インバウンドマーケティングを成功させるSEO対策
最終更新日:2022年01月17日
新たなWebマーケティング手法として注目を集める「インバウンドマーケティング」。Webサイトやブログ記事などを通じてユーザーを集客し顧客化する方法ですが、まずはサイトや記事を上位表示させるSEO対策に取り組む必要があります。
もし対策を怠れば、せっかく作ったWebサイトや記事は誰の目にも留まらず、そもそも集客することすら危ぶまれます。この記事では、インバウンドマーケティングに必要なSEO対策の進め方や、SEOを重視したコンテンツの作り方などについて解説します。
上位表示させるコツを掴んで、貴社のインバウンドマーケティングにお役立てください。
インバウンドマーケティングとは
さまざまなマーケティング方法があるなかで、昨今注目されているのが「インバウンドマーケティング」です。ビジネス手法としては主流になりつつありますが、
- Webサイト
- ブログ
- ソーシャルメディア
などを活用し、ユーザーに役立つ情報を提供しながら、Web上で自社の存在を認知してもらい、見込み顧客から顧客化、最後はリピーターへと育てて行くマーケティング手法です。
従来のマーケティングとは異なり、多くの媒体を用いて行うので効率良く消費者・購買者に興味を持ってもらうことができるでしょう。要するに「顧客が求めている情報を提供しながら自社のファンを集める」のが、インバウンドマーケティングです。
SEOとの関連性
インバウンドマーケティングを進めていくうえで、欠かせないのが「SEO」です。インターネットが主流になっている今の時代だからこそ、効率良く、そして賢くマーケティングを行うためには、SEOを上手に取り入れる必要があります。
インバウンドマーケティングは顧客を増やすのにとても効率が良い手法です。消費者の多くは目的に合った商品を、検索エンジンを使って情報を収集します。SEO対策を行うことは、より多くの消費者の心を惹きつけるということに繋がります。
少しでも多くの消費者に興味を持ってもらうためには、検索をしたときに自社のホームページがトップにくる必要があります。要するに検索エンジンで上位表示を目指して対策行うことが大切です。
SEO対策で押さえたい基本項目
せっかくSEOを取り入れても、効果を十分に発揮できなければ意味がありません。ここでは、SEO対策で押さえたい基本項目を解説します。
キーワードの設定
キーワードを設定する上では、いかに“消費者に興味を持ってもらえるか”という点が重要です。いわゆる「ユーザーニーズ」に合ったキーワードを設定する必要があります。そのためには、
- 問題発見
- 原因究明
- 改善策
- 導入比較 など
課題を抱えているユーザーの役に立つキーワード、そしてそれをもとに作られたコンテンツの配信を心がけましょう。どのようなキーワードが適しているのかわからないという方は、GoogleキーワードプランナーやUbersuggest(ウーバーサジェスト)といった、無料で使えるツールをぜひ導入してみてください。
- Googleキーワードプランナーとは…検索キーワードの月間ボリュームなどが分かるGoogle公式の無料ツール
- Ubersuggestとは…検索ボリュームや難易度、ページの被リンクが確認できるSEO分析ツール
ちなみにインバウンドマーケティングにおいてのキーワード設定では、そのキーワードから得られる「アクセス数」「コンバージョン数」「上位表示によるブランド認知」などを意識して行うと良いでしょう。
アクセス数を増やす
ポイントは、インフォメーショナルクエリを狙うこと。インフォメーショナルクエリは、いわゆる情報系キーワード(例:●●とは何か?)のことで、あるトピックの基本的な知識習得につながるものです。上位表示することで多くのアクセス数が見込めます。一方、問い合わせや購入と言ったコンバージョンには繋がりやすい傾向にあります。
コンバージョンを増やす
トランザクショナルクエリを狙うことで、コンバージョンの増加が期待できます。トランザクショナルクエリとは、資料請求、購入、問い合わせといった、行動に繋がるクエリのことを指します。
情報系キーワードに比べると検索ボリュームは少なく成ってしまいますが、ニーズが表面化しやすいです。たとえば「動画編集 代行」で検索をしているユーザーは、動画編集の代行サービスを探している可能性が大きいので、自社サービスの特徴を友好的にアピールできれば、問い合わせに繋がりやすいでしょう。
ブランド認知
自社を認知してもらわなければ、2回目以降の消費者が増えません。そのためにはビッグワードを考えることも大切です。ビッグワードは、たとえば「動画編集」などの単ワードで、一カ月あたりの検索ボリュームがとてつもなく大きいものです。
上位表示は極めて困難ですが、上位表示ができれば大きなインパクトも見込めるので、1個や2個を長期的に狙うことが重要です。
コンテンツの流れを考える
キーワードを決めたら、どの順でコンテンツを作成していくか考えます。考えたキーワードも、それぞれ効果は異なります。ポイントは“優先順位の高いキーワード”を紹介することです。
そのためには「ユーザーが求めているキーワード」や「コンバージョンに近いもの」などを意識して決めると良いでしょう。またピラーページと言って、テーマのメインとなる記事を考えておく必要もあります。コンテンツを上手に枝分かれさせることで、よりユーザーの興味をそそることができるようになるでしょう。
検索エンジンで上位表示しやすいキーワードとは
キーワードの設定でも説明しましたが、キーワードは上位表示が必要不可欠です。今すぐにでも上位表示させたいという場合は、次の方法を試してみると即効性が期待できます。
- 検索ボリュームが小さい
- 競合性が低い
単純なページというと語弊がありますが、検索ボリュームが大きく競合のコンテンツが多く表示されているキーワードから始めてしまうと、思うような結果が得られなくなります。
検索ボリュームは小さく、競合の低いキーワードから作成していくようにすることがおすすめす。キーワードを設定したら、次はいよいよコンテンツ作りに入ります。
SEOを重視したコンテンツ制作のポイント
ここではSEOを重視したコンテンツ制作のポイントについて解説します。
ドメインの取得
コンテンツを制作するうえで欠かせないのがドメインの取得(インターネット上の住所のようなもの)です。これがないとホームページを作ることはできません。またドメインもSEO効果に影響しますので、ユーザーにわかりやすいドメインを選びましょう。
コンテンツ内の文字数
コンテンツSEOにおいて適した文字数というものは存在しませんが、上位表示しやすい文字数はあります。SEO対策で欠かせないのは「競合を知ること」にあります。
競合に勝てなければ、どんなに魅力的なホームページでも上位表示は期待できません。現在上位表示になっているサイトの文字数を調べて、仮に少量だった場合はユーザーに役立つ情報は他にないか調査しながら文字数を調整しましょう。
ただし、上位サイトのコピー(全く同じ内容や書き方)は、Googleから低品質コンテンツと見なされ、順位が低下する恐れがありますので厳禁です。くれぐれもご注意ください。
ユーザーが興味を持つタイトル
ユーザーが興味を持つタイトルを考えます。一番のポイントは「対策キーワードをタイトルに入れる」ことです。これによりユーザーのクリック率が上がります。ただし不自然に入れすぎると逆効果なので気をつけてください。またトップページだけでなく、各ページに設定することも必要不可欠です。
検索エンジンのメタタグ設定
メタタグとは、検索エンジンにページの内容を伝えるためのものです。SEO上で重要なメタタグは「タイトルタグ」と「メタディスクリプション」ですが、タイトルは文字通り、コンテンツのメインの見出しです。メタデスクリプションはコンテンツの内容を簡潔にまとめた文章で、検索結果画面でタイトルの下に表示されることがあります。両方を設定することで、コンテンツが上位表示されやすくなります。
検索ワードと関連のある文章づくり
コンテンツのSEO対策でもっとも重要になるのが「文章」です。キーワードだけで興味を持っても、内容がなければユーザーの購買意欲は掻き立てられません。
いかにユーザーが求める情報を文章に盛り込んでいるかが大切になります。また最近は、
- 専門性(一つの分野や内容に特化している)
- 権威性(サイト運営期間が長く被リンクも多いなど、ユーザーから一目置かれている)
- 信頼性(情報が正確で信頼性がある)
なども重要視されるようになってきています。たとえば文章を引用している場合は、その旨を明記すること信頼性が上がります。こういった対策も、有益なコンテンツとしてみなされるために重要です。
内部リンクの最適化
内部リンクを設置することで、Googleがサイトを巡回しやすくなります。また実際のユーザーも、内部リンクが置かれていると関連するページにたどり着きやすくなります。それがサイトの滞在時間向上に繋がり、ページ評価を上げることに影響します。
たとえば、パンくずリストやサイドバーなどが挙げられます。いわゆるコンテンツ内のリンクを最適化することで、対策キーワードとの関連性も高まり集客が増えるというわけです。
コンテンツ制作を外注する際の費用
コンテンツ制作は、SEO対策会社に外注することも可能です。制作にかかる費用は会社によって多少異なりますが、基本的に1文字単位で設定されています。
単価はライタースキルによって1~5円など変動します。もちろん、専門性が高い記事や記事数が多い場合も料金が値上がりするでしょう。
SEO対策会社にもいろんなところがありますから、納得のいくコンテンツを制作してもらうためにも事前にしっかりチェックしておくことが大切です。
施策する際の注意点
どうしてもユーザーを増やしたいからと、アクセスアップばかり意識してしまうのは逆効果に繋がることもあります。ここでは施策を打ち出す上で気をつけたい点について解説します。
検索ワードのみに注視しない
せっかくユーザーがアクセスしてくれても、コンテンツの質が低いと購買まで繋がりません。コンテンツSEOで大切なのは、ユーザーが興味を持ち、商品を購入してくれることです。検索ワードばかり意識して目標に繋がらないコンテンツにしないように気をつけましょう。
また“安心して購入できる”と感じてもらうために、信頼性の高い有益なコンテンツを作ることも大切です。
検索ワードとコンテンツが一致しているか
検索したワードとコンテンツが釣り合っていないのも避けなければいけません。ユーザーが求める情報に見合ったコンテンツを作成する必要があり、さらにそこから購買行動に繋がることが大切になります。
そのためには、ただキーワードを考えるのではなく、ユーザー目線であったりユーザーの心に響くものを重視して、コンテンツを作成するようにしましょう。ユーザーに寄り添うことが何より成功のカギになります。
SNSメディアとの連携も検討する
近年はSNSから購買する方も増えています。SNSから見込みのある客を増やすことも必要になってきます。特にインバウンドマーケティングのように情報拡散が重要になるマーケティング方法では、ソーシャルボタンの設定やシェア、さらにSNSで発信したくなるような文章の用意も欠かせません。
このように、SNSメディアとの連携も必須でしょう。たとえばツイッターで商品が話題になれば、そこから認知度が広がり購買者もどんどん増えていきます。
今の時代だからこそインバウンドマーケティングが必要
インターネットが主流になっている今の時代だからこそ、インバウンドマーケティングというマーケティング手法は、集客や購買者を増やすのに有効です。
しかしインバウンドマーケティングは、きちんとSEO対策を行わなければ十分な効果は発揮できません。SEO対策で効果を出すには、しっかりした計画と準備が必要です。自社だけで対応できるか、不安を感じている方は、外部へ依頼するのも一つの方法です。
インバウンドマーケティングのSEO対策で集客できずに困っている方へ
SEO対策は、Web担当者にとって最も重要な施策の一つです。どのように実施すれば良いのか、ネット上にはあらゆる情報で溢れています。
しかし、内製で時間と労力をかけてコンテンツを制作しているものの、「順位が上がらない」「流入が増えない」と困っている担当者も少なくありません。
せっかく時間をかけて一生懸命作ったコンテンツですから、相応の結果が欲しいと思うのも当然です。しかし、時間をかけたからと言って必ず上位表示されるとは限りません。
- 自社サイトの順位や流入を増やしたい
- 自社に合う見込み客が獲得できるコンテンツマーケティングを運用・外注したい
- SEOノウハウを学び、将来はコンテンツマーケティングの内製化を目指したい
といった要望がございましたら、Zenkenにお問い合わせください。120業種及び8,000件以上のWebコンサルティング実績と知見をベースに、ペルソナ設定から、検索キーワード選定、検索意図を組み込んだコンテンツ設計・制作等、SEO対策から貴社サイトへの流入を増やす戦略的なコンテンツをご提案します。詳しくは下記より資料がダウンロードできます。