紹介促進システムで集客!リファラルマーケティングツール紹介
最終更新日:2022年08月15日
知人からの紹介こそ、最強の訴求力をもっている。
あるサービスや商品について、ネットで何度もバナーや紹介記事を目にしていても(テレビで宣伝していても)まったく興味を持たなかったのに、知人友人や家族から紹介されたら、急に試してみたくなった、欲しくなった。
そんな経験がありませんか?
知人友人や家族などからの口コミ紹介という手法は、現在のデジタル時代のはるか昔から、行われてきた手法ですが、現在もなお、この手法に勝る訴求力と信頼力をもつ訴求手法はないのではないでしょうか。
この記事では、この強力なマーケティング手法である、「紹介」を促進して集客を加速する、紹介促進システムについて調査し、解説&紹介しています。
この口コミ紹介などを促進するマーケティング手法を別の言い方でリファラルマーケティングといい、それに活用されるツールを紹介促進システムまたはリファラルマーケティングツールともよびます。
よくみかける「友達紹介キャンペーン」を自動化するのが
紹介促進システム(リファラルマーケティングツール)
LINEやメルカリなどでは、新しい機能や提携サービスなどを友達を紹介することで、500ポイントもらえたりします。最近ではUber Eatsでお友達が料理を初回すると1500円分の割引クーポンを発行していました。
オンライン以外のサービスに目を向けてみても、クリーニング店や美容室などの小さな地元の商店から、自動車教習所、高額な時計のオーバーホール、注文住宅に至るまで、幅広くこの紹介キャンペーンが行われています。
しかし、大手のオンラインサービスでもない限り、これらの友達紹介キャンペーンの多くは、紹介者の名前を自分で記入したり、固有の番号などが採番されたチラシやクーポン券のような印刷物ではないでしょうか?
つまり従来の紹介キャンペーンとは、そのキャンペーンの内容説明や、紹介者の情報を紐づけたりするため、ほぼすべて、「紙」ベースで行われています。また紙へ名前を記入したり、チラシから切り離したり、そもそも、必ずその人と会って、手渡しをしなくてはならなかたり、一人づつにしか紹介できない等々のたくさんの制約があります。そして実は、それが商品・サービスを紹介するにあたり、大きなハードルとなっていました。
しかし、もしこの報酬付きの友人紹介プログラムを自動化&効率化するツールがあれば、商品・サービス紹介のハードルはぐっとさがることは想像にたやすいでしょう。
以下では紹介キャンペーンを自動化する、紹介促進システム、リファラルマーケティングツールを紹介します。
紹介促進システム、リファラルマーケティングツールが
必要とされる背景
報酬付きの友人紹介プログラムというのは、簡単そうですが、意外と導入も管理も大変です。
紹介された人だけでなく、紹介した人に対しても報酬がある点が処理を複雑にしています。
また実施する際には、たいてい紹介者の名前や電話番号などの個人情報を記入する必要があるなど、紹介する方もかなり「面倒くさい」です。また、そんな名前入りの紙を持たされた側は、気持ちが「重い」。店舗も、紹介する人も、紹介された人達もすべて人に対して、結構な負担を強います。
ですので多くの場合、紹介した人の情報は管理せず、クーポン券をばらまくように、紹介キャンペーンを実施しているのが現状でしょう。
しかしここで、大きな問題は、本来この「紹介した人」こそ店舗側は大切に扱い、「紹介した人」こそがその恩恵にあずかれるべきではないでしょうか。
話は少しそれますが、顧客満足度に代わる新しい指標として注目されているNPS(ネットプロモータースコア)では、単に「その商品に満足したかどうか」ではなく、「その商品を、他の誰からに紹介したいかどうか?」を重要指標とします。つまり、ユーザーが他者へ紹介するかどうかという情報は、単に集客を加速するだけではなく、商品・サービスについての顧客満足について知る、商品の改善の方向性を探るヒントにもなりえる非常に重要な情報なのです。
したがってどれだけ紹介から集客できたか?という情報とともに、紹介した人についての情報もマーケティング戦略を考えるうえで重要な情報として管理すべきなのです。しかしながらここに非常に大きな手間がかかっているのが現在のお友達紹介キャンペーンの状況です。
以上のような背景から、報酬付きの友人紹介プログラムの自動化、つまり紹介促進システム、リファラルマーケティングツールが求められてるのです。
意外とありそうでない、
紹介促進システム(リファラルマーケティングツール)
これだけ求められる背景があるらな、紹介促進システム(リファラルマーケティングツール)というのは、たくさんあるのではないかと考えがちですが、調べると意外と多くありません。
おそらく、その仕組みとそれを広める方法が難しいのだと思われます。
- 紹介のために新しいアプリをインストールさせる?ハードルとても高いです。
- QRコードを読み込ませる?しかしそのQRコードは紹介者と結びつける必要があるので、都度オリジナルに生成されるものでないといけません。
- 番号を発行する?その番号、どこかに控える必要がありますし、そもそも5桁以上の数字が並んだら、間違える可能性が多くなります。また流用しやすいということは、その番号を悪用することも容易でしょう。
簡単そうな紹介システムですが、解決すべき課題が多く、さらに仕組みとして開発はできても、本当に利用者が気軽に使用できるかどうかまで考えると、かなり難しいシステムなのです。
今後うまくいきそうな、
紹介促進システム(リファラルマーケティングツール)の傾向
しかし近年、それでも紹介促進システム(リファラルマーケティングツール)が生まれてきて、しかもうまくいきそうなものもあるようです。
個人的な感想ですが、うまくいきそうなものは、以下のような傾向があります。
- 企業・店舗が導入しやすいこと。オンラインですぐ利用できる「クラウド型サービス」であること。
- 利用者側の多くが利用している情報プラットフォームをうまく利用していること。
の2点です。
特に後者については日本人の約8割が利用しているともいわれるLINEでの共有はかなり重要だと考えます。またECプラットフォーム用ですが、数少ないリファラルマーケティングツールの中で、Shopify関連が2つもあるのはとても興味深いです。
リファラルを活用したツール導入に関するご相談はこちら
紹介促進システム(リファラルマーケティングツール)
のサービス紹介
あまり数が多くありませんが、現在利用できる紹介促進システム(リファラルマーケティングツール)についていろいろ調査したので、紹介します。なお、それぞれの会社にあわせカスタマイズ開発している紹介促進システムもありますが、ここでは省略しています。
invy(インビー)
LINE上の特にリファラル機能に特化
引用元:インビー公式サイト https://s.creativehope.co.jp/invy
invyは、70万回超の紹介実績を持つ、紹介促進システム。(2020/5月時点 invy公式サイトより https://s.creativehope.co.jp/invy)
リファラルマーケティングの、紹介コミュニケーションの設計、紹介、来店の結果集計と評価、インセンティブの管理などリファラルマーケティングに特化しオールインワンで実現できるクラウドシステムです。
定額で特別なアプリ不要で手間なく簡単に紹介を促進。紹介キャンペーンで紹介カードを発行すれば、LINEやFacebookのメッセージ機能で友人・家族に紹介を広げていくことができます。
「どこで」「誰が」「いつ」「だれを」を紹介しているかわかるだけでなく、計測の方法次第では、お客さまや担当者ごとの紹介率や満足度まで測定し、経営改善に役立てることができます。
liny(リニー)
LINE公式アカウントの機能を使い倒す
引用元:リニー公式サイト https://line-sm.com/index.html
linyは導入実績1500社突破、LINEマーケティングツールシェアNo.1、利用継続率98%(2020/7/2時点)のクラウドシステムです。
紹介促進という意味では、友達紹介キャンペーン機能があります。ただそれはこのLinyの数ある機能のうちのひとつという印象。紹介促進という点ではinvyほどの機能ではないようです。
一方でlinyの強みは顧客管理とコミュニケーション機能の充実性です。Lineをベースにユーザーとの多彩なコミュニケーション機能、そこでのユーザーの反応によるスコアリング、さらにそのスコアリングによりセグメントしたユーザーへのアプローチなどが可能です。
具体的には、ユーザーのスコアリング&セグメント配信、チャットボット、オリジナルシナリオによる自動対応、カルテのような顧客管理、クーポン利用の効果測定、自社アプリのようなコンテンツ作成・カスタマイズ等々、便利そうな機能がたくさんそろっています。
KUCHICO PREMIUM(クチコプレミアム)
商品配送手配、告知テンプレまでワンストップで実現
引用元:クチコプレミアム公式サイト https://www.kuchi-co.com/
クチコプレミアムは「スマホで口コミを起こす!」とうたっている紹介促進システム(リファラルマーケティングツール)です。
紹介キャンペーンは通常、企画立案、告知、ギフトの手配、配送等々、多くの負担がかかりますが、それらをすべてワンストップで実現。特に商品配送・手配不要という点はユニークで、企画内容により100種類以上の商品からプレゼントを選択可能です。
またホームページやブログへバナーの貼り付けが簡単にできる仕組みがあったり、オンラインだけでなくオフラインでの告知用チラシやポスターなどの販促物のテンプレートまで用意されています。(PDFでダウンロードして、自分で印刷できるもの)
なおWebベースの紹介促進ですので、メールやQRコードなどからキャンペーン情報を発信し、LINEで知人友人、家族へ情報を拡散してもらう仕組みです。
letters(レターズ)
有名ブランドのECサイトプラットフォームShopify店舗と連携
引用元:レターズ公式サイト https://www.letters-info.com/
Shopify店舗と連携可能な紹介促進システムです。
なおShopifyとはamazonキラー、楽天キラーとも呼ばれ、現在注目されているカナダのECサイトの開発・運営プラットフォームです。175か国100万ショップ以上に導入されています。
有名なスポーツブランドやファッションブランドのように、指名買いが生まれる状況では、amazonや楽天に出店することを好まないケースが多く、そういった企業の選択肢としてShopifyが世界で注目されています。
完全日本語対応しており、国内のEC事業者も安心して使えます。
MyRefer(マイリファー)
人材採用に特化した、注目のリファラル採用ツール
引用元:マイリファー公式サイト https://i-myrefer.jp/
販促マーケティング用のツールではありませんが、人材採用についての紹介促進システムとして、今注目されているのが、このMyrefer。SaaS比較プラットフォームメディアの「ボクシル」主催の、2019年のBOXIL SaaS AWARDにて「エンタープライズ賞」を受賞しています。
リファラル採用とは、自社の社員に知人・友人を紹介してもらうという採用手法のことです。米国ではこの紹介経由(リファラル経由)での採用が非常に多いそうです。(過去10年間で最も採用者数が多い採用経路とのこと。MyRefer公式サイトより)
LINEを含むSNSと連携し、紹介を促進。さらに候補者管理や紹介する側にとって重要なインセンティブ管理機能がクラウドサービスとして提供されています。
海外の紹介促進サービス(日本未対応ですが、今後の参考に)
Talkable ECサイト向け、友人による紹介をクーポン化
引用元:Talkable公式サイト https://www.talkable.com/
Talkableは、Today’s Customers, Tomorrow’s Growth(今日の顧客は、明日の成長の糧)をトップページにかかげ、ECサイト向けの紹介促進システムを展開してます。
ECサイト向けのサービスで、このTalkableを使用できるECサイトから購入したユーザーは、友人・知人にFacebookなどのSNS経由でリンクを共有し、紹介します。そしてその報酬(リワード)を共有することができるという仕組みです。これまでに1126百万件の紹介キャンペーンが実施され、436百万件の効果、254百万ドルの取引がされているそうです。(2020年7月2日時点 Talkable公式サイトより https://www.talkable.com/)
REFERRALCANDY Shopify店舗なら自社サイトに手軽に紹介促進システムを実装できるモジュールあり
引用元:REFERRALCANDY公式サイト https://apps.shopify.com/referralcandy
上で紹介したletters(レターズ)と同じく、shopify向けのモジュールツールとして提供されている紹介促進システムです。
ユーザーがshopifyのショップから何かを購入し、友人へ「クーポンコード」共有します。そのクーポンコードで友人が商品を購入すると、報酬を受け取れます。
これを自分のサイトに実装しようとすると開発コスト等々がかかり、管理も大変ですが、このshopifyのモジュールツール、REFERRALCANDYを導入すればシステム開発スキル不要で、月額49ドル(5000円程度)ですぐ利用開始できます。
紹介促進システム(リファラルマーケティングツール)選びも含め、
マーケティング戦略の相談はキャククルに
以上、集客を加速する紹介促進システム(リファラルマーケティングツール)を紹介しました。
紹介促進システムは、現在のように広く一般的に、スマートホンやLINEなどが老若男女問わず利用されるようになった今だからこそ、はじめて実現できるマーケティング手法です。この黎明期に素早く取り組むことの価値は高いかもしれません。
紹介促進システム(リファラルマーケティングツール)について、より具体的に検討したいという経営者、マーケティング担当者の方は、当社にお気軽にご相談ください。
貴社のマーケティング戦略策定とあわせて最適な紹介促進システム(リファラルマーケティングツール)をご提案させていただきます。
なおこの「紹介促進システム・アプリ」はIT 導入補助金認定ツール となります。
新型コロナウイルスによる中小企業の事業環境に与えた影響を乗り越えるため、前向きな投資を行う事業者向けに、補助金の補助率を引き上げた 「 C 類型」の IT 導入補助金を活用することが可能です。
ツールの類型は支援額が最も大きい「C 類型 2 」となります。300~450 万円の補助金 を受け取ることができます。 (適応条件については要問合せ)
どうぞお気軽にお問い合わせください。