メディア戦略とは?その重要性や目的と、活用方法・成功事例を紹介
最終更新日:2024年03月22日
メディア戦略の目的
メディア戦略とは、広告を行う際にテレビ・ラジオ・雑誌・新聞などの媒体をどう組み合わせて使うのかを考えることです。メディア戦略でメインポイントとなるのは、ターゲットの属性・サイズ・エリア・予算に応じて最も効果的なメディアミックスを探し当てることです。
広告を成功させるために、まずはメディア戦略について理解し、適切な戦略を立てましょう。ここではメディア戦略の目的を5つ紹介します。
※Zenkenが提案するメディア戦略「ブランディングメディア(オウンドメディア)」をいち早くご覧になりたい方は、こちら(記事の後半へジャンプ)からでも詳しくご覧いただけます。
認知度のアップ
メディア戦略の大きな目的は、認知度のアップです。メディア戦略は商品・サービスの認知度を上げるために行うもの、といっても良いほどです。
どれだけ優れている商品・サービスであっても、顧客に知ってもらわないと売上に繋がりません。知ってもらってはじめて、商品やサービスに価値がつきます。
メディアを利用して広告を発信することで、商品・サービスの存在を広く認知させましょう。商品やサービスの存在が知れ渡れば、自然と顧客が増えていくはずです。
自社のファンを増やす
メディア戦略には、自社のファンを増やす目的もあります。認知度を拡大させてオウンドメディア・アーンドメディアなどでブランディングを行い、新規顧客になってもらいましょう。企業にとってファンは、売り上げを安定させたり成長を盛り上げたりしてくれる存在です。
既存ユーザーとの繋がりを強化
商品やサービスを一度利用してくれても、リピートしてくれるという保証はありません。顧客離れを防ぐために、メディア戦略を活用し、既存顧客を離さないようにする努力が必要です。
リピーターだけに特別価格で購入できるような特典を設け、メディアを使って配信するなどして、既存顧客とのつながりを強化すると効果的です。
インサイトの獲得
メディア戦略でSNSによって広告を発信すると、配信先のSNSユーザーから反応や口コミが得られます。また、自社ウェブサイトやブログといったオウンドメディアの場合はよく読まれているコンテンツを分析することで、ユーザーの興味や関心を知ることができます。こうして手に入れた情報は、企業の次の商品開発やマーケティングに役立つインサイトとなります。
メディア戦略における3種のメディア
メディア戦略で対応するメディアには、大きくわけて3つの種類があります。まずはそれぞれのメディアの特徴についての理解を深めましょう。そうすることで、メディア戦略が立てやすくなり、成功に導くことができます。
オウンドメディア
オウンドメディアは、英語で「Owned Media」といい、自社で所有・運用しているメディアを指します。オウンドメディアには、活用する自社のホームページやブログ、電子メールやSNSといったものがあります。
オウンドメディアの特徴は、発信する情報を自社でコントロールできるという点です。他のメディアでは場所が限られたり、ユーザーの反応次第で印象が変わったりすることがあるのですが。一方オウンドメディアでは、コンテンツの内容・量・見せ方など、様々なものを自社でコントールして作成できます。他のメディアでは伝えられない部分や分量をカバーするのに使うと良いでしょう。
ペイドメディア
ペイドメディアは、英語で「Paid Media」といい、「支払い(が必要な)メディア」という意味を持ちます。ペイドメディアでは既存のメ媒体(テレビ・ラジオ・新聞・インターネット)の広告枠を買い取り、そこで自社のPRを行います。
多くのユーザーにリーチできている既存のメディアを使って自社の商品やサービスを認知していない人に対しても接点を作り、不特定多数のユーザーにアプローチできるのがペイドメディアの特徴です。一方、オウンドメディアやアーンドメディアと比べて相当な費用がかかることが多いという一面もあります。
アーンドメディア
アーンドメディアは英語で「Earned Media」と書き「評判を得るメディア」という意味を持ちます。消費者がサービスや商品の口コミをしたり、自由に意見交換したりできるメディアのことです。
アーンドメディアの中でもメジャーなのはTwitterやFacebookといったSNSです。自社だけでなくユーザーが情報発信できる点が最大の特徴です。ユーザーの興味・関心を掴むことができれば、情報が一気に拡散されていく(バズる)という強みがあります。なお、自社の商品などの悪い情報も同様に拡散される(「炎上する」)可能性がありますので、運用において注意が必要です。
アーンドメディアは、オウンドメディアのコンテンツを拡散するのに向いています。多数のフォロワーがいる人に拡散してもらえれば、一気に多くのユーザーに対してアプローチができます。
トリプルメディアを活用したメディア戦略
トリプルメディアとは、オウンドメディア・ペイドメディア・アーンドメディアの3つを指します。それぞれのメディアを組み合わせて運用することで、より高い効果を得ることができます。
トリプルメディアの関係性
オウンドメディアはコンテンツを配信するメディア、アーンドメディアはコンテンツを拡散するメディア、ペイドメディアはコンテンツの仲介を行うメディア、と特徴が異なります。それぞれ独立しているものの、相互に関係し合っているのが特徴です。
複数のメディアを組み合わせることによって、単体では達成できない威力を生み出せるでしょう。また評価の際も、各メディアを単体で評価するのではなく、複数のメディアタイプを融合・連携させながら評価することを意識すると、マーケティング施策が考えやすくなります。
トリプルメディアを活用するメリット
- 複数の媒体から顧客を獲得できる
- 媒体それぞれの欠点が補える
以上の2点が、トリプルメディアを活用するメリットです。どれか1つのメディアだけに絞ってしまうと、アプローチできる対象がかなり限定的になります。
トリプルメディアを活用することで複数の媒体が利用でき、必然的に様々な層を顧客として獲得することができるでしょう。また複数のメディアを横断的に活用できれば、それぞれの欠点も補えます。
オウンドメディアを主軸とした活用
トリプルメディアを利用する際、オウンドメディアを主軸とした運用がおすすめです。オウンドメディアは企業が自ら運営するメディアであるため、公式情報として発信ができます。これによって、他2つのメディアへの展開が行いやすくなるでしょう。
- オウンドメディアでユーザーに正しい知識を発信する
- 知識や情報をアーンドメディアで拡散させる
- ペイドメディアも活用してオウンドメディアの情報を告知したり誘導したりする
この3つのサイクルを上手く回していくと、トリプルメディアを通じたマーケティング効果がより高まります。
オウンドメディアの活用ポイント
解決したい課題や目的を明確にすること
オウンドメディアを活用する際は、まず自社の課題を明確にして「どうしてオウンドメディアを活用するのか」をはっきりとさせましょう。何となく運用しても、目的が定まらず成功につながりません。目的だけでなく、自社の強み・誰にどんな情報を発信するべきなのかも明確にしてください。
何を成果とするかを決める
目的と合わせ、設定しておくべきなのが成果です。どんな状態になったら成果が出たとみなすのかを事前に定めておきましょう。例えば、資料のダウンロード数や問い合わせ数など、数値で具体的にわかるものを設定するとわかりやすいです。
段階を区切って戦略を立てる
オウンドメディアの運用目的が複数ある、という場合も少なくないでしょう。その場合、すべての目標を一度で達成しようとするのは失敗の元です。目的ごとに段階を区切ったうえで、1つずつ戦略を立てることが大切です。
施策を絞って実行する
施策を展開する場合は、複数の施策を同時に行わないようにしてください。あれもこれもと手を出しすぎると、何をしたらいいのかが曖昧になってしまいます。何をするべきなのか、何をするべきではないのかを明確にし、実施する施策を絞って取り組むことが重要です。
トリプルメディアを成功させるためのポイント
トリプルメディアを成功させるポイントは、商品やサービスの特徴・強み・ターゲットを明確にすることです。またユーザーの行動や心理を理解するため、カスタマージャーニーを意識してメディアを選定することも重要でしょう。
自社が掲げている目標に対し、どうやってユーザーを導くのかも具体的なストーリーにして設定するとより成功に近づきます。ストーリーに沿って、戦略設計やコンテンツ作成を行ってみてください。
メディア戦略の成功事例
メディア戦略の詳細がわかったところで、どのようにメディアを活用したら良いのか、実際に活用して成功するためにはどんなことをしたらいいのかを理解し、実践する必要があります。
ここではメディア戦略での成功事例を4つ紹介します。実際に誰もが知っている企業もメディア戦略を活用しているため、ぜひ参考にしてください。
シャープ
シャープは、Twitterの公式アカウントによってクロスメディア戦略を行っています。クロスメディアとは、複数のメディアを使って認知拡大・興味関心の育成を狙う考え方のことです。メディアを利用したマーケティング手法の1つで、上手に活用することで集客効果が高まる以外に信頼性の向上にもつながります。
シャープのTwitterの最大の特徴は、公式アカウントによくあるようなニュートラルな口調をあえて使わず、「中の人」(アカウントの運用担当)の性格を投稿で出しているところです。シャープの式情報だけでなく全く関係ないつぶやきも含めて投稿しています。フォロワーには「SHARPさん」と呼ばれ、ユーザーに親しまれるコミュニケーションを確立しました。
バズツイートの投稿や丁寧なリプライ、製品に寄せられる質問への回答などを行っており、商品やサービスの購入にも大きな影響力を与えているでしょう。実際にマスクを販売した際、公式サイトがダウンしてしまうほどのアクセスがあったことを考えると、SNSの大きな影響力を実感できます。
メルカリ
メルカリは、今や知らない人は多いというほど有名なサービスになりました。メルカリはTwitterの公式アカウントを通じ、各種キャンペーンやメルカリの活用方法などの情報を展開しています。またCM・記事はTwitterを活用して拡散し、シナジー効果を得ているのも特徴です。
メルカリの場合は企業っぽさを全面に出さず、属人性を帯びさせて親しみやすさを強調・演出しています。実際に公式Twitterは2020年11月9日時点で30.7万フォロワーとなっており、多くのフォロワーを集めています。
サントリー
サントリーは、新しく画期的な提案をするというよりも、昔からある「ハイボール」という飲み方をクロスメディア戦略で成功させ、若者にハイボールを浸透させました。
ハイボールの飲み方の提案やYoutube・テレビCMの併用、実店舗のポスターや有名女優の起用などが、サントリーが行っている主なクロスメディア戦略です。
みんなのウェディング
みんなのウェディングは、結婚関連の情報発信を行っています。口コミを中心としたコンテンツが特徴です。式場やドレス、指輪など結婚が決まっている人向けの内容だけでなく、まだ結婚の予定はないものの興味がある、という人に向けた内容まで幅広く扱っています。
ユーザーに情報提供を行い、それに対してユーザーが口コミで反応するという双方向のメディアにより、毎月の訪問者数は300万にものぼるようです。
Zenkenのオウンドメディア、「ブランディングメディア」
ブランディングメディアとはキャククルを運営しているZenkenによる、
親和性高い知る人ぞ知るブランドとして認知度向上と集客力向上による売上アップを目的としたオウンドメディアです。
通常、ブランディングをする場合は何千万単位の制作費や広告費、そして時間を掛ける必要があります。
ただしブランディングに失敗してしまえば、効果が出ず莫大な費用を失うだけでなく、間違った印象がついてしまう可能性も。
そこでZenkenのブランディングメディアでは、親和性の高いユーザーに絞った認知度の向上を行い、ニーズが顕在化したタイミングで第一想起されるブランドとして広めていきます。
また、購買意欲や利用意欲のあるユーザーも同時にアプローチができます。
その顕在的なユーザーにはなぜそのブランドや企業を使うべきかを解説し、さらに成約や購入につながるよう温度感を上げた集客ができます。
ランディングメディアを導入した結果、
- 1ケタ分受注単価が増える売上を獲得できた
- 求人広告に依存することなく、自社サイトから今までの10倍採用応募が来るようになった
というようなブランディング効果も発揮できております。
詳しくは下記より資料をダウンロードしてください。
ブランディングメディア制作事例「防音室のある家」
引用元:音と、暮らす。〜防音室のある家〜(http://www.Webdirector-guidbook.com/)
「音を防いでいればいいでしょう」という防音工事を、私はこの世からなくしたい。
音を美しく響かせ、奏でたときの感動を増幅させるような、私が思う究極の防音室を、同じように楽器を、音楽を愛する一人でも多くの人に、届けたいと思っています。
「音と、暮らす。〜防音室のある家〜」というテーマを掲げたブランディングメディアです。
防音室に興味があるユーザーへ、音響へのこだわりを備えた防音室の魅力をクライアントの信念と共に伝え、認知度向上に貢献しています。
メディア戦略を成功させて商品・サービスを上手にPRしよう
メディア戦略は、広告を成功させて商品やサービスをアピールするために欠かすことができません。とはいえ、いきなりメディア戦略を行おうと思っても何から手をつけていいかわからない……という人も多いでしょう。
メディア戦略にはある程度の知識が必要になるため、ゼロから始めるとなると時間がかかります。闇雲に始めても、労力ばかり使って結果がついてこない、という失敗につながってしまいます。せっかくメディア戦略を立てるなら、自社に合った成功しやすい方法を選択しましょう。
キャククル運営元のZenkenでは、成約率を重視したWebマーケティング戦略にこだわっております。120業種以上の業界での集客・営業課題を解決してきたノウハウをもっており、それぞれの企業に合わせたメディア戦略をサポートさせていただきます。
メディア戦略についてご検討でしたら、ぜひZenkenにお問い合わせください。些細なことでも大歓迎です。下記ページよりお問い合わせいただけます。