DeNAのオウンドメディア「フルスイング」の特徴とは?
最終更新日:2023年02月06日
本記事シリーズでは、国内企業のオウンドメディアの中から集客につながるヒントについて考えていくものです。
今回は、メディアPRなどを手掛けるDeNA(ディー・エヌ・エー)のオウンドメディア「フルスイング」の特徴などを解説しながら、コンテンツ作成への取り組み方やこだわりなどをまとめてみました。
採用活動にオウンドメディア施策の導入を検討している方やオウンドメディアの立ち上げに悩んでいる方は、ぜひDeNAの事例を参考になさってください。
また、オウンドメディアを作って本格的に集客したい方向けに、8,000サイト以上を制作して得たノウハウをまとめた「オウンドメディアの教科書」をご用意しました。ご興味がございましたら今後のオウンドメディア作りにお役立てください。
企画から制作・運用まで全部わかる「オウンドメディアの教科書」
オウンドメディアの運用メリットや、企画から制作・運用までのステップについて紹介します。集客だけでない「売上」まで繋げるオウンドメディアもご案内します。
DeNA(ディー・エヌ・エー)のオウンドメディアとは?
スマートフォン向けゲームやライブストリーミングサービス、野球などエンターテイメント分野に力を入れている企業としてのイメージが強いDeNA。
ここでは、創業からずっと顧客やユーザーの「想像を超えるDelight(驚き・喜び)の提供」に取り組んでいるDeNA。
採用オウンドメディアやコーポレートサイトにどのようなこだわりを持っているのでしょうか。
DeNAの採用オウンドメディア「フルスイング」
「フルスイング」は、DeNAで働く社員や働き方を紹介する採用オウンドメディアです。
プロ野球球団を運営するDeNAらしいサイト名には、仕事に全力でフルスイングする社員を等身大で発信したいという想いが込められています。
メディア立ち上げのきっかけは採用スタイルの変化
DeNAが採用オウンドメディアを立ち上げたきっかけは、求職者の就職・転職スタイルの変化。
これまで主流だったエージェントから紹介を受けた企業に応募するという形が、今は自ら行きたい企業を情報収集して探す流れになりつつあります。
企業の魅力を発信する機会がなければ、採用したい優秀な人材にアプローチできなくなるのではという課題意識から、「フルスイングプロジェクト」と銘打った人事施策のひとつとして採用オウンドメディアの立ち上げが行なわれました。
コンセプトは優秀な人材がDeNAに魅力を感じるメディア
オウンドメディアの運営方針として公開本数を重視するところもあれば、コンテンツの品質を重視するところもありますが、「フルスイング」が採用したのは品質にこだわったコンテンツ設計でした。
採用したいと思える優秀な人材がDeNAに魅力を感じる企画をコンセプトに掲げており、立ち上げ当初はボツになる企画も多かったとのこと。
品質に重きを置きながらもスピード感も重視する方針をとっており、社外パートナーの協力も得ながら週2本、月8本程度の記事を掲載していました。
フルスイングが軌道に乗るまでは、社外からの注目を意識してSNSでのシェア数やはてブ数を参考指標にしていましたが、現在はDeNAが現在有している資産にスポットを当てようと社内に向き合うコンテンツ作成の方向にシフト。
いいところだけでなく、足りないところもあえて記事にすることで、読まれるメディアとしての進化を見せつつあります。
「DeNA ディー・エヌ・エー」公式サイト
DeNAの公式サイトには、DeNAの展開する事業やニュース、IR、企業情報などがコンテンツとして紹介されています。
そのなかでも注目したいコンテンツが、ニュースメディア形式でDeNAの魅力を発信しているオウンドメディアの「ストーリー」です。
DeNAって何の会社なの?に向き合うオウンドメディア
DeNAはゲーム事業をはじめ、ライブストリーミングやスポーツ、ヘルスケアなど、さまざまな事業やサービスを展開している会社です。
その一方で、何の会社なのかが顧客やユーザーに伝わりにくいという課題を抱えていました。
DeNAがどのような会社で、何を目指しているのかを顧客やユーザーに分かりやすく伝えるにはどうすればいいのかを考え、たどり着いたのがコーポレートサイト内にオウンドメディアを立ち上げること。
DeNAの成り立ちをはじめ、事業やサービスなどがさまざまな側面からニュースメディア形式で発信されています。
ニュースメディア化することで、従来のプレスリリースよりも発信される情報に親しみがわきやすく、DeNAの特色や事業・サービスへの想いなどが伝わりやすくなっているのがポイントです。
自由な発信で優秀な人材を確保する
DeNAほどの認知度を持つ会社でも、これまでの採用スタイルでは優秀な人材へのアプローチが難しいと感じており、採用オウンドメディアの立ち上げに至っています。
採用オウンドメディアは社員のインタビューや社風などを自由に発信できるメリットがあり、自社の魅力を優秀な人材にアピールしたいというDeNAのニーズに合っているのが特徴。
DeNAの採用に対する目的とコンセプトがオウンドメディアの持つ特性とマッチしたからこそ、オウンドメディアを通じて入社する社員の増加という成功につながっています。
DeNAに限らず、超採用難と呼ばれる時代において、企業が情報発信を行なう採用オウンドメディアのニーズが高まっている状況です。
ただし、採用オウンドメディアで求職者の潜在的なニーズに訴求するには、採用オウンドメディアの特徴を最大限に生かした採用戦略が重要です。
オウンドメディアを活用した採用戦略に悩んでいる場合は、コンテンツマーケティングやバリュープロポジション分析などのノウハウを持つ企業への相談を検討してみてはいかがでしょうか。
採用オウンドメディアが「マスト」の時代に
売り手市場が続くことが予測される新卒市場はもちろんのこと、自社が欲しい中途採用の人材確保が年々難しくなってきています。
大手採用サイトでお金をかけて採用活動をしても、なかなか自社にマッチした人材が応募してこない、という話もよく耳にします。
情報感度の高い学生はもとより、中途採用のターゲットもビズリーチに代表されるようなスカウト系を利用する人が増え、これまでの採用メディアだけでは、満足できる反響が得にくくなってきているのも事実です。
そこで、今回ご紹介した「フルスイング」のように、採用に特化した独自メディアを導入する企業が増えてきているのです。
もちろんメディア制作だけでなく、SEOで上位表示させるなどのスキルも必要なので、内製で対応するには限界があるというのが本音ではないでしょうか。
自社内にオウンドメディアの構築や運用するためのノウハウがないのであれば、外部のプロに依頼するのもの選択肢のひとつです。自社の目的に合ったパートナーを選んで、採用オウンドメディアを走らせてみるのもひとつの方法です。
キャククルの運用元であるZenkenでは、これまでに120以上の業種に属するクライアントのWebマーケティングを支援してきましたが、採用系のメディアも多数手がけています。
下記ページでは、Zenkenの採用メディアのコンセプトなどをまとめています。採用メディアの資料もダウンロードできますので、一度ご覧になってみてください。
関連記事:オウンドメディアとは?8,000サイト制作実績から見えた成果の出る作り方
採用オウンドメディアのニーズは今後ますます高まります!
一般的に他社の採用メディアに人材募集の情報を掲載できる期間は限られています。中途採用などの場合はとくに、その期間にたまたま応募がなかっただけ、という可能性もあります。
大手採用サイトに費用を払って採用情報を掲載しても、自社が欲しい人材がなかなか応募してきてくれない、とお悩みの企業が少なくありません。
自社が欲しているスキルを有する人材を確保するには、これまでの採用方法だけでは限界があるのです。
- 複数の採用メディアを使うとコストがかさむ
- 望んでいるような人材からの応募がない
- 年間を通じて効率のいい採用活動がしたい
というご要望があるようでしたら、一度Zenkenの採用施策について、お話を聞いていただければと思います。
採用に特化したメディアのコンセプトや概要がわかる資料をご用意しましたので、こちらをまずご覧ください。