お客様に選ばれるお店になるための考え方やポイントを解説
最終更新日:2023年06月08日
「ライバルのあのお店はよくお客さんが来ている」「いろいろと広告を出してるけどお客様が来ない…」
お客様に選ばれているお店には、どんな特徴や戦略があるのでしょうか?この記事では「お客様に選ばれるお店」について考察して、どのようなことを意識すべきか、戦略のポイントなどをまとめてみました。
お客様を呼び込むヒントにしていただけると幸いです!
お客様に選ばれているお店は、分析していくことで必ず「選ばれている理由」にたどりつけるはずです。
例えば日常生活で買い物をするときに、同じような商品がたくさんある中からなぜその商品を選んで買ったのか、改めて考えてみると理由があると思います。
例えば、「他より安いから」「自分が欲しい機能があったから」「デザインが好き」「好きなタレントがCMをやってる」「おまけや特典があった」…など。
お店にも同じようにお客様が選ぶ理由があるはずで、それを明らかにするために、もしくはこれからつくっていくためには様々な分析や、現状の整理が必要です。
これからそれらのヒントとなるフレームワークや考え方などをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
お店の現状分析に役立つ「4P分析」
集客施策を検討する前準備として、まずお店の現状について分析し、理解することが重要です。現状分析を行う方法はいくつかありますが、代表的な手法として「4P分析」をご紹介します。
4P分析とは
4P分析とは、Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(プロモーション)の頭文字をとったもので、マーケティング戦略を立案するために使われるフレームワークです。
4P分析を構成する4つの要素
4P分析を構成する要素は、それぞれ下記のような意味合いがあります。
Product(製品)
利益をあげるための、商品やサービス、コンセプトを設定します。品質やデザインだけでなく、ライバル店と差別化できるコンセプト設定も重要です。
Price(価格)
価格によって、ある程度の顧客層が決まってくるため、商品やサービスの価値に見合った価格を設定することが重要です。
もちろん安いものは手に取ってもらいやすいのですが、価格の安さだけで選ばれている状態はライバルも参入がしやすくなります。
Place(流通)
商品やサービスを顧客の元へ届けるための、流通経路を決定します。お店という観点で考えると、どのようにしてお客様が商品やサービスを手にできるのか・体験できるのかを考えることです。
実店舗やECサイトといった店舗形態のほか、購入の方法も考えておくポイントになります。例えば、実物が触れるのか、食券やオーダーカードのようなもので買うのか、アプリやサイトで事前に入力して店舗では受け取るだけ…など。
こういった点も、お客様のニーズにあわせたり、ライバル店にはないものに選ぶことで差別化ポイントになります。ただし顧客層が購入しやすい販売方法を選ぶことが一番重要です。
Promotion(プロモーション)
商品やサービスを顧客に認知してもらうために、プロモーションを行います。どれだけ良い商品・サービスでも、認知されなければ購入されることはありません。
ターゲットを明確にして、そのユーザーの目に一番とまる方法は何なのかを考えてみましょう。狙っているお客様に合わせたプロモーションを行うことが重要です。
バランスのとれた戦略を立てる
4P分析は、一つひとつの要素だけを活用しても、その効果を十分に発揮できません。4つの要素全ての分析を行い、関係性を考えてバランスのとれた戦略を立てることが重要です。
例えば、商品の安さを売りにしているスーパーマーケットが、膨大な広告費用をかけてスーパーの宣伝を行っても、コスト以上の利益を獲得することは困難です。また、低価格帯のスーパーで高級食材を販売しても、顧客層が違うため、売れる可能性は低いといえます。
ユーザーのニーズを掴む
最もシンプルにお店が選ばれる理由を考えてみると、誰かにとって必要なお店(商品・サービス)だからという点に行きつきます。
その「誰か」とはお店のターゲットユーザーになるわけですが、必要とされるお店はそのターゲットユーザーの求めていること、つまりニーズに応えているから選ばれているということです。
ここでは自社が応えているニーズが何なのか明確にしてみる際の、方法やチェックすべき点をまとめています。
口コミを確認する
顧客層が利用しているSNSや口コミサイトを活用することで、ニーズを把握することができます。自社商材の口コミがあればベストですが、ない場合は似たような商品の口コミを確認してみてください。
良かった点はもちろんですが、不満に関する口コミも要チェック。満たされていないニーズのヒントになる可能性が高く、その不満を解消する商品やサービスがつくることができれば、新たなお客様を取り込めるかもしれません。
アンケートを取る
お客様にアンケートを実施することも有効です。店舗に紙のアンケートを置いてもいいですが、GoogleフォームなどWebアンケート作成ツールを使用することで、簡単に回答結果を収集できます。
アンケート回答者へ限定プレゼントをするなど、キャンペーンを行うと、積極的にアンケートを答えてもらいやすくなります。
いまの商品やお店の良いところ(選んでくれている理由)だけでなく、こんな商品があればもっとよくなる、ここを改善してほしいといった意見も集めましょう。
外部環境を確認する
顧客のニーズは店舗のある周辺環境にも影響を受けます。商圏内にどのような属性の人が住んでいるのか、競合となるお店はないか、などリサーチが必要です。
ライバル店の商品・サービスの特徴や強みを整理することで、実はその商圏内では穴になっている(ニーズはあるのに応える商品がない)ものが見つかる場合もあります。
Web分析ツールを使う
Google Search ConsoleやGoogleアナリティクスといったWeb分析ツールを活用することで、サイトへのアクセス状況や検索キーワードなどWebサイトにおけるユーザーのニーズを分析が可能です。
ECサイトなどでの販売を中心にする際には特に重要な方法で、サイト分析をしっかり行うことで、顧客がサイトへ流入するまでの行動を把握することができます。
どういったキーワードでサイトにたどりつき、どのページを見て購入を決めているのかといったデータが取れれば、そこからユーザーニーズも特定できます。
ターゲットを決める
お客様に選んでもらうために店舗への集客を行う際には、「誰に」「何を」「どうやって」伝えるのかが重要です。
まずはじめにしっかりとしたターゲット像を明確にしておくことで、今後の集客方法や訴求するポイントなどを選ぶ際の軸ができ上がります。
ペルソナを設定する
ペルソナとは、提供する商品やサービスを利用する架空の人物像のことです。
ターゲットは、年齢や性別、住んでいる地域など定義が幅広いのに対して、ペルソナは職業やライフスタイル、家族構成、趣味など、より詳細に人物像を設定します。
詳細に設定することで、生活のどういった場面でお店の情報に触れてもらいやすいのかもイメージがしやすく、効果的な広告やマーケティング施策を検討できるでしょう。
またペルソナを設定することで、店舗で働くスタッフも顧客像を想定しやすくなり、接客やコミュニケーションの仕方に活かすこともできます。
お店の魅力を伝える
どれだけいい商品やサービスを提供していても、店舗の存在が認知されていなければ、お客様が来店することはありません。当たり前ではありますが、選ばれるお店になるためには、顧客に「知ってもらう」ことが大切です。
ここからは、お店の認知を広げる方法をいくつかご紹介します。
チラシやポスティング
ある程度商圏エリアやターゲットが絞り込まれている場合は、オフラインの集客方法も有効です。店舗の近隣にターゲット層が似たお店があり、競合していなければ、チラシを置き合うといった協力体制もできます。
しかし、チラシやポスティングは頻繁にやりすぎると、マイナスイメージを与えかねないため注意が必要です。また、チラシでお店の存在を知ってもらっても、最終的にはスマホなどで情報を検索するため、Webサイト上の店舗情報を充実させておくことも重要となります。
Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)
Googleビジネスプロフィールとは、Googleで検索された際に表示されるお店の情報を管理できる、ビジネスオーナー向けの管理ツールのことです。
Googleビジネスプロフィールにお店の情報を登録しておくことで、Googleマップ上にお店が表示され、営業時間や定休日、電話番号といった店舗情報を自由に編集することができます。他にも以下のような機能が利用可能です。
- お店の基本情報の掲載:
営業時間、定休日、電話番号、住所といった店舗の情報をマップと合わせて掲載が可能です。 - 内観・外観・商品写真の掲載:
Googleビジネスプロフィールでは、お店の様子が伝わる写真を掲載することができます。 - 口コミ機能:
お客様は口コミを投稿することができて、投稿された口コミに対して返信が可能です。口コミへ丁寧に返信することで、お店の信頼度やイメージアップに繋がります。 - ユーザーのアクセス分析:
インサイト機能によって、電話をかけた人数や写真の閲覧回数、調べた経路など、行動データを収集することができます。これらのデータは、集客方法の改善に活用が可能です。 - モバイル端末向けのWebサイト作成:
ウェブサイトビルダーを使って、モバイル向けのサイトを1つ作成することができます。お店のホームページを持っていない場合は、この機能を使ってホームページを作成するのがおすすめです。
Googleビジネスプロフィールは業種に関係なく無料で利用できるため、実店舗を持っている場合は必ず登録しておきたいサービスの一つです。Googleマップは利用者数No.1の地図アプリのため、高い集客効果が期待できます。
ホームページの作成
スマホやタブレットが普及した現代では、インターネットで必要な情報が検索できるかどうかが、集客に大きく影響します。そのため、実店舗しか持っていない場合も、ホームページの作成は必須です。
ホームページには、基本的な店舗情報や商品・サービスの内容だけでなく、お客様にとって役に立つ情報をプラスアルファで掲載すると、より集客効果が見込めます。
ホームページに記載するコンテンツとして、以下のようなものが挙げられます。
- お店の様子が伝わる写真
- スタッフブログ
- Q&A(よくある質問) など
ホームページの情報を充実させることで、お店のことをより深く知ってもらう機会をつくることが可能です。また、ホームページを作り込むことは、お店のブランディングにも繋がります。
SNS
現在、SNSも重要なマーケティングツールの一つとなっています。ホームページだけでは伝えきれないコンテンツはSNSを通して発信することもおすすめです。
TwitterやInstagram、TikTokなど、一言にSNSと言っても様々な種類があります。Twittwerは拡散されやすくリアルタイム性が高い、Instagramは画像メインで拡散性が低い、などそれぞれの特徴を理解した上で効率的な運営を行うことがポイントとなります。
お店の顧客層と商材がマッチしたSNSを選んで運用することが大切です。
この記事のまとめ
今回は、選ばれるお店になるために考えるべきこと・実践するべきことについて紹介してきました。
選ばれるお店には必ずその理由があります。では自分のお店は何で選ばれているのか、何で選んでほしいのかが明確になっているでしょうか?
そのお店ならではのコンセプトや魅力で、競合と差別化ができている点こそが、選ばれる理由となるのです。
またいくら差別化がしっかりできていても、それをユーザーのもとへ届けられなければ意味がありません。適切な方法でユーザーへ自社の魅力を伝え、市場・商圏の中で「〇〇といえばこのお店」というポジションを確立していきましょう。
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