Web販促とは?マーケティングやポイント解説!成功事例も紹介
最終更新日:2024年04月23日
現在、10~50代の90%以上が日常的にインターネットを利用していると言われており、企業がビジネスでWebサイトを導入・運営することは当たり前になりました。しかし、専門知識がなく思うように成果が出ていない企業もあります。
そこでこの記事では、Webを活用した販促方法や事例について解説しています。
また、売上につながる成約率の高い集客を実現するためのポジショニングメディア戦略についてもご紹介しています。
- 自社コンセプトにマッチした見込み顧客が増え、契約単価が1000万円向上した
- 商材の強みや特徴を理解した上で反響に至るため、価格競争から脱却し受注単価が2.5倍になった
- 数ある競合から自社に興味を持ってもらえるようになり、反響獲得後から契約までの期間を3分の1に短縮できた
といった成果があるWeb施策についてご興味のある方は、以下で詳しく解説しております。ぜひご確認ください。
企業に必要なのは、Webを活用した販促活動
Webサイトを運営している企業が少なかった2000年代までは、Webサイトを作るだけで商品が売れると言われていましたが、それは過去の話。Webサイトをつくっただけで勝手に商品が売れることはありえません。
そこで必要になってくるのがWebを活用した販促活動です。
Web販促やSNSの活用など、商品やサービスを売るためにさまざまな工夫や施策を行わなくては、購買に結びつくどころかユーザーに認知される機会すらほぼ得られず、消えていってしまう時代なのです。
ここでは、Web販促がどのようなものを指すのか基礎知識を解説しながら、Web販促のコツやWeb販促の方法、具体的な集客事例をまとめています。
あらためてWeb販促について学びたい方やWeb集客のヒントを得たい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Web販促とは
Web販促とは、販売数や売上を増加させるためにWebを活用する施策です。
「見込み客」のユーザーに対し、認知してもらうためのアプローチをしたり、一度購入してもらった人が「リピーター」になるよう、再購入意欲を高めるようなキャンペーンを打ち出したりするなど、「買いたい」と思わせる機会をつくる活動を指します。
Webマーケティングも似たような意味があることから、同義と捉えている方も多いことでしょう。しかし、Web販促とWebマーケティングは、全くイコールという訳ではありません。
販売促進とマーケティングには、施策を打つ「主体」に違いがあります。
Web販促とWebマーケティングの違い
Web販促は、商品・サービスの特徴やメリットを顧客にアピールすることで購入意欲を高める手法です。商品・サービスを主体にして売り方を決めていくため、マーケティングに比べて施策できる数は限られてきます。
それに対し、Webマーケティングは主体が市場や販売チャネルです。消費者の行動を理解しながら、自社が戦うべき市場はどこか、提供できる販売チャネルはどこか、など「消費者との関係性」を深めるための仕組みづくりをします。
Web販促は商品・サービスの売上アップによって短期的な成長を目指す、Webマーケティングは、売れる環境を整えていくことで中長期的な成長を目指す、と捉えるとわかりやすいでしょう。
Web販促+Webマーケティングが理想
Web上で商品・サービスを展開している企業にとって、Web販促とWebマーケティングはどちらも大切な戦略です。
モノが市場にあふれる今、販売チャネルを増やすなどの環境づくりだけでは差別化が難しくなっている上、消費者の目も厳しくなってきています。WebマーケティングとWeb販促の両方を仕掛けられているかが、今後も重要となってくるでしょう。
Web販促のコツ
期間限定セールなど、価格で購入意欲を高めるのも販促のひとつではありますが、続けるには限界があります。Web上でも安くて良いものが当たり前になっており、「安さ」だけでは消費者の心をつかむ、価値を感じてもらうのが難しくなってきているためです。
例えば新規顧客を集めたいなら、まずは自社の商品・サービスを最も買ってくれそうな顧客「ターゲット層」を決めることが大切です。
そして、ターゲット層が日常的にどんな検索行動をしているか、どんなWebサイトやアプリを利用しているかを見極めます。最適な人がいる最適な場所でアピールすることで、より効果的に販促を行えます。
1.ターゲット層を決める
自社の商品・サービスの購入に最も近いのはどの年代でしょうか?性別や住んでいることろは?
このように、ターゲット層をなるべく細かく設定することで、Web上のどこで販促活動を行うかを決めやすくなります。
年代や性別、住所のほかにも家族構成や職業、趣味嗜好など、ユーザーの背景まで想像しながら設定すると、潜在顧客になり得る顧客層も導きやすくなります。
2.ターゲットが集まる場所で販促する
ターゲット層が決まったら、そのターゲットがよく利用するWebサービスに注目します。若者がターゲットならSNSを活用する、商圏エリアに住んでいる人がターゲットなら地域ポータルを活用するなど、販促を行うための最適な場所を決定します。
SNSに限ってもFacebookやInstagram、Twitterなどさまざまなメディアがあります。性別や趣味嗜好などに合わせ、なるべくユーザーの特性が似ているSNSを選ぶようにしましょう。
もしもターゲットがシニア層などWebにふれる機会の少ない年代であれば、Web販促にこだわらず新聞やテレビなどのマスメディアを活用するのもひとつの手です。
Web販促の方法
ターゲットに対し、商品・サービスの認知度を高めながら「買うきっかけづくり」を打ち出すことが大切です。
ここでは、自社の商品・サービスの魅力を顧客や見込顧客に伝えるために活用できる、Webメディアやツールを使ったWeb販促方法を紹介していきます。どんなターゲットに向けて発信するかを明確にして、効率的な集客につなげましょう。
購入のきっかけづくりに有効なWeb販促
リスティング、アフィリエイト
検索エンジンに連動したリスティング広告に、キャンペーンなどの告知を追加することによって購入のきっかけをつくります。また、バナーなどの画像を用いたアフィリエイト広告では、視覚的に訴えやすくキャンペーンや販促を伝えるのに効果的です。
SNS広告
SNS内でのプロモーションは、若い世代をターゲットにした販促としておすすめです。SNSユーザーの多数に認知することもできるほか、Twitterなどの拡散機能を活用することもできます。
SNS広告はアカウントの趣味嗜好や興味などにもあわせて表示されるため、ある程度ニーズのあるユーザーに対しての発信が可能です。
ポータルサイト
特定の商圏エリアで商品・サービスを展開している店舗などは、地域を絞り込むことでユーザーとの接触機会を増やせるポータルサイトがおすすめです。
ポータルサイトには目的やジャンルに合わせてユーザー自らが訪れているため、商品・サービスの購入に近いターゲットが集まりやすく、購入機会につながります。
自社の扱う商品やサービスに特化したポータルサイトや、商圏地域に特化したローカル型のポータルサイトなどがないか、チェックしてみてください。
クーポンの配信
クーポンサイトでクーポンを配信するほか、LINEやニュースアプリなどのクーポンページで配信することができます。ターゲットに合わせて配信する媒体やメディアを選ぶことでより高い効果を得られるでしょう。
無料サンプル・トライアルの提供
ターゲットが商品の魅力や良さを体験するために、無料サンプルを配ったり商品・サービスのトライアル期間を設けたりする方法があります。
トライアル後に商品・サービスを続けて購入するとお得になるキャンペーンと抱き合わせるなど、そのままリピート購入につなげることも可能です。
ノベルティ配布
ひとつの商品・サービスを購入すると「おまけ」としてモノやサービスなどの特典がついてくるキャンペーンです。期間限定などの条件をつけることで「今がチャンス」という限定的なお得感を感じさせ、ユーザーの購入意欲を高めます。
リピーターや常連客に有効なWeb販促
ポイントの発行
実際の店舗にもよくある販促方法のひとつですが、アプリ内でポイントを貯められるシステムを導入することで、リピーター獲得にも役立ちます。
例えば、はじめは実店舗で購入した顧客がポイントを使ってオンライン店舗で再購入をするなど、実店舗とのポイントを連動させることで効果を発揮するでしょう。
LINE公式アカウント
顧客のアカウント内に「友だち」として登録してもらうことで、お得なキャンペーンやセール情報、イベントの告知をダイレクトに届けることができます。
LINE公式アカウントは、メルマガなどのダイレクトメッセージのなかでも開封率が高く、見てもらえる可能性が高いとされています。顧客とのコミュニケーションツールとしても役立てられ、常連客の育成にも効果的です。
メールマガジンの配信
一度メールアドレスを登録してくれた顧客に対しては、新商品の告知やお得なキャンペーンなどの情報を知らせてリピートのきっかけづくりをします。直接個人にあてた電子メールは確実にリーチする点でアプローチしやすく、効果的に情報やメッセージを伝えることができます。
【必読】実は間違いだらけ!最終成果に繋がるWebマーケティングの考え方
上記では「公式サイトのSEO対策」「リスティング広告」「SNS広告」といったWebマーケティング施策を紹介していますが、実はこの考え方に落とし穴があります。
というのも、SEO施策や各広告施策はあくまでも手段になります。これをやれば必ず成果に繋がるものではありません。
では、どうすれば成果に繋がるかというと、この施策の前段階として、
自社の商品やサービスは誰にとってナンバー1なのか
を考え、その市場を作り上げることに成功の秘訣があります。
私たちが普段商品を購入するときも、無意識に何かしらの条件でナンバー1の商品を選んでいます。
家電であれば、価格が安いもの、性能がいいもの、新しいモデルのものなど、ある条件の中でナンバー1の商品を選んでいる経験は誰もがあるのではないでしょうか。
大切なのは、どんなニーズを持っているユーザーに対してのナンバー1かを明確にすることです。
- 費用を押さえたい…料金の安さナンバー1の企業
- 質の高さで選びたい…性能ナンバー1の企業
- スポットで利用したい…最短依頼ナンバー1の企業
このように、誰のためのどんな要望においてナンバー1なのかをブランディングして他社と差別化を図ることで、自社にマッチした顧客だけを獲得することができます。
これは、ニッチトップマーケティングという考え方に基づいた戦略となります。
ニッチトップマーケティングとは
自社の強みがあり、ニッチな市場で他の企業が追随できないシェアを独占していく戦略のこと。
ニッチとはもともと生物学用語。地球上の生物や植物は生息する環境の中でナンバー2やナンバー3になると生き残ることはできず、ナンバー1になる必要があります。
ナンバー1になり生き残るためには、生きる環境(市場)を変えたり、自分が変化したりすることでナンバー1を築く必要があり、この考えを基にしたマーケティング手法がニッチトップマーケティングです。
当メディア「キャククル」の運営元のZenken株式会社では、このニッチトップマーケティングを取り入れた「WEBマーケティング支援」で120業種以上の支援実績があります。
「自社も誰かのナンバー1になれるかな?」とお考えの際は、ぜひ一度ご相談ください。
成果に繋がるWeb戦略
ニッチトップマーケティング
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Web販促の事例
アサヒ飲料:LINEポイントプレゼント
アサヒ飲料は、SNSのを活用しながら、その特性を活かして「ノベルティ」の要素を抱き合わせたWeb販促を行いました。ドリンクを購入してくれた人に「LINEポイント」をプレゼントするというもの。
購入した商品についているQRコードを読み込むとポイントがもらえるシンプルな企画ながら、既存商品の販売数増加につなげています。
無印良品:フォロワー限定セール&クーポン
無印良品の公式Twitterフォロワーのみをセールへ招待するという企画で、オンライン店舗への訪問数と売上アップにつなげました。
さらに、フォロワー限定でクーポンを配布することで実店舗に足を運ぶ人を増加させるなど、買うきっかけづくりを増やすことにも成功しています。
トイザらス:Googleのローカル広告を活用
子供向けのおもちゃ専門店トイザらスは、Googleのローカルキャンペーンを活用して集客数アップにつなげています。店舗の商圏エリアにいる人に対し、近くの店舗で取り扱っている商品カタログなどを表示することで、購買の機会につなげています。
もともと新聞の折り込みチラシだけだった広告をオンラインにシフトし、広告コストの削減にも成功した事例です。
自社に魅力を感じるユーザーを集客しよう
Web販促は、Webで集客したい企業にとって欠かせない効果的な施策のひとつ。商品・サービスの認知度を高めるだけでなく、購入の機会を提案することで直接的にユーザーの購買行動につなげられます。
ターゲットに合わせたメディアやツールを積極的に活用することで集客がより効率的になるため、ターゲットや潜在顧客の検索行動を熟知しておくことが大切です。自社商品やサービスに適した方法を精査して実施していきましょう。
「新規顧客を獲得したい」「売上アップを目指したい」なら、Web販促のようにターゲットに合わせた告知やキャンペーンを実施するのは効果的です。
しかし「リピートの確率を高めたい」「販促の効果をより高めたい」のであれば、競合と同じようなキャンペーンを打ち出しているだけでは十分な効果を得られません。
ユーザーに他社との差別化ポイントを理解してもらいやすくするために「自社の強み=魅力」を知ってもらう場をつくることも重要です。
Zenkenでは、業界内での自社のポジションを明確して集客につなげるマーケテイング戦略の提案を得意としています。競合との差別化ポイントや独自の強みを理解してもらった上で、ユーザーに「選ばれる」仕組みをつくりだす戦略的な広告支援が可能です。
効果的な集客を実現している弊社独自の「ポジショニングメディア戦略」に興味がありましたら、ぜひお問い合わせください。