メルカリの広告戦略・マーケティング手法を調査

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この記事では、誰でも安心して簡単に売り買いが楽しめる日本最大のフリマサービス「メルカリ」の広告戦略について解説しています。貴社の今後の広告戦略の策定にお役立ていただければ幸いです。

また、事業計画の見直しや新商品・サービスの販売に向けてマーケティング戦略を検討される方へ、自社がどんな立ち位置でマーケティング戦略を立てるべきかが分かる「市場分析シート」も無料でご提供しています。ご興味のある方はこちらからダウンロードしてください。

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メルカリの広告・マーケティング戦略のポイント

4.5億円の大規模な広告投資で認知度アップ

メルカリ公式サイトの画像

引用元:メルカリ公式サイト / TOPページ

「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」をミッションに掲げ、2013年7月の設立から同年12月には100万ダウンロードを達成したフリマアプリのメルカリ。スピーディな経営戦略で翌年にはアメリカに進出、2017年12月時点で世界累計1億ダウンロードを果たします。

「フリマアプリといえばメルカリ」というほど、驚異的なスピードで私たちの生活に浸透してきたのには、大規模なプロモーションによる認知度アップが理由と考えられます。

メルカリはサービスの立ち上げから1年も経たないうちに、5億円規模のテレビCMとオンラインマーケティングを発注。爆発的なヒットを予測して、カスタマーサポートの拠点を用意していた点もCtoCビジネスで圧倒的なトップの座に立てた要因だといえます。

現在でも社員の半数以上をカスタマーサポートに充て、安心安全な取引をサポートして数字を伸ばしているのが強みです。

チラシを活用したオフライン戦略でユーザー層の拡大に成功

一般家庭に眠っている不用品を「かくれ資産」と考え、ニッセイ基礎研究所との共同で調査を開始。日本にはおよそ37兆円超のかくれ資産があると推測し、年齢に比例して資産は増えるという結論に達しました。

「これをフリマ出店できれば市場は確実に拡大する」とにらんだメルカリは、シニア層をターゲットに北海道と愛知県限定で折り込み広告を活用したプロモーションを展開します。

一見すると商店街のチラシのような広告が、実はメルカリという驚きと共に、「トイレットペーパーの芯から車まで!」という何でも売っているマーケットプレイスというインパクトを与えることに成功しました。

メルカリの戦略はアプリの枠を超え、実店舗に行くかメルカリで買うかを消費者に問う時代を迎えようとしています。

メルカリの経営戦略

AIを活用したプロダクト施策でアクティブユーザーを誘導

AIを活用したプロダクト施策
売る側に対して出品をスムーズに誘導してくれるのが、AIを利用したプロダクト施策です。出品物の写真を撮ると、その商品の相場が自動的に表示されるため、値付けで悩むことがありません。買う側に対しても、AIがホーム画面をパーソナライズしてくれることで、購買意欲を刺激する仕組みになっています。

誰もが持っている承認欲求に寄り添った仕組みを作っていることも、利用者が他社に流動しない要因のひとつです。メルカリユーザーは「金儲け」を目的とせず、「自分の商品が他社に認められる喜び」「捨てずに誰かに使ってもらう心の潤い」という気持ちが満たされるアプリ。

そんな消費者の心情を満たしたプロダクトを構築することで、アクティブユーザー数を増やすことに成功しています。

操作を簡略化するネイティブアプリに特化

メルカリを活用するメリットは「3分で簡単出品」という手軽さにあります。スマホで写真を撮って商品の情報を入力、出品ボタンを押すだけで市場に出せるスピード感が魅力です。

出品ボタンが前面に出てくるデザインや、アプリを開くと常に新着の商品が並んでいるのも、ユーザーの消費意欲を駆り立てます。メルカリで出品した商品の半数が24時間以内に売れるというのも、ユーザーが離れない理由と言えるでしょう。購入プロセスの簡略化に追及した結果が、競合他社に差をつけた要因といっても過言ではありません。

メルカリで購入した商品を二次的、三次的に流通させるための仕組みも独創的です。購入済み商品が画面に表示されることで「かくれ資産」になるのを防ぎ、他のサービスへ流動させない仕組みが構築されています。

メルカリの広告・マーケティング戦略まとめ

アプリを運営するうえでは、認知度を上げるためのプロモーションと、アクティブユーザー数を増やす戦略が必要不可欠です。メルカリでは双方に力を入れ、多角的な視点でユーザーを獲得しており、認知率と利用率を拡大し続けています。

また、これだけスピーディーな経営展開をしているにもかかわらず、カスタマーサポートに半数以上の社員を配属し、顧客の声を経営に反映させているのも勝ち続ける原因と考えられます。

顧客に近い距離にいるサポート側と、顧客のリアルな反響を知りたいマーケティング側の密な連携が、ユーザーにやさしいマーケットプレイスを与え続けているのでしょう。

下記の記事では、商品やサービスを認知させるだけでなく「成果」に繋がる広告戦略の具体的な方法や、その他の企業の事例を紹介しています。今後の広告戦略策定におけるアイディアが詰まっていますので、こちらも合わせてご覧ください。

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