オウンドメディアが中小企業にもたらすメリットと成功のポイント
最終更新日:2022年02月07日
中小企業だからオウンドメディアは活用できないかもしれない…なんて思っていませんか?
しかし、オウンドメディアを活用することで既存の広告以上の集客効果やブランディング効果をもたらしてくれます。
ここでは中小企業が知っておきたいオウンドメディアのメリットと成功のポイントについて説明します。
オウンドメディアの重要性
オウンドメディアの重要性とは、ユーザーの属性やニーズに対して効果的なマーケティングを行えるメディアであることです。
従来の宣伝方式では一方的なアプローチになってしまったり、潜在的ニーズを抱くユーザーを消費者へと押し上げることが難しかったりしました。
コンバージョンに近いユーザーのみを取り込むことにより、徐々にマーケティングの効果が見えなくなることも少なくなかったのです。
しかしオウンドメディアを活用することにより、見込み客の属性ごとに適切なタイミングで最も効果的なアプローチを行えるようになるだけでなく、商品・サービスへの関心度に応じたフォローにより、潜在的ニーズを抱くユーザーを消費者へと押し上げることもできるようになります。
中小企業がオウンドメディアを活用するメリット
どのような企業にとってもメリットがありますが、中小企業にとって特にメリットが多いと感じられるのがオウンドメディアです。中小企業がオウンドメディアを活用することにはどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
自社のブランディングができる
中小企業によるオウンドメディアの活用では、まず自社のブランディングができるメリットがあります。
中小企業では大企業のように確固たるブランドが確立されていないことも少なくありませんが、オウンドメディアでさまざまな情報を発信することにより、サイト運営元としてのブランディングが可能となります。
オウンドメディアの認知度が向上すれば、同時に運営元である中小企業の知名度も上がり企業としての新たな価値につながります。
オウンドメディアでユーザーに対し一貫したイメージを与え続けることで、自ずと中小企業のブランディングが成功することは少なくありません。
自社資産を持てる
中小企業がオウンドメディアを活用することは、自社資産を持つこととイコールです。オウンドメディアを運営しながら情報を継続的に発信し続けると、サイト内には多くのコンテンツが蓄積されます。蓄積されたコンテンツは中小企業にとっての資産です。
一貫性のあるコンテンツが100、200、300…と蓄積されたサイトは情報源としても価値があり、多くの情報が掲載されているサイトはユーザーからの信頼感にもつながります。またサイト閲覧者の行動傾向などのデータも資産のひとつとなるでしょう。
信頼を構築できる
オウンドメディアによるブランディングに成功した結果、社会的な信頼を構築できることもオウンドメディア活用のメリットです。ブランディングには「認知度が上がる」メリットがありますが、認知度が上がることは「社会的信頼性の構築」につながります。
似た商品・サービスを選ぶ際に、ユーザーは認知している企業が提供する方を選びやすくなります。
それは「多くの人が知っている企業であれば信頼できる」と無意識に思うためです。オウンドメディアにより流しられるようになった中小企業には、社会的信頼も付随します。
社会的信頼度の向上はユーザーからの購買だけでなく、業界内での自社の立ち位置にも影響を与える要素です。同業他社からの信頼を得ることにより、助力をもらえたり企業同士のコラボレーションなどが実現したりする可能性もあります。
広告費や人件費削減につながる
広告費や人件費の削減につながることも、中小企業がオウンドメディアを活用することの大きなメリットです。
オウンドメディアを運営していれば、サイト内でいつでも自社の商品・サービスを宣伝することができるようになり、広告にかかる費用が削減されます。
今までは費用をかけて新聞・広告・テレビなどのマスメディアに宣伝を依頼しなければならなかったとしても、オウンドメディアがあればサイトに情報を投稿するだけでユーザーへのアプローチが可能です。
また自社内だけで広告宣伝が完結すれば営業担当者の業務負担も減り、人件費の削減にもつながります。
中小企業では大企業より費やせる広告費が限られていることが多いもの。オウンドメディアを広告のための媒体と考えても、中小企業が保有するメリットは大きいと言えます。
情報発信の選定が容易
中小企業は大企業に比べ、オウンドメディアで発信するべき情報の選定が容易に行なえることもメリットのひとつ。多くの分野に進出している大企業より、取り扱っている商品・サービスの幅が狭いことが中小企業の特徴です。
そして商品・サービスの幅が狭いことは、オウンドメディアで発信する情報の選定が行いやすいことにつながります。
発信する情報の幅が限られていると、広く浅い情報を発信するメディアよりも自然と情報の深度が上がるものです。特定の商品・サービスへのより詳細な情報を発信するメディアは、ニッチな層への集客にも役立ちます。
発信できる情報が限られるとターゲットを幅広くすることは難しいですが、反面、ファンやリピーターを獲得しやすくなります。
価格競争を避けられる
価格競争を避けられることも、オウンドメディアによるブランディングの副次的効果です。中小企業がブランディングに成功すると、大企業のブランドのように一定のファンを得ることになります。
ブランドのファンになったユーザーは類似の商品・サービスがより安い価格で販売されていたとしても、自分が気に入ったブランドの商品・サービスの購入を希望するものです。
そのためオウンドメディアによるブランディングに成功した中小企業は、価格競走から逃れることができるようになります。
企業の名前やブランドで選んでもらうことができれば、競合の動向にあわせて販売価格を引き下げる必要はありません。価格競争を避けられるようになることで、長期的に安定した利益を生み出せるようになるでしょう。
効果・検証ができる
継続的に運営されたオウンドメディアでは、サイトを閲覧したユーザーの行動履歴から効果を検証できるようになります。
サイト閲覧者のデータが多く蓄積されれば、検索キーワード傾向やサイトへの滞在時間、コンバージョン率などさまざまなデータを検証できるようになります。
データの分析と検証をするとユーザーの潜在的ニーズが浮き彫りになることもあるので、コンテンツの改善や調整を図ればさらに効果の高いオウンドメディアにしていくことも可能です。
オウンドメディアにより取得した閲覧者のデータは、中小企業にとってマーケティングの礎となる資産とも言えます。
中小企業がオウンドメディア活用を成功させるポイント
中小企業にとって多くのメリットがあるオウンドメディア。しかしオウンドメディアを制作するだけでは、十分なメリットを感じられなくなります。中小企業がオウンドメディア活用を成功させるには、成功のためのポイントを押さえることが重要です。
ターゲットを明確にする
オウンドメディア活用を成功させる最大のポイントは、ターゲットを明確にすることです。ターゲットによりオウンドメディアのコンテンツ内容は大きく変わります。
どのような属性の人に何の情報を伝えたいのかを明確にするために、ペルソナを作成するなどターゲットを明確にしておくことは重要です。
ターゲットが不明瞭なままオウンドメディアを制作すると、コンテンツの方向性に一貫性がなくなったり、閲覧するユーザーに響かない内容になってしまったりします。
ターゲットを明確にすることはオウンドメディアの方針を定まらせるだけでなく、ユーザーに対して効果的なアプローチを行ううえでも欠かせません。
予算は適切に投下する※制作費をケチらない
中小企業は大企業に比べ、オウンドメディアにかけられる予算が少ない傾向にあります。しかし予算は適切に投下することがポイントであり、制作費を必要以上に削ることは好ましくありません。
無料のコンテンツマネジメントシステムを用いてオウンドメディアを自社内で制作した場合、無料でサイトを完成させられることもあります。しかしオウンドメディアを立ち上げても、効果やメリットが感じられなければ立ち上げた意味は薄れてしまいます。
金額だけではありませんが、適切な予算をかけて作られたオリジナリティ溢れるオウンドメディアはユーザーの目を惹きます。また適切なインターネット戦略が構築されていることで、集客・マーケティングへの効果も上がりやすいものです。
効果的なオウンドメディアを完成させるには、ある程度の予算が必要となります。
オウンドメディア制作の相場
それではオウンドメディア制作に投下される予算の相場はどのくらいなのでしょうか。最も割合が高いのは100~300万円程度です。
100~300万円の予算を投下することができれば、オリジナルのデザインを使用し、インターネット戦略にも配慮されたオウンドメディアが完成します。
オウンドメディアでブランディングを成功させるにはオリジナリティが感じられることも重要であるため、あまり予算を投入できない中小企業であっても、100~300万円を目安に検討されるのがおすすめです。
定期的のコンテンツを拡充させる
中小企業のオウンドメディアを成功させるには、定期的にコンテンツの拡充を図ることも欠かせません。立ち上げたままコンテンツが増えないメディアは検索上位に表示されにくく、集客・マーケティングの効果も現れにくくなるためです。
オウンドメディアは定期的に更新することで効果が現れるため、立ち上げることはゴールではなくスタート地点です。立ち上げた後に、良質なコンテンツを定期的に拡充させることが成功へのカギとなります。
運用チームを編成してPDCAを回し続ける
オウンドメディアを成功させるためにはPDCAを回し続けることも大切です。そしてPDCAを回し続けるためには、社内で運用チームを編成して担当者の負担を減らすようにしてください。
運用チームに必要なのは、リーダー・ライター・編集者・マーケターです。ライターが作成した記事を編集者がチェックし、マーケターが発信した記事の効果を分析・検証し改善策を練ります。
分析結果により得られた改善策を元に、再びライターが記事を作成する…というサイクルを回していけば、良質なコンテンツが多く集まるオウンドメディアへと成長していきます。
中小企業のオウンドメディア活用事例
オウンドメディアの活用を検討されている中小企業の方に向けて、実際のオウンドメディア活用事例をご紹介していきます。
北欧、暮らしの道具店
北欧のインテリア雑貨や小物に関する情報を発信するオウンドメディアである「北欧、暮らしの道具店」。
北欧風商品の紹介をするだけではなく、商品の体験レビューのような記事を掲載して、ユーザーが商品を使用した際のイメージをシミュレーションできるようにしているところが最大の特徴です。
オウンドメディアで体験レビューを発信することにより、商品への親近感を湧かせるとともに「実際に自分が使用したらどうなるか」とユーザーにイメージさせ、購買への喚起を図ることに成功した事例です。
姫野一郎商店ネットショップ
次は明治10年に創業された椎茸問屋である「姫野一郎商店」が保有するオウンドメディアの事例。サイトでは販売に関する新着情報や取り扱っている椎茸の魅力を伝えるブログだけでなく、椎茸の使い途も紹介しています。
使い途を知らないユーザーであれば、椎茸は時々買う食材のひとつであるかもしれません。
しかし、適切な保存方法により美味しさがキープされること、美容やダイエットに効果的であること、栄養豊富であることなどに加え、干し椎茸と生椎茸の違いなどの知識を持ってもらえれば、「積極的に椎茸を食べたい」と思ってもらえる可能性が高まります。
商品の詳しい情報を発信することで、ユーザーにとって椎茸がより身近な存在になった事例です。
中小企業に多くのメリットをもたらすオウンドメディア
中小企業にとってオウンドメディアは、ブランディング、資産や信頼性の構築、経費の削減などさまざまなメリットをもたらす存在です。
実際にオウンドメディアでの情報発信により成功しているケースは多く、適切な情報を定期的に発信し続けられれば集客・マーケティングへの効果は大きいと考えられます。
しかし効果的なオウンドメディアを立ち上げるためには、ターゲットを明確にすることや、適切なコンテンツを定期的に拡充し続けることが必要です。
そして、運営する継続力がなければそれまでの苦労は拗ねて水の泡になってしまう可能性があります。
もし自社のリソースやノウハウが、目標に対して足りないという可能性を感じるのであれば外部委託をするのも1つの手です。
認知度も売上も両立するブランディングメディア
ブランディングメディアとは120業種以上へ集客支援をしたキャククル運営下のZenkenによる、親和性高い知る人ぞ知るブランドとして認知と売上につながる集客ができるオウンドメディアです。
通常、ブランディングをする場合は何千万単位の制作費や広告費、そして時間を掛ける必要があります。
しかしブランディングに失敗してしまえば、効果が出ず莫大な費用を失うだけでなく、間違った印象がついてしまう可能性も。
ブランディングメディアとは、
親和性の高いユーザーに絞った認知度の向上を行い、ニーズが顕在化した際の第一想起されるブランドとして広めていきます。
また、購買意欲や利用意欲のあるユーザーも同時にアプローチができます。その顕在的なユーザーにはなぜそのブランドや企業を使うべきかを解説し、さらに成約や購入につながるよう温度感を上げた集客ができます。
ブランディングメディアを導入した結果、
- 1ケタ分受注単価が増える売上を獲得できた
- 求人広告に依存することなく、自社サイトから今までの10倍採用応募が来るようになった
というようなブランディング効果も発揮できております。
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