オンライン展示会・web展示会の出展事例や費用をリサーチ、その集客メリットとは?
最終更新日:2023年06月14日
緊急事態宣言が解除されましたが、リアル展示会が再開され、もとの状態にすぐに戻れるとは言い切れません。この間、オンライン展示会が急速に拡大し、参加企業も急増しました。そこで、急拡大中のオンライン展示の出展事例や、自社単独でもできるWeb集客方法の導入事例も紹介します。自社でWeb集客したい方必見です。
オンライン展示会のメリット・デメリットと費用
オンライン(バーチャル)展示会とは?
オンライン展示会は、リアルで開催される場合にはビックサイトのような大きな会場で多数の企業が出展し、ブースを構える展示会を指します。
ほかにも企業が自社サイトで「バーチャル展示会」というコンテンツを作成し、実施する場合もありますし、自治体などが「マッチングサイト」のようなスタイルでプロモーションを展開しているケースもあります。
オンライン展示会のメリット
オンライン展示会への参加にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
コストを抑えることができる
リアルイベントとして開催される展示会に出展する場合、出展費用の他にブース製作費などが生じるため、企業側は一度の出展で相当な費用負担が必要でした。
しかしオンラインで開催される場合、ブース製作費などは必要ないほか、人件費を抑えることも可能です。リアルで開催される展示会の場合、営業担当者の時間拘束が長くなってしまう点がネックでしたが、オンライン展示会の場合そもそも必要な人数を抑制できるため、企業側の負担が大きく軽減されることになります。
このほかにチラシやパンフレットの制作費用や印刷費用なども削減できます。
幅広い参加者と接触できる
リアルイベントとして開催されていた展示会の場合にも、キャリーケースなどを引いてブースを回る遠方からの参加者は見受けられました。
しかし参加のために交通費などのコストが掛かるため、よほどの必要性がないと、足を運びません。
オンラインで開催されることにより、参加者が住んでいるエリアは関係なく、時間も回数も制限なし。リアルイベントとして開催されていた展示会よりも、全国各地の見込み客にリーチでき、リード獲得にも貢献します。
正確な参加者データを収集できる
リアルイベントで開催される展示会の場合、ブースを訪ねてきた顧客とひとりずつ名刺交換を繰り返します。一日で交換する名刺は相当数に上りますが、その名刺を有効活用しきれない可能性もあります。
あとから人物を特定しにくいだけではなく、「どのようなニーズがある人だったか定かでない」となるかもしれません。
しかしオンライン展示会の場合、参加者のデータ取得が容易なことから、自社のブースを訪問する人の年代や業種、所在地などをデータ分析することが可能です。
どのような層が興味を持って来場しているのかということがわかれば、今後の営業活動やマーケティング活動に活かしていくことができるでしょう。
天候に左右されない
リアルイベントとして開催される展示会の場合、雨の日は入場者数が減るなど、天候によって左右される側面がありました。しかしオンライン展示会の場合は関係ありません。
オンライン展示会の主催者側から発表される来訪人数を鵜呑みにはできませんが、一定数の来訪者を期待して出展することが可能です。
オンライン展示会のデメリット
来場者が訪問するのを待つしかない
リアルイベントとして開催される展示会の場合、ブースや企業自体に興味を持っていなさそうな参加者に対しても、積極的な声掛けによって集客することが可能です。しかしオンライン展示会の場合、企業がブースに来てくれることを待つしかありません。
偶然の出会いや、ブースが目を引いて何気なく立ち寄ってくれるお客さんは期待できません。
商品の魅力がリアルに伝わりにくい
リアルイベントとして開催される展示会の場合、商品のデモを体験できたり、サンプルを自分で触ってみたりすることができます。食品系であれば試食も可能です。
しかしオンライン展示会の場合、疑似体験をすることが難しい業態が多いというデメリットがあります。しかしこれもVRなど技術の目覚ましい進歩を受けて、いつの日かリアルとバーチャルの垣根がなくなるかもしれません。
商談や成約に繋がる確率が低い
オンライン展示会には、確かに沢山の来場が見込めますが、全ての来場者が貴社のブースに立ち寄るとは限りません。貴社の製品ではないニーズを持った来場者もいますので、全来場者のどれ位が貴社を訪問するかは未知数です。
そのため、自社ブースに誘客するための施策が必要になります。たとえ、ブースに来場したとしても、競合と比較されるのは必須ですので、実際の商談に繋げ成約を獲得するまでには、多くの時間と労力がかかります。
「出展はしてみたものの、商品の存在は知ってもらえるが、商談や成約には至らない…」というケースも少なくありません。
オンライン展示会に出展するか迷っている方へ
多数の来場者が見込めるオンライン展示会ですが、競合も多数出展する中、商談に繋げることも難しく、「とりあえず資料請求」で終わってしまうことも。電話やメールで追客しても、
- 「ただいま担当が席を外しておりまして…」と一向に担当者と連絡がつかない
- 「興味があったらこちらから連絡します」と遠回しに断られる
というケースも多いようです。せっかく時間をかけて準備した「資料」もムダに配布しているばかりで「商談」に繋がらなければ全て水の泡です。
成約に繋がらない見込み顧客をただ増やすのではなく、「貴社にお願いしたい」という、はじめから自社製品の魅力や強みを分かった上で、少ないリードでも着実に売上に繋がるオンライン集客方法があります。
「資料請求は増えたけどどうしたら成約に繋げられるの…」とお困りでしたら、コチラをご覧ください。
オンライン展示会にかかる費用
基本的には「出展費」と「コンテンツ制作費」
リアル展示会に出展する場合にかかる費用には、出展費、ブース設営・製作費、期間中の人件費、パンフレットなどの販促物制作費といったものがあります。一方、オンライン展示会にかかる費用は、基本的には出展費とコンテンツ制作費の2つに分けられます。
出展料とは、オンライン展示会の主催者が用意するプラットフォーム(オンライン上の展示会専用サイト)に掲載する料金のことです。展示会の規模や利用する機能によって異なりますが、一般的には10~20万円程度が相場と言われています。上記料金の他、
- 自社製品をPRするセミナーの開催したい
- チャット機能を活用して商談したい
などの要望があれば、オプション扱いとして別途料金がかかります。詳しくは出展したいオンライン展示会の公式サイトで料金をお確かめください。
コンテンツ制作費の内訳について
また、出展料の他にも、コンテンツ制作費も必要になります。この費用には、
- オンライン展示会用のWebページ制作費
- システム構築費
などが含まれます。コンテンツ制作費は、リアル展示会で言えば「会場装飾費」のようなものです。オンライン展示会への来場者をいかにして自社ブースに誘客するか、魅力的なコンテンツ制作が必要です。静止画のシンプルなWebページなら数十万円程度、3DGを活用したバーチャル空間を作るなら数百万円はかかります。
紹介したい製品やサービスをオンライン上でどう魅力的に伝えるかを想定しつつ、かける予算を検討しましょう。
オンライン展示会の費用事例
これまでリアル展示会にかけてきた費用を、全てオンライン展示会に投じるのか、あるいは、オンライン展示会にかける費用の予算を決めてから、「この費用の範囲内でできることは何か」と主催者に相談するのも一つの手です。
ところで、オンライン展示会に出展する場合、具体的にどの程度の費用がかかるのでしょうか。
一つの参考事例として、一般社団法人日本能率協会(JMA)開催の「TECHNO-FRONTIER 2021 / INDUSTRY-FRONTIER 2021 / 交通インフラWEEK 2021」を紹介します。この展示会は「リアル展示会」と「オンライン展示会」を同時に開催するのが特徴です。
TECHNO-FRONTIER 2021
画像引用元:一般社団法人日本能率協会公式サイト(https://jma-tf.com/real/)
リアル展示会とオンライン展示会の同時出展の場合
リアル展示会に出展している場合は、オンライン展示会への出展費用は無料で、オンライン展示会のプラットフォームが無償で提供されます。基本プラン(1~5ブース出展者)と ゴールドプラン(6ブース以上出展者)とで付帯するサービスが異なります。
※参照元:一般社団法人日本能率協会「TECHNO-FRONTIER 2021 / INDUSTRY-FRONTIER 2021 / 交通インフラWEEK 2021」(https://jma-tf.com/real/hybrid/)
オンライン展示会のみの場合
JMAの会員と非会員とで出展費用が異なります。
- シルバープラン:会員の場合1,210,000円(税込)非会員の場合1,430,000円(税込)
- ゴールドプラン:会員の場合1,980,000円(税込)非会員の場合2,200,000円(税込)
繰り返しになりますが、展示会の規模や主催者によって費用は異なります。出展を希望する際は、各主催者の公式サイトでお確かめください。
また、出展する以上、製品やサービスの認知向上も大切ですが、商談や成約に繋げることはもっと重要です。そこで次項では、オンライン展示会の種類についても紹介します。出展費だけで選ぶのではなく、「自社製品やサービスの売上拡大にも貢献できるか」といった費用対効果の視点でも、出展すべきオンライン展示会を選びましょう。
オンライン展示会の種類
一口にオンライン展示会と言っても様々な種類があり、大きく分けて「業界総合型」「製品特化型」「1製品専門型」の3つのタイプがあります。その違いを簡単に説明すると次の通りになります。
- 業界総合型…1つの業界(例:製造業など)に関するあらゆる機器・サービスを総合的に紹介。
- 製品ジャンル特化型…1つの製品ジャンル(例:ロボット技術など)をテーマとした展示会。
- 1製品専門型…1つの製品(例:業務用ラベラー・3Dプリンターなど)を専門的に紹介する展示会。
以下、それぞれの種類の特徴と事例を紹介します。
業界総合型
「製造業」「BtoB業界」など、1つの業界をテーマに、それに付随する様々な分野の製品・サービスを総合的に紹介する展示会のことです。例えば、製造業であれば、建築、医療、機械、航空、農機などがあります。
製造業に関するあらゆる分野が一堂に集結し、幅広い見込み顧客が来場しますので、より多くのリードを獲得し販路を拡大したい場合に適しているオンライン展示会です。
多くの来場者が見込める半面、競合他社も数多く出展しますので、自社ブースに必ずしも来場するとは限らず、自社ブースに誘客するための創意工夫が必要です。
業界総合型の事例
Airmesse(エアメッセ)
画像引用元:エアメッセ公式サイト(https://www.airmesse.com/)
立体画像を駆使したパノラマ・バーチャルリアリティによって、疑似展示会を再現できるのがオンライン展示会プラットフォームのエアメッセです。展示会開催のプラットフォームのような立ち位置で、24時間365日、商品紹介や商品受付を対応しています。
オンライン展示会プラットフォームが気になる方はコチラの記事にて詳しく解説しております。
オンライン展示会プラットフォームを比較!
導入事例や費用も併せて解説
evort(エボルト)
画像引用元:evort公式サイト(https://evort.jp/)
「新しい技術の見本市」と題して実施されるオンライン展示会は、手軽にさまざまな技術を獲得できる点が特徴です。名刺交換のような煩わしさを排除し、技術を直接参加者に伝えられる工夫がされています。
HYOGOバーチャル展示会
画像引用元:HYOGOバーチャル展示会公式サイト(https://www.Web-tenjikai.com/)
兵庫県の企業のマッチングを図った総合型のバーチャル展示会サイトです。イベントとして開催される展示会というよりは、サイト自体が常に設置されており、顧客が興味を持ったタイミングで企業を探すことができる点が特徴です。
しかし、ただの情報集約サイトではなく、各社への問い合わせ導線がわかりやすく設置されている点で展示会の雰囲気を醸し出しています。どちらかといえば、マッチングサイトに近い形式のオンライン展示会です。
オン展HIROSHIMA 2020
画像引用元:オン展HIROSHIMA2020公式サイト(https://ex-po.online/hiroshima/)
広島県の企業とのマッチングを図る総合型のオンライン展示会です。出展は無料、参加者も事前申し込みなしと、出展者、参加者双方にとって参加まで負担が少ない点が特徴です。各ブースページでは担当者とチャットを通じ会話でき、気軽に立ち寄ることができます。
製品ジャンル特化型
製品ジャンル特化型とは、例えば「ロボット技術」や「太陽光発電」など、業界をさらに細分化した、1つの製品ジャンルに絞った展示会です。
ロボット技術なら、工場や倉庫などで活躍するロボット、ロボットハンドなどの周辺機器、ロボット向け部品や材料など、ロボット技術に関する製品・サービスが一堂に集まります。
総合型よりもある程度、見込み顧客を絞り込みつつ、自社製品を認知させたい場合に適しています。しかし、競合製品と比較検討されるのは必須ですので、商談や成約に繋げる長期戦になる可能性があります。
製品ジャンル特化型の事例
ソーラージャーナル
画像引用元:ソーラージャーナル公式サイト 「オンライン展示会&カンファレンス」(https://solarjournal.jp/sj-market/35357/)
ソーラージャーナルは全国各地の太陽光発電メーカーを200社集めて実施される展示会です。発電オーナーをはじめ、施工技術や金融機関を対象にしたオンライン展示会は「太陽光ソリューションZONE」「自家消費ZONE」「回向・技術ZONE」「アセットマネジメントZONE」など、展示会を訪れる人にとってわかりやすい区分けがされています。
ワンクリックでのブース移動や手軽な資料ダウンロードによって、実際の展示会と大きな差異なく参加できる点が特徴です。
健康美容EXPO
画像引用元:健康美容EXPO 公式サイト(https://www.e-expo.net/)
決まった期間のみの開催ではなく、365日24時間開催しているオンライン展示会である健康美容EXPOは、年間300万人もの集客力を誇っています。
コストを削減しながらつねに情報発信を継続できるため、原料メーカーや化粧品メーカー、製品メーカーなど美容や健康に関わる幅広い業界が参加しています。
1製品専門型
「1製品専門型」は、見込み顧客を広げるというよりも「商談・成約に繋げる」ことを目的としたオンライン展示会です。
例えば、業務用ラベラー、3Dプリンターなど、導入したい具体的な製品が決まっており、すぐにでも導入すべき企業を探している見込み顧客だけを集客します。導入への温度感が高い状態で来場されますので、自社製品の魅力がマッチすれば成約への可能性も高まります。
探す企業側も「比較検討に多くの時間をかけたくない」というニーズを持っているため、どの製品が良いのか早く決めたい企業と、他社製品にはない自社の「魅力」を知ってもらい、商談や成約に獲得したい企業とをスピーディーに繋げるタイプの展示会です。
1製品専門型の事例
業務用ラベラー大辞典
制作事例:ラベル自動貼付機器【業務用ラベラー事典】
詳細についてはお問い合わせください
「業務用ラベラー大辞典」は、100以上の製品を網羅した「業務用ラベラー専門」のメディアです。通常、ラベラーを探すには、自社ホームページ、データベースサイトなどがあります。一方、業務用ラベラー大辞典は、用途別で「何が自社に最適な業務用ラベラーなのか」を簡単に探し出すことが出来ます。
業務用ラベラーに限らず、自社の製品を専門的にPRするメディアを独自に開設することが可能です。オンライン展示会に出展した経験はあるものの、
- 「単なる資料請求だけで終わった…」
- 「追客しても次の商談まで繋がらない…」
という方は、自社専門のメディア「ポジショニングメディア」を作る方法をこちらで詳しく紹介しています。詳細な資料を無料でダウンロードできますので、ご興味がございましたら、こちらをご覧ください。
ポジショニングメディアの詳細については、次項でも詳しく紹介します。
1製品を専門的に紹介するポジショニングメディアとは?
詳細についてはお問い合わせください
ユーザーが求める製品に特化した専門メディア
ポジショニングメディアとは、「貴社の製品を購入したい」という意欲が高いユーザーだけを集客する、ユーザーが求める製品に特化した専門メディアです。
現状、Web集客方法には、オンライン展示会や、ポータルサイト等があります。アクセス数が非常に多く、多くのユーザーが閲覧しますので、自社製品を認知させる効果的な手段です。
しかし、だからといって、今すぐメーカーへ購入の問い合わせをするわけではなく、あくまでも、購入前の「情報収集」の手段として閲覧するユーザーが多く存在するのも事実です。
自社製品に興味があるユーザーだけを集客
一方、ポジショニングメディアは、例えば、業務用ラベラー、、金属3Dプリンター、レーザー加工機など1つの機器に特化したメディアであるため、その機器について情報収集しているユーザーのみを集めることが出来ます。
例え、製品知識があまりないユーザーでも、適切な製品、製造するメーカーを簡単に探し、どの製品を導入すべきか判断することができます。
また、掲載する企業にとっても、自社製品の「特徴」や「強み」をしっかりと理解してもらいながら、認知度向上や資料請求をはじめ、成約率の高いリードの獲得が可能です。
このように、自社製品の導入意欲が高いリードが獲得できることで、価格競争に巻き込まれずに、成約率や受注単価の高い成約が実現できます。
ポジショニングメディアは、すでに120以上の業界で導入されています。製造業のお客様もいらっしゃり、「自社製品の良さを理解してくれる問い合わせが増えた」「受注単価は2.5~5倍も伸びた」などのお声を頂いております。
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