ABMツール7選の特徴を調査!強みや導入メリットを比較
最終更新日:2024年04月24日
ABM(アカウント・ベースド・マーケティング)は、多くの顧客の中から自社にとって優良な企業を選出し、その企業に適した戦略を策定していくBtoB企業のマーケティング戦略です。
自社で管理しているデータや取引履歴などから、どの顧客を自社にとっての優良企業(アカウント)とするか決めることはもちろん可能ですが、ツールを導入することでより効率的かつ、客観的データに基づいた優良な顧客を選び出すことができます。
ここでは、BtoBマーケティング戦略にぜひとも取り入れたいABMツールを紹介しています。
さまざまなABMツールが存在していますが、その特徴や費用、メリットについて比較してみましたのでぜひ参考にしてみてください。
Marketo(マルケト)
画像引用元:アドビ株式会社公式サイト(https://jp.marketo.com/software/account-based-marketing/)
マルケトの特徴
Marketo(マルケト)は全世界で5,000社以上の導入実績を持つABMツールです。アドビ株式会社が運営しており、顧客の属性情報に加えすべてのマーケティングチャネルにデータベースを収集した統合アプリケーションを提供しています。
パーソナライズによるマーケティングを実現
マルケトのABMツールはBtoB、BtoC向けといった明確な区切りがありません。パーソナライズされた顧客の定義に基づいたマーケティングを提供するために設計されています。
顧客の属性や行動、頻度から顧客が求めていることを理解し、ターゲットを見込み顧客から優良顧客へと導いていく長期的な関係構築が期待できます。
700以上ものパートナーと連携が可能
マルケトは700以上ものパートナーソリューションを持ち、それらと連携させることで効率的にターゲットユーザーへの訴求を可能にしているのが特徴。
マルケトユーザーが集うコミュニティでは定期的にマーケターとの情報交換もできるため、企業の学びの場として活用するのにも役立ちます。
スピーディーで使い勝手のいい操作性
ホームのデザインでは、レポートタイプごとにレポートを分類できます。そのため見たいレポートに素早くアクセスができて導入後も難しい操作はなく、施策がすぐに実行できる使い勝手の良さも大きな魅力です。
24時間365日対応している「グローバルサポート窓口」があり、サポート体制が充実しているのもポイントです。
マルケトの費用
マルケトの費用について、公式サイトに記載がありませんでした。
マルケトの問い合わせ先
- 運営会社:アドビ株式会社
- ツールの詳細・問い合わせ:https://jp.marketo.com/software/account-based-marketing/
ユーソナー
画像引用元:株式会社ランドスケイプ公式サイト(https://www.landscape.co.jp/service/usonar/)
ユーソナーの特徴
ユーソナーは国内最大の企業データ「LBC」を活用したクラウド型の顧客データツールを提供しています。企業が保有しているデータとリッチな法人企業情報(LBC)を統合し、ターゲットユーザーとの関係性を正確に把握できるDXを実現してくれます。
既存のデータと統合できる
ユーソナーは統合ソリューションとして、企業がすでに導入しているツールに格納された顧客データを同期。移転や社名変更を自動的にメンテナンスし、データを一元管理してくれます。
社内で独立していた各部門の顧客データを統合し、社内全体の密な連携で効率的なマーケティング戦略を狙います。連携可能なツールは多岐にわたるため、データの移行のような手間のかかる作業を省略できるのは大きな魅力といえるでしょう。
SFAやCRM、MAといったツールとも連携可能なため、活発なターゲティングを図れます。
名刺情報を管理し効率的にターゲティング
ユーソナーの便利な機能として、アプリで撮影した名刺をデータとして管理できる「ユー名刺」があります。アプリは顧客データベースと連携でき、名刺情報のなかから見込み顧客として優先度の高い企業を効率的に選定することも可能です。
ユーソナーの費用
ユーソナーの費用について、公式サイトに記載がありませんでした。
ユーソナーの問い合わせ先
- 運営会社:株式会社ランドスケイプ
- ツールの詳細・問い合わせ:https://www.landscape.co.jp/service/usonar/
FORCAS
画像引用元:株式会社FORCUS公式サイト(https://www.forcas.com/)
FORCASの特徴
FORCASは144万社以上の企業データベースを持ち、独自のアルゴリズムに基づいた顧客分析から企業と相性のいいターゲットユーザーリストを作成できるクラウドサービスです。
精度の高いデータ統合を実現
リスト化したExcelをアップロードし、既存の顧客情報とFORCASが持つ企業情報を照合できるのが大きな特徴。企業の特徴や傾向を割り出し、より精度の高いデータ統合を実現しています。
多様な切り口からターゲットを選出できる
「超高成長」や「アジア進出」など企業状況やニーズを表すFORCAS独自のシナリオを紐づけし、多様な切り口からターゲットユーザーを絞り込むことも可能。
膨大な数のデータベースをもとに成約確度が高いと予想される企業リストを作成できます。さらに社内ですでに導入しているCRMやMAツールとの連携により、見込み顧客や既存顧客の属性データを拡充することも可能です。
FORCASの費用
FORCASの費用について、公式サイトに記載がありませんでした。
FORCASの問い合わせ先
- 運営会社:株式会社FORCUS
- ツールの詳細・問い合わせ:https://www.forcas.com/
SPEEDA
画像引用元:株式会社ユーザベース公式サイト(https://jp.ub-speeda.com/)
SPEEDAの特徴
SPEEDAは、企業のマーケティングにおける情報収集の課題を解決し、企業成長をサポートする経済情報のプラットフォーム。大企業からスタートアップまでさまざまな企業で活用されています。
560業種の動向をまとめたオリジナルレポートを収録
SPEEDAでは560もの業種分類データを持ち、業界レポートは3,000部以上と、圧倒的な情報量を持っているのが特徴。多業種の経済情報に加え、アナリストや専門家によるオリジナルレポートをもとに企業に必要な情報をスピーディーに収集できます。
日本企業だけでなくアジアや米国など世界の上場企業から未上場企業まで幅広く網羅しているのも大きな特徴。手に入りにくいニッチな企業情報を取り入れられるため、より自社と相性のいい顧客開拓が期待できます。
充実したサポート体制
SPEEDAを導入するにあたり、「探し方がわからない」など操作に不安がある場合はサポートディスクによる支援を受けられます。問い合わせの初期回答は30分以内と、スピーディーに対処してくれるのも魅力だといえるでしょう。
使い方はもちろんのこと、情報収集に関するさまざまな相談に対応してくれます。
SPEEDAの費用
SPEEDAの費用について、公式サイトに記載がありませんでした。
SPEEDAの問い合わせ先
- 運営会社:株式会社ユーザベース
- ツールの詳細・問い合わせ:https://jp.ub-speeda.com/feature/
HubSpot
画像引用元:HubSpot公式サイト(https://www.hubspot.jp/products/abm-software)
HubSpotの特徴
HubSpotはビジネスの成長に欠かせないソフトウェアや学習用コンテンツ、ユーザーコミュニティを構築する統合プラットフォーム。
マーケティングと営業、カスタマーサービスの取り組みを統合し、社内連携を促進するさまざまなコンテンツを提供しています。そんなHubSpotでは直感的なABM実践機能を搭載したソフトウェアを利用できます。
直感的に施策が実行できるABMツール
HubSpotのABMツールはターゲティングに必要な企業の選定を直感的に素早くできるところが特徴。ワークフローのテンプレートを使って相性のいい顧客プロファイルを定義し、顧客のデータクレンジングを素早く行います。
タグやAIを活用した機能では、おすすめされたターゲットアカウントを抽出することで営業チームへの積極的な情報提供を可能にしています。また、既存の顧客や見込み顧客のリード情報を蓄積することで社内の連携を密にし、より活発なマーケティング戦略を図れます。
既存のツールとの連携も可能
HubSpotはslackやLinkedinなど多数のアプリパートナーと提携しているため、既存のツールにカスタマイズするだけで簡単にABM戦略を導入できます。アプリと併用してマーケティングを行うことでより効率的にアプローチすることも可能です。
HubSpotの費用
- スターター:6,600円(税込み)/月
- プロフェッショナル:106,800円(税込み)/月
- エンタープライズ:384,000円(税込み)/月
HubSpotの問い合わせ先
- 運営会社:HubSpot
- ツールの詳細・問い合わせ:https://www.hubspot.jp/products/abm-software
Einstein ABM
画像引用元:株式会社セールスフォース・ドットコム公式サイト(https://www.salesforce.com/jp/products/marketing-cloud/account-based-marketing/)
Einstein ABMの特徴
Einstein ABMは従来のABMに人工知能を取り入れ、見込み顧客へのきめの細かいアプローチを可能にしたインテリジェンスな統合プラットフォーム。セールスクラウドにABMダッシュボードを組み入れることで営業、サービス、マーケティングのデータを一元管理できます。
顧客見込みの高いターゲットを抽出できる
人工知能を取り入れたEinstein ABMのツールは顧客データを独自に深堀りし、購買成立の可能性が高い顧客を抽出してくれる点が特徴。機械学習によりターゲットを導き出すことから、手探りで開拓するよりもはるかに効率よく相性のいい見込み顧客を探せます。
既存の優良顧客と似た特徴を持つ顧客を開拓するのも得意なので、新たな顧客へと幅広くアプローチすることも可能です。
きめ細かいアプローチで見込み顧客を育成する
Einstein ABMは顧客とのエンゲージメントを高めるため、有望だと考えられる顧客に最適なコンテンツを最適なタイミングで届けてくれます。
すべてのメッセージをパーソナライズし、アプローチ先に最適な広告配信を行うことで顧客を育成。キャンペーンのパフォーマンスを追跡しながらターゲット企業の反応を確認できます。
Einstein ABMの費用
Einstein ABMの費用について、公式サイトに記載がありませんでした。
Einstein ABMの問い合わせ先
- 運営会社:株式会社セールスフォース・ドットコム
- ツールの詳細・問い合わせ:https://www.salesforce.com/jp/products/marketing-cloud/account-based-marketing/
BowNow
画像引用元:BowNow公式サイト(https://bow-now.jp/
https://mtame.co.jp/articles/20200716)
BowNowの特徴
BowNowはスターティアホールディングス株式会社が提供しているマーケティングオートメーションツール。シンプルかつ低価格をコンセプトにした「無料で使えるMAツール」として、5,000以上もの企業に利用されています。
アイティクラウド株式会社(URL:http://www.itcrowd.co.jp/)が主催する「ITreview Grid Award 2020 Winter」において、ABM・メールマーケティングと2つの部門でLeaderを獲得しており、ユーザーからの高い評価を得ています。
手軽に導入できる
BowNowはシンプル・低価格をコンセプトに、無料のプランから導入できるのが特徴。企業の特色やニーズに応じて課金していくシステムなので、最低限のコストでマーケティング活動を開始できます。
マーケティング活動に大きな予算が割けない企業や、まずは使用感を確かめたいという企業も手軽に始められるでしょう。BowNowには「ABMテンプレート機能」がついており、スタート時に複雑な設定をすることなく簡単に始められます。
即成果かつ中長期の育成活動が期待できる
MAツールは、見込み顧客を育成していく中長期目線でのマーケティング活動が主目的です。それに加えBowNowは細かい検索条件やホットリードの自動抽出など、導入後の即成果が期待できる機能を豊富に搭載しているのも特徴です。
即成果・中長期の顧客育成と2つの目線でマーケティングできるため、多方面からターゲットユーザーを抽出することが可能です。
BowNowの費用
- フリープラン:0円/月
- エントリー:5,500円(税込み)/月
- ライト:22,000円(税込み)/月
- スタンダード:33,000円(税込み)/月
BowNowの問い合わせ先
- 運営会社:スターティアホールディングス株式会社
- ツールの詳細・問い合わせ:https://bow-now.jp/documents/
より効率的・効果的なマーケティング戦略を構築するためには
ABM(アカウント・ベースド・マーケティング)は、現在の顧客の中から、自社と相性のいい優良顧客を選出するマーケティング戦略。
売り上げにつながる可能性のある見込み顧客データを全社的に統合し、営業、マーケティングと連携して売り上げの最大化を目指します。
自社の製品やサービスを購買してくれそうなポテンシャルの高い顧客をあらかじめ集客することができれば、より効率的なマーケティングが実行できます。
ABM(アカウントベースドマーケティング)に加え、MA(マーケティングオートメーション)などのツールも併せて導入することで、より相性の良い見込み顧客にアプローチが可能になります
自社の強みを明確にして発信する
企業がサービスやツールを導入する際には、必ず情報収集・比較検討のフェーズがあります。
そして現代ではインターネットで検索することで、それらに必要な情報を集めるのが一般的でしょう。つまりWeb上で発信されている自社の情報が、自社の強みを表していることが重要です。
自社独自の強みを考える上では、バリュープロポジションの考え方が重要です。
自社のバリュープロポジションを考えることで、ユーザーニーズと競合分析に基づく、自社だけが提供できる価値を明確にできます。
そしてバリュープロポジションを軸に様々な広告やマーケティング戦略を実施することで、顧客に自社を選ぶべき理由を伝えることができます。
バリュープロポジションを活かしたマーケティング戦略なら
Zenkenでは、クライアント企業のバリュープロポジションに基づいたマーケティング戦略・集客戦略の提案を得意としています。
特に、市場内の競合との差別化ポイントを打ち出し、相性の良い顧客を狙って集客できるポジショニングメディアの制作が強みです。
そもそも自社に魅力を感じてくれる見込み顧客を集めることができれば、受注率が向上し、マーケティングや広告の費用対効果も高まります。
顧客が自社を認知する入り口となる広告やメディアの時点から顧客を選定することで、ABMの有効性を高め、ビジネスの成長を実現しましょう。