【デジタルマーケティング戦略】立案の流れ・ポイントまとめ
最終更新日:2022年01月18日
デジタルマーケティング戦略の立案はコツがいる
企業のマーケティング担当者のなかには「デジタルマーケティング戦略を立案しよう」などと、上層部から言われているけれど、実は詳しく知らずに困っている方もいるのではないでしょうか。
デジタルマーケティングは言葉から戦略を連想しやすいのですが、効果的な戦略を成功させるには考えておくべきポイント・コツがあり、入念な準備が必要です。
主な流れや効率的に進められる戦略例などをご紹介しますので、詳しく知りたい方は参考にしてください。
デジタルマーケティング戦略は時代とともに変化!立案が必要な理由とは
デジタルマーケティング戦略は、名前の通りデジタル技術を活用しマーケティングを進めていく戦略を指します。しかしただデジタルの広告を展開するだけではなく、広告内容に合わせて入念な計画を立てなければいけません。
メディアは時代とともに変化し、1990年代はガラケーのモバイルサイト、およびWindows95をはじめとしたパソコン用サイトがデジタルの中心でした。
しかし時代とともにインターネットサービスが発達し、コンテンツが複雑してきた現代では戦略の対象コンテンツは下記のように多様化しています。
- インターネットサイト
- SNSサービスの活用
- アプリケーション
- ネット動画
- AIサービス
細分化されているデジタルマーケティング戦略
各コンテンツにおいても細分化されているのが2021年のデジタルマーケティングで注意すべき点です。例えばインターネットサイトでもパソコンよりもスマホのほうが利用者割合が多く、サイトの表示速度が滞在率に大きな影響を与えます。
またネット動画と一口にいってもYouTubeのような長時間動画からTiktokみたいな短時間動画など、配信するコンテンツによっても利用者年代は大きく異なるのです。
コンテンツが多様化している現代では、広告内容に沿った戦略を考えなければ大きな効果が得られません。
デジタルマーケティング戦略の立案手順
戦略を立案する一般的な手順の流れは以下のとおりです。
- デジタルマーケティング戦略の目的設定
- セグメンテーション
- 顧客体験のストーリー設計
- KGI、KPI設定
- デジタルマーケティング戦略開始
各手順で気をつけておくべきポイントや有効なフレームワークと交えて解説します。
デジタルマーケティング戦略の目的設定
ただ広告をデジタルにするのではなく、目的のためにコンテンツを活用するのがデジタルマーケティング戦略です。目的を明確にするのがまず行なうべき作業になります。
そしてゴールに達するためのターゲットやカスタマージャーニーを検討していくことで、自然に必要なコンテンツが見えてくるのです。
目的がなかなか設定できない場合には通常のマーケティング戦略で使われる、下記のようなフレームワークで商品やサービスを分析しましょう。
- 3C分析
- 4C分析
- 4P分析
- SWOT分析
市場のセグメンテーション
ゴールを設定したら続いて行なうのは市場の細分化です。不特定多数を対象にするよりも戦略が練りやすくライバルも減らせます。
セグメンテーションはマーケティング戦略を立案する際の基本です。STP分析のフレームワークがよく使われます。
顧客体験のストーリー設計
ターゲットが提供する商品やサービスを利用するまでのストーリー、いわゆるカスタマージャーニーを考えていきます。
顧客やターゲットが抱えるニーズを可視化しやすく、デジタルコンテンツの選定にも大きく影響するポイントです。あらかじめターゲットのペルソナを設定しておくとストーリーが設計しやすくなります。
デジタルマーケティング戦略で展開するべきサイトやサービスのジャンルも、ストーリー設計の段階で決めておくべき内容です。
下記は必ず行なっておきましょう。
- 所有しているデジタルコンテンツの整理
- 新たに作るコンテンツの確認
- ストーリー設計に沿ったコンテンツ展開か精査
KGI、KPI設定
ターゲット商品やサービスに導くストーリーを検討したら、続いて戦略が成功したかを評価する基準となるKPIやKGIを設定します。
売上金額を2倍にしたい、契約者数を1,000人にしたい、などなんとなく目標を決めてしまうケースもありますが、理由もない設定は避けましょう。分析や市場調査などのデータをもとに設定するのがマーケティングの基本です。
下記の点を意識しましょう。
- 達成可能な数字である
- データをもとに設定している
- 重要な商品やサービスを対象にする
数値目標の設定時のフレームワークはSMART分析が役立ちます。
デジタルマーケティング戦略開始
顧客体験のストーリー設計で設定した内容をもとに、マーケティング戦略を進めていきます。都度KPIを評価して、戦略が間違っていないかチェックし必要に応じて修正することが大切です。
ただコンテンツを展開しただけで満足してしまい評価しなければ、かけたコストに対して効果がでているのかが分かりません。コストパフォーマンスを高めるためにも、戦略運用開始後の評価は行ないましょう。
効率的なデジタルマーケティング戦略を立案する上でのポイント
マーケティング戦略にて集客する段階において、ただ闇雲に見込み顧客を集めても非効率的でコストが高くなってしまいます。提供商品やサービスと親和性の高いターゲットに絞って狙い、問い合わせから契約するまでの確率を上げるのがおすすめです。
しかし実際に戦略を立てると分かりますが、差別化しターゲットを絞り込むのは簡単ではありません。
ターゲットを外さないためには下記のポイントを押さえましょう。
- 市場のセグメンテーションを正しく分析
- バリュープロポジションを発見する
- 分析に沿った顧客体験のストーリーを設定する
- バリュープロポジションを軸とした戦略を検討する
自社にマッチした集客・ブランディングに効果的なマーケティング戦略
コンテンツが豊富にある現代では戦略方法に迷いますが、なかでも効率的なデジタルマーケティングに繋がりやすいメディアをふたつご紹介します。
- 自社に沿ったユーザーを集客可能なポジショニングメディア
- ブランディングと集客の両取り!ブランディングメディア
自社に沿ったユーザーを集客可能なポジショニングメディア
まずひとつめはポジショニングメディア。
提供するサービスや商品において他社と差別化できている点を示し、自社の強みや提供価値と相性の良いユーザーを集客できる戦略です。
ライバルとなり得る企業のサービスと比較、自社ならではの価値や強みが明確になるため下記のような特徴をもっています。
- 自分で比較したい方に自然なアプローチが可能
- 疑問点の解決もできるため契約までがスピーディー
- 商品の価値で選ばれるため価格競争を避けられ、単価が上がりやすい
ポジショニングメディアを経由してお問い合わせをするユーザーは、商品の強みや価値を理解しているため、購入・成約につながりやすい意欲の高いユーザーになります。
上記のような質の良い見込み客が獲得できるるため、すぐに購入などにいたらなかったとしても、その後のコミュニケーションがしやすくなり、営業効率の改善にも効果的です。
ブランディングと集客の両取り!ブランディングメディア
デザインやストーリー・構成にこだわり自社サービスや商品のブランディングイメージを表現しながら、問い合わせや成約などの成果も可能にするのが、ブランディングメディアです。
自社がもっている強みをブランドとしてアピールし、ターゲットに響きやすいように魅力を伝えるサイトを指します。見ている方が共感できる内容で特徴は下記です。
- 自社の独自性や専門性をアピールできる
- 企業ポリシーや歴史に共感するファンを増やせる
- 高額商品でも契約に繋がりやすい
ブランディングメディア事例
画像引用元:Zenken「音と、暮らす。〜防音室のある家〜」(https://www.living-withsound.net/)
音響防音事業に圧倒的なこだわりを持つクライアント様が、「防音室をつくりたい」と考えて検索しているユーザーに対し、専門家として有益なコンテンツを発信するブランディングメディア。
「防音室のことはここに聞いてみよう」と思わせる設計とストーリーで、クライアントの認知度・信頼度を向上させるメディアを制作いたしました。
Zenkenのブランディングメディアでは、ブランディングを確立し市場内に浸透させるとともに、しっかりと成約につながるコンテンツ設計をいたします。
貴社のブランド価値を高める戦略と、それを実現するデザイン・ストーリーのあるメディアを制作いたしますので、ブランディングメディアにご興味がございましたらぜひご相談ください。
デジタルマーケティング戦略でお悩みなら
頭では分かっていても、なかなか思うように戦略を決められないのがマーケティングです。特に手順初期段階の分析や目標設定がずれてしまえば、検討する戦略の効果も薄くなってしまいます。
しかし反対にきちんと分析や戦略が自社の提供する商品やサービスに沿っていれば、とてもコストパフォーマンスの高いデジタルマーケティング戦略を展開可能です。
Zenkenでは企業様の強みに則した分析や戦略の提案に加えて、メディアの制作から運用までワンストップにて対応いたします。
いままでに120業種を超えるクライアント様を支援しているため、どのような業界であっても要望にお応えできるノウハウをもっています。
デジタルマーケティングに注力していきたい、すでにメディア制作に取り組んだけれども思うような効果が出ないといった、お悩みや課題がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。