オフィスにおける従業員の健康管理や福利厚生の充実を考える企業が増える中、「オフィス置き菓子サービス」が注目を集めています。しかし、種類が多く「どのサービスを選べばいいのか?」と迷っている企業担当者も多いのではないでしょうか?
本記事では、人気のオフィス置き菓子サービスを徹底比較。各サービスのコスト、商品のラインナップ、導入のしやすさなど、企業が選ぶ際に重視すべきポイントについて紹介します。
「コンビニより健康的な選択肢を提供したい」「社食は難しいけれど、従業員満足度を上げる工夫をしたい」と考えている方にとって、本記事が最適なサービス選びの参考になるはずです。従業員の健康とエンゲージメントを高める置き菓子サービスを見つけるために、ぜひご一読ください。
オフィス置き菓子サービスの一覧
会社名 | サービスの特徴 |
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スナックミーオフィス |
社食より手軽、コンビニよりヘルシーなスナック習慣
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おかしマート |
東京23区・神奈川県東部を中心に複数メーカーから選べる豊富なバリエーション! |
おふぃすdeおかし |
月額5,000円から始められるおやつ詰め合わせサービス |
オフィスグリコ |
オフィスから病院、学校、工場まで幅広い導入実績 |
cubeshop |
全国へ発送にも対応でき、お菓子・軽食・冷凍食品まで多彩なラインナップを提供 |
ファミマのASD |
ファミマの商品を24時間対応型の無人コンビニで提供 |
オフめし |
月額制で全国各地への配送に対応!800アイテム以上の豊富な商品を提供 |
グータス |
岩手・秋田・青森を中心に展開!お菓子から栄養補助食品などを提供 |
ミニストップポケット |
ミニストップのPB商品も買える!会社の規模に合わせてプランが選べる |
セブン自販機 |
運用維持費月額1万円、店舗と同じ商品を自販機で! |
TUKTUK |
アプリでスマートな購入!発注や集金の手間ゼロ |
パンフォーユーオフィス |
全国のパン屋さんが手がける厳選パンをお届け |
オフィスオアシス |
健康志向・パワフル系・スタンダードから選べる補充プラン |
オフィスdeビオ |
管理栄養士が厳選!栄養価の高い無添加食品を提供 |
Store600 |
設置場所に応じて商品をカスタマイズできる |
ダスキンの配置ドリンクサービス |
省スペース設置!キャスター付きで移動も簡単 |
オフィス置き菓子サービスとは
サービスの概要
オフィス置き菓子サービスは、企業のオフィス内に専用のボックスやラック、簡易の棚などを設置し、従業員がいつでも手軽にお菓子や軽食・ドリンクを買える環境を整えるサービスです。従来、会社の売店や自動販売機が同様の役割を担ってきましたが、オフィス置き菓子サービスはより気軽に利用できるよう工夫がこらされています。たとえば、キャッシュレス決済や従業員が支払金を簡単に入れられる集金ボックスなど、多様な決済手段が用意されているのが特徴的です。
仕組みと運営の流れ
サービス提供会社が定期的にお菓子や軽食、飲み物などを補充し、賞味期限切れの商品を回収するなどの在庫管理を行います。企業側は、設置場所の確保と簡単な電源やインターネット環境など、サービス内容によって必要となるインフラを提供するのみで、基本的には余計な手間をかけることなく導入できるのが一般的です。 また、料金体系は「定額のレンタル料+利用分の商品の実費精算」、「商品代のみで固定費無料」など、サービス提供会社によってさまざまです。利用者(従業員)が使った分だけが企業の負担になるモデルや、従業員が自身で支払うモデル、企業が全額を福利厚生として負担するモデルなど、複数の選択肢があります。
人気の背景
近年では、働き方改革による生産性向上の取り組みや、従業員の健康管理やモチベーションアップを目的とした福利厚生の充実が課題となっています。オフィス置き菓子サービスを導入すると、小腹が空いたときにスナックをつまむ、残業中にちょっとした栄養補給をするなど、オフィス内でのスムーズなエネルギーチャージが可能となるため、従業員満足度やパフォーマンスの向上につながると期待されています。また、ランチタイム以外のちょっとした“リフレッシュタイム”を作るきっかけにもなり、社員同士のコミュニケーション促進や企業のイメージアップに寄与するという点でも企業側に支持されているのです。
オフィス置き菓子サービスのメリット
従業員満足度の向上
オフィスにお菓子や軽食が常備されているという安心感は、何気ないようでいて非常に大きなメリットをもたらします。とくに午後の仕事に集中したいときや、残業で夕方以降までオフィスにいる場合など、「ちょっと甘いものをつまみたい」「小腹を満たしたい」というニーズをすぐに満たせることは、仕事の効率や集中力を維持するうえで大きな強みです。社員の心理的なストレス軽減にもつながり、よりリラックスして働ける環境づくりに貢献します。
生産性向上・パフォーマンスの安定
空腹感は集中力や判断力を大きく損ないます。短時間でパッと食べられるお菓子を常に近くに用意しておくことで、血糖値の低下によるパフォーマンスの低下を緩和し、より安定した仕事ぶりを支えることができます。軽い糖分補給は脳の回転を助けるとも言われており、思わぬアイデアの活性化にもつながるかもしれません。時間効率という観点でも、オフィス外に買いに行く必要がなくなるため、移動時間やレジ待ちといった無駄な時間を削減できます。
社員コミュニケーションの活性化
オフィス内にお菓子があると、ふとしたタイミングで「これおいしいね」と会話が生まれたり、新商品が補充されるときに話題が膨らむなど、自然と従業員同士のコミュニケーションが促されやすくなります。これにより、部署間の垣根を超えた交流やチームワークの向上が期待でき、結果的に組織全体の雰囲気が良くなることもあります。
企業イメージの向上
特に採用活動が活発な企業においては、オフィス置き菓子サービスの有無が一種の“付加価値”として評価されることも少なくありません。面接や会社見学で訪れた候補者がオフィス内に気軽に食べられるお菓子が用意されている様子を見た場合、「社員思いの企業」「福利厚生が充実している企業」と好印象を抱きやすくなります。こうした福利厚生の取り組みが、企業のブランディングや採用力強化につながる点も大きな魅力です。
取り扱い商品の多様化
オフィス置き菓子サービスでは、一般的なスナック菓子だけでなく、健康志向やアレルギー対策に配慮した商品、栄養価の高いプロテインバーや低カロリーのおやつ、さらにはドライフルーツやナッツなどを扱うケースもあります。企業側が希望すれば、そのニーズに合わせて商品ラインナップを調整できるサービスも存在します。これにより、従業員の健康管理や多様な嗜好に対する対応が柔軟に行えるのです。
オフィス置き菓子サービスのデメリット
健康への影響
甘いお菓子やスナック類がオフィス内にいつでも手に取れる状況が続くと、食べ過ぎにつながるリスクがあります。特に栄養バランスやカロリーを気にせずに好きなだけ食べていると、体重増加や健康診断数値の悪化につながる可能性もあり、会社として健康経営を推進している場合には、メリットだけでなく慎重な検討が必要です。 もっとも、最近のオフィス置き菓子サービスでは健康志向の商品が増えているため、ラインナップを選べばリスクを軽減することができます。企業がサービス提供会社に要望を出して、糖質オフ商品や低脂質のスナック、栄養価の高いプロテインバーやナッツを中心に取り扱ってもらうなどの工夫で対策が可能です。
コスト負担
オフィス置き菓子サービスを導入するには、導入時や月額料金、または商品代金などさまざまな費用が発生します。基本的には商品代金を利用者(社員)が負担する形が一般的ですが、「福利厚生の一環として企業が全額補助する」「一部補助する」といったコスト負担の仕方によっては、企業側が想定以上の費用を支払う可能性もあります。また、定額制で利用している場合、実際の消費量に見合わない高額なコストがかかることもあり得るため、事前のシミュレーションが必要です。
在庫や運営管理の手間
サービス提供会社が在庫の補充と管理を基本的に行ってくれるとはいえ、オフィス側でもある程度の運営管理が必要になります。たとえば、商品の置き場所をきれいに保つ、無人決済の集金ボックスやキャッシュレス機器の状態をチェックするといった軽微な作業は、オフィス担当者などが対応しなければならない場合もあります。また、万が一商品の紛失や備品の破損が起きた場合の対応責任がどちらにあるのか、契約前に確認しておく必要があります。
社員の好みに合わない商品リスク
商品ラインナップが企業の社員の好みに合わない場合、置き菓子サービス自体はあまり利用されず、コスト倒れのような状態になる可能性もあります。人気商品がすぐに売り切れてしまって補充が追いつかない、逆に不人気商品がずっと棚に残り続けてしまう、といった問題が起きやすいのも事実です。こうした状況を避けるには、サービス提供会社とのコミュニケーションを密にし、ラインナップの見直しや補充サイクルの調整を行う必要があります。
オフィス置き菓子サービスの選び方
料金プランとコスト構造の把握
まず重要なのは、企業がどのようにコストを負担し、どの程度の予算を想定しているのかを明確にすることです。大きく分けて「利用者負担型」「企業負担型」「混合型」の3パターンがあります。利用者負担型であれば企業が固定費を払わずに済む場合が多いものの、月額基本料金がかかったり、設置料が発生するケースもあるため、導入前にしっかり確認しましょう。 また、利用量に対して一定のフィーを支払う従量課金制や、定額制プランなども存在します。社員の規模感や利用頻度をシミュレーションし、最適な料金体系を検討することが大切です。
取り扱い商品のラインナップ
社員の好みや健康状態、アレルギーの有無、嗜好の多様性などを踏まえて、どのような商品が置かれるのかを検討する必要があります。特に健康経営やウェルビーイングを重視する企業では、低糖質や低カロリー、ナッツ・ドライフルーツなどの栄養価の高い選択肢を多く用意してもらえるかどうかが大きなポイントとなるでしょう。サービスによっては、リクエストに応じて商品をカスタマイズできる柔軟性を持つところもあるので、契約前にしっかり確認することが望まれます。
決済手段の多様性
現金の集金ボックスだけでなく、SuicaやPASMOなどの交通系電子マネー、QRコード決済、クレジットカード決済など、さまざまなキャッシュレス決済に対応しているサービスも増えています。社員が使いやすい決済手段を選べることは、利用率の向上につながります。また、集金の手間や金銭管理のリスクを削減するためにも、キャッシュレス対応は検討すべき重要なポイントです。
在庫管理とサポート体制
サービス提供会社がどのように在庫を管理し、どのタイミングで補充や賞味期限切れ商品の回収を行うのかは、実際に利用するうえで非常に重要です。人気商品がいつも欠品していたり、賞味期限切れの商品が長期間放置されていたりすると、サービスそのものの評価が下がり、従業員の不満につながります。定期的な補充ルーティンや臨機応変な対応、オンラインシステムでの消費データ管理など、サポート体制が整っているかどうかを確認しましょう。
導入実績と評判
やはり、導入企業の数や実績、口コミ・評判などを調べることも大切です。大手企業や有名企業が導入している場合は安心感につながりやすいですし、サービス提供会社の信頼性を測る材料にもなります。導入後のサポートや対応のスピード感、トラブル時のフォローアップなど、実体験ベースの情報を集めることが、比較検討の重要なステップです。
導入コストと運用のポイント
固定費と変動費の内訳
オフィス置き菓子サービスのコストは、大きく分けて「導入コスト(初期費用)」と「運用コスト(毎月の利用料や商品代金)」の2種類があります。初期費用としては、専用の什器の設置費やシステム導入費用などが発生する場合がありますが、サービスによっては無料の場合もあります。運用コストは、「月額固定+商品仕入れ」「商品販売利益から差し引く形」などサービスごとに異なるため、契約形態をよく吟味しましょう。 また、社員数やオフィスの規模によって最適な料金プランは変わります。小規模オフィスであれば、社員の利用率が低いと商品が売れ残りやすくなる反面、大規模オフィスでは大量消費が見込まれるため商品の回転率が高く、在庫管理の負担も増える可能性があります。自社の状況を踏まえ、最適な規模感と予算を設定することが大事です。
社員負担型か企業負担型か
企業が福利厚生として全額負担する場合、社員にとっては「無料で利用できる」といった大きなメリットがあるため、利用率が高まる可能性が大きいです。一方で企業のコスト負担は高額になりがちなので、部分補助や利用者負担を組み合わせる混合型が現実的という企業も多いでしょう。福利厚生としての打ち出し方と、どこまで会社がサポートしたいかという方針を明確にし、費用対効果を考慮して決めるとよいでしょう。
キャッシュレス導入のメリット・デメリット
キャッシュレスを導入すると集金の煩雑さや小銭の管理が不要になりますが、導入にあたっては専用端末や決済システムの設置費用が必要になる場合があります。また、すべての社員がキャッシュレス決済を利用できるわけではないというケースも想定されるため、併用型(現金とキャッシュレス両方に対応する)を検討しておくと安心です。キャッシュレス決済の導入は社員の利便性を高めるだけでなく、売上データの可視化や在庫管理の精度向上にも役立ちます。
在庫ロスを防ぐ工夫
オフィス置き菓子サービスでは、商品が売れ残って賞味期限切れになるロスが避けられません。ロスが増えると企業の負担にも、サービス提供会社の負担にもなります。これを防ぐには、人気商品の消費動向を定期的にチェックし、データに基づいてラインナップを微調整することが肝心です。サービス提供会社によっては、消費データを分析したうえで最適な商品配分を提案してくれるところもあります。
健康経営との両立
健康志向商品を中心に揃える
低糖質・低カロリー・高タンパクといったキーワードで選ばれる商品を優先的に配置する。最近はプロテインバーやグルテンフリーのスナック、ナッツ類など“ヘルシーなおやつ”が充実しているので、これらをメインに据えることで社員が罪悪感なく利用できる。
食育・栄養情報の共有
ただ商品を置くだけでなく、ポスターや社内掲示、デジタルサイネージなどで栄養成分や健康情報を発信し、社員の意識を高める。例えば「糖質オフのお菓子特集」「ビタミン補給に役立つドライフルーツ」などテーマを絞って情報を発信することで、社員の興味を喚起しつつ“食べ過ぎ防止”にも配慮できる。
定期的なヘルシーイベント
オフィス置き菓子サービスを活用した健康促進のイベントとして、野菜スナックや果物を取り寄せて試食会を開く、栄養士を招いたセミナーを行うなど、健康経営の取り組みとしてPRできる施策を行うと、会社のイメージアップにもつながる。
オフィス置き菓子サービスのよくある質問
社員が支払いを忘れる、あるいは意図的に無銭飲食するリスクは?
現金決済の場合は「カンカンにお金を入れる」などの仕組みが多いですが、どうしても人間の善意に委ねる部分があります。キャッシュレス決済の場合でも社員が操作を忘れる可能性はゼロではありません。これに対しては、サービス導入時に利用ルールを明確に共有し、わかりやすいサインを設置することで抑制できます。また、防犯カメラの設置や定期的な呼びかけ、管理者のチェックなどで未然に防ぐことが大切です。
オフィスが散らかりやすくならないか?
お菓子の包装やゴミが増え、オフィス周りの清掃が大変になるのではという不安があるかもしれません。これを防ぐためには、ゴミ箱を近くに配置し、「食べ終わったらここに捨ててください」というルールを周知しておくと良いでしょう。また、清掃会社と契約している場合は、ゴミの回収頻度や場所を再度調整してもらうなどの工夫も考えられます。
社員の健康管理との両立は本当に可能か?
先述したように、商品ラインナップを調整することで“過度な糖分・脂質摂取”を防ぐ配慮は十分に可能です。むしろ、オフィス置き菓子サービスにヘルシーなお菓子や軽食を充実させることで、外出してジャンクフードを買うよりも健康的な選択肢を提供できるという考え方もあります。また、健康経営の取り組みとして、定期的に栄養に関する啓蒙活動を行えば、オフィス置き菓子サービスと健康推進は両立しやすくなります。
コンビニや自販機が近くにあるオフィスでも導入する意味はあるか?
社内に置き菓子があることで、わざわざビルの下や近くのコンビニ、自販機まで行く手間が省けるため、生産性や集中力アップにつながるケースが多いです。特に業務の合間に短時間でエネルギー補給したいときには、社内にお菓子がある利便性は大きいです。また、コミュニケーションツールとしての側面もあるため、単なる利便性以上の価値を提供します。
まとめ:オフィス置き菓子サービスの導入意義と検討ポイント
オフィス置き菓子サービスは、従業員の利便性を高めて集中力を維持しやすくし、コミュニケーションを活性化し、企業イメージを向上させるなど、多くのメリットがあります。一方で、健康面やコスト負担、在庫ロスや不正利用などのリスクにも目を向ける必要があり、その対策を講じることが大切です。以下の点をしっかり押さえたうえで、自社に合ったサービスを導入するのが成功のカギとなります。
コストと利用率のバランス
料金プランを比較し、社員数や利用状況をシミュレーションして、自社に最適な形で導入できるかどうか。
商品ラインナップの柔軟性
社員の嗜好や健康面への配慮のため、商品バリエーションや補充頻度をカスタマイズできるか。
決済方法と運営管理のしやすさ
キャッシュレス対応や現金決済の管理方法など、運営担当者や社員にとって使いやすい仕組みであること。
サポート体制と在庫管理
補充タイミングや賞味期限管理、トラブル発生時の対応など、サービス提供会社がどの程度の品質とスピードで動いてくれるか。
社内周知と継続的な運用改善
せっかく導入しても社員に使われなければ意味がありません。定期的な告知やイベント、フィードバックの収集など、積極的に運用改善を図ることが成功のポイントです。
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- 本記事は、2025年1月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。