情報サイトとは?作り方や制作のポイントを解説

情報サイトとは?作り方や制作のポイントを解説
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この記事ではWebマーケティングにおける集客施策のひとつ「情報サイト」について解説しています。

具体的な事例もお見せしながら、情報サイトがどのようなものかという基本から、制作の手順やポイントなど、情報サイト制作のいろはをまとめました。

自社の商品やサービスを求めてくれるユーザーを的確に集客したい、という方はぜひ参考にしてみてください。

情報サイトとは

情報サイトとは
情報サイトとは、その名の通り特定の商品やサービスの市場でユーザーが求めている情報をまとめ、コンテンツとして網羅的に発信するWebサイトのことです。

Web集客の施策のひとつであり、商品選びや会社選びの際に最も詳しくわかるサイト・有益なサイトであると感じてもらうことで、その市場での様々なニーズを持ったユーザーがサイトに流入してくれます。

特定のテーマに特化した専門性のある情報サイトは、Googleからも評価され、検索結果でも上位表示を狙いやすくなるためSEO的にも有効です。

自社の認知拡大はもちろん、自社ならではの魅力や価値といった競合との違いを伝えることができれば市場内でのブランドイメージ構築にも役立ちます。

また流入したユーザーのニーズにあった、商品や会社を選べるような導線設計をすることで、自社の強みと相性の良いユーザーだけを狙った集客も可能です。

情報サイトの制作事例

なかなか言葉だけでは情報サイトとはどういったものか、伝わりづらいかと思います。

当メディア「キャククル」を運営するZenkenでは、クライアントの集客によりこだわった情報サイトとしてポジショニングメディアというメディアを制作しています。

業務用ラベラー大辞典
業務用ラベラー大辞典のイメージ画像制作事例:ラベル自動貼付機器【業務用ラベラー事典】

「業務用ラベラー大辞典」は、100以上の製品を網羅した業務用ラベラー専門のメディア。
豊富な製品情報を掲載し、さらに用途別に検索ができるため、ユーザーにとって最適な業務用ラベラー探しが可能です。

そもそも選び方がわからないといった層にも向けて、選び方や導入手順といったコンテンツも用意。まだ情報収集の段階であるユーザーから、比較検討ユーザーまで、幅広いユーザー層にとって有益なメディアになっています。

現場も発注者もよろこぶ設計に。有孔鋼板を知ろう
現場も発注者もよろこぶ設計に。有孔鋼板を知ろうのイメージ画像制作事例:現場も発注者もよろこぶ設計に。有孔鋼板を知ろう

「現場も発注者もよろこぶ設計に。有孔鋼板を知ろう」は、工場や倉庫の床、天井の目隠し材に使われる「有孔鋼板」をBtoB用に紹介。「有孔鋼板」のキーワードでSEO対策を行い、現在1位を獲得しているメディアです。(2022年3月現在)

全14種類ある有孔鋼板を「歩きやすく安全性の高い床」「通気性・採光性のある床」「デザイン性のある外壁」など、発注者の用途に合わせて紹介。有孔鋼板を探しているユーザーがどの製品を購入すべきか、一目瞭然で分かりやすいサイト内容とコンテンツで構成されています。

戦略的「データインテグリティ対応」の処⽅箋
データインテグリティイメージ画像制作事例:戦略的「データインテグリティ対応」の処⽅箋

データインテグリティとは、情報処理などの分野で使われる用語で、「データ完全性」とも呼ばれています。つまり、完全で一貫性のあるデータの「正確さ」を表すものですが、医薬品製造の分野でも、確かな品質で生産力のある製造システム強化を図る目的で、データインテグリティの確保が求められています。

『戦略的「データインテグリティ対応」の処方箋』は、この医薬品製造におけるデータインテグリティの重要性を啓蒙しつつ、データインテグリティに対応できるソリューションを提供する企業も紹介する「データインテグリティ」専門メディアです。

情報サイトで市場でのポジションを確立しよう

もし自社がおかれている市場において、上記のような情報サイトがなければ、Web集客を強化できるチャンスです。

また、すでにある場合でも、違ったニーズの切り口や、もっとニッチな市場に向けてつくることでWeb集客ができる可能性は大いにあります。

多くのユーザーが見ることになる情報サイトを自社で持っていることは、市場や商圏内でのWeb集客において大きなアドバンテージです。

Zenkenではいままでに120業種・7500サイト以上のサイト運営実績がございます。

戦略策定から、実際のメディア制作・運用まですべてサポートいたしますので、市場での自社のポジションを確立し、Web集客を強化できる情報サイト「ポジショニングメディア」をつくりたいという場合には、ぜひご相談ください。

情報サイトを制作する前に

情報サイトを制作する前に

実際に自社の情報サイトを制作しようとなった場合、事前に押さえておくべき4つのポイントをご紹介します。

自社の強みの明確化

情報サイトの制作にあたっては、まずは自社をよく理解することが重要です。自社ならではの強みや他社との違いを明確にすることで、情報サイトの方向性を見出すことができます。

同時に、市場動向や自社のポジション、競合についてなど、適宜マーケティングのフレームワークなども使いながら分析しておく必要もあるでしょう。

このような事前準備をすることで、自社の強みや魅力である独自の提供価値(バリュープロポジション)をアピールしやすくなります。

集客における自社の訴求ポイントが絞られていると、情報サイト内の記事コンテンツにも一貫性が出ます。より自社の魅力を知ってもらいやすくなり、相性の良いユーザーの集客が期待できます。

ターゲットユーザーを決める

どのような市場であっても、自社のバリュープロポジションをしっかり把握していれば、自社に合致したターゲットユーザーを絞ることが可能になります。これが、集客に効果的な情報サイトを制作するためのポイントです。

ターゲットユーザーを決める際に有効な手法は、なるべく詳細なペルソナとカスタマージャーニーを設定すること。どんなに素晴らしいバリュープロポジションを持っていても、的外れなユーザーを狙っていたのでは意味がありません。

ターゲットユーザーがどのようなニーズを持っていて、そのニーズに対して自社がどのようにアプローチできるのかを明確化しましょう。より具体的にターゲットユーザーをイメージし、競合にはない自社の強みを前面に押し出していけるようなコンテンツ設計が理想です。

コンテンツの内容を考える

市場トレンドや会社・商品の特性などに応じて、どのような方法で情報を発信していくかが、情報サイトの成果を大きく左右します。ポイントは、ユーザーニーズを第一に考慮した訴求方法を検討することです。

一般的なコンテンツは、テキスト・動画・写真などの単体あるいは組み合わせによって、構成されています。SNSを活用して情報サイトに流入させるという方法も有効です。

コンテンツの内容を検討する際は、自社が発信したいことのみを盛り込むのではなく、あくまでもユーザー目線で考えることが重要といえます。

競合するサイトを分析する

情報サイトでは、なるべく競合他社との違いを明確に発信できるもの、より専門的で詳しい情報が集まっていることが重要です。

そのため同じような市場で展開している情報サイトがある場合や、競合が運営するオウンドメディアなどがある場合は、そのサイトのコンテンツ内容や目的などを分析しておく必要があります。

良い点は取り入れつつ、競合にはない強みや専門性を組み込んでいくことで、集客成果への近道になります。

情報サイトのメリット・デメリット

情報サイトはWeb集客における様々なメリットがありますが、一方で注意しておくべき点もあります。メリットとデメリットを理解したうえで、自社に合った情報サイト制作を検討しましょう。

メリット

従来の方法ではアプローチできなかったターゲット層にも自社を認知してもらいやすく、より幅広いユーザーに情報を届けられます

また、ユーザーが自社のサービスや商品を購入するまでにとったアクションをデータとして残すことができるため、より効果の高いコンテンツの制作やターゲット選定などができるのです。

自社の強みや専門性の高いコンテンツを蓄積していけば、興味・関心のあるユーザーをファン化することも可能。その結果、自社に対するロイヤリティが高まり、ブランディング効果も期待できます。

自社運営の情報サイトは、ノウハウや他社との差別化ができる情報、ユーザーが求めている情報など、コンテンツ内容を自社でコントロールして発信することができるのもメリットです。

それに加えて、適切な運営をしていけば継続的に検索エンジンやSNSからのユーザー流入が期待できるため、集客・売上を生み続ける資産としての価値も高めていけます。

デメリット

情報サイトは様々なコンテンツをつくる必要があり、継続的な運用が必要になります。中長期的に情報サイトを管理していく体制が必要です。

また運用していく中でSEOや各種分析、Webマーケティングなど、専門的なノウハウが求められ、社内リソースだけでの対応が難しい場合もあるでしょう。

加えてインターネット検索からの流入がメインとなるため、検索エンジンから評価を受けるまでには一定の時間が必要です。即効性のある施策ではない点は念頭においておきましょう。

情報サイトを制作する手順

情報サイトを制作する手順

情報サイトのメリット・デメリットを把握したうえで、実際に情報サイトを制作する際の基本的な手順を見ていきましょう。

要件定義

制作したい情報サイトの完成形を見据えながら、どのようなターゲットを対象にするのか、そのために必要な機能や要件は何かを決定していきます。

外部に依頼する場合は、制作会社側が情報サイトのベースとなる「要件定義書」を作成するのが一般的です。しかし、クライアント側であっても制作会社に丸投げするだけではなく、情報サイトをつくる目的や内容の整理・把握をしておきましょう。

これにより、両者間の認識のズレを防ぐことができ、より理想的な情報サイトの構築につながります。可能な限り、事前にゴールとなる具体的な目標数値も踏まえた「業務要件」を明確に提示することが重要です。

構成作成

構成作成では、策定された要件定義をもとに情報サイトの骨組みを作り上げていきます。

まず、情報サイトの設計図となる「構成案」を「ワイヤーフレーム」という手法を通して視覚化。そこから、イメージに沿った情報サイトになりそうか、変更すべき部分はないかなどをしっかりとチェックしましょう。

なるべく行わないほうがよいのですが、まだこの段階であれば必要に応じて、要件定義を見直して修正・変更することも可能です。

デザイン制作

これまでに作成した構成案やワイヤーフレームをもとに、実際のページをデザインしていきます。

ポイントは、ターゲットの特性やニーズをふまえ、使いやすさを重視した「ユーザーインターフェイス」や、情報サイトでのユーザー体験を充実させる「ユーザーエクスペリエンス」を意識することです。

情報サイト全体のデザインを統一するとまとまり感がでて、ページ数が多くなりそうな場合でも見やすさが向上します。ユーザーの離脱抑制が期待できるでしょう。

コーディング

コーディングとは、これまでのステップで設計・デザインされたものを、Web上で表示できるようにする作業です。専門性の高い各種プログラミング言語を使い、各ページを制作していきます。

コーディングのポイントは、よりスムーズに読み込みできるように仕上げることです。ページ数やアクセス数の多さによって、読み込み速度が遅いと、ユーザーインターフェイスやサーバーコストの点でパフォーマンスが落ちてしまいます。

多くの人に自社の魅力を発信する目的の情報サイトでは、ユーザーがいかに快適に欲しい情報を得られるかが重要なポイントです。気になるサイトにアクセスしたら、読み込み速度が遅くてイライラした経験のある方もいるのではないでしょうか。

サクサクと読めるスピード感がないと、せっかくアクセスしてくれたユーザーがサイトから離れてしまうという残念な事態が起きる場合も想定されます。どんなに素晴らしい情報サイトでも読んでもらえなければ意味がありません。

このような理由から、情報サイトのコーディングは読み込みスピード重視のコーディングが一般的です。

システム構築

コーディングは、フロントエンドとも言われ、直接ユーザーが目にする部分を作っていくのが特徴です。対照的に、サーバーやデータベースなど、ユーザーが目にしない部分を作っていくシステム構築は、バックエンド開発ともよばれています。

情報サイトを経由して得たユーザー情報や各種データの管理・保存、SEO対策、検索結果表示など、快適で充実した情報サイトを作り上げるために大変重要なステップです。

言い換えれば情報サイトの要であり、マーケティングツールとしての観点からもしっかりとチェックする必要があります。

コンテンツの制作

情報サイトを制作しようとなった段階から、少しずつ準備を進めておきたいのがコンテンツの制作です。掲載するコンテンツ、コンテンツ更新の頻度やボリュームなど、コンテンツ制作の体制づくりを社内全体で進めておくことが、情報サイト成功のコツです。

特に利用規約やFAQなどを設置しておくことは、情報サイトの円滑な運営とオペレーションにかかる人件費削減による費用対効果が期待できるので欠かせないコンテンツといえるでしょう。

さらに、SEOに有利なキーワードを意識することや、必要に応じてSNSと連携させることで、より多くのターゲットに情報発信しやすくなります。その結果、着実なマーケティング効果に結びつく有益な情報サイトとなるでしょう。

成功する情報サイトのポイント

成功する情報サイトのポイント

多くの経費やリソースを投じて制作する情報サイトだからこそ、失敗したくないと思うのは当然のことでしょう。情報サイトを成功させるために押さえておくべき4つのポイントをご紹介します。

スケジュール通りに進捗させる

情報サイトの制作に限ったことではありませんが、スケジュールや戦略を立てないまま見切り発車をしてしまうと、往々にして時間やリソースに無駄が生じやすく、せっかくの商機を逃す場合もあります。

「思い立ったが吉日」という言葉もありますが、情報サイト制作に関してはあまり当てはまりません。成功する情報サイトを制作するには、勢いだけで進めるのではなく、事前準備こそ時間をかけて念入りに行うことが重要です。

公開までのスケジューリングや担当者、どの時点でどの程度の成果を目指すのかといった指標、ターゲットとするペルソナ像、運用ルールなど戦略を詰められるところまで詰めておきます。

こうしてまとまった内容関係者全員で共有し、進捗状況を確認しながら進めるのが望ましいでしょう。ここが曖昧なままだと、定期的な更新ができなかったり、現在の進捗を誰も把握していなかったりする状態になりかねないため注意が必要です。

数値でも目標達成度を測れるようにする

情報サイトを制作するうえで、目的・目標が達成されたかを可視化できるようにしておくことで、これまでの反省点やこれからの課題を把握でき新たな目標設定ができます。

可視化の具体的な方法としては、数値で目標達成度を測れるようにしておくことです。目標達成度を測る数値には、リード獲得数・商品やサービスの購入数・新規ユーザー数・ブランド認知度・リピート率・指名検索数などがあります。

各情報サイトの目的・目標に応じて、どのような指標が達成されればよいかを検討し、項目を設定しておきましょう。

最初から最終的な目標を目指すのではなく、事業フェーズや進捗状態に合わせて、段階的な目標を設定することがポイントです。

メディアをつくる目的を定める

何事も目的があるからこそ、努力すべき方向性が定まるものです。情報サイトを制作するにあたっても、なぜ作る必要があるのか、その目的を明確にすることが重要といえます。なぜなら、その目的によって制作するコンテンツや戦略が異なってくるためです。

新規ユーザーの獲得・ブランディングの向上・問い合わせの増加・資料ダウンロード数の増加など、目的をはっきりさせたうえで、先に述べたように定期的に達成度を数値で確認できるようにするとよいでしょう。

継続的な運用体制をつくる

情報サイトは公開がゴールではありません。むしろスタートといってもよいでしょう。近年は、Webマーケティングが主流となり日々ユーザーの動きや市場や競合の動向などは変わりやすくなっています。

変化の多い検索からの流入が主となるのが情報サイトです。長く成果をあげていたコンテンツでも、急に成果があがらなくなることがあります。
そんな情報サイトを運用していくには、常にメディアの分析・改善・チェックというPDCAを回し続ける必要があるのです。

情報サイト制作時に設定した目標達成度を軸に、うまく効果が出ていない部分を改善する、新たなユーザーニーズが見つかればそれに合わせたコンテンツを更新するなど、動的な運用体制を構築することが成功のポイントといえるでしょう。

また、情報サイト運用の担当者を明確にしておき、担当者から社内各部署へ向けて、情報サイトの戦略内容や状況を共有することも重要です。社内全体で共通認識を持つことで、認識やコンセプトのズレが回避され、より高い運用成果を期待できます。

中長期的なマーケティング効果を得られる情報サイト

中長期的なマーケティング効果を得られる情報サイト

インターネットでの情報収集や比較検討が当たり前となったいま、Webからの集客の入り口をつくっておくことは非常に重要です。

かつ、こちらから一方的に発信する広告のような形は避けられる傾向もあり、ユーザー側から興味を持って自社の情報に近づいてくれるような施策が必要となります。

情報サイトはまさに、特定の分野や商品などの情報を求めるユーザーにとって有益な情報をまとめているため、ユーザーがまずサイトを訪れてくれる形になります。

自社がおかれている市場の中に、多くのユーザーが集まってくれる売り場があれば、安定的な売上が発生し、好循環な経営にも寄与するでしょう。

一定のコストや時間はかかりますし、効果的な情報サイトにするには様々なノウハウも求められます。しかしその苦労を鑑みても、自社が運営する・自社のための情報サイトを持つ意味は大きいはずです。

重要度が増していくばかりのWeb集客。インターネットからの集客力を強化したい、効率よく顧客を獲得したいという場合には、ぜひ情報サイトの制作も検討してみてください。

すぐにでも情報サイト制作を検討するなら

情報サイトをぜひつくってみたい!と思っても、自社にノウハウやリソースがない場合は、検討開始を躊躇してしまうかもしれません。

しかし情報サイトをつくって、いち早くWeb集客の入り口を確立するには、競合に遅れをとらないスピード感も必要です。ぜひ少しでも情報サイトによる集客に興味がございましたら、ぜひ弊社までご相談ください。

このキャククルを運営する全件本社では、120業種を超える様々な業界のクライアント様のWeb集客・マーケティング支援を行ってまいりました。運営サイトも延べ8,000件を超えています。

これまでのノウハウを活かし、貴社の市場環境も踏まえて、どのような情報サイト戦略が可能か、ご提案させていただきます。Web集客についてお悩みでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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またすでに自社メディアをお持ちの際には、コンテンツマーケティングの支援なども可能です。

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