可能です。
③ターゲットに合わせて柔軟に展開できる
若者がターゲットであればSNSに広告を出す、などWebプロモーションはターゲットに合わせて展開できます。
Webプロモーションの種類
では実際にどのような種類があるのか、見ていきましょう。
SEO(検索エンジンの最適化)
SEO対策はGoogleなどの検索エンジンからの自然(オーガニック)流入を増やすための施策です。対策キーワードが検索エンジンから評価され、ランキング上位に表示されるように最適化していきます。
Google検索セントラルブログにて、2021年6月中旬(当初は5月導入とされていた)より「Core Web Vitals」徐々に導入すると発表されました。今後はユーザー体験向上のため、ページの表示速度やユーザーとの対話性など、新たなランキング要因が加わります。
SEO対策はGoogleなどの検索エンジンのアルゴリズム変動などにアップデートに対応していく必要があるため、Webマーケティングの専門会社に外部委託するケースも少なくありません。
どんなにすばらしい企画を立ててWebプロモーションを展開しても、検索結果で上位に表示されなければ人の目に触れません。SEO対策はいわば、Webプロモーションのエントリー資格のようなものです。
Web広告
サイトを見ていると、本編の隣に広告が出たり、検索エンジンで検索をかけたときにテキスト広告が出ているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。これらはすべてWeb広告で、サイト上に掲出される位置やタイミング、課金の仕組みなど複数のタイプがあります。
【リスティング広告】
リスティング広告とは、ユーザーが検索エンジンでキーワードを入力したときに、そのキーワードに関連した広告を表示する「検索連動型広告」を指します。広告がクリックされるごとに費用が発生します。代表的な検索エンジンであるGoogleやYahoo!のリスティング広告が一般的です。
競合性が高いキーワードはクリック単価が高騰しがちであることから、キーワード選定や広告の運用には専門知識が必要になります。
【ディスプレイ広告】
ディスプレイ広告はサイトやアプリなどの広告枠に表示する広告で、画像や動画を使うことができます。画像や動画を使用することで、自社の製品・サービスの潜在層に対して視覚的な訴求が可能です。
【アフィリエイト広告】
アフィリエイト広告はブログやサイトに広告を表示して、その広告からユーザーが商品を購入したり、何らかのアクションを起こしたときに費用が発生する「成果報酬型広告」を指します。広告が表示されたり、クリックされただけでは、広告費用は発生しません。
【リワード広告】
リワード広告はアフィリエイト広告の1種で、ユーザーが広告経由で商品購入などのアクションを起こしたときに費用が発生します。広告の仕組みはアフィリエイト広告と同じ「成果報酬型広告」ですが、リワード広告の大きな特徴として、ユーザーが行動を起こしたときに広告主から媒体に対して報酬が支払われて、ユーザーに対してもポイント付与など報酬が支払われます。アプリ内広告で使用されることの多い広告です。
【バナー広告(純広告)】
バナー広告はディスプレイ広告の1種で、サイト上の広告枠に表示される画像広告のことです。
【リターゲティング広告】
リターゲティング広告は、過去に自社サイトに訪問したことのあるユーザーに対して追跡表示される広告を指します。自社の製品・サービスに興味のあるユーザーに対して継続的に訴求できるため、コンバージョンを獲得しやすくなります。
【アドネットワーク広告】
アドネットワーク広告は、複数の広告媒体を集めて「広告配信ネットワーク」を作成し、まとめて広告を配信する方法です。広告主は一つ一つのサイトに広告掲載を依頼する必要がなく、アドネットワークの事業者に広告の管理を任せることができるため、手間をかけずに広告掲載が可能となります。
【ネイティブアド】
ネイティブアドは、メディアなどのコンテンツ中に自然に広告を溶け込ませて、コンテンツの一部として広告を表示させる方法です。ユーザーが興味を持って閲覧しているコンテンツ内に表示される広告なので、他のWeb広告よりも「広告感」がなく、クリック率も高いのが特徴です。
【動画広告】
動画広告は、YouTubeなどの動画サイトで、動画冒頭や間に表示される広告です。認知されやすく、自社の製品・サービスに興味のない顧客層にもアプローチが可能です。
【SNS広告】
SNS広告はTwwittwrやInstagramなどのSNSに表示される広告です。SNS利用者に幅広くリーチを広げることができ、SNSの普及とともに需要も拡大しています。
インフルエンサーなどを使った情報発信や動画によるバズマーケティングなど、さまざな手法が展開され注目を集めることが多いWebプロモーション手法です。
最近ではシャープが公式アカウントで「飲食店応援キャンペーン」を展開して話題になっています。イチ推しメニューをリプライすれば、抽選で加湿空気清浄機がプレゼントされます。
投稿された飲食店にたくさんの「いいね」がつくだけでなく、遠方からわざわざ食べにくるお客さんが増えて繁盛店まで出てきています。
まさにSNSによるWebプロモーションの醍醐味です。
【記事広告】
記事広告はメディア内に掲載する「記事体裁型広告」を指します。ネイティブアドとよく似ていますが、記事広告にはさまざまなタイプがあり、Webメディアによってフォーマットも異なります。
特集記事、注目の記事といったキャッチをつけて目立たせることが多いですが、Webメディアに掲載される期間が決まっている場合がほとんどです。
MEO(Google Map最適化)
MEO(Map Engine Optimization)はGoogleマップの最適化のことで、Googleマップに登録されている店舗の検索順位をあげるための施策です。MEO対策を行なうことで、Googleマップの検索順位を高くするだけでなく、ユーザーがローカル検索を行ったときにも表示されやすくなります。
外部に委託してもよいのですが、Googleマイビジネスのアカウント管理の延長上でできる作業もありますので、時間を作ってトライしてみることをおすすめします。
セッションが集まるWebメディアへの掲載
WebメディアとはWeb上でターゲットに合わせた情報発信を行なう媒体のこと。日本国内だけでも2000近くのWebメディア媒体があり、自社のターゲット層が閲覧しているWebメディアに自社の製品・サービスの情報を掲載することで、ターゲットへ的確にアプローチが可能になります。
さらに、セッションが集まるポータルサイトやニュース系メディアなどは、多くのユーザーが閲覧していますので、自社製品やサービスに触れてもらう機会創出にも役立ちます。
たとえばこのキャククルもWebメディアですので、BtoB向けのWebプロモーションのひとつとして、キャククルに掲載するという選択肢もあります。
網羅型のWebメディアに広告を掲載したり、記事広告でプロモーションを展開したりする場合は、自社への反響が効率的に得られるような工夫が必ず必要になります。
自社メディア運用
自社のWebメディアで効果的に集客するためには、主に下記のようなことを意識して「テーマがブレない」Webメディアを制作・運用していくことが重要です。
①ターゲットの明確化
できる限り細かくターゲットの年代や職種など、属性を絞っておくことで、Webメディアにどのような情報を掲載するべきなのか、が見えてきます。Webメディアはただ単に更新するのではなく、ターゲットに刺さるような内容を意識して運用することが重要です。
②具体的な目標設定
Webメディアの制作にあたって、Webメディアを制作する目的を明確にして、最終目標を設定しておきましょう。「Webメディア経由のサイト訪問者数を月10人にする」など、具体的な数値目標を設定することで、費用対効果を正確に測定できます。
意外に見落としがちなのは、ホームページもじつは広告であるという点。ホームページだけでなく、ブログやLPも集客広告として最適化することをおすすめします。
キャククルが手がけるオウンドメディアとは?
120業界・8,000サイト以上の実績があるキャククルのオウンドメディア。
認知度向上、他社との差別化、従来と異なるターゲットにアプローチしたいなど、様々な目的で制作することができます。詳しくは以下のページでご確認ください。
YouTubeチャンネルの運用
Webプロモーションの中でも、最近ますます注目を集めているのが「YouTube」です。任天堂やTOYOTAなど、大手企業も続々と自社のYouTubeチャンネルを開設しています。
YouTubeチャンネルは開設にあたって、配信するコンテンツ内容の検討や配信機材の準備など、手間とコストがかかることを理解して、社内で継続的に運用できる体制づくりが必要となります。
SNSの運用
SNS利用者の増加に伴い、自社のSNSを開設・運用する企業が増えています。 SNSといえば、TwitterやInstagram、Facebookなどが挙げられますが、すべて同じ内容で更新するのではなく、それぞれの特徴を理解して運用することが大切です。
Twitterであれば拡散力が高い、Facebookは主にビジネスパーソンが利用している、などSNSごとに特徴があります。
ほかにもインしたグラムやTikTokなどWebプロモーションに欠かせないサービスがいくつもありますが、複数のSNSを同時に運用しようとすると、人件費などのコストもかかるため、自社との相性が良いSNSを選定して更新頻度を高くする、という方法から着手してみましょう。
MA(マーケティングオートメーション)の導入
MA(マーケティングオートメーション)はマーケティングの活動を自動化することで、一人ひとりのターゲットに合わせた最適なWebプロモーションを行なうツールを指します。随時、ターゲットに対して最適な情報を自動的に届けることができるツールとして、Webプロモーションを効率よく機能させることができます。
MAには、下記のような機能があります。
- リード管理機能
- ランディングページ作成サポート機能
- マーケティング施策レポート作成機能
やみくもにWebプロモーションの手数を増やすだけでは労働集約型のビジネスモデルになりかねません。分析に基づいたロジカルなWeb戦略を立てるために、MAツールの活用も検討することをおすすめします。
【必読】実は間違いだらけ!最終成果に繋がるWebマーケティングの考え方
上記では「公式サイトのSEO対策」「リスティング広告」「SNS広告」といったWebマーケティング施策を紹介していますが、実はこの考え方に落とし穴があります。
というのも、SEO施策や各広告施策はあくまでも手段になります。これをやれば必ず成果に繋がるものではありません。
では、どうすれば成果に繋がるかというと、この施策の前段階として、
自社の商品やサービスは誰にとってナンバー1なのか
を考え、その市場を作り上げることに成功の秘訣があります。
私たちが普段商品を購入するときも、無意識に何かしらの条件でナンバー1の商品を選んでいます。
家電であれば、価格が安いもの、性能がいいもの、新しいモデルのものなど、ある条件の中でナンバー1の商品を選んでいる経験は誰もがあるのではないでしょうか。
大切なのは、どんなニーズを持っているユーザーに対してのナンバー1かを明確にすることです。
- 費用を押さえたい…掲載費用の安さナンバー1の企業
- 内容の質で選びたい…専門性ナンバー1の企業
- スポットで利用したい…最短依頼ナンバー1の企業
このように、誰のためのどんな要望においてナンバー1なのかをブランディングして他社と差別化を図ることで、自社にマッチした顧客だけを獲得することができます。
これは、ニッチトップマーケティングという考え方に基づいた戦略となります。
ニッチトップマーケティングとは
自社の強みがあり、ニッチな市場で他の企業が追随できないシェアを独占していく戦略のこと。
ニッチとはもともと生物学用語。地球上の生物や植物は生息する環境の中でナンバー2やナンバー3になると生き残ることはできず、ナンバー1になる必要があります。
ナンバー1になり生き残るためには、生きる環境(市場)を変えたり、自分が変化したりすることでナンバー1を築く必要があり、この考えを基にしたマーケティング手法がニッチトップマーケティングです。
当メディア「キャククル」の運営元のZenken株式会社では、このニッチトップマーケティングを取り入れた「WEBマーケティング支援」で120業種以上の支援実績があります。
「自社も誰かのナンバー1になれるかな?」とお考えの際は、ぜひ一度ご相談ください。
成果に繋がるWeb戦略
ニッチトップマーケティング
について問い合わせる
Webプロモーションの成功事例
Webプロモーションの手法や種類がわかっても、具体的な事例を見ないとイメージがしにくいかと思います。ここからは、Webプロモーションの実際の成功事例をいくつかご紹介します。
「TikTok」キレイモのハッシュタグチャレンジ
脱毛サロン「KIREIMO(キレイモ)」では、潜在顧客の認知拡大を目的として、TikTokのハッシュタグチャレンジを活用したキャンペーンを実施しました。近年、若年層にも脱毛をする人が増えてきていることから、幅広いユーザー層を持つTikTokを中心としたキャンペーンを展開しています。
「Twitter」伯方の塩 二代目声優オーディション
伯方塩業は「♪は・か・た・の・しお♪」のフレーズを歌う声優としてWeb広告に出演できる「伯方の塩 二代目声優オーディション」を開催しました。Twitterで誰でも手軽に応募できたことから、担当者の想像以上の反響がありました。
「オウンドメディア」ベイジの日報
ベイジの日報は、Web制作会社の株式会社ベイジが運用する、これからWeb制作に携わる仕事がしたい方向けのオウンドメディアです。社員の仕事のリアルを伝えることで、採用後のミスマッチを防ぐ工夫がされています。
「YouTube」プレロールドラマ
ロシアの通信会社ROSTELECOMは、連続ドラマ形式の動画広告を制作し、YouTubeのプレロール広告としてドラマを配信しました。スキップされやすいプレロール広告を連続ドラマにすることで、YouTubeを見ている人に興味を持ってもらえるよう工夫されています。
「Googleローカルガイド」Canonのカメラで小さなお店を応援しよう
デンマークのキヤノンは、インスタグラムで小さなお店を応援するキャンペーンとして、キヤノンのカメラ愛好家に、クオリティーの高い店舗の写真提供を募りました。結果としてキヤノンのインスタグラムのフォロワーは増加し、写真が提供されたお店の約半数は売上がアップしました。
「ドネーションサイト」URLのないECサイト
ベルギーのホームレス支援組織Solidarité Grands Froidsは、ホームレス向けの生活用品販売サイトとして「URLのないECサイト」を開設しました。サイト管理者がコードを自身のWebサイトに埋め込むことで、自由にWebショップを開設することができる仕組みです。結果として、合計87サイトでWebショップが開設され、累計訪問者は122万人以上となりました。
Webプロモーションの成功事例と手法まとめ
Webプロモーションは非常に広義なため、この記事を読んでも理解しきれない部分も多いかと思います。手段も多岐に渡るため、選択肢が多くて面倒と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
Webマーケティングやデジタルマーケティングの分野は専門用語が入り乱れてよくわからない…とあきらめてしまわずに、自社の職種・規模に似た会社の事例を参考に、どんな施策があるのか調査から始めてみましょう。
インターネットの力を借りて、世界中の人々とつながれる時代です。withコロナがあとどれくらい続くかわかりませんが、コロナ禍での唯一の収穫は、デジタルシフトの加速であると言われています。
この機を逃さず、オフライン広告の予算を削減してでも、Webプロモーションに予算をとるべき
であると考えます。
自社内だけではWebプロモーションの実施は難しい、という場合はプロに相談するのもひとつの手段です。
Webプロモーションに新たな提案がほしいなら
Zenkenでは、BtoC向けのWebプロモーションはもちろんのこと、BtoB向け戦略的コンテンツマーケティングやメディア戦略、広告運用など幅広いWebプロモーションの対応が可能です。
まず現状の課題や広告戦略の見直しから図りたいという場合でも、一度ご相談いただければと思います。オンライン商談システムを活用して、具体的な事例を交えながらご説明させていただきます。