ソニーの4つのブランド戦略を徹底解説
最終更新日:2024年03月25日
この記事では日本の代表的な電機メーカーである「ソニー」のブランド戦略について解説します。自社のブランド戦略の参考にしてください。
また、ブランド戦略を成功させるためには、ブランディングに関する正しい知識とやり方を理解しておくことが重要です。
ブランド戦略の概要や流れを分かりやすくまとめた資料「ブランディングガイドブック」もご用意しておりますので、ご興味のある方はぜひご活用ください。
ソニーのブランド戦略のポイント
ソニーは1946年に創業した総合電機メーカーです。テレビやデジタルカメラ、スマートフォンなど、生活に身近な家電を製造・販売しています。
競合の多い家電業界の中でも日本を代表する電機メーカーとして成長を続けるソニー。世間に広く認知されている背景には、大きく4つのブランド戦略があります。
今回はそんなソニーのブランド戦略について解説していきます。
ブランド戦略① 企業の特質を大衆に認知させる
ソニーが今日も認知拡大を続けている要因の一つに、CIへの取り組みが挙げられます。CI(コーポレートアイデンティティ)とは、「企業の特質を大衆に認知させる」ことです。
ソニーは創業当初から、このCIを重要視し、ソニーというブランドを日本だけでなく世界に認知させようと取り組んできました。
具体的には、CIの一環として、誰にでも発音できる世界共通の商品「SONY」の商標を作成。商品ありきのモノづくりから、広報活動、事業展開など、企業活動を通して「SONY」というブランドを育て上げているのです。
ブランド戦略② インパクトのあるキャッチフレーズの浸透
ソニーでは「SONY」というブランドロゴ自体の使い方にも非常にこだわっています。
企業が世界進出すると共に、ニューヨクや香港などの大都市にネオンサインを掲げる、ロゴを活かしたキャッチフレーズである「Research Makes the Difference」を作る、サウンドロゴの「It’s a SONY」を作成など、ロゴを活用した戦略は多岐に渡ります。
視覚だけでなく聴覚にも訴えるロゴの訴求は、ソニーの企業イメージの確立に大いに貢献しています。
ブランド戦略③ 究極のインダストリアルデザインの追求
モノづくりにおいても、ソニーは「ソニーらしさ」を非常に大切にしています。「世界最初」「世界最小」「世界最大」「世界最高」など、先進的な商品の企画・製造はソニーの大きな武器です。
「誰もやっていないことをやろう」という考えは、ソニー製品にしっかり反映されており、オリジナリティと先進性のある製品を続々と生み出しています。
「美しくない商品に“SONY”は付けない」という言葉通り、先進的かつ美しいモノづくりがブランドイメージの一端を担っているのです。
ブランド戦略④ 世界的なブランドイメージの構築
ソニーはこれまで積極的に海外展開を行い、世界的なブランドイメージの構築に取り組んできました。
モノづくりだけでなく、当時の盛田社長の、日本と世界の関係を視野に入れた言動や「オープンな人柄」で「国際人」としての高い知名度によって、世界でもソニーのブランドイメージは築かれていきました。
1990年に日・米・欧の世界規模で行われた企業のブランドイメージ調査で、ソニーは「評価度」で世界第1位を獲得しています。
【5分で理解】ブランディングとは?戦略策定方法や成功・失敗事例を解説
ソニーのブランド戦略まとめ
今回はソニーのブランド戦略について解説してきました。
CIへの取り組みやロゴの多角的活用、製品デザインへのこだわりなど、「他社がやっていないこと」にいち早く取り組んでいることがソニーのブランド戦略における大きな特徴です。
ソニーのブランド戦略からは、「自社にしかできない取り組み」に早期から着手することの重要性が伺えます。
貴社だけのブランディング戦略をご提案します
Zenkenでは、これまで120業種8,000以上のメディアを制作して参りました。その実績とノウハウを活かしクライアントならではの強みを見つけ、必要とするユーザーにブランド価値を届ける「ブランディングメディア」の制作を得意としています。
「ブランディングを成功させ、自社のブランド価値の向上につなげたい」とお考えであれば、Zenkenへご相談ください。貴社だけが提供できる価値をベースにしたブランディング戦略と、貴社独自のメディアをご提案いたします。