カインズのオウンドメディア「となりのカインズさん」を解説
最終更新日:2023年02月06日
このページでは、ホームセンターのカインズが運営するオウンドメディア「となりのカインズさん」の特徴や主なコンテンツ、戦略設計をまとめました。他の企業がどんなオウンドメディアを制作しているか情報を収集している方は、プロジェクトの参考にぜひご一読ください。
また、オウンドメディアを作って本格的に集客したい方向けに、8,000サイト以上を制作して得たノウハウをまとめた「オウンドメディアの教科書」をご用意しました。ご興味がございましたら今後のオウンドメディア作りにお役立てください。
企画から制作・運用まで全部わかる「オウンドメディアの教科書」
オウンドメディアの運用メリットや、企画から制作・運用までのステップについて紹介します。集客だけでない「売上」まで繋げるオウンドメディアもご案内します。
カインズのオウンドメディア「となりのカインズさん」とは?
「となりのカインズさん」は、全国200店舗以上でホームセンターを展開する、株式会社カインズが運営するオウンドメディアです。
「ホームセンターを遊び倒すメディア」をコンセプトとしてくらしづくりに興味がある方などに向けて、さまざまなコンテンツを配信しており今なお成長を続けています。
社内のデジタル戦略の一環として開設
カインズは、人材採用も含めたデジタル戦略の一環としてオウンドメディアの運用をはじめました。「これからの小売業は、IT小売ができるかが重要となる」という考えのもと、2020年にはDXの新拠点として東京・表参道に「CAINZ INNOVATION HUB」を開設。
デジタル人材の採用強化にも力を入れつつ、デジタルを活かした新たな顧客価値の創造を行っています。
コンセプトは「ホームセンターをDXするメディア」
当初カインズは、ECに送客するためのメディアとしてオウンドメディア構想を練っていました。しかし、カインズ全体としては大きなインパクトにはならないと、さらに大きな目標を追加します。
それは、社外に対する発信力を高めるだけでなく、社外に対する施策も複数同時に進めて融合しようというものでした。そこで、「ホームセンターをDXするメディア」を掲げ、自社はもちろん、取引先メーカーのマーケティング戦略にも貢献できるオウンドメディアを目指して運用を開始。
その結果、2020年の開設から約1年間で月間400万PVを突破し、一躍オウンドメディアの成功事例として注目されるようになりました。
情報参照元:日経クロストレンド「オウンドメディアは“オワコン”じゃない カインズ流の勝ち筋」(https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/casestudy/00012/00906/)
「となりのカインズさん」の主なコンテンツ
「となりのカインズさん」のコンテンツは、企業に親しみを感じられるような、身近な話題をブログ感覚で読みやすい記事がメインです。カテゴリもバラエティ豊富で、読者が飽きない工夫がされています。
社員の顔出しコンテンツ
となりのカインズさんの大きな特徴のひとつでもあるのが、社員の顔出しコンテンツです。
ベランダガーデニングや「家のみレシピ」など、今すぐ実践したくなるような話題を、カインズで実際に働く社員が顔出しで紹介しています。
DIYやキャンプ、料理など、社員が好きな話題やプライベートな一面をコンテンツとして取り上げ、カインズらしさを出しつつ、親しみを感じられるメディアに仕上がっているのが魅力です。
取引先の商品を記事で紹介
となりのカインズさんでは、カインズで取り扱っている商品の開発者や広報担当者への取材記事をコンテンツ化して配信しています。
ヒット商品の開発秘話といった話をコンテンツとして取り上げ、話題性を集めることで取引先にも貢献しているメディアです。記事の結びにはECサイトへの導線もとられており、しっかりと収益向上に繋がっていました。
この記事のまとめ
「となりのカインズさん」は、社員にコンテンツを一任することで人材育成と企業ブランディングの両方を叶えていました。また、コンテンツで取引先へ貢献する取り組みも、結果として自社の収益向上へと結びついています。
成果に繋がるオウンドメディアを運営するためには、目的を明確にした上で、ターゲットに合わせたコンテンツを発信する戦略が必要です。
キャククルを運営するZenkenでは、これまでに120業種を超える企業のWeb集客やマーケティングを支援して参りました。メディア戦略立案をはじめ、キーワード設定からメディア制作、運用・改善まで、ワンストップで対応いたしております。
以下には、Zenkenが支援できるオウンドメディアの専用資料をご用意しております。より親和性の高いユーザーや受注に近い見込み顧客を集める方法、効果的な運用のポイントを記載していますので、興味のある方はこちらもダウンロードしてみてください。