SEO戦略とは?何か立案方法やメリット・デメリットも含めて解説
最終更新日:2022年06月11日
SEO戦略とは、Webサイトの上位表示を目指そうと考えた際に欠かせないもの。どういったSEO対策で戦略を考えていけば良いのか、コンテンツ制作、内部SEO対策、外部SEO対策などの具体的な立案方法について紹介します。考えられるメリットやデメリットとしておさえておきたいポイントもまとめました。
SEO戦略とは?
SEO戦略とは、効果的なSEO対策を行うことにより、効率よくCV獲得などを目指すための方法のことをいいます。SEO(Search Engine Optimization)とは、直訳すると「検索エンジン最適化」を意味する言葉です。
より多くのユーザーにページを見てもらうためには、Googleなどの検索エンジンの検索結果で上位に表示されるための対策をとらなければなりません。そのために必要なのがSEO対策です。
日本で主に利用されている検索エンジンはGoogleであるため、Googleの検索結果で上位表示されるための対策をとりましょう。
ですがただSEO対策を行えば、それだけで上位表示が目指せるわけではありません。
Googleは検索結果の順位を決定するのに使われているアルゴリズムを定期的にアップデートしています。その結果、小手先だけのSEO対策ではなく、品質の高いコンテンツが評価されるようになりました。
高く評価されているのは、ユーザーの検索意図を汲み取り、その悩みを解決できるようなコンテンツの提供です。SEO戦略を成功させるためには、正しいSEO対策と、質の高いコンテンツの製作が求められます。
SEO戦略の立案方法
SEO戦略において重要になるのは、コンテンツ制作、内部SEO対策、外部SEO対策の3つです。それぞれSEO戦略の立案方法について解説します。
コンテンツ制作
近年Googleが高く評価しているのは、ユーザーにとって有益といえる良質なコンテンツです。さらにコンテンツ内容がユーザーファーストになっているのか確認し、ユーザーから求められているページを製作しましょう。
その際、競合サイトも調査や、タイトルと見出しの最適化が欠かせません。
良質なコンテンツの製作
Googleは評価の基準としていくつかの項目を定めています。例えばスマホなどから見た際にもデザインが崩れることなく閲覧できるサイトを制作しましょう。
さらにユーザーから求められている情報を掲載していること、信頼できる情報を提供していることなどが求められています。
Googleが重視している項目として注目したいのが「E-A-T」です。
EはExpertiseで専門性、AはAuthoritativenessで権威性、TはTrustworthinessで信頼性を指しています。ユーザーが求めている専門性の高い内容を掲載しているサイトや、権威性がある企業やメーカーから発信されるコンテンツは評価が高いです。
同様に権威のある機関などが配信しているコンテンツは信頼性が高く評価されます。専門家や権威のある機関でなくても、適切に引用やエビデンスを示すことによりE-T-Aに対応可能です。
ユーザーファースト
ユーザーにとってわかりやすく、操作しやすいかどうかも重視されています。ただユーザーファーストで作っているつもりではあるものの、本当に実現できているかわからないケースもあるでしょう。
その場合は、Googleが発表しているコンテンツと品質に関する質問を確認すればセルフチェックが可能です。役立ててみてください。
参考:Google のコア アップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと (https://developers.google.com/search/blog/2019/08/core-updates)
競合サイトの確認
ねらっているキーワードで上位表示されている競合サイトについて調査しましょう。どのような内容のコンテンツが掲載されているのか調べることにより、そのキーワードで評価されている項目なども見えてきます。
また競合サイトよりも高い評価を得るためには、自サイトにしか掲載されていないオリジナルのコンテンツを取り入れることも重要です。口コミやアンケートなどは独自コンテンツにしやすいので可能であれば取り入れてみてはいかがでしょうか。
タイトルや見出しを適切に設定
ページのタイトルや見出しが不適切であった場合、ページの内容が正しく判断できず、Googleからの評価が下がってしまいます。タイトルや見出しはわかりやすく、なおかつ適切な内容を設定するように注意しましょう。
内部SEO対策
サイトの内部構造のほか、タグソースなどを最適化することにより、検索エンジンから評価されるサイトを目指すのが内部SEOです。代表的なのがクローラー対策と、ユーザビリティの向上です。
クローラー対策
Googleは、クローラーと呼ばれるロボットを利用してWebサイトなどの情報を入手してきます。クロールと呼ばれる情報を探す行動によってページの内容などを理解し、その結果が検索順位などに反映される仕組みです。
SEO戦略における内部SEO対策では、ロボットであるクローラーに対し、わかりやすくコンテンツの内容を伝えることが欠かせません。
例えばどのようなキーワードで上位表示をねらっているのか理解してもらうため、ページタイトルやmeta descriptionに検索キーワードを含める方法があります。見出しタグの内容もチェックされているので、コンテンツの内容がわかりやすい見出しを設定しましょう。
またクロールを画像の内容を完璧に読み取れないため、altタグで補足しておくことも重要です。
忘れてはいけないのが、クローラーに巡回してもらい、データベースに登録される(インデックスされる)ための対策です。
何もしなくてもいつかは自動でクローラーにコンテンツを発見してもらうことはできますが、時間がかかってしまうことがあるので、クロールを促しましょう。Googleが提供しているGoogle Search Consoleからインデックス登録のリクエストが可能です。
また各ページのURLの下値優先度や最終更新日、更新頻度などをまとめて記述した「XMLサイトマップ」を作るのもクローラーの理解を早めるのに効果的です。それからクローラーがサイト内をめぐる作業をスムーズに行いやすいよう、内部リンクを適切に設置しましょう。
ユーザビリティの向上
Googleはユーザーにとって高品質のサイトを高く評価しているので、内部SEO対策ではユーザビリティの向上にも取り組んだ方が良いです。例えば画像を適切な量にしてページを早く表示できるようにする、操作性がわかりやすいサイトにするなどが挙げられます。
スマホなどからでも問題なく閲覧できるようにしたり、文字サイズの調整を行ったりして読みやすさを向上させることも重要です。実際にユーザーの立場でサイトを閲覧し、操作性がわかりにくいところや使いづらいところがないか確認してみましょう。
公開済みコンテンツはメンテナンスを行う
一度公開したコンテンツは手をつけないのではなく、定期的に更新しましょう。情報が古くなっているものがあれば新しくし、XMLサイトマップにも最新の更新日を記載します。
いつまでも古い情報が掲載されているページは、ユーザーにとって有益とはいえません。サイト内に情報の古いページばかりが並んでいると、ユーザーが他のサイトに移ってしまう可能性も高いです。
外部SEO対策
Googleでは、自サイト以外から質の高い被リンクをもらっている場合、評価が上がります。そのため質の高い被リンクの獲得を目指す外部SEOにも取り組みましょう。
良質な被リンクとは
自サイト以外からリンクを貼ってもらえれば、それだけで評価されるわけではなく、ポイントになるのが「良質な被リンク」です。
一昔前までは、専門業者に依頼して有料で多くのサイトから被リンクを貼ってもらう方法がありました。ですが近年はスパム行為として認識されてしまう可能性が高く、リスクがあります。やめておいた方が良いでしょう。
こういった行為で獲得できるリンクは、自サイトとは全く関連性がないものが多く、質の高い被リンクとして評価されません。質の高い被リンクとは、関連性の高いサイトからの被リンクや、著名なサイトからの被リンクのことをいいます。
たくさんの良質な被リンクを獲得できれば、ページが上位表示されやすくなるほか、ドメインパワーの向上も目指せるのが魅力です。被リンク獲得を目指す際は、量より質であると考えて対策に取り組んでいくことが求められます。
被リンクを獲得する方法
質の高い外部リンクを獲得する手段として、SNSを活用した候補があります。GoogleではSNSを経由した被リンクについては直接的なSEO効果がないと発表しています。ただSNSで話題になればそれだけアクセスが増えるのは間違いないといえるでしょう。
専門業者を利用した大量の被リンク獲得が難しい現代において、SNSを活用して他の人にサイトを見てもらうのは非常に重要なことといえます。
自分にとって有益なことが書かれたコンテンツなどを見つけた際、SNSで情報を拡散している方が多いです。ユーザーにとって魅力的なコンテンツやページを作成し、自然な形で被リンクを獲得できるよう工夫しましょう。
ユーザーが手軽に情報をシェアしやすいように、サイトにシェアボタンを設置するのもおすすめです。
ですが最も重要なのは、コンテンツを閲覧したユーザーが「他の人にもこの情報を広めたい」と思ってくれるような良質のコンテンツを作成することだといえます。質の高いコンテンツを作ることは、SEO対策における内部SEO対策、外部SEO対策の両面で役立ちます。
SEO戦略のメリット・デメリット
SEO戦略はメリットばかりではありません。代表的なメリットとデメリットについて解説します。
SEO戦略のメリット
SEO戦略により、高い費用対効果が期待でできるのが大きなメリットです。サイトへのアクセス向上やCV率向上を目指す方法として、広告を利用する方法が挙げられます。ですが、広告を止めてしまうとすぐに効果が落ちてしまう特徴を持ちます。
SEO対策がうまくいけば、広告費をかけることなくアクセス向上やCV率向上を目指すことが可能です。費用対効果が高い方法を探している方に最適だといえるでしょう。
検索結果で上位表示されるサイト制作ができれば、ユーザーからの評価も得やすくなります。同じようなキーワードで検索した際にいつも上位に表示されていると認識してもらえれば、信用できるサイトと判断してもらえるでしょう。
そのためもともと自社の商品やサービスなどについて全く知らなかった潜在層の集客に役立ちます。将来的に見込客へ育成することができるのもメリットです。
SEO戦略ではGoogleなどの検索エンジンから評価されるサイトを目指すことになりますが、Googleの高く評価しているのはユーザーにとって有益なサイトです。そのためSEO戦略で上位表示を目指せば、結果としてユーザーから評価されるサイトにつながるメリットがあります。
SEO戦略のデメリット
SEO戦略を行ううえでおさえておきたいデメリットとして、実際に効果が出てくるまでに時間がかかる問題が挙げられます。SEO対策をしたからといって、すぐにアクセスが伸びたり、CV率が向上したりするものではありません。
効果的なSEO対策のためには高品質なコンテンツをいくつか用意しなければならないのですが、なかなか成果が見えず、挫折してしまう方もいます。
一般的には効果が出てくるまで最低でも半年以上はかかると考えておいたほうが良いでしょう。コンテンツの内容によってはさらに長い時間がかかる可能性もあります。
それから一度上位表示させることに成功したとしても、定期的に行われているGoogleの検索アルゴリズムの影響を受けてしまうことがあるのもデメリットです。例えば過去には低品質な被リンクを獲得していたWebサイトの評価が著しく下がるアップデートが行われました。
専門業者から大量の被リンクを購入していたサイトなどは上位表示が難しくなってしまうような内容です。それまで検索結果で1位を獲得していたようなサイトがほとんど表示されないような事態が起こりました。
こういった大規模なアップデートが今後行われることも十分予想できるので、そのたびに対策を取っていかなければなりません。間違ったSEO対策はペナルティの対象となってしまうこともあるので、専門的な知識も求められます。
SEO戦略は正しく立てることが重要
効果的なSEO対策を取るためのSEO戦略の立て方について紹介しました。ユーザーから評価されるコンテンツを制作し、正しい形でSEO対策を行っていくことが重要です。
ただ一口にSEO対策といってもさまざまな種類があり、自社で取り組んでいくのが難しいケースもあります。適切に対策を取っていたつもりでも、それが不適切なSEO対策でペナルティの対象になってしまうようなケースも珍しくありません。
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特にクライアントならではの強みを徹底的に分析し、その強みを軸とした戦略設計をしたオウンドメディア制作・コンテンツSEOを得意としています。
8,000件を超えるWebサイト運用で培ったSEOノウハウによって、ニッチな業界や専門性の高い市場でも検索上位表示を実現し、効果的な集客につなげています。
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