コンテンツSEOに効果的なツールまとめ
最終更新日:2022年02月28日
自社のオウンドメディアやWebサイトに公開するコンテンツへのアクセス数は、そのページをいかに検索結果画面の上位に表示できるかにかかっています。
コンテンツのパフォーマンスを上げ、集客に繋げる手目にはSEO対策が必要です。しかし、いざ自社コンテンツをチェックするとき、どの記事のどこを修正すべきか、1ページずつチェックするのは骨の折れる作業です。そこで役に立つのは、SEOツールです。
SEOツールは内部施策や外部施策、キーワード選定など、機能やできることが異なります。ツールごとの特徴を分かりやすく紹介していきますので、これから導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
なお、SEOツールは全体の戦略があって初めて効果を発揮するものです。下記のページにはコンテンツの作成で検索結果画面の順位を上げるコンテンツSEOの全体的な考え方を紹介している資料を用意しております。もう少し根本的なところから対策していきたいと考えている方はぜひご活用ください。
コンテンツマーケティングのSEO分析に活用できるツールまとめ
Googleアナリティクス・サーチコンソール
画像引用元:Google公式サイト(https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/)
GoogleアナリティクスはGoogleのアカウントがあれば誰でも無料で利用できる、世界でもっとも広く使われているWeb分析ツールです。GoogleアナリティクスではWebサイトに入ってきたユーザーの年齢層や住んでいる地域、どんなページを見たか、どんなページですぐに離脱してしまったかなど、コンバージョン(CV)の改善を目指す際の分析に役立ちます。
一方で、サーチコンソールはユーザーがWebサイトにたどり着くまでの動きを分析できるツールです。どんなキーワードでたどり着いたか、検索結果画面の何番目に表示されていたかを把握できます。
また、Google側からペナルティを受けているかなど、Googleからの評価を知って改善を図るためにも役立ちます。
Googleアナリティクス・サーチコンソールの料金
- 無料
※Googleアナリティクスは、機能やサービス内容が充実している「Googleアナリティクス360」も利用できます。料金は公開されていませんが、サイトのヒット数に応じて段階的な仕組みとなっており、130万円~と言われています。
Googleキーワードプランナー
画像引用元:Google公式サイト(https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/)
Google広告で広告を配信している人に向けたサービスで、利用するためにはGoogle広告アカウントの開設が必要ですが、一部の機能は登録すれば誰でも無料で使えます。
キーワードプランナーには、主に「新しいキーワードを見つける」「検索のボリュームと予測のデータを確認する」2つの機能があります。
キーワードごとの月間検索数を確認したりユーザーがどんなキーワードで検索をかけているか「検索ニーズ」を把握できたりすることで、コンテンツづくりや広告配信などのキーワード選定に利用できます。
コンテンツ制作においてどのようなキーワードで上位表示を狙うかが分からないとき、キーワードの検索ボリュームと競合性、ユーザーニーズを調べた上でキーワードを決められるようになります。
キーワードに関連する、または派生するキーワードやニーズの高いキーワードが分かるため、サイト改修時や記事を追加したいときに便利です。
Googleキーワードプランナーの料金
- 無料
aramakijake
画像引用元:aramakijake公式サイト(https://aramakijake.jp/)
検索キーワードのボリュームを調査できる、無料で利用できるSEOツールです。キーワードを調査できるのは1つずつなので、大量のキーワードを調査したい際には不便に感じる方もいるでしょう。それでも記事を作成する前に検索市場を調べたいといった際に便利です。
ただし、あくまでもGoogleやYahooで検索されるキーワードの「推測ボリューム」を取得するツールのため、Googleキーワードプランナーでの結果とは若干差があります。これは、それぞれのツールでデータを取得する期間にちがいがあるために、平均値が変化するからとされています。
キーワードにもよりますがおおむねボリュームに乖離は少なく、十分に使えるツールと言えるでしょう。どうしても精度が気になる場合には、キーワードプランナーとの併用がおすすめです。
aramakijakeの料金
- 無料
ラッコキーワード
画像引用元:ラッコキーワード公式サイト(https://related-keywords.com/)
無料でキーワードをリサーチできるツールで、以前は「関連キーワード取得ツール」という名前で運営されていました。無料で会員登録し、「ラッコID」でログインすれば無制限、IDを持っていない場合は1日5キーワードまで検索できます。
トップページの検索窓に検索したいキーワードを入力するだけで、関連性の高いサジェストキーワードが表示されます。
コンテンツで複数キーワードを検討したい際などに有効です。表示されたサジェスト群は、コピーしてそのままキーワードプランナーに貼り付け可能。ツールを組みあわせて、検索ボリュームを一気に調べることもできます。
ラッコキーワードの料金
- 無料
OMUSUBI
画像引用元:OMUSUBI公式サイト(https://omusubisuggest.appspot.com/)
関連キーワードを見つけられる無料のSEOツールです。
メインのキーワードから派生する関連キーワードを、マインドマップのような樹形図で視覚的に確認できます。図で見やすくなっているため、関連づいた共起語をコンテンツに盛り込みたい際に有効です。
ただし、キーワードによっては入力しても樹形図が表示されないこともあります。サイトにアクセスするだけで会員登録やログインなしですぐに使えるので、まずは試してみてはいかがでしょうか。
OMUSUBIの料金
- 無料
GRC
画像引用元:GRC公式サイト(https://seopro.jp/grc/)
Webサイトに公開されているコンテンツが検索結果画面の何位に表示されているのを調査して、履歴を記録できるチェックツールです。
無料版はダウンロードすればいつでも利用できます。
ただし、無料版は調査できるURL数や検索語数に制限があります。リモート閲覧やファイル自動保存などの機能も有料ライセンス版のみとなっているので、使いたい機能に合わせて検討しましょう。ライセンス版はサイト下部のフォームから購入できるようになっており、料金支払いが完了次第、利用できるようになります。
GRCの料金
- 検索順位チェックツール…無料
- ベーシック…495円/月(年払いは4,950円/年)
- スタンダード…990円/月(年払いは9,900円/年)
- エキスパート…1,485円/月(年払いは14,850円/年)
- プロ…1,980円/月(年払いは19,800円/年)
- アルティメット…2,475円/月(年払いは24,750円/年)
※価格はすべて税込。
Deep Crawl
画像引用元:Deep Crawl公式サイト(https://www.deepcrawl.jp/)
運用するコンテンツをクロールして技術的な問題点を検出したり、サイトの変化状況を確認したりできる有料のSEOツールです。
独自の内部指標を使って各ページの品質を評価し、コンテンツの改善につなげられます。また、サイト内のリンク構造を改善する機能も備わっています。重要なページにユーザーが流入しやすいよう、サイト構造を最適化できます。
Deep Crawlは、基本的に年間契約のみ。大規模なサイトや企業向けのサイトになると、エンタープライズ版の契約が必要です。サイトの規模などによって料金が異なる可能性があるので、詳しくは問い合わせで確認してください。
Deep Crawlの料金
- ベーシックプラン…396,000円/年
- エンタープライズ…応相談
※価格は税込。
DemandMetrics
画像引用元:DemandMetrics公式サイト(https://www.demandsphere.jp/demandmetrics)
DemandMetricsは、コンテンツ運用のための有料SEOツール。
順位計測やキーワード選定、被リンク分析などのSEO対策で必要な基本機能のほか、コンテンツをさまざまな角度で分析して改善策をレポートしてくれる機能を備えているツールです。
キーワード選定に強みを持っており、大量のキーワードを1つの画面でモニタリングし、分析・管理できる機能を備えています。グローバル対応になっており、海外に部署や支社を持つ企業など、グループ会社全体のコンテンツを一括で管理したい際におすすめです。
DemandMetricsの料金
- 要問合せ
パスカル
画像引用元:パスカル公式サイト(https://www.pascaljp.com/)
Webサイトのページ内部と外部情報をリアルタイムにチェックできるSEOツールです。一般企業や教育・医療機関、個人事業主と、幅広い業態で利用されています。
パスカルは、検索順位に影響を与える内部要因を分析してくれる機能に優れています。
例えば、サイト内のディスクリプションやタイトルタグなど、基礎的なHTMLタグを分析し、これらを最適化することで順位上昇を目指せます。そのほか、約50のSEOで重要な項目をチェック可能。コンテンツSEOに力を入れて取り組みたい方や企業に向いています。
パスカルの料金
- ライト…49,500円/月
- プロ…66,000円/月
- アナリスト…88,000円/月
※価格はすべて税込。
BULL
画像引用元:BULL公式サイト(https://bullseo.jp/)
自社の運営するコンテンツの検索順位をリアルタイムでチェックできるBULL。専用のソフトをインストールしなくても利用できる、クラウド型のSEOツールです。
スマホやタブレットなどのデバイスからも順位を確認でき、ログインするだけでチェックした検索順位を社内やチームで共有することもできます。
毎月定額の有料版ですが、2週間の無料体験期間があります。順位チェックを自動化したい、チーム管理を試してみたいという方は、デモ登録をしてみると良いでしょう。
BULLの料金
- BULL30…1,150円/月
- BULL50…1,850円/月
- BULL100…3,500円/月
- BULL200…6,550円/月
- BULL500…15,400円/月
※価格はすべて税込。
Market Engine
画像引用元:Market Engine公式サイト(https://marketengine.jp/)
Googleアナリティクス・サーチコンソールとデータを連携して分析し、一元的に管理できるツールです。SEOの進捗管理をタスクで管理できるので、レポーティングの業務時間を大幅に短縮できます。
キーワードグループやページグループなど、競合サイトのSEO状況を詳細に分析できる機能もあるため、戦略の立案にも有効です。
Market Engineの利用料金情報は運営企業の公式ホームページにて公開されていません。導入を検討したい方は公式サイトから資料を取り寄せる必要があります。
Market Engineの料金
- 要問合せ
Majestic SEO
画像引用元:Majestic SEO公式サイト(https://ja.majestic.com/)
自社のコンテンツはどのWebサイトからリンクされているのか把握できるツールです。自社のリンク状況を即時に行えるほか、競合他社のリンク状況なども随時チェックできます。
Majestic SEOは運営しているのがイギリスの企業ため、公式サイトの料金プランは米ドル・ユーロ・ポンドの表記となっています。日本円に換算するとどのくらいかかるかは、為替状況や時期によって変動する可能性があります。詳しくは直接の問い合わせで確認してください。
Majestic SEOの料金
- 要問合せ
コンテンツSEOの手順
ここではコンテンツSEOに取り組む際に知っておきたい手順や全体的な流れについて解説しています。それぞれのフェーズでSEOツールを活用しながら、計画的に戦略を立てていきましょう。
目標を決める
まずなぜコンテンツSEOに取り組みたいのか、自社の目的を明確にしてから目標を定めましょう。問合せ数アップや商品の購入、自社のブランディングなど、目的によってコンテンツの内容や改善策は異なりますす。
すでに運用中のサイトがある場合はCV数、アクセス数、ユーザーのページ滞在時間など、成果を上げたい目標を具体的に定めておくとベターです。
決めた目標はチームで共有しましょう。社内の認識を統一することで、ゴールに対してとるべき戦略や施策を決めやすくなります。
自社の強みを明確化する
自社の強みを整理して明確化する作業は、コンテンツSEOを成功に導くための重要なポイントです。
自社の強みは他社との差別化ポイントでもあり、ユーザーが自社を選ぶ理由「勝ちポイント」ともなっています。強みが分かっていればコンテンツのあるべき姿も見えやすくなり、SEO対策が成功しやすくなります。
自社の強みを知るためには、自社の置かれている市場(立ち位置)から求められるユーザーニーズをリストアップし、それぞれのニーズ解決のために自社が提供できる価値とは何かを考えていきます。さらには「自社が提供できるもの・こと」の中から「競合にはマネできない、自社にしか提供できないもの・こと」が自社だけの強みであり、独自の価値です。
ターゲットのペルソナを決める
自社の商品に魅力を感じるターゲットユーザーはどんな人か、「ペルソナ」と呼ばれる顧客に近い理想の人物像を決めておきましょう。
コンテンツSEOにおいてペルソナは重要です。細かく決められたペルソナはキーワード選定やコンテンツのテーマ、表現方法を決める際に役立ちます。年代や性別はもちろん、住んでいる地域や仕事、趣味嗜好、好きなメディア、普段ふれているコンテンツなど、なるべく細かく想定しておきましょう。
キーワードと競合記事をチェック
コンテンツ内容とそれに紐づけるキーワード候補が決まったら、実際にそのキーワードで検索して、どんなコンテンツが上位を獲得しているかを確認します。
同業者のコンテンツが既に表示されている、全くちがう分野のコンテンツがヒットしているなど、上位表示されるページの属性によって、キーワードに対するユーザーニーズや傾向が見えてくるでしょう。
単キーワード、複数キーワードなど、キーワードの組み合わせによってもユーザーニーズは異なるはずです。キーワードを選定できるSEOツールを活用しながら競合の記事をチェックしておくと、ニーズに合わせたキーワードを見つけやすくなります。
コンテンツの原稿とキーワードとの関連性もマッチしやすくなり、内容にズレが起きにくくなります。
公開後は効果測定
コンテンツSEOは、記事などを公開すれば終わりではありません。
どのくらいのユーザーが流入したか、どんなキーワードで流入したか、回遊率・PV数はどのくらいかなど、効果測定をして改善を繰り返していくことがコンテンツの新規作成と同じくらい重要です。
効果測定の際に役立つのがSEOツールです。キーワードを分析したり競合ページを調査したり、ユーザーの検索意図を把握するのに有効です。調べたい項目を洗い出し、目的に合うツールを選んで利用しましょう。
改善
SEOツールによって効果測定をしたら、そこから改善点を見出してコンテンツを追加・改修していきます。
コンテンツSEOは公開後すぐに成果があらわれる訳ではありません。運用を重ねながら効果のある施策を見つけ、改善を続けていくことが大切です。SEOツールを用いて運用を内製する場合は、コンテンツ追加や改修作業など、継続運用に対応できるリソースを確保して体制を整えておきましょう。
コンテンツマーケティング戦略でお悩みなら
以上、コンテンツSEOに役立つツールとコンテンツSEOの手順を紹介してきました。コンテンツマーケティングは比較的低予算で始められるマーケティング施策ですが、短期間で成果を得られるのは難しいというのも事実です。
目的や戦略を明確して運用をし、ツールを使いながらコンテンツを継続的に改善していきましょう。うまく行かない場合は、プロにサポートをお願いするのも選択肢の一つです。
キャククルを運営するZenkenでは、今までに120業種を超える企業様の集客・Webマーケティングを支援してまいりました。特にクライアントならではの強みを徹底分析し、その強みを軸としたマーケティング戦略の提案を得意としています。分析・戦略提案、コンテンツの制作、Webメディアの運用など、コンテンツマーケティングやWeb集客の施策をワンストップで対応可能です。
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