ランディングページ(LP)の費用相場を調査
最終更新日:2020年12月13日
ランディングページ(LP)制作にかかる費用相場
ランディングページ(LP)を1ページ発注すると、費用の相場としては約20万円~120万円ほどです。
かなり上下限の金額に開きがありますが、この金額はあくまでも相場であり、3万円からLP制作可能な場合もあれば、200万円の費用設定のLP制作もあります。
この費用の差がどうして生じるかは記事内で紹介していきますが、一言でお伝えするならば「クオリティの差」です。
クオリティと言われると、例えば、綺麗・おしゃれ・商品がちゃんと目立つなど、完成したデザインの点ですばらしい=クオリティが高いと思われる方も多いと思います。
ですがランディングページのようなWeb制作においては、完成物に至るまでの過程のクオリティが非常に重要です。なぜならその過程によって、広告の成果が大きく変わるからです。
LP制作費用の違いによる
「過程のクオリティ」の差とは
ホームページをはじめ、リスティング広告などWeb広告を運用された方はわかるかと思いますが、サイト制作や広告出稿の前には徹底した分析が必要になります。
まずはマーケティング戦略に関わる分析、例えばターゲットの行動や興味の分析、競合商品の分析、市場の分析。
そしてクライアントが抱える課題や、商品・サービスの分析など、1ページのランディングページであっても、多くの分析が必要です。
これらの分析工程は、成果を出すために非常に重要ですが、手間も時間もかかります。
コストを抑えたLPを制作するには、これらの工程を省いたり、分析や制作の工程を簡略化していることが多いわけです。
中には、発注するクライアント側にこれらの分析データの提供を受ける前提で、安く制作する(つまり制作工程だけを請け負う)制作会社もあります。
制作費用の安さだけで決めてしまうと、「発注側の負担もそれなりに大きい」「全然成果につながらない」といった、思わぬ落とし穴があるかもしれません。
LP制作を依頼する前になにを重視するか決めておく
制作費用の違いには理由があるという点を説明してきましたが、安いほうがいい、高いほうがいいという答えは出せません。
それは発注するクライアント側が求めていることによって変わるからです。
安さを謳う制作会社の場合には、発注側である程度戦略を考えたり、データを提供する分コストが抑えられ、短納期で制作が可能かもしれません。
一方で、比較的高めの制作会社では、コストや時間がかかっても、丁寧な分析やヒアリングによる戦略提案、どうやって成果へつなげるかというストーリーが練られたLPを制作してもらえるでしょう。
費用の高い・安いだけではなく、その費用内で求める業務をやってくれるのかという点もぜひチェックするようにしてください。
LP制作を失敗に終わらせないために、非常に重要です。
※ちなみに弊社「Zenken」は、徹底した分析に基づくマーケティング戦略提案・LP制作を得意としています。
→ZenkenへのLP制作のお問い合わせはこちら
LP制作費用に差が生じる依頼パターン例
どこまでを制作会社に依頼するか
制作会社にどの範囲を依頼するかによって価格帯は変わってきます。
自社にWebマーケティングやWebページ作成に強い担当者がいる場合、担当者の負担軽減を狙って制作会社へ依頼することが可能ですが、自社にWeb関連に強い担当者がいない場合、全てを制作会社へ依頼する必要があります。
範囲毎に費用感の目安は以下のようなイメージです。
ページデザイン・ページ開発のみを依頼する
自社にLPの構成を考えることができる担当者がいる場合の想定です。あくまでもLPの制作部分だけを外注するという発想の場合、最も安い価格で依頼できる場合がほとんどでしょう。
LP制作においてどのような構成にするかという点は、どれほど集客できるかという根底部分に関わる重要なポイントです。したがって、制作会社に依頼する場合には成果を出すために構成などを考えるプランニングも費用に含まれてきます。
あくまでも制作のみを外注したい場合には、それだけでも対応してくれる制作会社を見つける必要があるでしょう。
制作会社のフォーマットの中から依頼する
実績が豊富な制作会社の場合、これまでのLP制作の経験から、業種や商材によって「勝ちパターン」のフォーマットを保有している場合が多いです。
この場合、枠に対して必要な情報を当てはめていくことでLPが完成するため、プランニングの要素を最小限に抑えることが可能となります。
そのため、費用としてはそれほど大きな金額ではない形で依頼ができるでしょう。フォーマットの場合、自社でアレンジできる範囲が少ないという難点はあるものの、費用を抑えたい担当者には有難いプランといえるでしょう。
プランニングから全て依頼する
担当者にWebの知識が全くない場合、オススメなのがプランニングから全てを制作会社に依頼することです。
「プランニング」と一言に言っても、商材に当てはまる業界分析や他社分析を通し自社の強みを明確にした上で、どのような訴求方法で魅せることがターゲットに刺さるのかということを踏まえたプランニングです。
これを自社内部で完結させようとすると、多くの時間が必要になるだけでなく、自社の話ゆえに客観性を持つことが難しいという課題があります。
分析から制作会社に依頼することで効果的なLPになりやすいという観点から、知識がない担当者ほど制作会社に依頼するのが良いでしょう。
デザインへのこだわり
LPにおいてデザインは非常に重要な要素です。1ページしかないからこそ様々なデザインを工夫できることから、自社の雰囲気や要望に合った制作会社を見つけることがオススメです。
デザインにこだわろうとした際、幾つか見ておくべきポイントをご紹介します。
グラフィックデザイナーが在籍している
在籍するグラフィックデザイナーがデザインを担当する会社もあります。
費用感としては50万円を超える場合が多いようですが、商材に強いこだわりがある場合や、商材の美しさなどを強調したい場合にはグラフィックデザイナー在籍企業を探してみるのも良いでしょう。
写真素材に自信がある
飲食業などの食べ物を扱う業種を中心に、写真素材に強いこだわりを持つ制作会社もあります。プロのカメラマンが在籍しており、印象に残る写真を活用したLP制作が可能です。
他にもアパレルや美容品のように色味に強いこだわりがある商材の場合には、写真に強い制作会社を探してみると良いでしょう。
漫画を活用したデザインができる
目を惹くLPを制作するために、漫画を活用する場合があります。商材を利用する方法が漫画のストーリーになっており、ユーザーは気軽に情報収集を行うことが可能です。
漫画LPの場合には専門の制作会社があることから、相談前にある程度「漫画LPを依頼したい」という意思を固めて相談することが大切です。
ランディングページ(LP)の制作工程と費用発生のポイント
LPの制作工程
プランニング
LPを設計する上でまず大切になることはプランニングです。どのような目的でLPを制作するのか、いつ頃公開するのかなど、ざっくりとした期間や費用の見積もりを行いましょう。
戦略設計
自社のLPを見てもらうための戦略を練っていきます。最も大切なのは、ターゲットを決定することです。自社のLPを誰に見て欲しい、誰にとって魅力的なのかを考えます。
ターゲットが決まったら、競合となるLPを幾つかピックアップし、訴求内容を把握。それぞれのページはどのような点を強みに訴えているのか、どのようなコンテンツでユーザーへ訴求しているのかを的確に把握し、差別化戦略を練ります。
その上で、LPを見てもらいやすいようなキーワードを抽出しますが、このキーワードが集客の肝となるため、丁寧に選定する必要があります。
構成決め
ターゲットや自社の商材の強みが見えてきたら、実際に構成を考えます。LPは1ページという特性上、構成をつくるためにはLPに特化したノウハウがあることが望ましいです。
ターゲットが離脱することを防ぎながら、抽出した自社の強みが最も伝わりやすい構成を作り上げる必要があります。
先の戦略設計から構成決めを制作会社に依頼する場合、最も費用が発生するポイントと言えるでしょう。
原稿作成
決めた構成に従って原稿を作成していきます。実際にLPになった様子を想像し、ページの案内文やキャッチコピーを作っていきます。
依頼費用を下げようと思う場合には、原稿を自社で作成するという選択肢もあるでしょう。しかし、文言1つでアクセス数が左右されるポイントだからこそ、多少費用が掛かってもプロへ依頼するべきポイントだということもできるでしょう。
デザイン
構成が決まったら、デザインをしていきます。この時に大切なのはターゲットを意識したトンマナやフォントを活用することです。
デザインは制作会社の個性が出やすいポイントのため、何社かデザインを見てみると良いでしょう。
コーディング
デザインが決まったら、Web上にページを反映させるためにコーディングをしていきます。デザインを元にコーディングを行う作業は素人には難しく、制作会社に依頼するべきポイントと言えるでしょう。
通常1週間以内に実装が完了します。
運用
いよいよ準備が整ったので、Webページを公開していきます。通常LP制作は納品して終了ですが、その後も効果測定が必要な場合には、アクセス数などを踏まえて効果改善の運用を行っていきます。
制作会社に依頼するメリット
人件費を抑えることができる
「LPを自社でつくった方が安いのでは?」と考えた場合、製作費自体は生じませんが人件費が掛かります。
先の工程を全て自社で対応しようと思った場合、それぞれの工程で異なる担当者が必要です。
制作会社へ依頼すれば、多くの場合ワンストップで任せることができるため、自社の負担を最小限に抑えることができるでしょう。
効果が出やすいページを作成できる
制作会社は日々LPを運用しているプロです。したがってこれまで多くの経験を積んでいることから、成功や失敗経験を踏まえた自社にとって効果的な提案を期待できます。
自社で内製すると、あくまでも自社目線の「これは成功しそう」というページにしかなりません。プロの視点を借りることで効果を期待できるページ作りを実現できます。
それぞれの工程の効果を最大化できる
費用を抑えようとすると、一部の工程のみを自社で請け負うことが可能ですが、その場合LP運用のプロである制作会社にとっては不必要な情報や文言がある可能性があります。
制作会社に依頼する場合にはそのような文言は削除するなどの相談ができるものの、自社で完結させようとするとプロにとってはちぐはぐな要素を飲み込んでもらうことになるかもしれません。
プロに依頼するならまとめて依頼することが最適だと言えるでしょう。
制作会社に依頼するデメリット
費用が掛かる
制作会社に依頼する場合、どうしても費用が生じます。コストを掛けずにLP制作を行いたい企業にとっては大きな問題でしょう。
しかしLPを制作する際の目的を考えた時、集客や成約を狙ってページ制作を実施しているはずです。成果まで見込んだ顧客単価を踏まえれば、LPの費用対効果は良いと捉えることが多いのではないでしょうか。
ランディングページ(LP)の制作会社をリサーチ
以下の記事では、ランディングページの制作会社を調査し、目的別に紹介しています。
制作会社に依頼を検討してみようかな、という方はぜひ参考にしてみてください!