ブランディング強化のメリットと具体的な方法を解説
最終更新日:2024年03月21日
つねに成果を上げている大手企業や商品・サービスは、ブランドの価値を最大化するためにブランディングの強化を行っています。
しかし、中小企業や後発企業がブランディングで負けるとは限りません。なぜならよりパーソナライズが進み、マス商品よりも「自分が欲しい商品やサービス」はどれかを見極めたいという顧客が増えているからです。
そこで本記事では、ブランディング強化のメリットと、その具体的な方法を深掘りしていきます。
また、売上につながる成約率の高い集客を実現するためのポジショニングメディア戦略についてもご紹介しています。
- 自社コンセプトにマッチした見込み顧客が増え、契約単価が1000万円向上した
- 商材の強みや特徴を理解した上で反響に至るため、価格競争から脱却し受注単価が2.5倍になった
- 数ある競合から自社に興味を持ってもらえるようになり、反響獲得後から契約までの期間を3分の1に短縮できた
といった成果があるWeb施策についてご興味のある方は、以下で詳しく解説しております。ぜひご確認ください。
ブランディングを強化するメリットは?
「ブランディングを強化する」ということは、まずその商品・サービスの「ブランド」がすでに顧客や消費者に認められていることが前提となります。
一定の知名度があり、消費者に認知されていて、固定客がついている場合であれば、ある程度のブランディングはできているでしょう。
この状態からブランディングを強化することで、市場で優位に立てるようになります。
ブランディングを強化する方向性としては、現状のブランドをそのまま展開するケースと、リブランディングをしてターゲットやブランドイメージを一新するケースなど、いくつかの手法があります。
競合他社の商品よりも高く売れる
ブランディングが強化されると、ブランドの存在感が高まって競合他社と価格面で競争しなくても売れるようになります。顧客のロイヤリティが向上することで商品価値が押し上がり、「ブランドの価値=それに見合った価格」と認識してくれるためです。
その結果、競合他社の商品・サービスより価格が高くても、顧客は納得して購入してくれます。
各チャネルでの販売位置が有利になる
ブランド力が高まり、顧客からの人気が集まると、販売するチャネルごとにも優位置で売れるようになります。人気順で商品が表示されるECサイトがその代表例でしょう。
認知度が高まればブランドやメーカー別に絞って検索できる場合も多く、顧客自らがすすんでそのブランドに絞り込み、商品を探してくれる可能性もあります。
無駄な広告費が抑えられる
ブランド力に乏しいと、売上げを伸ばすためにさまざまな宣伝や広告にコストを費やさなければなりません。ブランディングが強化されるということは、独自性の価値が浸透している状態。
数多くの広告を打たなくても、ファンとなった愛用者たちが口コミを広めてくれるなど、リピーターが自主的に宣伝をしてくれるようなメースも生まれ、集客や売上げを間接的に支援してくれるようになります。
ターゲットの絞り込みがブランディング強化を促進する
ブランディングを強化するためには、事業のカテゴリーを分散させるよりも、ねらうターゲットをひとつに絞り込んだほうが効果的です。
ブランドの持つ価値やビジョンを明確に顧客へ伝えるために、ブランドの目的を見つめ、定義しなおしていきましょう。「経営方針」や「企業の指針」とブランディングの方向性に矛盾がないことも重要です。
ブランドアイデンティティを構築する
商品・サービスのカテゴリーを絞り込むことで、ブランドの価値を高められます。幅広い商品やサービスを取り扱っているなら、まずはひとつのブランドのアイデンティティを構築してみましょう。
例えばパン屋さんであれば、さまざまな種類のパンの良さを同時に伝えるのではなく「食パン専門店」「メロンパン専門店」というように、カテゴリーを絞ったほうが消費者に価値を伝えやすくなります。
メッセージにより価値が伝わる
カテゴリーをひとつに絞ったら、そのブランド価値を表すメッセージをターゲットに対して伝え続けます。このとき、考えなくてはならないのがメッセージの具体性です。
パンの「材料にこだわりがある」と伝えるのも良いですが、「材料は○○産のみを使用」など、具体的に伝えることで価値が伝わりやすくなります。
顧客からの信頼を獲得できる
さらに、顧客に対してブランドの価値を「宣言」することで、その価値を保ち続けようという企業努力が生まれます。
「つねに○○産の材料を確保する」という努力が、顧客に示し続けられる価値の維持、つまりブランド価値の維持につながります。
ブランドアイデンティティの構築と同時に生産性や品質が向上し、それがさらなるブランド価値の構築につながっていくのです。
業界内でブランドポジションを確立できる集客メディア
展示会以外の集客方法を探している、競合他社と差別化したい、アプローチできていない層に自社の名前をアピールしたいといった集客の課題を持っている企業はぜひ資料をご覧ください!
ブランド強化のための商品強化
モノがあふれ、商品の機能では他社との差別化が難しくなっている今、消費者から選ばれるために、商品力やデザイン面を強化してブランドを強化する企業も多くいます。
しかし、他社が採用し、すでに消費者に受け入れられている商品やデザインをやみくもに取り入れたところで、ブランディングの強化にはつながりません。
ブランドイメージを視覚的に訴えかける
顧客やユーザーにとって、はじめに目に留まるのがそのブランドのロゴやパッケージ、デザインです。
「このロゴはこのブランドの製品」「この食品のパッケージと言えばコレ」といったように、人々の記憶に、視覚的に浸透している商品のデザインやパッケージが数多くあります。
これは、継続的に「デザインが繰り返されている」からです。
CMなどで毎回「同じメロディーが流れる」「企業ロゴが映る」と、その情報が記憶に残りますよね。さまざまなシーンで同じメッセージを伝え続けることが強い印象付けとなり「認知」となります。
認知後もさらに継続的にプロモーションが繰り返されると、愛着や親近感につながっていきます。
人間の視覚・聴覚的情報は、ブランドアイデンティティを築くうえで重要な役割を果たしているのです。
ブランド個性をデザイン化する
この効果をさらにデザイン面に応用して考えてみましょう。
今採用している商品のデザインは、ブランドの個性を表現できているでしょうか。他社と識別しやすいデザインになっていますか。販売活動のさまざまな場面で、同じコンセプトのデザインを採用していますか。
中長期的にブランドを構築していくには、カテゴリーを絞るだけでなく、顧客に他社との違いを識別してもらえるデザインになっているかも大切です。
ブランドロゴや自社のコンセプトを反映したデザインを持っていないという企業は、デザイン面の強化に取り組んでみてはいかがでしょうか。
商品力そのものを強化する
自社ですでに販売している商品を強化するために役立つのが、既存商品を「高付加価値商品」として販売する方法。プレミアム戦略とも呼ばれています。
高付加価値商品は、他社だけでなく「自社の既存商品との差別化」にもつながります。
これまで、「顧客はついているけど売上げが横ばい」「リピーターが減ってきた」といったブランドでも、高価格帯での販売やリピーターの囲い込みなど、集客や売上げアップを目指せるようになります。
例えば、既存商品で採用していた原産地ではなく「特別な産地の材料を利用した商品」「一定期間しか手に入らない限定商品」といった付加価値をつけて販売することで、希少性が高まります。
「限定もの」という付加価値が、ブランド力を押し上げるのです。最近では、「専門店向けの限定商品」をつくる企業も増えてきています。
ただし、高付加価値による商品力強化は、あくまでも顧客ニーズに沿ったものでなくては成功しません。
商品・サービスの持つ「独自の価値」をあらためて見直し、顧客にとっての高付加価値とは何か、既存商品にどんな新しい価値が期待されているかといったニーズの見極めが大切です。
ブランディング強化のための認知拡大
ターゲットとなるカテゴリーを絞り込み、商品の魅力をしっかりと認知させることで売上げにつながるブランディング強化は可能です。
新たな販売チャネルへの進出
商品の魅力を新しく認知させるために、これまでは行っていなかった新たな販売チャネルに進出することで、認知度を高められます。
テレビやCM、雑誌などのマスメディアを中心に広告を展開していたのであれば、デジタルメディアやポータルサイト、SNS、動画を活用して魅力を発信してみましょう。
オウンドメディアやブランディングメディア、ポジショニングメディアなどのコンテンツマーケティングによるPRも効果的です。
狙うべき市場とターゲットを絞り、カテゴリーを明確にできているのであれば、それに即したコンテンツやキーワードを使って、ターゲットに対し高い確度でアピールできます。
ブランディング広告を打ち出す
ブランディング広告とは、顧客からの注文や問い合わせなど、成約につながる反応(レスポンス)を求めず、企業や商品・サービスの認知のみを目的に打ち出す広告です。
テレビCMや動画広告などがわかりやすい例でしょう。たとえばメンズスキンケアブランドの「バルクオム」は、上市した際に木村拓哉を使ったCMを関東に集中スポットで流し、一気に認知度を広めたことで成功しています。
広告を継続的に発信することで、幅広いユーザーに対してアピールできます。ブランディング強化に充てられる予算があるのであれば、ブランディング広告を行ってインパクトのあるCMを打ちだし、認知を広める戦略を立ててみましょう。
ブランディング広告のメリット
ブランディング広告によってブランド価値が付与されると、ブランドの商品・サービスが消費者に想起されやすくなり、実際に商品やサービスを目にしたときに手に取られやすくなります。
また、ブランドへの愛着や親近感が増すことによって顧客ロイヤリティが高まり、リピーターの発生にもつながるでしょう。
さらに、ブランド認知が拡大し、市場の特定の領域でポジションを確立できると、そののち広告に大きなコストをかけなくても、顧客が自然と選んでくれるようになります。
ブランディング広告のデメリット
ブランディング広告はブランドを認識してもらうことを目的としているため、広告をしだだけで即売れる、即契約につながるというものではありません。
最近テレビCMでよく見るクラウドサービスやMAツールの広告なども、オンエア当初は認知拡大が目的でした。
広告を打ち出したからと言って短期的な売上げにはつながりにくいことから、とくにBtoBの製品やサービスの場合は広告にかけるバジェットと営業戦略とのすり合わせが重要になります。
ブランディングを強化する5つのオンライン施策
1.コンテンツマーケティング
ユーザーの悩みや課題の解決をひとつの目的とする「コンテンツマーケティング」は、ブランディングを強化できる手法のひとつです。
「課題に対する答えが知りたい」というニーズを満たすことでユーザーに好印象を与えられれば、その公式サイトやWebメディアはユーザーから支持されるようになります。
そうしてファンを増やしていくことで、自社商品やサービスの定期的な購入をするリピーターを増やしていくのです。
2.ディスプレイ広告
検索連動型広告のひとつである「ディスプレイ広告」は、Webサイトの広告枠に表示される広告です。ターゲットユーザーからの反応を得るレスポンス型広告としては、成約率は低い傾向にあります。
しかし、直接的な成約にはつながらなかったとしても、目にする機会が多いためブランディングには効果的。今すぐ客を獲得することは難しくても、ユーザーの記憶に残ることによって想起度が上がり、間接的に売上げ増につながる可能性があります。
BtoB系のWebメディアなどで露出度を上げるために活用すれば、ブランディング強化に一役買ってくれる可能性は高いはずです。
3.ブランディングメディア
ブランディングメディアとは、キャククルを運営するZenkenが制作する、ブランド認知の向上と売上につながりやすい親和性のあるリード(見込み顧客)が集客ができるオウンドメディアです。
通常、ブランディングをする場合は何千万単位の制作費や広告費、そして時間を掛ける必要があります。しかしブランディングに失敗してしまえば、効果が出ず莫大な費用を失うだけでなく、間違った印象がついてしまう可能性も。
ブランディングメディアとは、親和性の高いユーザーに絞った認知度の向上を行い、ニーズが顕在化した際の第一想起されるブランドとして広めていきます。
自社のブランドを確立し
売上アップも叶える
ブランディングメディアとは?
また、購買意欲や利用意欲のあるユーザーにも同時にアプローチができます。その顕在的なユーザーにはなぜそのブランドや企業を使うべきかを解説し、さらに成約や購入につながるよう温度感を上げた集客が可能です。
ブランディングメディアを導入した結果、
- 1ケタ分受注単価が増える売上を獲得できた
- 求人広告に依存することなく、自社サイトから今までの10倍採用応募が来るようになった
というようなブランディング効果も発揮できております。
ブランディングメディアのメリット
自社商品の宣伝広告を前面にに押し出すのではなく、ユーザーが頭の中で悩んでいることを専門家や知見のある人の視点で情報発信して解決もしくは提案し、自社の認知度浸透と自社のファンを育てられるところが最大のメリットです。
ユーザーファーストの立ち位置で、専門家や知見のある企業が発信する信頼性の高いコンテンツはSEOでも評価され上位表示されやすいという特徴もあります。
ここで、Zenkenが手掛けるブランディングメディアの事例として、下記サイトを紹介させていただきます。
防音室をつくりたいと考えて検索しているユーザーに向け、営業するのではなくさまざまなシーンごとに専門家としてアドバイスをしています。
売らんかなの立ち位置では広告として敬遠されますが、ユーザー心理としては「ここまで説明してくれているこの会社に、一度相談してみようか」という気持ちになるはずです。
実際、公開してからあまり時間が経過していないにもかかわらず、問い合わせからの成約といった成果が出始めています。下記で詳しく紹介していますので、ぜひ一度ご確認ください。
4.ポジショニングメディア
詳細についてはお問い合わせください
自社ならではの独自性のアピールや差別化を目指し、マーケティング戦略として取り入れるWeb施策がポジショニングメディアです。
制作時にイニシャルコストはかかりますが、公開後は毎月の運用費だけで通年の集客や営業に継続的に役立てていただけます。
コンセプトやテーマに沿ったコンテンツを充実させ、運用でコンテンツを追加公開していくことで、つねに潜在層を含む新たなリードをサイトに集めることが可能です。
ポジショニングメディアはホームページやポータルサイトでは難しい「競合他社との差別化」や「商品やサービスの比較検討」などが行えるWebメディアであり、同時に競合の情報も網羅的に把握しておくことができます。
Zenkenが第三者の公平な立場で各社の情報を整理していますので、ユーザーにとっては選択肢を整理してくれる便利なメディアとして役立ち、掲載企業にとってはマーケットの把握に役立つサイトです。
ポジショニングメディアのメリット
ポジショニングメディアの第一のメリットは、自社の強みや優位性、独自性や技術などをアピールして競合他社との差別化が図れる点です。ユーザーの意思決定を後押しして、自社商品やサービスを納得したうえで、問い合わせや資料請求などのアクションを起こしてくれます。
すでに自社製品やサービスへの理解が進んだ状態での反響なので、成約率や購買率が高いという、クライアント様からのお声もいただいています。
- 自社コンセプトにマッチした見込み顧客が増え、契約単価が1000万円向上した
- 商材の強みや特徴を理解した上で反響に至るため、価格競争から脱却し受注単価が2.5倍になった
- 数ある競合から自社に興味を持ってもらえるようになり、反響獲得後から契約までの期間を3分の1に短縮できた
といった成果があるWeb施策についてご興味のある方は、以下で詳しく解説しております。ぜひご確認ください。
5.動画メディア
動画と聞いて真っ先に思い浮かぶのは「YouTube」ですが、最近では『日経トレンディ2021年12月号』で発表された「2021年ヒット商品ベスト30」で1位に選ばれた「TikTok売れ」が象徴的です。
動画で消費を動かす最強のプラットフォームとしての役割だけでなく、採用や企業のブランディングにさらに活用されていくことが予測されます。
ただ、単純にYouTubeチャンネルを開設して動画をアップすれば人の目に触れるかというと決してそうではなく、編集技術やサムネールのうまさなど、バズる要素が求められます。
動画マーケティングは奥が深くなかなか分析と実装には手間がかかるため、動画マーケティングを専門としている会社に依頼して、少しずつ社内の知見を蓄積していくのが効率的です。
自社にマッチするブランディング強化法を見つけよう
認知度を高めるために目立つアピールをしても、自社らしさが表現されていなければブランディングは成功しません。
また、せっかく築き上げてきたブランドの「自社らしさ」を見失ってしまうと、ブランディングを強化するどころか顧客からの愛着度や親近感が失われてしまう原因にもなります。
ブランディングは単に認知度拡大の施策のひとつではなく、企業理念や経営理念をも包括する上位戦略であることを理解する必要があります。
ブランディングを強化したいのであれば、自社の経営理念からコミュニケーション戦略まで一貫性を持たせ、自社製品やサービスの強みや魅力、コンセプトなどの基軸を明確に定義し、経営戦略やブランドプロモーションがブレないように進めていく意識が大切です。
まずは、全社を上げて自社の強みや魅力を再確認し、ブランドコンセプトを統一させながら表現する方法を探して、長期的に取り組んでいくようにしましょう。
ブランディング強化の具体的な施策はZenkenへ
ブランディングの強化には自社ロゴの作成・変更や店舗リニューアル、パンフレットの刷新などさまざまあります。オンラインならブランド認知のためのWeb広告も効果的です。
従来の広告では一定期間が過ぎると広告が表示されなくなるため、中長期的な戦略の施策には向いていません。
顧客のロイヤリティを高めながら安定的な集客を目指すのであれば、自社のWebサイトや自社商品・サービスを徹底的にアピールできる「ブランでイングメディア」や「ポジショニングメディア」をご活用ください。
本サイト「キャククル」を運営するZenkenでは、120業種以上の企業にポジショニングメディアやブランディングメディアを導入いただいた実績があります。
Webマーケティングを活用してブランディングを強化したい、さらなる集客を目指したいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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