VOC分析とは、顧客の声を収集・分析により顧客ニーズの把握などを行うものです。分析を行うことにより、顧客ニーズを踏まえた商品やサービスの改善が可能になり、また、新しく提供を始めたサービスなどに関するリアルな声を把握できるといったメリットがあります。
この記事では、「お客さまの声をサービスや商品の改善に活かしたい」「お客さまのニーズをしっかりと把握したい」という要望を持つ企業の担当者の方々に向けて、VOC分析サービス・ツールをそれぞれ一覧で比較して紹介しています。各サービスの特徴や強み・費用・導入事例などをまとめていますので、導入検討の参考にしてください。
おすすめのVOC分析ツール・サービス一覧表
ここではおすすめのVOC分析ツールとVOC分析サービスを紹介しています。各製品の特徴をまとめているので、自社のニーズに応じて検討する際の参考にしてください。
会社名 | サービスの特徴 |
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VoiceMill |
課題の可視化〜改善実装までワンストップで伴走支援
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アルティウスリンク |
熟練したアナリストによる深い洞察 |
NTTネクシア |
CRMシステムのデータと顧客からのフィードバックを統合分析 |
コンタクトログマネジメント™ |
AI技術を駆使し顧客からの全チャネルの声を分析 |
ディー・キュービック |
問い合わせ内容を分析し自動化できる範囲を診断・予測 |
見える化エンジン |
分析機能を40種類以上搭載。各部署でのデータ活用を支援 |
RICOH ニーズ分析サービス Basic |
大手ICTソリューション企業のVOC分析サービス |
Knowledge Probe |
ビジネスデータを分析するAIがエキスパートの業務を支援 |
QAロボット |
専用の高性能AIモデルを構築 |
Brandwatch |
細かなフィルタリングと検索でデータの品質を向上 |
TextVoice |
言葉のつながりの可視化など6種類の機能を用意 |
VOiC Finder |
10万語以上のデフォルト辞書とAI辞書作成機能を搭載 |
YOSHINA |
音声テキスト化から分析まで対応可能 |
VextVoiceMiner |
独自の会話分析技術により高精度な分析を迅速に行える |
VOC分析とは
VOC分析とは、顧客のニーズや要望を理解するために用いられる分析手法です。VOCは"Voice of the Customer"の略称であり、顧客の声や顧客の要望、ニーズ、意見を収集し、分析するプロセスを指します。
VOC分析は、製品やサービスの改善、新製品の開発、マーケティング戦略の策定などの目的で使用されます。企業が顧客志向の経営を実現するために重視されているプロセスです。
VOC分析を依頼するには?
VOC分析をするには、ツールを用いて自社でやる方法と、専門のサービスを利用する方法があります。
VOC分析サービス
VOC分析サービスは、専門のコンサルタントが企業の代わりにお客様の声を集めて分析してくれるサービスです。
専門家がデータを集めて、詳しい分析結果を提供してくれるので、企業はその結果をもとに商品やサービスを改善することができます。
この方法を使うと、自分たちでデータを集めたり分析したりする手間が省けるので、忙しい企業にとってはとても便利です。
VOC分析ツール
VOC分析ツールは、企業が自分たちでお客様の声を集めて分析するためのソフトウェアです。このツールを使うと、簡単にデータを集めて、分析結果を見やすくまとめることができます。
例えば、SNSのコメントを自動的に集めてグラフにしたり、お客様の意見をカテゴリごとに分けたりすることができます。
VOC分析サービス・ツールを導入するメリット
顧客ニーズを把握して商品やサービスの改善につなげられる
VOC分析サービスやツールの導入によって、顧客がどのようなニーズを把握しやすくなる点が大きなメリットです。
企業の担当者ではどうしても見えない視点があるものですが、顧客視点からの意見を取り入れることにより、新たな視点・アイディアが得られるケースがあります。また、これまで見えていなかった潜在ニーズを顕在化することにも繋げられるというメリットも挙げられます。
新しいニーズの把握によって競合他社との差別化にも繋げやすくなりますし、分析を行うことによって商品やサービスの改善につなげられるようにもなります。このことにより、さらに充実した商品やサービスの提供を行えるようになるといえるのです。
新しい商品やサービスに対する顧客の反応を確認できる
新しい商品やサービスを提供開始したばかりの時には、VOC分析を行うことによりマーケティングに活用できるといったメリットもあります。
新商品・新サービスについてVOC分析をした結果、例えば特定の層から評価されていることが判明するといったケースもあります。その場合には、今後のマーケティングにおいてもその層をターゲットとして定めることで効果的に販促活動を進めていけるといえます。
また、顧客の反応が企業の想定と異なっている場合などについても、VOC分析の結果を参考にすることによりどの部分を改善していけば良いのかといった点を把握しやすくなります。結果をもとにして改善を繰り返していけば、より効果的なマーケティング活動を展開できます。
コールセンターなどの対応力を向上させる
VOCは、商品開発や改善などに活用できるだけではなく、コールセンターやコンタクトセンターにおける応対品質の改善を行う際にも役立てられます。例えば、ベテランと新人の間には経験や知識の差があるため、応対品質にも差がついてしまうといったケースが多くみられます。
このような場合には、VOC分析を行って顧客からの問い合わせ内容やクレームの収集によって「よくある質問」をまとめるといった対策が考えられます。顧客からの問い合わせへ対応中でも見やすいようにしておくことで、対応品質の向上に繋げられます。
VOC分析の利用手順
- データ収集…顧客からのフィードバックや意見を収集するために、アンケート、インタビュー、SNSの投稿、顧客対応の記録などのデータを収集します。
- データ分析…収集したデータを分析し、ユーザー行動の傾向を調査。その中から、最も重要なニーズや改善すべき領域を特定します。
- アクションプランの策定…VOC分析の結果をもとに改善策を立てます。具体的には、製品改良、サービスの変更、マーケティング戦略の調整などが含まれます。
- 実行とモニタリング…改善策を実行し、変化をモニタリングします。また、継続的な顧客フィードバックの収集と分析を行い、調整が必要な場合に対応します。
VOC分析サービスやツールを選ぶときのポイント
VOC分析サービス・ツールは、各サービスごとに内容や機能、向いている業界などが異なります。導入前に以下の3点をチェックすることで、自社にマッチするVOC分析サービスを選ぶことができるでしょう。
課題解決に活かせるデータを成形してくれるか
企業が抱える課題は、「顧客の声を商品やサービスの改善に活かしたい」「顧客の声を反映したマーケティングを行いたい」「コストを削減したい」など幅広いため、VOC分析サービスやツールを選ぶ際には、どのようなデータを提示してくれるかは確認しておきたいポイントです。
そのため、提示可能な分析データやどのような分析手法を用意しているのかといった点はあらかじめチェックしておき、そのデータが自社の課題解決につながるかどうかを検討してみてください。
業務改善に向けたレポートを支援してくれるか
単純に利用者の声を分析したレポートを提出するだけではなく、その後に繋がるように商品やサービスの改善、また業務効率化につながるような改善案についても提示してくれるサービスを選択することがおすすめです。
「利用者の声をサービスや業務の改善につなげたい」という目的でVOC分析サービスを検討している場合には、分析だけではなく改善に関する施策提案といった部分までトータルで支援を行ってくれるサービスであるかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。
導入事例・実績があるか
どのような企業がこれまでそのサービスやツールを導入し、その結果どのような効果があったのかという点は、あらかじめ確認しておきたいポイントです。導入事例を知ることによって、自社でも利用できそうなサービス内容になっているかといった点を判断できます。
公式ホームページに導入事例を掲載しているサービスが多いですが、事例を掲載していない場合もあります。その場合には、そのサービスに関する資料をダウンロードしたり、問い合わせを行った際にどのような事例があるのかを確認することがおすすめです。
VOC分析サービスやツールについてのよくある質問
Q1.VOC分析サービス・ツールを導入する際の注意点とは?
例えばコールセンターのみといったように特定のチャネルのみに偏らないように注意することが必要です。例えばコールセンターは電話をかけるという特性上、商品やサービス、その企業などに強い要望があるといった場合に利用されるケースが多い傾向があります。
以上から、コールセンターには強い要望に関する声は集まりやすいものの、ちょっとした要望に関する声は収集しにくいと考えられます。各チャネルで特性があるため、電話窓口のほかチャットサポートや問い合わせフォームなどさまざまなチャネルを活用し、幅広く顧客の声を集めるようにする点も大切です。
また、VOC分析は継続的に運用するといった点もポイントです。顧客が抱えているニーズは状況に応じて変化をしていくため、VOC分析によって情報収集を行い、それに対する対策を実施し続けていけば自社の商品やサービスも継続して改善していくことが可能になります。
Q2.VOC分析サービス・ツールの選び方は?
VOC分析を行うサービスやツールにはさまざまな種類があります。自社の目的に合ったものを選択するためにも、どのような目的で分析を行いたいのかといった点を明確にしておくことが大切です。
例えば、コールセンターにVOCを蓄積・管理できるシステムやSNSにてVOCを収集できるシステム、さらに収集から管理・分析に至るまでトータルで対応できる分析サービスやツールもありますので、目的に応じて選択するのがおすすめです。
Q3.VOC分析サービス・ツールの導入により期待できる効果は?
VOC分析によって、まず顧客のニーズを把握しやすくなります。寄せられる声に耳を傾けることによって、これまで見えていなかった潜在的なニーズも拾えるため、自社商品やサービスの改善やマーケティング施策に活かせるようになると考えられます。
また商品やサービスの改善とともに、コールセンターの対応の質向上にも活かせます。ここでのポイントは、顧客からの声を「よくある質問集」といった形でまとめておくという点。いつでも閲覧できる形にしておくことにより、新人は知識や経験をカバーでき、対応品質の向上も期待できます。
まとめ
顧客のニーズを把握したり、顧客の声を商品やサービスの改善などに活かせるようになるVOC分析サービス・ツールを紹介してきました。また、こちらの記事ではVOC分析サービスやツールの選び方のポイントについてもまとめています。
顧客の声を活かすことは顧客満足度の向上にも繋げられることから、VOC分析サービスはぜひ着目しておきたいものであるといえます。さまざまなツールやサービスがあるため、ぜひ本記事の内容を参考に自社のニーズに合ったものを選択してください。
- 免責事項
- 本記事は、2023年6月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。