9つのWeb(ネット)広告の特徴とおすすめの使い方を紹介【比較検討に活用できる】
最終更新日:2024年04月23日
Web(ネット)広告は課題と状況に合わせた比較・選択がおすすめ
Web(ネット)広告は、インターネット上のメディアに掲載される広告です(以下、Web広告)。Web広告にはさまざまな種類があります。代表的なものとして挙げられるのが以下の9種類です。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- リターゲティング広告
- SNS広告
- 動画広告
- ネイティブ広告
- メール広告
- リワード広告
- アフィリエイト広告
Web広告により特徴は異なるため、課題と状況に合わせて選択することが重要です。各Web広告の概要とおすすめの状況を解説いたします。
また、より自社にマッチしたユーザーだけを狙える戦略として「ポジショニングメディア」も併せて紹介しています。
「契約までの時間が3分の1に」「商談率8割超え」「受注単価2.5倍」といった実績のあるWeb集客施策ですので、Web広告の出稿検討とあわせてぜひご覧ください。
※この記事の最後でポジショニングメディアをご紹介しています。
顕在層を獲得するなら「リスティング広告」
最もポピュラーなWeb広告のひとつがリスティング広告です。リスティング広告の概要とおすすめの状況は以下の通りです。
リスティング広告とは
リスティング広告は検索エンジンで特定のキーワードを検索したときに、検索結果の上部と下部に表示される広告です。Yahoo!JAPANやGoogleで検索したときに表示される広告をイメージするとよいでしょう。
ポイントは検索キーワードに連動した広告が表示されることです。したがって適切なキーワードを選択すれば、広告に興味・関心のあるターゲットにアプローチできます。
課金方式はクリックのたびに広告費が発生するクリック課金型となっています。基本的には広告費を抑えやすいWeb広告ですが、競合が多いビッグキーワードはクリック単価が高くなるため広告費も高くなる傾向があります。
リスティング広告がおすすめの状況
リスティング広告はニーズを抱えていて自社の商品やサービスを知っているものの、実際に利用したことはない層のアピールに適しています。ニーズを理解しているため、ユーザー自らが検索行動で解決策を模索できるからです。
あるいはニーズを自覚しているものの、自社の商品やサービスを知らない層へのアピールにも適しています。課題を解決する手段として自社の商品やサービスをアピールすれば、興味関心を持ってもらえる可能性があるからです。
幅広い潜在層を獲得するなら「ディスプレイ広告」
ディスプレイ広告もリスティング広告と並んでポピュラーなWeb広告のひとつです。概要とおすすめの状況は以下のようになります。
ディスプレイ広告とは
ディスプレイ広告は、WebサイトやSNSをはじめとするWebメディアの広告枠に固定またはローテーションで表示される広告です。広告の素材にはテキスト・画像・動画などの種類があります。
Yahoo!JAPANのトップページ右上に表示される広告などがディスプレイ広告に該当します。
ディスプレイ広告には、特定のWebサイトの広告枠を利用する純広告、ネットワークでつながった複数のWebサイトの広告枠を利用するアドネットワーク広告などがあります。
いずれもユーザーの年齢や性別、居住地、Webサイトの閲覧履歴、コンテンツなどを用いたターゲティングが可能です。課金方式はクリック数で課金されるクリック課金型と、表示回数で課金されるインプレッション課金型が中心となっています。
ディスプレイ広告がおすすめの状況
ディスプレイ広告は、ニーズはあるものの自社の商品・サービスを知らない層や自社の商品・サービスを知っているが興味関心がない層、ニーズがあるかわからない層などのアピールに適しているWeb広告です。
つまりコンバージョン獲得よりも、認知獲得に向いています。自社の商品・サービスをより多くの人たちに知ってもらいたいときに活用したいWeb広告です。
自社サイト訪問者を追跡するなら「リターゲティング広告」
続いてリターゲティング広告の概要とおすすめ状況を解説します。
リターゲティング広告とは
リターゲティング広告は、自社のWebサイトを訪問したユーザーを追跡して、他のWebサイトなどで広告を表示するWeb広告です。
ECサイトを訪れてから、そのECサイトの広告が何度も表示される現象はリターゲティング広告によるものと考えられます。自社サイトを離脱したユーザーをターゲットにするWeb広告といえるでしょう。
ユーザーの追跡を可能にしているのは、Cookieなどの技術です。リターゲティング広告の課金方式はクリック数に応じて課金されるクリック課金型と、インプレッション数で課金されるインプレッション課金型の2種類となっています。
リターゲティング広告がおすすめの状況
リターゲティング広告は、自社の商品・サービスを利用したことがある層や自社の商品・サービスを知っていてニーズがある層に有効なWeb広告です。
ターゲットになるユーザーは何かしらの理由で利用を迷っていると考えられるので、リターゲティング広告で背中を押すことによりコンバージョンにつなげられる可能性があります。
ただしリーチできるのは自社サイトを1度でも訪れたユーザーだけです。したがって認知拡大には向いていません。
精度の高いターゲティングで潜在層を獲得するなら「SNS広告」
SNS広告とはどのようなWeb広告なのでしょうか。概要とおすすめ状況を解説します。
SNS広告とは
SNS広告はSNS上に表示されるWeb広告です。具体的にはFacebook、Instagram、Twitter、LINEなどに表示されるWeb広告を指します。
Twitterのタイムラインに表示される広告、Instagramのストーリーズに表示される広告などをイメージするとよいでしょう。SNS広告の特徴は、ターゲティング精度が高いことです(プラットフォームにより精度は異なります)。
例えばFacebookは実名・生年月日・性別・職業・学歴・趣味・Facebook上での行動履歴などをもとにターゲティングを行えます。
SNS広告の課金方式はクリックごとに広告費が発生するクリック課金型、インプレッション数で広告費が決まるインプレッション課金型が基本です。
これらのほかユーザーがアプリをインストールすると広告費が発生するインストール課金型などもあります。
SNS広告がおすすめの状況
SNS広告は、ニーズはあるものの自社の商品やサービスを知らない層の認知拡大に向いているWeb広告です。ターゲティング精度が高いため、自社の商品を知ってほしい層にピンポイントでアピールできます。
拡散により認知拡大を図れる可能性がある点も魅力です。またファンの獲得・育成にも適しています。「つながり」を利用することで、他のWeb広告とは異なる展開を期待できます。
ターゲットを絞って潜在層を獲得するなら「動画広告」
続いて動画広告の概要とおすすめの状況を解説します。
動画広告とは
動画広告は、動画を用いたWeb広告です。テキストや画像よりも多くの情報を伝えられる点、印象に残りやすい点が特徴といえるでしょう。
動画広告は動画コンテンツに差し込まれるインストリーム動画広告と、Webサイトの広告枠に表示されるインバナー動画広告などに分かれます。
インストリーム動画広告は、YouTubeの動画を再生すると表示される動画広告をイメージするとよいでしょう。ちなみにYouTubeでは、ユーザーの年齢・性別・地域・興味・関心、キーワード、トピックなどをもとにターゲティングを行えます。
動画広告の課金方式はクリック数に応じて広告費が発生するクリック課金型、視聴回数で広告費が発生するインプレッション課金型(CPM課金型)、再生回数に応じて広告費が発生する視聴課金型(CPV課金型)が用いられています。
動画広告がおすすめの状況
動画広告は、ニーズはあるものの自社の商品・サービスを知らない層や自社の商品・サービスに関心のない層に適したWeb広告です。
基本的には認知拡大に向いているWeb広告といえるでしょう。一方で商品やサービスの使い方などを説明することで、利用を検討している層にもアピールすることもできます。
関連性の深いメディアに掲載して潜在層を獲得するなら「ネイティブ広告」
続いてネイティブ広告の概要とおすすめの状況を説明します。
ネイティブ広告とは
ネイティブ広告は、掲載メディアのコンテンツに広告を溶け込ませるWeb広告です。一目で広告とはわからないため、ユーザーにストレスを与えず目的まで誘導できる特徴があります。
ネイティブ広告はメディアのコンテンツ間に広告を表示するインフィード広告、メディアのレコメンド欄に広告を表示するレコメンドウィジェット広告、ECサイトなどで検索したときに検索結果上位に広告を表示するプロモートリスティング広告などに分かれます。
ネイティブ広告の課金方式はクリックごとに課金されるクリック課金、表示回数で課金されるインプレッション課金が主に採用されています。
ネイティブ広告がおすすめの状況
ネイティブ広告はメディアのコンテンツの一部として表示されるため、自社の商品・サービスを知らない層にストレスを与えずアプローチできます。
同様の理由で自社の商品・サービスを知っている層にもアプローチ可能です。比較的、幅広い層に有効なWeb広告といえるでしょう。
ただしメディアとWeb広告の相性が悪いと、期待する成果を挙げられない可能性が高くなります。自社の商品・サービスと関連性の深いメディアを選択することが重要です。
既存顧客にダイレクトにアプローチするなら「メール広告」
メール広告とはどのようなWeb広告なのでしょうか。概要とおすすめの状況を解説します。
メール広告とは
メール広告は、Eメールを利用してユーザーに直接アプローチするWeb広告です。メルマガに掲載されている広告などが該当し、テキストで構成されるテキスト形式、HTMLを用いたHTML形式に分かれます。
HTML形式はテキスト以外に画像や動画などを活用できますが、ユーザーの環境によっては正常に表示できないことがあります。メール広告のターゲティングは会員情報などを用いて行えます。
課金方式はメルマガの購読者全員に配信する一斉配信型、配信数に応じて広告費が発生する配信課金型、クリック数に応じて広告費が発生するクリック課金型に分かれます。
メール広告がおすすめの状況
メール広告は、ニーズが明らかで自社の商品・サービスを知っている層へのアプローチに有効です。ユーザーのもとに情報が素早く届くため、セールやイベントのお知らせなどに向いています。
またユーザーが自分のペースで閲覧できるため、商品やサービスへの理解をじっくりと深めてほしいときにも活用できます。
商品・サービスの認知度を上げるなら「リワード広告」
リワード広告は、近年になって注目を集めているWeb広告です。概要とおすすめの状況を解説します。
リワード広告とは
リワード広告は成果報酬型広告のひとつです。具体的にはユーザーが広告を介して所定の行動を行ったときに、広告主からユーザーに対して成果報酬が支払われます。
例えばゲームアプリで動画広告を視聴すると、ゲーム内で使用できるポイントが付与されるなどが該当します。リワード広告の魅力は広告により認知を獲得できるとともに、ランキング順位の向上を期待できることです。
上位にランクインすれば、認知をさらに拡大できます。ユーザーのターゲティングはアプリの利用頻度などをもとに行えます。
リワード広告の課金方式はクリック数に応じた広告費がかかるクリック課金型、視聴回数に応じた広告費がかかるインプレッション課金型、動画の完全視聴数(もしくは上限秒数視聴数)に応じた広告費がかかるCPCV課金型などに分かれます。
リワード広告がおすすめの状況
リワード広告は、ニーズはあるものの自社の商品やサービスを知らない層に有効なWeb広告です。特典を付与することで、ストレスを与えずに目的まで誘導できます。
したがってこれまで接触がなかった層に、自社の商品・サービスを深く知ってもらえます。
コストを抑えつつ潜在層を獲得するなら「アフィリエイト広告」
続いてアフィリエイト広告の概要とおすすめの状況を解説します。
アフィリエイト広告とは
アフィリエイト広告は、アフィリエイターが運営するWebサイトなどに広告を掲載してもらい、ユーザーが広告経由でコンバージョンしたときにアフィリエイターに対し成果報酬を支払うWeb広告です。
基本的にはコンバージョンを成果発生の条件としているため、広告を掲載しただけのアフィリエイターに対して報酬(広告費)を支払う必要はありません。
成果発生の条件、成果報酬の金額は広告主が自由に決められます。費用対効果の良いWeb広告といえますが、成果発生の条件が厳しすぎる、成果報酬の金額が低すぎると、アフィリエイターから選ばれません。
また広告費以外にASPに支払う初期費用、月額利用料などがかかる点にも注意が必要です。
アフィリエイト広告がおすすめの状況
アフィリエイト広告は、ニーズがあり自社の商品やサービスを知っている層、ニーズはあるものの自社の商品やサービスを知らない層に有効なWeb広告です。
一般消費者をターゲットにしているWebサイトに掲載されるケースが多いため、BtoCビジネスに強いといえるでしょう。
ただし高齢者層をターゲットにしている商材や商圏が狭い商材などは、ターゲットに効率よくアプローチできないためあまり適していません。
Web広告を活用する前に自社Webサイトを整備しましょう
Web広告の特徴は、種類により異なります。自社の状況に合わせて選択することが重要です。Web広告の検討を進めている方は、自社Webサイトも見直しましょう。
Web広告で集客しても、誘導した自社Webサイトが整備されていないとコンバージョンにはつながらないからです。
自社Webサイトでは、ユーザーのニーズを満たせる独自の強みを伝えることが重要になります。ユーザーのニーズ、独自の強みの分析には、マーケティングの知識が欠かせません。
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成約につながりやすいユーザーだけを狙えるWeb施策とは
Web広告は様々ありますが、うまく集客ができない、売上につながらないという場合は、「ポジショニングメディア」というWeb施策も検討してみてください。
ポジショニングメディアは、自社ならではの強みを競合と比較しながら見せることで、差別化ポイントや優位性を見せることができるメディア戦略です。
以下はある商品を例にした、ポジショニングメディア導入の効果です。
ユーザーが「自身のニーズにあう商品はこれだ」と、納得して選んでくれる状態をつくれるため、お問い合わせからの成約率が高いという特徴があります。
実際にポジショニングメディアを導入した企業からは
- 数ある競合から自社に興味を持ってもらい契約までのリードタイムが3分の1に短縮できた
- 自社の商品・サービスを理解してくれる検討者が増えて商談率が8割以上になった
- 自社商材と費用感の合う検討者が増え、受注単価が2.5倍に増えた
といった成果を実感している声もいただいています。
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