Google広告は高い?費用の仕組みや抑えるポイントを解説
最終更新日:2021年10月04日
Googleの検索エンジン上でユーザーが検索したキーワードと連動して広告を出せる「Google広告」。リスティング広告のひとつです。
自社の商品・サービスに関連するキーワードの検索結果に広告を表示することで、自社の認知がないユーザーにも知ってもらうきっかけをつくることができます。
Webで検索するユーザーが目にしやすいことから、購入や申込みなどの成果にもつながりやすい特徴があります。
特定の地域に限定して広告を出稿したり予算設定や入札ができたりと、手軽に出稿できることもあり、導入経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
しかし、Google広告は上手に運用しないと想定以上に費用がかかってしまうことがあります。
さらに、費用をかけた割には「思ったような集客や成果につながらなかった」という声が聞かれることも少なくありません。
事前に予算を設定できるのに、費用が高くなってしまうのはどうしてなのでしょうか。
ここでは、「Google広告が高い!」と感じている方のために、費用が高くなってしまう理由や費用をおさえるためのポイントをまとめました。
Google広告にかける費用が高くなってしまう理由とは
Google広告は「PPC(ペイパークリック)」という形式がとられています。自社の広告を、ユーザーが何回クリックしたかで広告費用が変動する「CPC課金型システム」です。
クリックされると、その分だけ「ユーザーが広告を見た」と見なされて、広告費用としてカウントされる仕組みになります。
逆にいくら表示されていても、クリックされない限りは費用は発生しません。
Google広告が高いと感じてしまう理由には、この「クリック」に対する要因がかかわっています。
自社のGoogle広告費用が高くなる原因がどれにあたるかを、ひとつずつチェックしていきましょう。
CPC(クリック単価)が高い
Google広告の1クリックに対する料金「=CPC(Cost Per Click)」は、案件やキーワードごとに相場があり、それぞれ料金が異なります。
このCPC が何らかの理由で高くなると、1人あたりの新規顧客を獲得するのに費やしたコスト「=CPA(cost per acquisition)」も高くなります。
どんなにページにたどり着くユーザーが多くても、そのぶん広告費を多く費やしていては、顧客を取得する際の費用対効果が低くなってしまうのです。
次は、それぞれの1クリックあたりの料金「クリック単価」が高くなる理由を知り、費用のおさえ方を考えていきましょう。
Google広告クリック単価が高くなってしまう理由
Google広告のクリック単価に影響を与えるのが「広告ランク」と「品質スコア」です。
広告ランクと品質スコアが高い
広告ランクとは
Google 広告では、ユーザーがキーワードを検索したとき「どの広告」を「どこに掲載するか」をオークションで決定しています。そのオークションの中で、掲載の有無や掲載する位置を決めるのが広告ランクです。
広告ランクは、入札単価や広告・ランディングページの品質、広告表示オプション・広告フォーマットの効果、ユーザーの検索背景によって決まります。
広告ランクを決める要素のうち、広告主が操作しやすいのは入札単価です。入札単価が引き上がることで、広告ランクも上昇します。
ページ内の掲載順位を高くしようとすると、その分、入札単価を高くしなければ上位表示されないため、競合同士が競り合うことになります。
つまり、競合他社の広告が参加していない場合は広告ランクが低いためにクリック単価が安く済みますが、競合が多いほど掲載上位を狙う企業が増え、入札も多くなるために入札単価が上昇するのです。
品質スコア
広告の品質をあらわすのが「品質スコア」です。
品質スコアは「推定クリック率」「広告文の関連性」「ランディングページの利便性」の3つが指標とされています。
Webページとユーザーとの関連性が高いと品質スコアが上昇する仕組みになっており、関連性が高いキーワードは品質スコアが高く評価され、クリック単価も上昇します。
広告の受け皿となるサイトの影響
せっかくリスティング広告からユーザーが流入してきても、コンバージョン(CV)を意識したサイト設計になっていなければ、生まれる成果や売上はゼロになってしまいます。
コストだけがかかり「集客につながらなかった…」とならないよう、これを機にリンク先サイトのCV率も見直してみましょう。
サイトのコンバージョン率が低い原因には「問い合わせフォームがどこか分かりにくい」「フォームの項目が多い」「問い合わせまでのハードルが高い」などが挙げられます。
ユーザー視点に立ったサイト設計になっているか、情報が分かりやすく掲載されているかをチェックして、改善点があれば対処しておきましょう。
情報収集ユーザーにクリックされてしまう
ターゲットやニーズに合わせてキーワードを整理しておくことも大切です。
とにかくたくさんのキーワードを設定して多くの人に見られても、購入意欲やニーズが高まっている状態の人に見てもらわないことには、結局顧客を獲得するのにコストを費やすことになってしまいます。
やみくもにキーワードを設定したところで、売上や問い合わせにはつながりません。
また、ある情報を知るためにさまざまなキーワードで検索をかけているユーザーにヒットし、クリックされて「広告を見られただけ」で結局CVにはつながらない、というケースもあります。
情報収集のみに利用されることのないよう、キーワードの精査は特に力を入れましょう。
マッチタイプ設定に注意
マッチタイプとは、検索キーワードに対して広告掲載の範囲を決める設定のことです。マッチタイプには「完全一致」「フレーズ一致」「絞り込み部分一致」の3種類があります。
- 完全一致…登録キーワードと検索されたワードが完全一致したときに掲載
- フレーズ一致…軸となるキーワードが含まれていれば、部分一致しなくても掲載
- 絞り込み部分一致…キーワードの前に半角「+(プラス)」をつけて設定。登録キーワードの語順にかかわらず掲載
- 部分一致…デフォルト設定。キーワードに反応する範囲が広い
マッチタイプの設定によっては、関連性のうすいユーザーの検索キーワードや、設定したキーワード以外のキーワードが含まれていても広告が表示されることがあります。
特に「部分一致」で設定していると、キーワードに反応する範囲が広いため考えてもいなかった検索語句にも広告が掲載されるリスクがあります。購入や問い合わせにつながらない可能性が高まる可能性があるので、注意しましょう。
「完全一致」や「絞り込み部分一致」への設定変更をおすすめします。
Google広告の運用のポイント
Google広告で効果を最大化するためのポイントをまとめました。
費用に対する仕組みやキーワード設定への理解が深まったら、ぜひこちらを実践してみてください。
適切なキーワード選定
キーワードプランナーなどを活用して、キーワード調査をしっかりと行いましょう。
自社商品・サービスに関連性の高いキーワードを探したり、それらのキーワードがどれだけ検索されているかなどをもとに戦略を立てることが大切です。
キーワードの選定におすすめなのが、Googleの「キーワードプランナー」です。キーワードのボリューム数(検索ニーズ)を、複数のキーワードの組み合わせでも確認できます。出稿するキーワードを新たに見つける際に活用してみてください。
ついついよく検索されているキーワードを設定してしまいがちですが、そういったキーワードはクリック単価が高いです。
自社の強みを整理して、どういったニーズを持つユーザーと相性が良いか、そのユーザーはどういた検索キーワードを使うかを分析しましょう。
たとえ検索数が少なくても、自社商材と相性がよいキーワードなら、問い合わせからの成約につながりやすいです。
ターゲティング設定をしておく
どんなターゲットに向けて広告を配信したいのか、しっかりと決めておくことが大切です。そのために、どんな特徴を持っているターゲットかを明確にしましょう。
Google広告内の「ターゲティング設定」では、ユーザーの年齢や性別、趣味など、想定しているユーザー像を設定しておくことができます。
ターゲティング設定後は、アプローチしたいターゲットや広告を掲載したいコンテンツを指定できるようになり、より的確な広告を届けられるようになります。
PDCAサイクルを回す
広告は配信したら、それで終わりではありません。広告効果を定期的に確認し、継続的にPDCAサイクルを回しましょう。
広告の修正やターゲットの見直し、キーワードの再選定など、何度も検証と改善を続けることが最大の成果を生み出します。
ただ広告内容を変更するだけではなく、予算調整も試してみながら、費用対効果を最大化していく取り組みが大切です。
仕組みを理解すれば費用削減は実現できる
Google広告は一定の予算がかかってしまいますが、基礎的な仕組みや各広告の特徴をしっかりと理解して適切な設定を行えば費用をおさえることは可能です。
また、掲載目的に合わせて広告を選べば集客効果を発揮しやすくなります。
費用対効果を改善しながら、さらなる集客のために広告運用のポイントを実践してみてはいかがでしょうか。
成約率を重視したWeb広告戦略なら
Google広告を含むリスティング広告は、1回のクリック単価自体は安くても多くの人にクリックされればその分費用がかさみます。
クリック数の上限を設定することもできますが、その上限までに成果につながるかを予想することはできません。
リスティング広告は、競合他社が参加していないキーワードで参入すれば低単価で広告を出稿できますが、ユーザーにクリックされないことには広告としての意味をなさず、またやみくもに関連性のないキーワードを設定すると広告ランクを下げてしまいます。
成果につながりやすいキーワードを選ぶのは難しく、キーワードの効果検証を行うだけでもコストやリソースを要することは念頭に置いておくべきです。
ここで、同じWebからの集客をする戦略として「ポジショニングメディア」をご紹介させてください。
自社にマッチしたユーザーから選ばれる戦略「ポジショニングメディア」
ポジショニングメディアはWebメディアを使って、自社の差別化ポイントを競合と比較できる形でユーザーに伝えることができます。
上のイラストのように、ポジショニングメディアを見たユーザーは「自分のニーズを満たす商品はこれだ」と納得して選ぶことができます。
そのためポジショニングメディアを経由してお問い合わせをくれるユーザーは、すでに自社に魅力を感じている状態。つまり成約や購入などの成果につながりやすいユーザーです。
実際にポジショニングメディアを導入した企業からは
- 自社の強みをわかって問い合わせてくれるので、商談率が8割を超えた
- ニーズが合致する自社に適したユーザーを狙って集客できるため、受注単価が2.5倍にアップ
- 自社の特徴を理解してくれているので、すぐに具体的な打ち合わせや商談に入れるように。契約までのリードタイムも1/3に短縮された
といったような成果を実感する声をいただいています。
Google広告と連動させて、ポジショニングメディアへの流入を増やすことで、さらに効果的・効率的に成約数や売上を伸ばすことも可能です。
ポジショニングメディアはその名の通り、市場内における自社の立ち位置を明確に示すことができます。
市場の全体感を俯瞰して見せることで、「〇〇といえば自社」というイメージを持ってもらえるため、ブランディングにも効果のある戦略となっています。
キャククルを運営するZenkenでは、現在までに120業種を超えるクライアント企業のWeb集客・マーケティング戦略を支援してまいりました。
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