新しいマーケティング戦略の考え方とは?トレンドと用語を解説
最終更新日:2021年10月05日
新しいマーケティング戦略が求められている
マーケティングという概念が誕生した19世紀から現在にかけて、その考え方や手法は時代によって少しずつ変化してきました。
市場や環境の変化はマーケティング活動に大きな影響を与えるため、今までのやり方では対応できない事態が発生してしまうかもしれません。
そのため、現代社会に求められる「新しいマーケティングの考え方」や「最近取り入れられているマーケティング」を学び、時代の変化に合わせてマーケティング戦略も変えていかなければなりません。
近年では新型コロナウイルス感染拡大により、従来のマーケティング戦略を一から見直す必要に迫られています。新しい考え方や方法を常にアップデートし続け、トレンドに適応させなければ変化していく市場から取り残されてしまいます。
今、どのようなマーケティング戦略が求められているのでしょうか?この記事で詳しく紹介していきます。
マーケティング戦略を立てる目的
ビジネスでは頻繁に耳にする「マーケティング戦略」ですが、そもそも何を表す用語なのでしょう。
本来は「市場における消費者(ユーザー)ニーズの理解を深め、そのニーズに合う商品(サービス)の開発や広報活動を行うこと」を意味します。
つまり、「誰に」「どんな価値を」「どう提供するか」を決める取り組みとも言えるでしょう。
当然のことながら、同じような取り組みを競合他社も行います。最終的には、多くの競合の中から、自社商品(サービス)をユーザーに購入してもらうことが目的ですので、他社と「何」が違うのか「差別化」を図ることがとても重要です。
次項では、ユーザーから選ばれるためのマーケティング戦略の立て方について紹介します。
ユーザーから選ばれるマーケティング戦略とは?
ターゲットを決める
マーケティング戦略を成功に導くために、まずは伝えたい対象者は「誰」なのか、ターゲット層を明確にしましょう。ターゲットが定まらなれば、自社の商品(サービス)をどのようにアピールするべきかを決められないからです。
ターゲットは、BtoC(企業とユーザーの取引)なら性別、年齢、職業、居住エリア、趣味、嗜好などの軸で、BtoB(企業間における取引)なら、業種、業態、企業規模を念頭に置いて決めましょう。
市場環境分析を行う
自社商品(サービス)が、どのような環境に置かれているのか「市場環境分析」を行うことも大切です。
市場環境分析とは、分かりやすく言うと、市場、ユーザーのニーズ、競合他社との違いを知ることで、事業が成功するためには「何」が必要かを見つける取り組みです。
とはいえ、何をどのようすれば良いのでしょうか。事業が成功する要因を見つけるには、次の5つの質問に沿って考えてみると良いでしょう。
<事業成功要因を見つける5つの質問>
- お客様はどこの誰ですか?
- お客様が求める価値は何ですか?
- 競合他社はどこですか?
- 自社の強みは何ですか?
- 競合と比較して差別化できる優位性は何ですか?
市場における自社のポジションを決める
マーケティング戦略を成功させる上で、最も重要なのが「自社のポジショニング」です。
つまり、市場において競合他社との何が違いのか、その立ち位置を決めて、商品(サービス)の独自のポジションを築き上げることです。
「●●と言えば●●社の商品」と想起されるような、ユーザーから選ばれるための戦略とも言えます。
獲得したいユーザー、市場環境分析、自社のポジションが明確になれば、後はターゲットに向けて自社商品(サービス)の魅力を伝えるだけです。しかし、最後の問題は、「どうやって伝えるか」です。
獲得したいターゲットを効率的に集客する方法
今や欠かせないWebの活用
自社商品(サービス)を伝達する手段は、今やWebを活用した集客方法がメインです。しかし、ひと口にWeb集客と言っても種類は多種多様。
リスティング広告、ポータルサイトへの広告出稿、動画広告、電子メールなど何から導入すれば良いのか判断に迷うほどたくさんあります。
それらの媒体を使って伝達することは確かに可能です。しかし、獲得したいターゲットに自社の強みが的確に伝わるかどうかは別問題です。
自分にマッチした商品に迷うユーザー
なぜなら、競合他社も含むWeb上の膨大な情報量の中から、「自分(自社)にマッチした商品はどれなのか?」判断に迷っているからです。
せっかく見つけた自社の「強み」をどうしたら必要とするユーザーに届けることができるのでしょうか?
その悩みを解決する効果的な手段があります。それが「ポジション」と名の付くように、自社の強みをターゲットに届ける「ポジショニングメディア」です。
ポジショニングメディアとは?
ポジショニングメディア事例 詳細はお問い合わせください
ポジショニングメディアとは、競合他社の特徴を調査すると同時に、競合他社にはない自社の「強み」を追求することで、市場における「自社のポジション(立ち位置)」を明確にするWebメディアです。
そして、その強みを必要とするユーザーだけを効率的に集めて「成約に繋げる」ことを第一の目的としています。住宅、製造、金融、美容・医療など、すでに120業界以上で導入されていますが、注文住宅業界で例を挙げるとしましょう。
価格の安さで競合と差がつけられないものの、住宅購入後のサポート体制が勝っている企業があるとします。この企業の「強み」を必要とするユーザーだけを集客すべく、「アフターケアの充実度で捉えた注文住宅の選び方」をメインテーマとした、その企業の独自性を伝えるWebメディアを立ち上げます。
企業の強み(アフターケア)に魅力を感じる購入意欲が高いユーザーだけを集めますので、よくありがちな競合他社と比較する資料請求ではなく、「御社で建てることを検討しているので、住宅の特徴を詳しく教えてほしい」という反響を得ることができます。
「知ってもらう」から「選んでもらう」ためのWebメディアが「ポジショニングメディア」なのです。
<ポジショニングメディアを通じた問い合わせの「質」の違い>
こちらのページでは、ポジショニングメディアの導入事例を紹介しています。貴社にとって、どのようなメリットがあるのかが分かります。ご興味のある方は、こちらもご一読ください。
ポジショニングメディア導入企業の体験談
ここまで、ポジショニングメディアについて紹介してきました。しかし、「これまで競合他社と比較されてばかりなのに、本当に自社が選ばれる反響が得られるの?」
と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。そこで、一部ではありますが、すでに導入されている企業様の体験談を紹介します。
20棟から40棟を越える予想です(住宅)
ポジショニングメディアを長年導入させてもらってます。3年前と比べて最低でも2倍を越える予想です。
明らかにポジショニングメディアを導入してから施工数が伸びまして、その功績が称えられて思ってもなかった経営陣になることが出来ました。
競合も負けずに色んなサービス展開をしているので、それに徹底的に対抗していくポジショニングメディアも欲しいところです。
成約率が高く費用対効果もいい(翻訳サービス)
以前は色んなWeb集客施策を行っていましたが、今ではほぼ全ての予算をポジショニングメディアに回しています。
とはいえ、他の企業のように潤沢に予算があるわけではないのですが、今では400件以上の問合せをもらっています。
成約率は50%以上で何よりも費用対効果もいい。最近では5000万円以上の受注が決まったので、ちゃんとうちの品質の良さが打ち出せていると実感しています。
どうしてもBtoBは見積もりサイトや資料ダウンロード資料サイトしかなく、どうしても自社の良さを全面的に打ち出せずにいました。
こういうマッチすべきお客さんに対して自社を打ち出せる施策は、大変ありがたい存在だと思います。
他の媒体で100万円出しても同じ効果は得られない(結婚式サービス)
4ヵ月先まで土日の予約が埋まっており、成約率も7割を越える結果になっています。月間の来館数は約60件~70件をキープできている状態です。
他社の動向を聞くと数が落ちているようですが、その中でも予約が埋まっている状態をキープできているのは情報サイトの成果だと感じています。
独自の挙式や、その満足度を客観的に比較している媒体がないのでとても満足しています。ゼクシイやウェディングパークだけではこんなに成果は出ないですから。
仮にこのサイトをやめてゼクシイであと100万円出したとしても同じ効果は得られないだろうと分析してます。
その他、製造、金融、美容、医療など120業界以上で導入が進んでいます。下記のページでは、その他の事例も紹介しています。
自社の強みを活かしたWeb集客に役立つ資料を無料で公開していますので、こちらからご覧ください。
最近取り入れられているマーケティング用語解説
オンラインでのマーケティングが必須である今、新しく使われるようになったマーケティング用語が多数存在しています。時代に合うマーケティング戦略を行うためには、マーケティング用語を正しく理解することが重要です。
ここでは最近取り入られているマーケティング用語の意味について説明するとともに、メリットや使い方なども紹介していきます。
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーとは、SNS上に多くのフォロワー(ファン)を持ち、影響力の強い発信を行う人のことです。このインフルエンサーを企業の売上向上に活用した施策をインフルエンサーマーケティングと呼びます。
企業側がインフルエンサーに商品紹介や宣伝を依頼することによって、「認知度アップ」や「売上率向上」などのメリットを期待できます。インフルエンサーはユーザーにとって身近な存在であることから、一般的な広告とは異なり「親近感」を持ってもらいやすくなる点も魅力の一つです。
インフルエンサーに依頼する際は、自社のイメージやターゲット層と合っているかを必ず確認するようにしましょう。どのインフルエンサーを選ぶかどうかは、効率的なマーケティングを行うために重要なポイントとなります。
ユーザーエクスペリエンス
ユーザーエクスペリエンスとは、自社の商品・サービスを利用することによって顧客が感じる印象や感動などの体験すべてを意味します。製品の性質そのものよりも、「利用した人がどのような体験を得られるか」を重視している点が大きな特徴です。
ユーザーの利用目的が「自己実現」へと変化している現代からこそ、マーケティングを行う上でユーザーエクスペリエンスが非常に重要となっています。正しく理解しておくことで、ユーザーに最適な価値を提供でき、企業のイメージアップにもつながります。
ユーザーエクスペリエンスを向上させるためには「目標設定」や「ユーザー分析」、「実体験の明示」を行います。よく混同されがちなユーザーインターフェース(UI)との違いも押さえておくと良いでしょう。
フリーミアム
フリーミアムとは「フリー」と「プレミアム」を掛け合わせた造語であり、無料プランと有料プランの2段階に分けた価格体系のことを指します。無料トライアルと異なり、利用期間が限定されずほぼ全ての機能を利用できる点が特徴です。
フリーミアムを導入することで、新規利用者を獲得しやすくなるのがメリットです。無料でサービスを試せるため、新しく利用する際のハードルを大きく下げることができます。お得感を得やすいので、その後も継続してくれる確率が高まります。
フリーミアムには主に「機能制限型」、「利用料制限型」、「サポート制限型」の3パターンがあり、それぞれ課金条件などを設定することができます。取り扱う商品やサービスによって最適なパターンが異なるので、どれが自社に合うのか比較検討するようにしましょう。
デジタルトランスフォーメーション
デジタルトランスフォーメーションは「デジタル変革」とも呼ばれ、最新のデジタル技術を取り入れることで人々の生活を豊かにする、という考え方のことです。既存の価値観を新しいものへ変える革新的なアイデアを意味するため、新たな価値観が求められる現代社会では欠かせない存在と言えるでしょう。
デジタルトランスフォーメーションは従来なかった商品やサービスを新たに生み出すだけでなく、「生産性の向上」や「働き方改革」、「企業のあり方を見つめ直す」といった効果まで得られます。そのためビジネス全体を根本から改善するのに大きな役割を果たす存在です。
企業が成長していくためにはデジタルトランスフォーメーションを意識した経営戦略の立案が必要となります。
マーケティングオートメーション
マーケティングオートメーションとは、企業のマーケティング活動を自動化し効率化を図る仕組み・ツールです。今まで全て手動で行っていた定型業務や大量の作業を自動システム化することで「業務の円滑化」、「コスト削減」、「売上アップ」など複数の効果を狙うことができます。
業務負担の大幅な削減に加え、ヒューマンエラーを減らせる、高度な分析が可能となる、ツールしだいでは低コストで導入できるといったメリットがあります。
特にBtoBの製造業やIT企業で効果を実感しやすく、実際に多くの企業で成功事例が出ています。マーケティングオートメーションツールは様々な種類が存在するため、無料トライアルなどを利用し自社に最適なものを選ぶようにしましょう。
動画マーケティング
動画マーケティングとは、映像を利用して商品やサービスのPR活動を行う戦略で、近年特に注目されています。スマートフォンやSNSの発達により、手軽にYouTubeなどの動画共有サイトを見られるようになったことが背景です。
動画マーケティングのメリットは、テキストや写真と比較して商品の魅力を直感的に伝えられる点です。分かりやすいため親近感をもってもらいやすくなり、自社のファンが増える効果も期待できます。その他、コスト削減やPDCAの円滑なサイクルといった利点もあります。
動画マーケティングを行う際は、ターゲット顧客をきちんと見定め、インパクトのある動画作成を心がけることが大切です。
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングは、顧客にとって最適かつ価値のあるコンテンツ(情報)を発信することで「認知度」や「信頼性」を高める手法です。アメリカでは約80%の企業が活用しているという調査結果もあり、日本でも徐々に一般化され始めています。
コンテンツマーケティングは導入時のコストが低く手軽に試しやすいのが魅力です。また作成したコンテンツはネット上に残り続けるため、資産として蓄積できるのもメリットの一つ。現代社会に欠かせないSNSとの相性も良いとされています。
成果を上げるためには、コンテンツ作成前に目標とペルソナをしっかりと定めることが重要です。さらに発信した後も効果測定を行い、PDCAサイクルを回しながら軌道修正していく必要があります。
DECAX(デキャックス)
DECAXとは「Discovery(発見)」、「Engagement(関係構築)」、「Check(確認)」、「Action(購買・行動)」、「eXperience(体験と共有)」の文字を取った購買行動モデルです。従来のモデルでは企業目線であったのに対し、DECAXはユーザーと企業の双方向の関係性を重視しています。
DECAXはSNSをうまく活用することがキーポイントです。SNSを使って情報発信することで、コメントやいいね!といったユーザーからの反応を直接受け取ることができ、コミュニケーションを密に取りやすくなります。顧客との信頼関係を築くことは自社のファンを獲得することにつながり、結果として売上アップを見込めるのです。
DECAXで成功するためには、5つのサイクルを円滑に回し顧客ニーズを汲み取るようにします。SNS上で情報発信し続けると、次第に効果を感じるようになるでしょう。
Dual AISAS(デュアルアイサス)
Dual AISASとは、ヒトとモノがつながるネット社会に対応した購買モデルのことです。スマート家電やウェアラブルデバイス、IoT機器などあらゆるモノ・コトがネットワークにつながり始めた今、Dual AISASを活用したマーケティング戦略は必要不可欠となっています。
Dual AISASを実践するには、ユーザーが「なにを求めているのか」、「何に共感してくれるのか」を分析した上で情報発信することが重要です。単なる売り込みの宣伝を行うのではなく、ユーザーのためになるコンテンツを提供しなければなりません。
実際にDual AISASはスターバックス、メルカリ、RIZAPなど大手企業でも採用されており、大きな成功を収めています。
新しいマーケティング戦略を取り入れたい時はプロにお任せ
マーケティングに関する悩みを抱えている企業も多いでしょう。利益を出すためには、多くの顧客を集客し認知されなければなりません。
これまでに、Web広告をいろいろ試したものの、
- 何の反響もなく次の打開策が見えない
- 問い合わせがきても他社と比較される情報収集ばかり
- 自社の強みをどう打ち出せば良いのか分からない
- 単発的なWeb施策の提案よりも長期的な戦略を共に考えてくれるパートナーが欲しい
なら、Zenkenにお任せください。Zenkenでは120業種以上のWeb集客実績がございます。
単なるWeb広告の提案ではなく、自社の商品(サービス)の強みを理解してくれる反響をしっかり獲得したいご方針があれば、お役立ちできます。
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