【5分で理解】広告媒体を徹底比較!特徴や効果、メリットを解説【全22種類】
最終更新日:2024年06月14日
広告は、集客や売上をアップさせるために欠かせないものです。最適な広告媒体を選んだ上でプロモーションをかけることにより、売上を大きく伸ばすことができます。しかし広告媒体のミスマッチが起こると、いくらリソースを使っても徒労に終わってしまう恐れがあります。
この記事では22の広告媒体の特徴やメリット・デメリットについて解説します。
また、キャククルの広告媒体となるリード獲得サービスでは、高いリードの成約率を実現しています。
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広告媒体の種類とは?
広告媒体は大きく分けると、インターネット広告(Web広告)・マス広告(マス広告4媒体)・SP(セールスプロモーション)広告の3種類にカテゴライズされます。
インターネット広告(Web広告)はその名の通り、インターネット上に掲載する広告媒体です。パソコンやスマホが当たり前のように使われている現在、日本国内のインターネットの普及率は8割以上となっています。そのため、現状ではインターネット広告が3種類の中で、最も需要が高まっています。
2つ目のマス広告とは、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌を使った広告媒体です。これらは「マス4媒体」とも呼ばれていますが、マス(Mass)とは“大衆”を意味するものです。
つまり、マス広告とは大衆に向けてアピールできる「マスメディア」を活用する広告手法。インターネットに頼ることなく、不特定多数のターゲットに情報を拡散する目的で投下される広告です。
3つ目のSP広告は、インターネット広告とマス広告に該当しない、限定的な販促を行う広告です。SPとは「セールスプロモーション」の略称で、日本語に訳すと「販売促進」となります。ユーザーの購買意欲を高めて、商品やサービスを買ってもらうことを目的とした広告媒体です。
この3種類をさらに深く掘り下げ全22種類の広告媒体に分類し、各広告の特徴やメリット・デメリットなどについて説明していきます。
インターネット広告(Web広告)
インターネット広告(Web広告)はマス広告が持っている「情報拡散力」と、SP広告が持っている「販売促進力」を併せ持っている広告媒体です。また、運用コストが低めに設定されている広告もあり、費用対効果に優れていることも大きな特徴と言えます。
ただ、インターネット広告を導入するだけ売上アップが実現できるわけではありません。インターネット広告にはマーケティング戦略だけでなく、広告の運用スキルが必要となるため、広告運用の専門会社に外部委託する場合が多いという特徴もあります。
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リスティング広告
「リスティング広告」はGoogleをはじめとする検索エンジンと連動した広告です。検索キーワードに基づいた広告が検索結果に表示されるため、ユーザーへの訴求効果に優れています。
例えば「旅行 北海道」というキーワードで検索がかかると、旅行会社が企画する北海道ツアーなどの広告が表示されます。ユーザーは「旅行で北海道に行こうかな」と考えて検索しているため、検索結果に出てくるリスティング広告の情報は、今まさに求められている可能性が高いのです。ユーザーが求めている情報を提供できれば成約率も上がるため、リスティング広告を通して集客や売上に繋げることができます。
また、リスティング広告は「クリック課金型」なので、広告が表示されるだけなら費用は発生しません。広告がクリックされて初めて費用が発生するため、低予算から運用を始めることができます。さらに、1日あたりの予算や入札単価も柔軟に設定できるため、無駄なコストが発生しにくく低リスクです。このように経済的なこともリスティング広告の大きなメリットと言えるでしょう。
その他のメリットとしては、ユーザーを絞り込んで広告を配信できることが挙げられます。地域や時間帯、デバイスなど細かく条件を設定できるため、よりピンポイントに訴求することが可能です。
一方、リスティング広告のデメリットは運用に手間がかかりやすいことです。キーワードの選定や広告文の考案、効果測定など日頃からしっかり運用しないと、思うような訴求効果を得るのは難しいでしょう。
リスティング広告を使った集客のメリットとデメリットを覚えてターゲットに効果的な訴求を
ソーシャルメディア広告
「ソーシャルメディア広告」はいわゆるSNSを使った広告です。Twitter・Facebook・InstagramといったメジャーなSNSは、広告媒体としても優れた訴求効果を発揮します。
SNSによって特徴やユーザー層はそれぞれ異なりますが、共通しているのは「情報拡散力」が高いというメリットです。特にSNSユーザーの大多数を占める10代~40代の世代はアクティブな傾向が強いため、興味深い情報を発信することで、瞬く間に拡散させることができます。情報が拡散することにより、企業や商品の知名度もアップするため、集客や売上にも良い影響をもたらしてくれるのです。
さらに、ソーシャルメディア広告はブランディングにも繋がるため、顧客をファン化させることができます。ファンを作ることができれば、口コミなどを通して情報が拡散するため、より大きな利益を生み出せるのです。
他には、ターゲットとなるユーザーを絞り込めることも特徴的です。居住地・年齢・性別といった基本的な属性はもちろん、関心や趣味も含めて正確なターゲティングが可能なので、適切なユーザーに対して集中的に訴求することができます。
ソーシャルメディア広告のデメリットとしては、炎上しやすいことが挙げられます。情報拡散力がSNSの売りですが、一度でも炎上してしまうと悪い意味で知名度がアップするため、後々取り返しのつかない事態になってしまう恐れもあるのです。
また、正確なターゲティングができる反面、広告予算やアプローチの仕方を常に改善する必要があります。それなりの時間を割いて取り組まなければならないため、時間がとれないと運用は厳しいかもしれません。
SNSによる集客方法とSNSマーケティングの基礎知識まとめ
メール広告
「メール広告」は電子メールマガジン(メルマガ)を使った広告です。広告は自社が発信しているメルマガに、もしくは専門業者が発信するメルマガの広告枠に掲載することができます。
自社メルマガに掲載する場合、サービスなどに登録しているユーザーに発信されるため、登録情報(年齢・性別・購入商品など)を属性として、細かくターゲティングできることがメリットです。例えば「ヘッドホン」を新商品として発売する場合、過去にヘッドホンや音響関連の商品を購入したユーザーにメルマガを配信すれば、良い反応をもらえる可能性が高いのです。
また、自社メルマガなら文章内容や広告の掲載場所など、すべて自由に設定することができます。自社用のメルマガ配信システムあれば、広告や配信頻度に関わらず無料で運用できることもポイントです。
メルマガの広告枠に掲載する場合、専門業者による管理のもと配信できることがメリットです。自社メルマガに比べて配信数が多いほか、メール広告のノウハウがあるため、高い訴求効果に期待することができます。
強みや施策は業者によりますが、属性ごとにターゲティングしたり、タイアップや号外といった形式で配信したりするなど、様々なプランが見受けられます。
一方、メール広告に共通するデメリットは、メール自体の利用率が下がっていることです。メールを開封してくれなかったり、迷惑メールフォルダに入ったりする可能性があることもマイナス要素と言えます。
そして、自社メルマガにおけるデメリットは、執筆から配信まで自分で対応しなければならないことです。広告ばかり出しても興味は惹けないため、メルマガの内容も重要となってきます。
メルマガの広告枠ならほとんど業者にお任せですが、その代わり費用がかかります。また、メール広告は他のインターネット広告よりコストが高い傾向にあるため、しっかり結果を出してくれる業者を選ばなければなりません。
バナー広告
「バナー広告」は画像やアニメーションを使った広告です。インターネット広告において最もポピュラーなものであり、ニュースサイトやポジショニングメディアなど、数多くのサイトで表示されています。純広告・ディスプレイ広告と呼ばれることもあります。
バナー広告のメリットは優れたビジュアルです。インパクトのある画像や動くアニメーションを使った広告は、ページ内でも一際目立つ存在なので、視認性も申し分ありません。表示されているだけでユーザーの目を引けるため、視覚情報による高いプロモーション効果を発揮します。
さらに、広告の目的に合ったサイトへ掲載することで、ユーザーに対する訴求力がより高まるため、知名度アップやブランディングといった効果にも期待することができます。
その他、細かいターゲティングによりバナー広告の表示対象を絞ったり、「クリック課金型」や「成果報酬型」など複数の料金プランを選べたりすることもメリットです。
一方、バナー広告のデメリットとしては、掲載先の影響を受けやすいことが挙げられます。広告の目的と合わないサイトに掲載されると、効果がないどころか逆に企業イメージを損なってしまう恐れがあるのです。そのため「知名度を上げたい」「コンバージョン率を上げたい」など、目的を明確した上で運用することが重要です。
また、バナー広告は掲載費用が高めです。安価な広告枠も一応ありますが、掲載できる情報量が少なくなっています。高価な広告枠なら情報量は増えますが、費用対効果のことも考えて慎重に判断すべきでしょう。
テキスト広告
「テキスト広告」は文字だけで構成された広告です。バナー広告と同じく純広告・ディスプレイ広告に含まれており、こちらも様々なサイトで表示されています。
バナー広告と違って画像やアニメーションを使わないため、見た目は地味ですが、そのシンプルさはメリットでもあります。文字だけなのでどんなサイトにも馴染みやすく、良い意味で広告っぽさを感じさせないため、かえって高い反響が見込めるのです。
さらに文字ベースという特性上、商品やサービスの内容を詳しく掲載できます。ユーザーに知って欲しいポイントを明記することが可能です。
また、画像やデザインを考える必要がないため、手軽かつ迅速に広告を打てることもメリットです。インターネット広告はタイムリーなコンテンツなので、配信タイミングも重要です。テキスト広告なら短時間で作成できるため、タイミングを逃さずに配信できます。
このようにテキスト広告はシンプルさが売りですが、これはデメリットの側面も持っています。バナー広告に比べると、見た目のインパクトや華やかさが劣っていることは否定できません。その地味さ故に視認性も良いとは言えないため、ユーザーが気づかない可能性もあります。
ネイティブ広告
「ネイティブ広告」とはWebサイトやSNSといったメディアの中で、1つのコンテンツとして配信される広告のことです。例えば、たくさんの記事(コンテンツ)がサムネイルで一覧表示されている場合、そのサムネイルに混じるような形で入るものがネイティブ広告にあたります。
コンテンツの中に自然な形で入り込むため、いかにも「広告ですよ」という違和感や卑しさが出ることはありません。広告を押し付けられる感じもないため、ユーザーにストレスを与えることなく誘導できることがメリットです。
さらに、ネイティブ広告は企業や商品を知らない「潜在顧客層」のユーザーも訴求することができます。例えば、独身のユーザーが集まるサイトに婚活サービスの広告を掲載すれば、企業を知ってもらうきっかけとなり得るのです。また、SNSのネイティブ広告(インフィード広告)なら情報が拡散しやすいため、潜在顧客層を含めて多くのユーザーに訴求することができます。
一方、ネイティブ広告は掲載先メディアに溶け込む必要があるため、広告内容やデザインの作成に時間がかかります。複数のメディアに掲載する場合、それぞれに合わせて作成する必要もあるため、工数が増えてしまうことがデメリットです。
また、通常のコンテンツと見分けがつきにくいため、ユーザーから「騙された」と反感を買う可能性もあります。掲載先メディアとの親和性によって反感は増えることも減ることもあるため、広告内容には十分注意しましょう。
アフィリエイト広告
「アフィリエイト広告」は「ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)」を介して、個人または企業が運営するメディアに掲載してもらう広告です。メディアの運営者は「アフィリエイター」、広告を依頼する企業は「広告主」と呼ばれています。
そもそもアフィリエイトとは、ASP・アフィリエイター・広告主の三者から成立する仕組みです。まず広告主が商品やサービスに関する広告を、ASPに依頼するところから始まります。次にASPがアフィリエイターに報酬を提示して、広告素材を提供。そして、アフィリエイターが自分のメディアに広告を掲載することで、ユーザーへの訴求効果が発生します。
その後、広告から商品購入やサービス申し込みといった成果が出れば、ASPが広告主から広告費を回収。最後はASPからアフィリエイターに報酬が支払われるといった流れです。つまり、アフィリエイト広告は「成果報酬型」のインターネット広告にあたります。成果が出なければ固定費以外の費用は発生しないため、低予算かつ低リスクで運用できることが大きなメリットです。
また、他のインターネット広告を複数のメディアに掲載する場合、1つずつ契約について交渉したり、やり取りを行ったりする必要があります。しかし、アフィリエイト広告ならASPが仲介人として参入するので、掲載先メディアの数に関わらず、窓口が1つだけで済むこともメリットです。
他にはアフィリエイターにもよりますが、広告を掲載するだけではなく、商品レビューを行ってくれる場合があります。第三者の視点から商品やサービスを紹介してもらえるため、より多くのユーザーに訴求することができます。
アフィリエイト広告のデメリットは、アフィリエイターから「売れる」と認められない限り、広告が掲載されないことです。アフィリエイターも成果が出ないと報酬が発生しないため、売上が高くなりそうな広告を求めています。つまり、広告主はアフィリエイターに対して、商品やサービスの強みが伝わる広告を出さなければいけないのです。
そして、アフィリエイト広告は成果報酬とは別に、ASPに支払う固定費がかかることも覚えておきましょう。月額のシステム利用料、および初期費用として5万円程度が必要になります。
動画広告
「動画広告」はその名の通り、動画を使って宣伝する広告です。インターネット広告の中でも、特に成長率が高いため、今のところ最も注目を集めています。
動画広告を大きく分けると「インストリーム広告」と「アウトストリーム広告」の2種類があります。主流のインストリーム広告はYoutubeをはじめとする動画サイトで動画の再生前後、または再生中にテレビCMのように流れる動画広告のことです。もう1つの「アウトストリーム広告」はWebサイトやバナー、SNSで配信される動画広告を指しています。
動画広告における最大のメリットは、何と言っても視覚情報の多さです。静止画よりわかりやすいのはもちろん、実際に動いている様子を見てもらえるため、ユーザーに強い印象を残すことができます。さらに、情報量の多さが信頼感をもたらすため、来店や購入といったアクションに繋がりやすいのです。
また、動画は見栄えするコンテンツなので、テレビCMと同じく知名度アップやブランディングを狙う方法としても有効です。使用言語が異なるユーザーに対しても訴求できるため、思わぬ拡散効果を期待することもできます。
このように動画は優れた広告媒体ですが、デメリットもあります。ユーザーに興味を持ってもらえる動画広告を作る場合、まず費用と時間がかかります。クオリティを追究するなら、動画編集ソフトやカメラ機材を導入することや、専門スタッフを雇うことも検討する必要があります。
そして、インストリーム広告を打つ場合、広告のスキップ機能にも注意しなければなりません。例えば、Youtubeなら動画広告を再生してから5秒後にスキップ可能なので、この5秒間で魅力が伝わらなければ成果を得ることは難しいでしょう。
DSP広告
「DSP広告」におけるDSPとは「デマンド・サイド・プラットフォーム」の略称です。日本語に訳すと「広告主の広告効果を最大限に発揮するプラットフォーム」という意味になります。
DSPは広告を掲載できるメディアの集合体「アドネットワーク」を管理するツールです。アドネットワークにある複数のメディアに広告を掲載するにあたって、DSPは広告の最適化を実施します。ユーザーの年齢や性別などの基本情報に加えて、閲覧履歴や購入履歴といった行動パターンまで、膨大なデータを分析した上で掲載されるものがDSP広告なのです。
つまり、DSP広告は「どこに出すか(広告枠)」ではなく「誰に出すか(人)」を重視しているため、ユーザーに最適化する形で広告を打つことができます。訴求するターゲットや掲載先メディアを非常に細かく設定することも可能なので、企業とユーザー双方のニーズを捉えたプロモーションが実現します。また、アドネットワークにはたくさんのメディアが存在するため、幅広いユーザーに訴求できることもメリットです。
その反面、DSP広告は一部を除いて、掲載先の情報が手に入らないというデメリットもあります。いつどこで広告が掲載されたのかわからないため、改善や見直しを図り辛いのが難点です。
また、手数料がかかりやすいこともDSP広告のデメリットです。広告費に加えて、初期費用など必要になる場合があります。業者によっては、最低金額や最低契約期間が定められているケースもあるため、導入する前に費用対効果をよく検討しましょう。
RSS広告
「RSS広告」はRSSフィード内に表示される広告です。RSSとは「リッチ・サイト・サマリー」の略で、簡単に言うと情報を効率的に収集してくれるフォーマットです。そして、Webサイトやブログの新着情報を、RSSを使って通知する仕組みがRSSフィードになります。
RSS広告はWebサイトなどの新着情報と一緒に流れるため、RSSフィードでの更新チェックのついでに見てもらえることがメリットです。ユーザーの興味を惹ける広告を掲載すれば、知名度やコンバージョン率をアップさせることができます。
逆に興味を惹けないと、ユーザーは広告に不快感を抱いてしまう恐れがあります。そのため、リスクを許容して運用しなければならないことがデメリットです。
マス広告
マス広告はテレビ・ラジオ・雑誌・新聞を使った、昔ながらの広告媒体です。今はインターネット広告が主流になっているとはいえ、幅広い年齢層に訴求できるマス広告の情報拡散力は、まだまだ無視できません。また、情報ツールとしてもわかりやすいので、信頼性や即効性にも優れています。
テレビ広告
テレビ広告はいわゆる「テレビCM」のことです。短時間で情報を広めることができるため、今も大きな影響力を持っています。
テレビCMは「タイムCM」と「スポットCM」の2つに分類されます。タイムCMは番組のスポンサーとして放送するものです。指定した番組のCM枠内で、最短30秒からCMを打てます。提供する番組が高視聴率だったり、番組とCMの内容がマッチングしたりすれば、知名度を大きくアップさせることが可能です。また、番組によってはブランディング効果も期待できます。
もう1つのスポットCMは、番組ではなく曜日や時間枠を指定して放送するものです。番組と無関係にCMを打てるため、季節の変わり目や短期間に絞って放送することができます。また、CM時間は最短15秒からなので、低予算でもCMを打つことが可能です。
このように、タイムCMとスポットCMはそれぞれ特徴が異なりますが、多数のユーザーに情報を素早く伝達できることが共通のメリットです。また、動画ならではの豊富な視覚情報により、信頼性と即効性も高くなっています。
テレビCMのデメリットしては、CM製作に時間がかかることが挙げられます。構成の検討や撮影準備に加えて、放送基準に違反していないかチェックする必要もあるため、製作を依頼してすぐ放送できるものではありません。
また、他の広告媒体に比べてコストが高いこともテレビCMの難点です。15秒のスポットCMでも、時間帯によっては数百万円程度かかることがあります。
ラジオ広告
「ラジオ広告」はラジオCMのことを指します。テレビCMと違って音声だけの広告ですが、これはメリットとも言えます。
一般的にラジオは運転や勉強、家事など何かをしながら聴いている人が大半です。朝は通勤中のサラリーマン、昼は家事に取り組む主婦、夜は受験生やトラック運転手など、時間帯ごとに中心となるリスナーも変わるため、ユーザーに合わせたCMを流しやすいことがメリットです。さらに、ラジオ局は地域ごとに存在しているため、地域に密着した広告媒体としても役立ちます。
また、ラジオCMは音声だけなので、テレビCMと比べて10分の1程度のコストで済むことも魅力です。製作期間も短いため、気軽にCMを打つことができます。
ラジオCMのデメリットは音声情報しかないため、商品やサービスによってはイメージを伝えにくいことです。特に形状や動きを伝えるのは難しいので、他の広告媒体を検討したほうがいいでしょう。
雑誌広告
雑誌広告はグルメやファッション、旅行など特定のジャンルを取り扱っている雑誌に掲載する広告です。「編集タイアップ広告」と「純広告」の2種類が存在します。
編集タイアップ広告は雑誌の編集者が作成するものです。雑誌内のコンテンツとして掲載されるため、購読者に受け入れてもらいやすいと言えます。さらに「この雑誌で紹介されるくらいだから凄いのかも」といった感じで、雑誌のブランド力を活用できるため、企業や商品の知名度が低い場合にオススメです。
一方、純広告は広告代理店が作成するものです。雑誌の広告掲載基準を満たしているなら、自由に広告を打つことができます。純広告は背表紙や裏表紙に掲載されるため、インパクトを与えやすいことが魅力です。また、編集タイアップ広告より費用が安いことも見逃せません。
雑誌広告全般で共通するメリットは、ピンポイントに訴求できることです。雑誌のジャンルや購読者層からターゲットを絞り込めるため、ある一定のユーザーに特化した広告を掲載することもできます。また、雑誌と広告のジャンルが一致するため、ブランディング対策としても有効です。
雑誌広告のデメリットは競合他社が多いことです。似たような広告が他にも掲載されるため、キャッチコピーやデザインで興味を惹くことができなければ、読み飛ばされてしまいます。
雑誌広告の費用相場はいくら?雑誌広告を有効活用するためのコツ
新聞広告
「新聞広告」は新聞の広告スペース内に掲載する広告です。1ページをまるごと使用する「全面広告」、記事下部のスペースを使用する「記事下広告」、記事内の小さなスペースを使用する「記事挟み広告」など様々な種類があります。基本的に広告スペースが大きいほど、または目立つ位置にあるほど費用はアップします。
新聞は全国紙と地方紙に分かれますが、全国紙なら購読者もかなりの数に上るため、情報を一気に拡散させることができます。地方紙なら地域に特化した広告を打てるため、ローカルエリアで集中的に訴求することが可能です。
全国紙か地方紙を問わず、新聞も社会的な信頼性が高いため、新聞広告も信頼を集めやすいことがメリットです。また、ほとんどの新聞は毎日発行される上、締め切りから掲載までの時間も短いため、タイムリーな情報を届けることもできます。
その一方、毎日発行されることによるデメリットもあります。広告の効果が1日で消えてしまうため、長期的なプロモーション効果は期待できません。
さらに、新聞の購読しているユーザーが減少傾向にあることもデメリットです。特に若い世代は新聞離れが進んでいるため、ターゲットによっては導入を見送ることも必要です。
新聞広告の掲載効果や費用相場を知ろう【メリットデメリットも紹介】
SP広告
SP(セールスプロモーション)広告とは、マス広告4媒体やインターネット広告以外の広告の総称です。
たとえばダイレクトメールによるキャンペーンの実施や店舗販売における販促POPの展開、カタログ送付による販促企画などがSP広告に該当します。
SP広告のメリットはターゲットを属性で分類するなどして、限定的なプロモーション展開ができる点です。ピンポイントで広告が投下できるため、プロモーションの費用対効果の効果検証がしやすいという特徴があります。
単独で実施するよりも、インターネット広告などとの相乗効果を狙う目的でも採用される広告です。
会員誌広告
「会員誌広告」は特定の企業、または団体に所属する会員のみ受け取ることができる、クローズドメディアに掲載する広告です。わかりやすい例を挙げると、通販を利用するユーザーに発行されている「通販カタログ」や、医師や歯科医に向けて発行されている「互助会会員誌」が該当します。
会員誌は一般書店で販売されることがないため、広告を掲載するにあたり、ターゲットとなるユーザーを絞り込みやすいことがメリットです。間違ったターゲットに訴求するというミスが起こりにくいので、確実なプロモーションが実現します。
また、会員は自発的に入会することが多いため、企業・団体との間には信頼関係が築かれています。つまり、企業・団体は「信頼できる情報源」なので、会員誌広告に対する信頼性も高まるのです。信頼があれば、知名度アップやブランディングに繋がるため、ゆくゆくは購入や申し込みといったアクションにも期待できます。
会員誌広告のデメリットは広告審査が非常に厳しいことです。会員に対する配慮が第一なので、会員誌の目的から外れているような内容だと、高確率で掲載を断られてしまいます。
イベントプロモーション
「イベントプロモーション」は消費者や企業に向けて展示会などのイベントを開催したり、スポンサーとして協賛したりすることです。
わざわざ足を運んで来場していることもあり、イベントに参加するユーザーは意欲的です。実際に商品やサービスを体験してもらうことで、ダイレクトに魅力が伝わるため、インターネット広告やマス広告を凌ぐ訴求効果を得ることができます。また、リアルな体験を提供することにより、消費者のブランドイメージ向上や、取引先企業との関係強化にも繋がることもメリットです。
さらに、華やかなブースを設置したり、ショー形式でデモンストレーションを行ったりすれば、SNS映えによる拡散効果を狙うことも可能です。
一方、イベントプロモーションのデメリットとしては、規模や天候に影響されやすいことが挙げられます。来場者数が多ければ大きな成果を得られますが、逆に来場者数が少ないと成果ゼロという可能性もあるのです。
また、イベントを開催するにあたり備品やブースを準備したり、人員を用意したりする必要があるため、費用や時間がかかってしまうことも難点です。
フリーペーパー・フリーマガジン
「フリーペーパー・フリーマガジン」は無料で配布されている紙媒体です。主に駅構内やコンビニ、スーパーなどで入手することができます。
無料ということもあり、フリーペーパー・フリーマガジンは手に取ってもらいやすいので、広告媒体として有用です。ローカルで配布されている媒体や、特定のジャンルに特化した媒体が多いため、細かいターゲティングが可能となっています。
また、割引クーポンやサービス券を発行できることから、ユーザーの興味を惹きやすいこともメリットです。来店や申し込みといったアクションを促せるため、集客や売上に繋がります。
フリーペーパー・フリーマガジンのデメリットは、他の広告も数多く掲載されていることです。情報が埋没しやすいため、広告の内容はもちろん、掲載する媒体の選定も重要になってきます。
ポスティング
「ポスティング」は特定の地域に対して、チラシを投函する方法です。
配布する地域や日時を細かく設定できるため、無駄なく広告を展開できることが一番のメリットです。例えば、地元で集客を考えているなら、企業周辺の地域をターゲットに設定すれば、ピンポイントに訴求することができます。チラシに割引クーポンを付けたり、代わりにカタログや商品サンプルを配布したりすれば、より高い訴求効果を得ることも可能です。
また、ポスティングは手軽でコストもかかりにくいため、比較的導入しやすい広告媒体です。業者に依頼せず自分たちで取り組めば、さらにコストを抑えることができます。
デメリットは配布物を破棄されやすいことです。特にポスティングの基本となるチラシは、ユーザーの興味を惹くことができなければ、ほとんど読まれることなく破棄されてしまいます。そのため、チラシの内容はもちろん、目を引くデザインを検討することが重要です。
新聞折込
「新聞折込」は新聞と一緒に届けられる、折り込みチラシのことです。昔からある広告媒体ですが、新聞を購読している世代には、まだまだ有効と言えます。
新聞折込のメリットは配達地域に加えて、休刊日以外の配布日時も指定できることです。広告の作成から配達までの時間も短いため、地域性を重視しながら、キャンペーン告知といったタイムリーな情報を届けることができます。
さらに、新聞とセットで付いてくることから、多くのユーザーの目に入りやすいこともメリットです。情報拡散力・信頼性・即効性など、マス広告のメリットを享受することができます。
しかし、新聞とのセットはデメリットにもなり得ます。そもそも新聞を購読していないユーザーには届かないため、ターゲットが限定されてしまいます。また、新聞折込には他のチラシも入るため、情報が埋もれやすいことも難点です。
同封・同梱広告
「同封広告」は会員誌やクレジットカード請求書と、「同梱広告」は通販などで購入された商品と一緒に送る広告です。
どちらも封筒やダンボールに入った状態で送付されるため、確実にユーザーへ広告を届けることができます。特に同梱広告の開封率はほぼ100%と言われているため、情報の伝達性が高いことが大きなメリットです。
また、同封・同梱広告を送付する際、属性や購入商品に基づいてユーザーを絞り込めるため、ピンポイントに訴求することができます。
同封・同梱広告のデメリットは、新聞折込やポスティングよりコストが高いです。1枚あたり2倍~5倍の単価がかかるため、費用対効果をしっかり把握しないと逆効果になる恐れがあります。
また、広告の内容によっては同封・同梱を断られることもあるため、あらかじめ注意しておきましょう。
店内プロモーション・ルートサンプリング
「店内プロモーション・ルートサンプリング」とは、スーパーやショッピングモールといった店舗で、販促プロモーションを行うことです。商品やサービスについて説明したり、サンプリングを実施したりする方法があります。
買い物客に対して直接訴求できるだけではなく、ロケーションもプロモーション内容と合致するため、高い訴求効果を得られることがメリットです。ロケーションから集まりやすいユーザー層も把握できるので、細かいターゲティングができます。また、その場で商品やサービスを体験してもらえば、購入や申し込みに直結させることも可能です。
デメリットはロケーションとなる店舗の都合に左右されることです。商品やサービスによってはプロモーションができなかったり、審査に時間がかかったりする可能性もあります。
交通広告・屋外広告
「交通広告」は電車やバスの車内外に掲載されている広告です。つり革広告や窓に貼られている広告が該当します。「屋外広告」はいわゆる看板広告のことです。店舗やビルの壁に設置された看板や、入り口に置かれているブラックボードが代表的です。最近増えているデジタル看板も含みます。
交通広告・屋外広告のメリットは視認性が高いことです。通勤や通学、買い物など外出の際に何度も見かけるため、幅広いユーザーに訴求することができます。さらに、反復効果も得られるので、記憶に残りやすいこともメリットです。
デメリットは効果測定が難しいことです。インターネット広告のように数値が記録されないので、詳しく解析することができません。
また、看板広告は法令により、設置場所や内容が制限される可能性もあります。「看板を作ったのに設置できない」とならないよう、事前によく確認しておきましょう。
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