地図APIサービス10選を比較!機能や口コミ評判、費用相場を一覧で紹介
最終更新日:2024年07月31日
こちらでは、地図APIについて紹介しています。おすすめしたい地図APIのサービスを10種類ピックアップし、注目すべき特徴や料金などの情報をまとめました。地図API導入の際に役立つ基礎知識も併せて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
地図API10選
地図APIのサービス10種類をピックアップし、比較検討しやすいように特徴および料金についての情報を表でまとめました。(画像をクリックすると、資料ダウンロードページに移動します)
サービス名 | サービスの特徴 |
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いつもNAVI API(株式会社ゼンリンデータコム) | 国内最大手の地図情報企業「ゼンリン」が提供する 鮮度の高い地図APIサービス |
NAVITIME API | ・幅ひろい移動手段やその組み合わせを活かした経路検索の技術に自信 |
Mapion地図APIサービス | ・導入したい機能のみをリーズナブルプライスにて提供 |
Mapple API | ・出版業務で蓄積してきた「見やすさ」「使いやすさ」にこだわるためのノウハウが充実 |
Mapbox | ・デフォルトのナビゲーションからフルカスタマイズされたソリューションまでさまざまなラインナップを展開 |
ZENRIN Maps API | ・過去から現在までの時間軸に沿って変化していく情報が地図基盤に搭載 |
MapFan API | ・地図表示・ジオコーディング・逆ジオコーディング・ルート検索・マップマッチングなど、多彩な情報を得られる |
Platinumaps API | ・プラチナマップが管理するスポットとその他のCMSが管理するスポットを連携 |
PAREA-API | ・ウェブ上にあるシステムに統計情報やポイント情報などを提供 |
GEOSPACE API | ・マーカーやボッブアッブの表示など多彩な機能が搭載 |
まだまだある!そのほかの地図API
いつもNAVI API(株式会社ゼンリンデータコム)
いつもNAVI APIの特徴
あらゆるインターフェースに対応
あらゆるインターフェースに対応可能で、かつ多機能な地図APIです。「WebAPI」「JavaScript API」「JavaScript API(3D)」「Mobile SDK」の全4タイプのAPI/SDKを展開しています。実装するのが難しいのではないか、と不安に感じられる方もいるかもしれませんが、心配は不要です。マニュアルサイトにサンプルコードが豊富にあるので、初めての方でも対応可能でしょう。
また、Google Maps Platform販売代理店のトップパートナーでもあるため、ユーザー企業が抱えている課題をふまえた上で、おすすめのAPIや適したソリューションについての提案もおこなうなど、サービスがきめ細やかであるところも注目ポイントです。
地図関連のAPIが充実
次に挙げるような用途で幅広く活用できます。
- 【3D地図作成API】
WebGLを使います。マウスドラッグ操作で、ページにスクロールする3D地図を組み込むことができます。地図を回転させたりバードビュー表示にしたりすることも可能です。 - 【マーカーや図形の描画API】
画像・図形・マーカー・吹き出し・スケールバー・ユーザウィジェットなどを地図上に描画することが可能です。 - 【多言語地図API】
英語・中国語(繁体/簡体)・韓国語による表記の地図に対応しています。日本語も併記されるので、日本人も外国人もストレスなく利用できる地図です。 - 【気象情報重畳API】
株式会社東芝および気象業務支援センターによって提供される、雨雲・津波・地震・台風・警報注意報・土砂災害警戒情報といった「気象コンテンツ」を重畳することが可能です。 - 【地下街・駅構内詳細図情報作成API】
緯度経度で位置指定をした地下街および駅構内の情報を得られます。各階の図など、詳細情報を得ることが可能です。
いつもNAVI APIの料金
利用状況に応じて料金が変動する「従量課金制」となっています。なお、料金の詳細などについて問い合わせたい場合には、公式HPに設けられているフォームを利用することができます。
企業概要
会社名 | 株式会社ゼンリンデータコム |
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会社所在地 | 東京都港区芝浦3-1-1 msb Tamachi 田町ステーションタワー N22F |
公式HPのURL | https://www.zenrin-datacom.net/solution/api |
NAVITIME API
NAVITIME APIの特徴
さまざまな移動手段による経路検索をメイン技術をとして取り扱っています。そのため、移動手段自体の検索のみならず、複数の移動手段を組み合わせた経路の検索結果なども得ることができます。PCサイトやスマートフォンアプリのデバイスで、幅ひろい利用環境で使えるところも注目ポイントです。ウェブ・アプリ・クラウドなど、すべての利用環境に対応しています。
また、実装をサポートするために、実装済みのサンプルを仕様書として用意しています。実装に自信がない場合には、特にうれしいサービスです。
NAVITIME APIの料金
公式HPで確認できませんでした。
企業概要
会社名 | 株式会社ナビタイムジャパン |
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会社所在地 | 東京都港区南青山3-8-38 |
公式HPのURL | https://api-sdk.navitime.co.jp/api/ |
Mapion地図APIサービス
Mapion地図APIサービスの特徴
ユーザーが導入したい機能だけを、ひかえめ価格にて提供しています。情報の正確さや充実した機能が魅力のAPIです。
たとえば、地図表示APIの機能を活用すれば、会社のHPやアプリなどに地図を組み込んだ上でメッセージ・線・円などを配置することによるカスタマイズ表示も可能です。また、地図関連情報検索APIを導入すれば、駅の名前やランドマークといった拠点情報、全国の住所・郵便番号などのエリア情報を複数の方法で検索できるようになります。
Mapion地図APIサービスの料金
公式HPで確認できませんでした。
企業概要
会社名 | 東京都港区芝浦3-19-26 トッパン芝浦ビル |
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会社所在地 | 株式会社ONE COMPATH |
公式HPのURL | https://www.mapion.co.jp/sales/service/api/ |
Mapple API
Mapple APIの特徴
出版物を取り扱うことで培ってきた、見やすさ・使いやすさを追求した地図を利用できる地図APIです。ユーザーが直感的に操作することができるようにするために、地図UIの構築の際に頼れるサポートとして活用できるサンプルも用意しています。駅・ランドマーク・住所・郵便番号といった、定番の地点情報を得られるところも、Mapple APIの魅力のひとつとなっています。
Mapple APIの料金
利用状況により料金が変動する従量課金制になっています。料金などについての問い合わせは、公式HPから行うことができます。
企業概要
会社名 | 株式会社マップル |
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会社所在地 | 東京都千代田区麹町3-1 |
公式HPのURL | https://asp.mapple.com/mappleapi |
Mapbox
Mapboxの特徴
アプリとすぐに統合できるデフォルトのナビゲーションから、フルカスタマイズされたソリューションまで、幅ひろい製品・サービスを取り扱っています。
きめこまやかなニーズに応えるための便利機能を利用できるところも、注目ポイントです。たとえば「音声指示」機能では、交差点を見逃してしまったり交通渋滞に巻き込まれてしまったりすると、ナビ音声が自動的に対応してくれます。また、作成済みのマップについては、Windows、Linux、MacOS、iOS、Androidの全てのプラットフォームでの使用が可能になります。
Mapboxの料金
公式HPで確認できませんでした。
企業概要
会社名 | マップボックス・ジャパン合同会社 |
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会社所在地 | 東京都港区虎ノ門1-10-5 WeWork内 |
公式HPのURL | https://www.mapbox.jp/ |
ZENRIN Maps API
ZENRIN Maps APIの特徴
建物属性情報・施設情報・各種統計データなどについては、過去から現在までの、時間軸に沿った情報の変化が地図基盤に搭載されています。建物などにオリジナルのIDを付与して管理しているZENRIN Maps APIの強みが活かされています。幅ひろいコンテンツ表示に加え、こういった過去情報を活用することで、対象エリアを、より把握しやすくなります。
ゼンリンの位置情報コンテンツによる精度の高い位置情報を得られるので、さまざまビジネスシーンで「使えるデータ」として活用することが可能です。
ZENRIN Maps APIの料金
公式HPから料金の見積もり依頼などをすることができます。
企業概要
会社名 | 株式会社ゼンリン (ZENRIN CO., LTD.) |
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会社所在地 | ・本社 福岡県北九州市戸畑区中原新町3-1 ・東京本社 東京都千代田区神田淡路町2-101 ワテラスタワー |
公式HPのURL | https://www.zenrin.co.jp/product/category/iot/api/index.html |
MapFan API
MapFan APIの特徴
位置情報を活かした基本機能が充実しています。地図表示やジオコーディング、住所名からアプローチする「逆ジオコーディング」、ルート検索などのほか、マップマッチングや渋滞にかんする情報の提供なども含まれているところが魅力となっています。また、商圏分析ができるところも大きな注目ポイントです。道路ネットワークデータと人流データをマッチング処理することで交通量を道路単位で取得する体制を整えている、MapFan APIの強みだといえます。
MapFan APIの料金
アクセス数やライセンス数といった利用状況に応じて、料金が変動します。公式HPにあるフォームから料金について問い合わせることが可能です。
企業概要
会社名 | ジオテクノロジーズ株式会社(GeoTechnologies, Inc.) |
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会社所在地 | ・本社 東京都文京区本駒込2-28-8文京グリーンコートセンターオフィス ・東北開発センター 岩手県盛岡市盛岡駅西通2-9-1 マリオス ・大阪オフィス 大阪府大阪市北区角田町8-47 阪急グランドビル 20F |
公式HPのURL | https://business.mapfan.com/service/api/ |
Platinumaps API
Platinumaps APIの特徴
「プラチナマップによって管理されているスポット」と「プラチナマップ以外のCMSによって管理されているスポット」とを連携する役割を持つPlatinumaps API。プラチナマップを導入していて、かつ、ウェブサイトのCMSなどの管理システムを持っているユーザーに向けた、利便性の高いAPIです。Platinumaps APIを利用することで、途切れのない、いわば「シームレス」な情報更新を実現することができるようになります。
Platinumaps APIの料金
- Startup 月額8,778円(税込み)
- Premium 月額42,350円(税込み)
- Enterprise 月額79,750円(税込み)
※詳細条件などについては公式HPをご参照ください。
企業概要
会社名 | Boldright, Inc. |
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会社所在地 | 東京都新宿区西新宿3-9-7 フロンティア新宿タワー4F |
公式HPのURL | https://platinumaps.jp/api/ |
PAREA-API
PAREA-APIの特徴
PAREA-APIは、ウェブ上のシステムに統計情報やポイント情報などを提供するための、各種コンテンツ情報のAPI群のことです。CRM・SFA・BIなど、現在使用している業務システムと連携させることで、充実した機能をより効果的に活用していくことが可能になります。
たとえば、自社データに統計データを組み合わせて、テリトリ内での自社シェアの把握などにも利用できます。また、エリアごとの顧客分布状況などを確認する際にも便利です。あるいは、CRMを使用している場合であれば、地図上に分析結果を展開させるなどして、これまでとは異なった角度からの分析を加えることもできるようになります。
PAREA-APIの料金
料金や利用方法については、公式HPのフォームから問い合わせることができます。電話での問い合わせにも対応しています。
企業概要
会社名 | 国際航業株式会社 Kokusai Kogyo Co., Ltd. |
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会社所在地 | 東京都新宿区北新宿2-21-1 新宿フロントタワー |
公式HPのURL | https://www.kkc.co.jp/service/item/5885/ |
GEOSPACE API
GEOSPACE APIGEOSPACE APIの特徴
ルート検索や多言語に対応した地図表示のほか、マーカーやボッブアッブ表示といった多彩な機能を利用できるAPIです。上手に使うことで業務効率のアップにつながります。
また、精度と網羅性の高さが大きな魅力となっている「GEOSPACE CDS」の電子地図・航空写真について、規定の範囲内であれば報告書や配布物への印刷制限なしで利用できるようにしているところも、注目すべきポイントです。
GEOSPACE APIの料金
公式HPのフォームから見積もり依頼などをすることができます。
企業概要
会社名 | エヌ・ティ・ティ・インフラネット株式会社 |
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会社所在地 | 東京都中央区東日本橋1-8-1 |
公式HPのURL | https://www.ntt-geospace.co.jp/products/api.html |
APIとは?
APIとは、「Application Programming Interface」という表現の各単語の頭文字をとった略語です。
ソフトウェアが持つ機能を公開することにより、別のソフトウェアを使用した場合でもその機能を利用できるようにするための、いわば窓口のようなものを意味しています。
窓口という説明でわかりにくい場合には、「何かと何かをつなぐためのもの」であると考えてみるとよいでしょう。具体的には、USBもインターフェースの一種だといえます。パソコンとその周辺機器を「つなぐ」役割を担っているからです。
APIを導入することで別のソフトウェアとの連携が可能になるわけですから、サービスや情報をもっと集めたいという思いのあるAPI提供者側と、機能を利用したいという思いのあるAPI利用者側の両者が、それぞれメリットを得られるというよさがあります。
身近なAPIとして、ウェブサイトでの新規登録が挙げられます。サイト内で新規登録をおこなう際に、グーグルアカウントなどを利用できる場合が多いですが。これは、グーグルのAPIを連携させていることによるものなのです。
地図APIとは?
地図情報をAPI形式で提供するサービスのことを、地図APIといいます。このサービスを利用すれば、自社サイトなどに地図情報を表示することができるようになります。
実際、企業HPの会社概要ページや店舗を紹介するサイト、あるいは旅行ガイドを目的としたサイトなど、さまざまなサイト内に地図情報が組み込まれているのを目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
地図が表示されることで、ユーザーが店舗などへのアクセス方法を確認しやすくなります。ユーザー体験の向上につながる、重要な要素だといえます。
地図APIでできること
ここでは、地図APIとしておなじみのGoogle Maps APIを例にとってみていきます。ちなみに、Google Maps APIによって、グーグルマップで地図表示のほか、現在地の表示やストリートビュー、施設検索、住所の取得、ルート検索などの機能を利用することが可能な状態になっているのです。では、Google Maps APIによって、どのようなことができるようになるのか、いくつかのケースをみていきましょう
例1 地図上にオリジナルのボタンや情報を配置
オリジナルのボタンや情報などを地図の上に配置することで、他の機能と連携させることが可能です。たとえば、勤務先ボタンを配置した場合であれば、より少ない手順数で勤務先までのルート表示をさせたりリアルタイム表示をさせたりすることができるようになるなど、自由度の高い活用が可能になります。
例2 自分用のルートマップを作成
Google Maps APIによるルート検索結果として得られるルートではなく、オリジナルのルートをつくることも可能です。たとえば、ある目的地まで歩いた緯度経度の情報を利用する方法です。緯度経度情報をデータベースに保存しておけば、「○○ルート」のように自由にネーミングをして、自分専用のルートマップを作成し、表示させることができるのです。
例3 緯度経度情報を住所へと変換する
バックオフィスで処理をするような情報もAPIを活用することが可能です。たとえば、顧客の住所から緯度経度情報をAPIで取得したり、あるいは逆に、その緯度経度情報を住所に変換したりするような作業をおこなう際などです。
地図APIの選び方
数ある地図APIの中から自社のニーズに適したシステムを選ぶために、次のような点についてあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
地図APIの導入目的を確認する
どのような目的で地図情報を利用するのか、あるいはどのようなプラットフォームを利用するのか、といった点について、あらかじめ確認しておくことが大切です。会社のHP作成のための導入であれば、目的は「オフィスの所在地の表示」になります。また、プラットフォームはウェブになります。この2点をふまえておけば、Maps JavaScript API(動かせる地図の表示が可能)もしくはMaps Static API(指定した箇所の画像表示が可能)など、選択肢を絞り込みやすくなります。
地図APIの機能を確認する
地図APIによって、機能の特徴や種類などが異なります。自社のニーズに合うサービスを選ぶためにも、複数のサービスを比較して、どれを選ぶべきかじっくりと検討しておきたいところです。
地図APIを導入する際の注意点を確認する
HPを充実させたり利便性をアップさせたりすることが可能になるAPI。ただ、あらかじめ注意しておきたいこともあります。特に注意したいのは、次のふたつです。
- 予告なくAPIの仕様・設計が変更する可能性
API提供元の判断により、仕様設計に変更が加えられるケースがあります。事前のお知らせがなされない場合もあるので、できれば普段から定期的に提供元の企業の製品情報に接しておくことをおすすめします。 - 他のAPIやシステムなどが何らかの影響を受ける可能性
ホームページにAPIを使用した場合に、他に導入しているAPIやシステムにどのような影響を及ぼすか、という点について充分に検証されていないケースが多いので、注意が必要です。
地図APIの料金・価格相場を確認する
料金は利用環境によって変動する設定になっているのが一般的です。サービス内容にも差があるため、相場を見極めることは難しいといえます。ただ、APIの無料版やお試し期間の提供、あるいは一部の機能を無料で利用できるようにするなどのサービスを行っているところもあります。
このページで紹介している企業でも、そういったケースが少なくありません。ですので、いちど無料で試してみてから、コストパフォーマンスなどを検討することをおすすめします。