BtoB向けマーケティングオートメーション(MA)ツールを比較
最終更新日:2020年12月13日
マーケティングオートメーション(MA)とは?
マーケティングオートメーションとは、マーケティング活動を自動化することを指します。
これまで、人が手を動かして行っていたマーケティングを、自動化できる部分を自動化していくことが可能です。単純作業のような工程を自動化することで、業務を効率化することができるため、コストや人件費削減を実現するほか、本来時間を活用するべき戦略部分への注力が可能です。
現在、営業活動や企業活動の生産性向上のために、多くの企業で取り入れられています。
BtoBのMAで重視される機能
BtoB企業のマーケティングオートメーションでは、すぐに営業成果に繋がるようなホットリードの発掘が求められます。しかしいきなりホットリードを発掘することは難しく、まずは対象となる顧客の状況を適切に把握することが大切です。これにより、フェーズに見合った営業活動を行うことができるようになります。
そこでホットリードを発掘するために、顧客の現状を踏まえてスコアリングする機能があると良いでしょう。また、受注フェーズではなかったり、ホットとは言えないリードをナーチャリングするなど、「いずれホットリードになる」ための機能が重要だといえます。
顧客の現状をスコアリングするためには、顧客をきちんとセグメントできることも重要です。セグメントの機能も重要視しできるような、MAツールを見つけていくことが大切です。
BtoB向けのマーケティングオートメーション(MA)ツールの特徴を比較
では、実際にBtoB向けのマーケティングオートメーションツールには、どのようなものがあるでしょうか。詳しく見ていきましょう。
Oracle Eloqua マーケティング・オートメーション
引用元:Oracle Eloqua公式サイト(https://www.oracle.com/jp/cx/marketing/)
オラクル社が提供するMarketing Cloudのうち、マーケティングオートメーション機能を備えているのがOracle Eloquaです。リードナーチャリングを行う商材を扱う企業との相性が良いマーケティングオートメーションツールと言えるでしょう。
ナーチャリング段階のユーザーは16段階に分解し、それぞれの嗜好を分析していく中で、最適なマーケティング手法を導き出していきます。膨大な顧客を抱えていたり、精緻なスコア管理を行いたい企業にオススメです。
カスタマージャーニーを駆使したリードナーチャリングを行うため、必要期間や予算に応じて適正なマーケティング施策を選択していくことも可能です。自社のニーズに合わせて導入すれば、効果的な営業活動を期待できるでしょう。月額費用は220,000円~ですが、初期費用が別途発生します。費用に関しては個社ごとの問い合わせが必要です。
Kairos3
引用元:Kairos3公式サイト(https://www.kairosmarketing.net/marketing-automation)
カイロスマーケティング社が提供するKairos3は、費用を抑えてマーケティングオートメーションツールを導入したいと考える担当者にぴったりのツールです。直感的なUIで操作できる仕様になっており、細かな説明やマニュアルの読み込みなどがなくても十分に操作できる高い機能性を備えています。
初期費用は10,000円、月額は5,000円~と破格の価格設定で、確度が低いユーザーをナーチャリングしていくことが可能です。専任のチームが常にサポート体制を組んでおり、もしもの時にも安心です。ノウハウの提供なども積極的に行っており、Kairos3を導入することで時間を掛けずに効果的なマーケティングを実施することができるでしょう。
SATORI
引用元:SATORI公式サイト(https://satori.marketing/solutions/)
マーケティングオートメーションツールの中でも、アンノウンマーケティングと呼ばれる見込み顧客に特化したツールです。見込み顧客、すなわち匿名段階からのマーケティングに効果を発揮します。
Webサイトのコンバージョン獲得はもちろん、特定のセグメントに対するリターゲティング広告の配信などが可能です。実装しやすい機能が多数搭載されているため、マーケティング施策の管理はもちろん、効果的なマーケティング施策を模索できるマーケティングオートメーションツールと言えるでしょう。
匿名リードから実名リードへの切り替えを得意としており、EC系の商材を扱う企業など、相性次第で抜群の効果を発揮するマーケティングオートメーションツールとなっています。
Pardot
引用元:Pardot公式サイト(https://www.salesforce.com/jp/products/pardot/overview/)
Salesforce社が運営する、BtoBにおける代表的なマーケティングオートメーションツールと言えば「Pardot」ではないでしょうか。Salesforceとの親和性が高く、既に導入している企業ではPardotの活用が容易です。
BtoBの営業活動における必要機能を網羅的に搭載しており、Webトラッキングやランディングページ制作、メールシナリオ設定などを行うことが可能です。トラッキング機能とスコアリング機能を駆使することでホットリードを発掘できるため、手間なく今アプローチするべき顧客を見つけることが可能です。
マーケティング活動を通じて獲得したリードの受注までのリードタイムや受注率などのスコアから、真に効果的な施策を導くことも可能です。現在のリードをホットリードへ育成するための戦略はもちろん、これから獲得するリードの中にホットの出現率を高める施策を実施していくことが可能になります。
最も支持されるプランは月額480,000円のプランで、本格的にマーケティング活動を行う企業向けのマーケティングオートメーションツールと言えるでしょう。
Hubspot
引用元:Hubspot公式サイト(https://www.hubspot.jp/)
無料で活用できるHub Spot CRMを中核に置き、企業に応じて必要ツールをカスタマイズし活用するマーケティングオートメーションツールです。HubSpot CRM自体は単体でもリード管理などを行うことができますが、Marketing HubやSales Hubといったリードジェネレーションやトラッキングが行える機能を搭載したツールを組み合わせることで、より実用的な効果を発揮します。
実用には一定のスキルを伴うため、他のツールでこれまでマーケティングオートメーションを実装してきたものの、より精度が高い解析や数値分析を行いたいと考える担当者にオススメです。
マーケティングオートメーションツールの中では珍しく、無料でのトライアルも可能なため、一度使用感やUIなどを確認し、実際に導入するか否かを検討してみるのも良いでしょう。
b→dash
引用元:b→dash公式サイト(https://bdash-marketing.com/)
タクシー広告を中心に露出を図っていたので、見たことがある方も多いのではないでしょうか。マーケティングプロセスの全体データを、1つのインターフェースで一元管理できるマーケティングオートメーションツールです。
海外発のマーケティングオートメーションツールは搭載された機能が多い分、マーケティングに精通していることはもちろん、システムを十分に扱える人でなければ使いこなすのが難しいという特徴があります。そのためマーケティング初心者や、最低限の機能だけあればいいという方には、シンプルなUIで使いやすさを感じるかもしれません。
期費用は500,000円、月額料金は200,000円からとやや高額になっていますが、費用に即した十分な機能を持っています。
Marketo
引用元:Marketo公式サイト(https://jp.marketo.com/)
Photoshopやillustratorを運営するAdobe社が提供する、世界的に導入されているマーケティングオートメーションツールが「Marketo」です。拡張性が高いツールとして名を馳せており、営業活動で利用されることが多いSalesforceはもちろん、Sansanなどの日本企業のサービスとの相性が良い点は大きな特徴と言えるでしょう。
コーディングスキルは不要で気軽に導入できることから、マーケティング知識が浅い企業でも安心して活用することが可能です。エンゲージメントプログラム機能に定評があり、顧客のフェーズに応じて最適な対応をすることが可能です。
密にスコアリングをしたい場合や、企業ごとに細かな管理を行いたい場合には、非常に相性が良いマーケティングオートメーションツールです。費用は個社ごとに見積もりとなるため、まずは問い合わせから始めましょう。