集客力のあるホームページにするための5つのチェックポイント
最終更新日:2022年01月25日
ホームページやコーポレートサイトをもっていない企業はそう多くないはずですが、中小企業の中には対面営業中心で、ホームページの存在をあまり重く受け止めていない事業者もいるかもしれません。
もしかしたら、企業概要やサービス内容など必要最低限のことしか掲載していないかもしれません。
でもここではっきりとお伝えしておきますが、ホームページはれっきとした広告です。昔の電話帳と同じ程度に考えているとしたら、大間違いです。
ここでは集客広告としてのホームページはどうあるべきかについて、説明していきます。
集客力のあるホームページの定義とは
ホームページで集客をしたいと考えているのであれば、まず「ホームページは広告である」という認識を持つことが大切です。
ホームページを運用する目的は多様化されていますが、少なくとも顧客や人材など「人」を集めるための役割を担っています。商品やサービスについて調べる最上位にあるインターネット上で、どれだけアピールできるかがビジネスの成否を決めると言っていいと思います。
WebブランディングやCMS構築のパイオニアとして知られる株式会社キノトロープの代表、生田昌弘氏は、Webサイトについて以下のように定義しています。
Webサイトでは、同じ情報であっても、受け手であるお客さまのニーズ次第で、「有益なコンテンツ」にも「邪魔な広告」にもなりえる。(中略)Web広告でもWebサイトでも、もっとも重要なことは「お客さまのニーズに最適化した情報を、求められるタイミングと順番で提供すること」なのだ。引用抜粋元:Web担当者Forum「Web広告とは情報を一方的に押しつけるためのツールではない! お客さまのニーズに応える情報最適化を意識すべし!」(https://webtan.impress.co.jp/e/2018/10/01/29639)
ターゲットが必要としている情報を届けられれば、それは有益なコンテンツになります。反対に、顧客のニーズに合わない情報が記載されたホームページでは、顧客の購買意欲を削ぐ原因にもなり、不必要で邪魔な存在としてスルーされてしまいます。
そのホームページを見るのが消費者であってもBtoB目的のユーザーであっても、「知りたい情報が掲載されていないホームページ」には、存在価値がありません。
ときおり見かけるのは、会社概要や事業内容、問い合わせ先などを調べようとホームページを見ても、どこに探している情報が掲載されているのかがわかりにくいホームページがけっこうあります。
ファーストビューでかっこよく動画などが展開されるのですが、会社の情報が非常に少ないケースもあります。ホームページを見るユーザーにもさまざまな立場や目的がありますが、最低限「読み手が知りたい情報がどこにあるか整理されている」ホームページににする必要があります。
ホームページが果たすべき役割とはなにか
あなたがホームページに求める役割にはどのようなものがあるでしょうか。
まずは一例を挙げてみます。
- 店舗・施設などへの集客につなげたい
- 商品やサービスの価値を上げ販促につなげたい
- 会社の認知度を上げたい
- 資料請求や問い合わせにつなげたい
- 企業のブランディングに役立てたい
- 人材採用に有効なツールとして機能させたい
少し考えただけでもこれだけの候補が出てくることからわかるように、ホームページをつくり込む前になにを優先すべきか考えておくようにしましょう。
たとえば人事であれば会社の事業内容や経営方針などが目立つようにしたいでしょうし、オンライン通販担当であれば商販売ページにすぐ飛べるような導線がほしいはずです。所属部署によって会社のコーポレートサイトやホームページに求めるものが異なります。
さらに検索しているユーザーの目的も人それぞれ。全方位に向けフル装備するのは簡単ではありませんが、マルチチャネルのツールとして機能するホームページが理想です。
自社のホームページが十分な機能を果たせているか確認し、不十分な場合はリニューアルを考えましょう。
リニューアルするときのポイントは、ホームページの目的や集客の軸をどこに置いているのかなど、社内のコンセンサスを得ておくことです。
ターゲットの行動を促す導線を整えるためにも、有益なコンテンツでホームページを資産化するためにも、まずは基本に立ち返りましょう。
集客力のあるホームページにするためのチェックリスト
では実際、どうすればホームページをうまく機能させられるでしょうか。
集客力のあるホームページを実現するためのチェックリストを作成してみましたので、参考にしてください。
1.トップページにSEO対策がされている
ホームページやコーポレートサイトのトップページは、まず指名検索で流入するユーザーが多いページです。業態やサービスにより対策キーワードはまちまちだと思いますが、社名や店名を入力して流入してくるユーザーが離脱しないような施策が必要です。
クリックしてページを開いた際に、企業名や店名、サービス名、商品名などがしっかり表示され、訪問したユーザーが「ああ、探していたサイトだ」と安心できるように情報を掲載しておきましょう。
SEO対策をする場合気を付けなければいけないのは、いくつものキーワードで上位表示を狙わないこと。社名や店名ならエリアキーワードと組み合わせた複合キーワードで施策を打つとより上位表示に近づきます。
たとえば、「〇〇(エリア名)△イタリアン△店名」といった具合です。
コーポレートサイトの場合はキーワードを絞り込むのが難しいと思いますが、類似の社名が検索結果画面上にないかを確認して、対策キーワードを検討するようにしてください。
2.ホームページで最適なコンテンツを提供している
集客力のあるホームページでは、顧客にとって最適なコンテンツが提供されています。
例えば、「注文住宅について知りたい」というユーザーが、地元の工務店のホームページを訪れたとしましょう。
そのホームページには、間取り図や施工事例の写真がたくさん掲載されているのですが、住宅の品質や安全性に関する情報や、費用の目安やプランなどの説明がなかったらどうでしょうか。
工務店がつくる住宅のイメージに惹かているとしても、欲しい情報が掲載されていないことで離脱してしまう可能性があります。仮に問い合わせをしてみよう、というところまでたどり着いたとしても、問い合わせフォームがわかりにくい、営業時間がわかりにくい、という場合も離脱につながります。
つい売らんかな精神が勝ってしまうものですが、訪問ユーザーの目的は買うことではない場合も想定しなければなりません。
そのため、ターゲットの潜在ニーズを分析し、悩みや問題点が解消できるような情報を提供することはもちろん、あわせて知りたい情報などを適切な位置に配置するなど、ユーザーファーストなホームページを目指しましょう。
3.つねに新しい情報に更新されている
つねに最新の情報が更新されているホームページは、集客力が高いと言えます。なぜなら、Googleなどの検索エンジンは更新性を高く評価するからです。
検索エンジンは定期的にWebサイトをクローリングして、最終更新日が数年前のサイトよりも、1日前に更新されたばかりのサイトのほうを評価して、検索順位のランキングを上位にすることがわかっています。
さらに現在のようにコロナの影響で店舗の営業時間や提供できるサービスなどに変化が多い場合、ユーザーが正しい情報を得られるようにアップデートに更新されている必要があります。
また、2021年4月1日より総額表示が義務付けられていますので、商品価格やサービス料などの表記も法令に則して更新されていなければなりません。
ユーザーが求めているのは、「いまどうなっているか」です。そのため、こまめにサイトを更新し、正しい情報を発信していく必要があります。
4.アクションを促すための教育系コンテンツがある
ホームページ内にお役立ちコンテンツを提供し、購入を迷っている見込み顧客の背中を押すよう力を入れているサイトも、集客力が高いと言えます。
いわゆるコンテンツマーケティング施策で製品やサービスの必要性を伝え、購買につなげるための情報提供のことを「ニーズ教育」「ウォンツ教育」と呼びます。
- なぜ必要なのか
- 購入することで何が得られるのか
- その確証はあるか
- どう使えばいいのか
- 今すぐ購入するべき理由はあるか
などの情報を発信することで、自社製品・サービスにマッチするユーザーの行動(アクション)を促せます。
あわせて、ホームページ内の適切な位置に内部リンクを設置したり、ナビゲーションを活用したりして、サイトの導線設計にも力を入れていくとよいでしょう。
もし、コンテンツマーケティングに力を入れていく方針があれば、
コンテンツマーケティング支援サービスの利用も検討してみてください。
5.見込み客の獲得システムが構築されている
ホームページを運用するなら、アクセス数だけを重視していても意味がありません。
製品についての問い合せ数や、説明会へのCV率など、目標となる数値を高めていくことが大切です。
小冊子やレポートの無料プレゼント、クーポンの配布、メルマガの配信などさまざまな顧客メリットをを提供することで、リード(見込み客)の獲得につながります。
ここから最終コンバージョンにつなげるため、MA(マーケティングオートメーション)ツールなどを活用することも有効な施策です。
獲得した見込み客リストからステップメールを配信していくシステムや、セグメンテーション戦略、アクセス解析などの機能を駆使することで集客力アップにつなげます。
顧客獲得システムが未構築なホームページは、水を入れても満たされることのない穴の空いたバケツと同じです。
リニューアルする際は、自社ホームページの顧客獲得導線についても見直しておきましょう。
BtoCで活用できるマーケティングオートメーション(MA)ツールを比較≫
ホームページとインバウンドマーケティングの関係性
インバウンドマーケティングとは、ホームページやWebメディア、ブログやSNS、プレスリリースなどで自社や自社商品をユーザーに見つけてもらう施策のこと。ユーザーがその企業や商品のことを知らなくても、自分が調べていた情報が掲載されていれば、その企業や商品を認識するきっかけとなります。
一度や二度では認知されないかもしれませんが、繰り返し有益な情報を提供していけば、その会社や商品、サービスのファンになってくれる可能性があるのです。
インバウンドマーケティングは売るためのマーケティングではなく、知ってもらい興味を持ってもらうマーケティング手法。
ホームページはこのインバウンドマーケティングのいわば「旗艦店」のような存在です。
いまはあらゆる業界でこのインバウンドマーケティングに注目が集まっていますので、ホームページの見直しと同時に、インバウンドマーケティングの導入も検討されるとよいのではないかと思います。
集客力のあるホームページにしたいのなら
コンテンツ制作のためにいろいろな企業のホームページを見ますが、UIの高いホームページは少ないと言えます。
UIとは、ユーザーインターフェースの略。デザインやフォント、視認性、導線のわかりやすさ、表示スピードなど、ユーザーがホームページを快適に使用できる構造になっているかどうかを図る指標です。
ホームページにありがちな問題点をいくつか挙げておきましょう。
- 会社概要など企業情報がどこにあるのかわかりにくい
- クリックした先の内容がタイトルとマッチしていない
- トップページが重く表示に時間がかかる
- デザイン先行、イメージ先行でなにをしている会社かわからない
- 問い合わせフォームなどの導線がわかりにくい
- コンテンツがなく情報が薄い
- 流入してきたユーザーの「知りたい」に応えられていない
- 最新の情報に更新されていない
このようにUIの悪いホームページでは、集客力を上げることが困難です。
まずは自社のホームページを確認し、問題点を洗い出していきましょう。
ホームページリニューアルやLP制作も弊社まで
弊社には、7000件以上のWeb集客施策やマーケティング戦略の実績があります。
また、広告や販促に直結するホームページのリニューアルや広告用のLP制作のご用命もたくさんいただいています。
オンライン商談システムで直接相談いただくことも可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。