オウンドメディアとブログの違いとは?ポイント解説
最終更新日:2024年02月22日
オウンドメディアもブログも、主にインターネット上で情報を発信するという点では同じもののように思えます。
ですがWebマーケティングに活用する際には、それぞれに異なる特徴があり、把握した上でコンテンツの発信などを行うことで、集客やブランディングなどを効果的に行うことができます。
この記事では、オウンドメディアとブログの違いに焦点をあてて、解説していきます。
また、これからオウンドメディア作って本格的に集客力を高めていきたいとお考えでしたらオウンドメディアを作る上で知っておきたいノウハウをまとめました。8,000サイト以上制作して得た知見をまとめていますのでお気軽にダウンロードください。
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オウンドメディアとは
オウンド(owned)は「所有」という意味であり、オウンドメディアとは自社(または個人)が所有して運営する媒体(メディア)のことを指します。
自社で運営していれば該当するため、カタログやパンフレット・広報誌などの紙媒体もすべて含まれますが、一般的にはWebメディアを指すことが多いです。
トリプルメディアというフレームワークで分類されており、「ペイドメディア」「アーンドメディア」と並ぶ3大メディアのひとつです。
オウンドメディアの特徴やメリット
オウンドメディアが活用される場面として、主に以下のような目的で制作・運用されることが多いです。
- 商品やサービスの認知向上・ブランディング
- 新規顧客や見込み客の獲得
- 人材採用
商品・サービスの認知向上やブランディング
自社で開発し販売する商品やサービスに自信があり、優れたものであることを自負していても、その情報をターゲット層に認知してもらわなければ売れません。
そこでオウンドメディアを活用し自社商品やサービスの特徴や強み、おすすめポイントなど詳細を掲載していきます。
メディア自体を特定の商品・サービスのためだけにつくることで、コンテンツのテーマやメディアのデザインなども統一感が生まれ、認知されやすくなります。
また自社でコントロールできるため自由度が高く、「〇〇について詳しい情報発信をしているメディア」「あのキャラクターが特徴的なサイト」「面白い仕掛けがあるメディア」など印象付けることもでき、商品や自社のブランディングにもつなげる目的でも活用されます。
新規顧客や見込み客の獲得
オウンドメディアを通じたコンテンツマーケティングを行うことで、自社のことを知らない潜在的な見込み客にアプローチができ、新規顧客獲得にもつながります。
コンテンツマーケティングではターゲットとなるユーザーにとって有益な情報発信ができているかがポイントとなり、悩みやニーズの解決に役立つテーマに絞られていることで、SEO面でも評価をされやすくなります。
媒体力(ドメインパワー)がついてくると、ペイドメディア(広告)を利用しなくても新規顧客や見込み客がオーガニック検索からメディアへ来訪してくるようになり、長期的にはコスト削減も可能です。
人材採用
オウンドメディアは自社の人材採用にも活用され、「自社はこんな会社です」と社内風景やそこで働く社員の姿、社内情報などを発信することで「自社とマッチした人材」の採用をしやすくなります。
求職者は企業の情報収集や分析は細かに行うため、例えば他社と比較しているような場面でも、オウンドメディアで自社の魅力を発信している企業のほうが、より具体的に働く姿をイメージでき、選んでもらえる可能性も高まります。
ブログとは?
一方でブログとは、運営者が自由に自身の体験や価値観、日常などを発信していく目的で活用されるWeb媒体です。
厳密にはブログもオウンドメディアの一種となりますが、特に細かい戦略等取り決めず、より自由度が高い発信媒体として活用されています。
ブログという用語の意味
ブログは「ホームページの履歴=Web log」の意味であるとされています。総務省では以下のような説明があります。
ブログという用語は、「Web log」(ホームページの履歴の意味)から派生した言葉であると言われています。そして、ブログで情報を発信する人のことをブロガー(blogger)と呼んでいます。なお、ブログという言葉は、明確に決められた使い方をされているわけではなく、日記風に情報を追加しているホームページもブログに含むことがあります。
引用:総務省 国民のための情報セキュリティサイト(https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/basic/service/05.html)
つまりマーケティング戦略などにとらわれることなく、自由に発信活動を行うための媒体であると言えます。
ブログの特徴やメリット
低コストで始めやすい
ホームページの中でブログコンテンツをつくったり、既存のブログサービスなどを活用することで、比較的コストをかけずに始めることができます。
発信自体が目的であれば、誰でも書くことができるため、ノウハウやスキルを身につけておく必要もありません。
ユーザーとの接点をつくれる
ブログをきっかけとして自社を知ってもらったり、コメント等でコミュニケーションに発展したりすることも期待できます。継続的に更新することで信頼関係を築き、ファンの獲得も可能です。
現在ではSNSなどもコミュニケーションがとりやすいツールとなっていますが、情報量には一定制限があります。ブログの更新をSNSで共有するなど連携することで、情報量と拡散力を両立させるような活用もできるでしょう。
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オウンドメディアとブログの違いとは?
オウンドメディアとブログは「厳密には一緒」という見方もある一方で、発信内容やテーマ性、ゴールなどマーケティング戦略によって、その活用方法や使用目的が明確に異なってきます。
オウンドメディアが活用できるポイント
オウンドメディアで行う具体的な施策は以下が挙げられます。
- ターゲットユーザーの役に立つ情報や知りたい情報を発信
- ターゲットユーザーにアクションを起こさせる前提がある
- コンテンツ内容や方向性は統一する
ターゲットユーザーの役に立つ情報や知りたい情報を発信
オウンドメディアでの情報発信は「ユーザーファースト」でコンテンツを追加していきます。ターゲットユーザーの役に立つ情報や知りたいことなどを先回りして情報を発信していくのです。
ブログのように自社(自分)が発信したい内容ではなく、あくまでターゲットユーザー目線の情報であることが、ブログなどとは大きく異なる点です。
ターゲットユーザーにアクションを起こさせる前提がある
ブログは読んでもらうこと、または発信すること自体が目的になっていることが多いですが、オウンドメディアの場合、最終的にターゲットユーザーにアクションを起こさせるという明確な目的があります。
アクションとはいわゆるそのサイトにおけるゴールでありCV(コンバージョン)です。
CVとは成果の発生のことで各企業により様々ですが、売上の発生や資料のダウンロード、サービスの成約など、そのサイトにおける「ゴールの達成」は各企業共通項目として一致しています。
オウンドメディアの存在意義はこのようなCVを獲得することにあります。
コンテンツ内容や方向性は統一する
オウンドメディアで行う情報発信については、事前にコンテンツ内容や方向性を統一し、明確なターゲット像の設定を行うことが絶対条件とも言えます。
ペルソナを設定することで詳細なターゲット像をイメージし、そのターゲットに向けて情報発信をしていくことが基本です。
この工程を疎かにして、ターゲットが曖昧なまま運営を開始すると、情報を発信していく中で、誰に対してなにを発信しているのかがわからなくなってきます。
結果、コンテンツ内容までが曖昧になり、CVの獲得はおろか検索結果に悪影響を及ぼすようになってきます。
ブログが活用できるポイント
一方でブログは以下のような使用方法で活用されることが一般的です。
- 自由に自社商品やサービスの情報を発信
- スタッフブログなどで親しみを持ってもらう
- 発信し続けることでイメージアップ効果も
自由に自社商品やサービスの情報を発信
ブログでは発信者(ブロガー)の目線や考え方が中心にあり、それをユーザーが見に来るという関係性です。
こういったブログという媒体の特性上、発信者は特にターゲット層を意識せず、自由に好きな情報を好きなときに発信することができます。
必ずしも有益な情報でなくても構わないですし、多少の売り込み臭さが出てもご愛嬌といったところでしょう。
しかしながら何でも発信してよいわけではなく、自身や企業のイメージ低下などにつながらないよう最低限の情報リテラシーに配慮する必要があります。
スタッフブログなどで親しみを持ってもらう
ブログでは上述のような特性上、社員の日常や仕事ぶり、社内風景を随時発信していく活用方法もあります。
ブログを従業員とサイト訪問者の密接なコミュニケーション手段と捉えると、とても有効なブランディング手段となります。
サイト訪問者は社内の従業員を身近に感じ取れるため「このような人たちが商品を作ったり、サービスを提供したりしているんだ」と興味を持ってもらえるようになります。
発信し続けることでイメージアップ効果も
ブログではとにかく「情報を発信し続けること」が重要な要素となります。
情報を発信し続け更新を絶やさないことで「ちゃんと営業している会社だな」「マメな会社だな」とサイト訪問者から感じ取ってもらえます。
ブログの更新が止まっている企業はそれだけで「しっかり営業しているのか?」「人手不足なんじゃないか?」「がさつな会社だな」と思われてしまいます。
引いては商品やサービスの低品質イメージを持たれかねない状況にもなり、しっかりと運営が行き届いていない会社と感じさせてしまうリスクもあります。
キャククルが手がけるオウンドメディアとは?
120業界・8,000サイト以上の実績があるキャククルのオウンドメディア。
認知度向上、他社との差別化、従来と異なるターゲットにアプローチしたいなど、様々な目的で制作することができます。詳しくは以下のページでご確認ください。
ブログマーケティングについて
一般的に自己の日常や生活風景を日記的に発信する従来のブログの活用法とは異なり、マーケティングにブログを利用してCVを獲得する「ブログマーケティング」というマーケティング手法もあります。
このブログマーケティングを行うことを目的にブログを使用する場合、従来の日記的なブログの活用法とは異なるものになります。
そのようなケースの場合、たとえブログであってもしっかりとターゲティングやペルソナを行わなければならず、オウンドメディアと同様のとらえ方となります。
この記事のまとめ
オウンドメディアとブログにはそれぞれメリットやデメリットがあります。
オウンドメディアは目的が明確な分、事前のターゲット設定やマーケティング戦略の設定が肝に。効果のはかり方などもしっかり決めておき、担当する部署やスタッフに共有しておく必要があります。
一方のブログは、まず発信してみることが目的なため、気軽に始めやすいという点が魅力です。まずは自社が伝えたいことやメッセージなどをまとめて、ある程度スケジュールを決めて執筆していくとよいでしょう。
自社の目的やリソースなども考慮に入れて、どういった施策をするか検討してみてください。
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