【オウンドメディアマーケティング】メディア制作・運用を成功に導く方法とは?
最終更新日:2022年03月14日
オウンドメディアマーケティングとは?
近年、オウンドメディアを運用している企業は増加傾向にあります。しかし、実際にオウンドメディアの役割が理解できておらず、上手く運用できていない企業がまだまだ存在します。
せっかくオウンドメディアを運用するなら、効果が出るように正しい知識や運用方法を身につけておくとよいでしょう。この記事では、オウンドメディアマーケティングの重要性とメリット・デメリットを見ていきます。
オウンドメディアを利用したマーケティングの重要性
オウンドメディアは、企業が抱えている課題を解決へと導くためのマーケティングツールの1つです。例えば、商材への問い合わせを増やしたい・自社ECサイトの売り上げを増やしたいという企業の課題があったとします。
抱えている課題に対し、メディアを通じてユーザーとコミュニケーションを図ることによって解決へと導く手段がオウンドメディアです。
運用した結果、購入数や問い合わせが増えた・採用のエントリー数が増えたなどの成果が得られれば、オウンドメディア運用の成功といえるでしょう。
ただし闇雲にトラフィックを集めたりコンテンツを作ったりしていても、成果につながらなければオウンドメディアが成功したとはいえません。
ゴールは自社の成果だったとしても、オウンドメディアで発信する内容はユーザーのためのもの、ユーザーにとって有益である必要があります。
ユーザーが自社を認知し、信頼を寄せてくれる結果として成果につながるというて点は忘れずにいてください。
オウンドメディアマーケティングのメリット・デメリット
メリット
ブランディング効果がある
オウンドメディアに専門性が高い記事を蓄積すると、読者が繰り返し訪問してくれるようになります。役立つ情報を提供している=専門家として認識されるため、信用度も高まるでしょう。結果として、ブランディングに効果的です。
サイトを自由に管理できる
ペイドメディア・アーンドメディアとは異なり、広告枠にとらわれずに情報やデザイン・サイトの仕組みを自社で管理できます。ユーザーのニーズを的確に分析できれば、ユーザーの満足度も上がるでしょう。売上にも大きな影響をもたらします。
広告費の削減が可能
費用をかけて広告を掲載し続けるとなると、コストがかさみます。オウンドメディアの場合、初期投資としてサーバー管理費やデザイン費用はかかるものの、自社で運営・管理することで広告費は発生しません。
検索で上位に表示されるようになると、アクセスは自然と増加します。集客サイトへの誘導もでき、広告費をおさえて売上アップにつながるでしょう。
顧客にファンになってもらえる
ユーザーにとって有益な情報を提供し続けると、顧客のロイヤリティが高まります。自社のファンになってくれれば、他社と比較検討されなくなったり、単価を落とさずに販売できたりするため、メリットが得られるでしょう。
コンテンツという資産が増えていく
Web広告などのペイドメディアは短期的で即効性があるものの、Web広告は消費されて資産としては残りません。
オウンドメディアは長期的かつ継続的な効果が見込め、作成されたコンテンツはサイト内にどんどん蓄積されていきます。コツコツとオウンドメディアを運用することで、将来の資産となってくれるでしょう。
デメリット
効果が得られるまで時間がかかる
記事の数が少ないと、当然PV数も少なくなってしまいます。SEOを意識しながら、コツコツと生地を書き続けて1日当たりのPV数を増やしていきましょう。
運営が難しい
オウンドメディアを運営する企業は、コンテンツ制作のプロであるとは限りません。狙いたいユーザー層とマッチしたコンテンツを作るというのは、ハードルが高く感じる人も多いです。
実際に、近年オウンドメディアの難易度が上がっています。2010年中盤あたりから、マーケティング目的で企業がたくさんの記事を作成しました。その結果、記事数が膨大になって競合が増加し、上位表示が難しくなったのです。
難しい運営から解放されるために、そしてより高い効果が期待できるように、オウンドメディア運営を代行業者に依頼する企業も増えています。成功率アップのために、しっかりと実績がある業者に頼むと良いでしょう。
初期投資やランニングコストがかさむ
オウンドメディアを立ち上げる際、ドメイン取得やサーバー設定といったWebサイト構築に初期費用が発生するでしょう。
また継続の運用を前提とするため、サーバー利用料などのランニングコストもかかります。またコンテンツ制作をアウトソーシングするとなると、その追加費用も必要です。
コンテンツマーケティングとの違い
コンテンツマーケティング=オウンドメディアという認識をしている人も多いですが、実はコンテンツマーケティングとオウンドメディアは「=(イコール)」ではありません。
コンテンツマーケティングは、ペルソナに対して最適なメディアを用いて企業目的を果たす仕組みです。オウンドメディアはコンテンツマーケティングの1つの手段として使われています。
オウンドメディアマーケティングの実践方法
オウンドメディアの制作・運用のポイントをしっかりとおさえることで、基本的にはどんな業種・サービスでも成果が出やすいものです。
ただし極端に商品単価が低い商材の場合は、コストの方が大きくなる可能性もあるので投資対効果の点は注意しておきましょう。
次はオウンドメディアマーケティングの実践方法を見ていきます。
市場分析に基づいたオウンドメディアを立ち上げる
オウンドメディアは、事業の課題を解決する手段です。オウンドメディアを立ち上げるときは、自社課題の解決を目的に、どのように目的を達成させるかを考えたうえで制作しなければ意味がありません。
しっかりと市場分析・ユーザー分析を行ったうえで、どんなオウンドメディアを立ち上げるべきかを検討しましょう。
SEOやネット広告を利用したオウンドメディア運用
オウンドメディア運用は、自然検索からの流入が鍵になります。自然検索でアクセスしてもらうためには、コンテンツが検索エンジンで上位に表示される必要があるでしょう。
コンテンツのSEO対策をしっかりとすることで、上位表示が目指せます。SEO対策は、最新にアップデートし続けることでより検索エンジンに強いドメインとなり、上位表示されやすくなります。
またネット広告でも同様です。ターゲットとなる層を対象として、自然と見る機会が多いページに狙って広告を出すことによって、多くの見込み客を集められるでしょう。
広告枠を買う形でのネット広告・Web広告は即効性もあるので、上位表示などの評価を待つ間の施策としても有効です。
オウンドメディア運用結果の評価・改善
オウンドメディアは運用を始めてからのブラッシュアップも必須です。運用を始めてから結果はどうなっているのか、結果を踏まえてどこをどう改善していけばいいのかを考えます。
コンテンツは公開して終わりではありません。コンテンツを育て、運用していく必要があります。特にSEOの視点で見ると、コンテンツが評価されるためには長い時間がかかるでしょう。
すぐに満足できる結果は出ないかもしれませんが、根気よく続けることが大切です。オウンドメディア運用の結果を基に改善し続け、納得できる成果が出るまでさまざまな工夫を施しましょう。
オウンドメディアマーケティングの成功事例
オウンドメディアを運営している企業はたくさんあります。成功させるためには時間がかかるものの、しっかりと役立つコンテンツを制作して掲載し続けることで、自然とファンは増加していくでしょう。
ここでは実際にオウンドメディアマーケティングを成功させている企業の事例を3つ紹介します。
リード獲得に成功ーLIGブログ(株式会社LIG)
LIGブログは、Web制作会社である株式会社LIGが運営しているオウンドメディアです。社員ブログ=サラリーマンブログというテーマで運営されています。
Web制作会社らしい実践的なノウハウ記事が多く、ビジネスマンのバイブルとしての側面も持ち合わせています。Webサイト制作は、他社との差別化が難しい業種として知られています。どうしても営業のマンパワーに依存しがちです。
しかしLIGはオウンドメディアを運営することによってファンを増やし、数あるWeb制作会社の中で優位に立つ戦略を打ち立てました。実際にFacebookではいいねが5万9千件以上、SNSでもたくさんのシェアを得ています。
ブランティングに成功ーサイボウズ式(サイボウズ株式会社)
サイボウズ式は、サイボウズ株式会社が2012年より運営しているオウンドメディアです。コンセプトは『新しい価値を生み出すチームのメディア』で、「カイシャ・組織」「働き方・生き方」「家族と仕事」などのテーマでコラム・インタビュー記事が掲載されています。
サイボウズ株式会社は社会のチームワーク向上を目指して、グループウェア・業務改善サービスを提供する会社です。
サイボウズ式で働き方やチーム力のアップデートを示すことは、ブランディングだけでなく自社の提供するサービスの利用企業数アップにもつながっています。
求人募集に成功ーCAREER HACK(エンジャパン)
キャリアハックは、エン・ジャパン株式会社によるオウンドメディアです。エン・ジャパン株式会社は求人情報メディア・人材紹介サービスなどを運営している企業です。
キャリアハックではWeb・ITなどテック業界の先駆者や活躍者の思想・ストーリーをインタビュー記事にて発信しています。
登場人物のライフスタイルを描いた記事や「勇気がもらえる言葉たち」などの特集は、働き方のヒントになる内容として人気があります。
キャリアハックはエン・ジャパン株式会社が運営している転職サイト、エン転職への集客が運営目的の1つです。また企業やサービスに共感する人を増やし、ファンを増加させることにも一役買っています。
オウンドメディアの活用次第で商品・サービスの売り上げアップ
オウンドメディアマーケティングが商品やサービスによって向き・不向きがあるものの、基本的にはどんな業種でもオウンドメディアは有効です。
ただしオウンドメディアはメリットだけではありません。運営が難しく、オウンドメディアを運用し始めても効果が出たと実感できるまでには時間がかかります。初めてしばらくしても効果が出ないとあきらめてしまう人も多いでしょう。
より早く確実に効果を出すために、オウンドメディアを運用してくれる代行業者やWeb制作会社の利用も検討する価値があります。
自社ならではのオウンドメディア活用にお悩みなら
オウンドメディアには事前の市場分析と、それに合わせたメディア設計・制作、コンテンツ内容の決定、SEO対策を意識したンテンツづくり、効果を見ながらの改善運用など、様々なフェーズがあり、それぞれにスキル・ノウハウが必要になります。
Zenkenでは、クライアントがおかれている市場で、クライアントならではの強み・価値であるバリュープロポジションはなにかという分析から始まり、どういった市場でどういったユーザーに対してマーケティングを実施すべきかという戦略のご提案をしています。
オウンドメディアといったWebメディアの設計・デザイン・立ち上げ・運用もすべてワンストップで対応可能です。
現在までに120業種を超えるクライアント企業のWeb集客を支援してまいりました。
オウンドメディアによるコンテンツマーケティングをはじめ、自社ならではのマーケティング戦略を考えたいという課題がある際には、ぜひご相談ください。
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