大手企業のコンテンツマーケティング成功事例まとめ
最終更新日:2024年06月11日
この記事では、コンテンツマーケティングの基礎知識を振り返りながら、大手企業のコンテンツで集客に成功しているコンテンツの事例を紹介します。コンテンツマーケティングによる集客に興味がある方や、導入を検討している方はぜひご参考ください。
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コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングとは、見込み客や顧客に興味を持ってもらえるまで直接的な売り込みをしない、インバウンドマーケティング戦略のひとつです。
コンテンツには、Webマガジンやホワイトペーパー、動画、SNSでの情報発信などがあります。ただし、成功するコンテンツは、単に情報を大量に発信して潜在顧客を見つけるような手法ではありません。
あくまでも広告ではない、ユーザーにとって価値のある情報を発信することが大前提です。
価値ある情報に共感し、ファンになってもらえる
ユーザーに価値ある情報を提供すると、自社の商品・サービスの魅力はもちろん、ブランドコンセプトやその企業で働く人たちの想い、商品開発に至るまでのストーリーなど、コンテンツを通して自社に興味を持ってくれる可能性が高まります。
ユーザーと価値観が合い、何度もコンテンツを目にしてもらえれば、ファンになってくれるかもしれません。このように、自社と親和性の高いユーザーを集めてファンを醸成することで、中長期的な視点で集客や収益アップを目指せるようになります。
コンテンツマーケティングを行うと、ユーザーとのタッチポイントを増やし、効率的にリードを獲得できるようになります。
また、SNSや動画メディアなどのユーザーが主体となるアーンドメディア、セミナーなどのオフライン施策といったマーケティング手法と連携させれば、さらに多くのユーザーにリーチできるのです。そのため、多くの大手企業がコンテンツマーケティングを積極的に取り入れています。
関連記事:コンテンツマーケティングとは?効果・メリット・事例・進め方の手順を簡単に解説
大手企業のコンテンツマーケティング成功事例
資生堂のコンテンツマーケティング
watashi+(ワタシプラス)
画像引用元:watashi+(https://www.shiseido.co.jp/wp/index.html)
化粧品や美容に関するユーザーの悩みや質問に答える形で解決に導くコンテンツです。
自分の肌質やどんな肌トラブルを抱えやすいかが分かる「ビューティーチェック」や、スマホの自撮り機能と連携して自社コスメのメイクアップをシミュレーションできるコンテンツ、資生堂のアドバイザーによるハウツー動画など、豊富なコンテンツが用意されています。
コンテンツで興味を持った商品は、そのままオンラインショップで購入することが可能。コスメや美容に興味を持つ女性にコンテンツを提供し、そのまま新規顧客やリピーターにつなげる導線設計です。
正しい化粧品の使い方や美容法を継続的に発信することで、自社の信頼度を高めブランディングにも成功しています。
リクルートのコンテンツマーケティング
SUUMOタウン
画像引用元:SUUMOタウン(https://suumo.jp/town/)
SUUMOタウンは、不動産・住宅情報サイト「SUUMO」内に組み込まれているコンテンツ。さまざまな街の魅力を語る記事や情感あふれるエッセイなど、読み物系のコンテンツを発信しています。
その土地に実際に暮らすブロガーやライターが記事を執筆しているのがSUUMOタウンの大きな特徴。街の空気感やリアルな日常をイメージしやすく、記事によって文章のテイストも異なるため、思わず複数のページを回遊したくなる、ユーザーを飽きさせない工夫が感じられるメディアです。
「SUUMOで物件を探す」ボタンがCV先になっていて、ユーザーを検索ページにうまく誘導していました。その土地へ引っ越す予定のある人や移住を考えている人に、生活情報や街の魅力を発信することで、ユーザーのアクションを後押ししています。
楽天のコンテンツマーケティング
それどこ(ソレドコ)
画像引用元:ソレドコ(https://srdk.rakuten.jp/)
楽天が運営するECプラットフォーム「楽天市場」のオウンドメディアサイトです。「沼にはまる」ように、何かに夢中になっている人たちの「沼」を集めたユニークなメディアで、SNSでも話題を集めています。
話題性のある記事をきっかけに「楽天市場で買い物をしたい」と思ってもらえるようなコンテンツを目指してていて、グルメやスポーツ、アウトドア、子育てなど、ジャンルごとにブログ調の記事コンテンツが発信されています。
また、記事には「沼タグ」と呼ばれる独自のタグがついており、SNSでシェア・拡散しやすい工夫が見られました。
楽天市場の会員ではないユーザーにアプローチすることを目的とし、コンテンツマーケティング戦略を打ち出した楽天。「それどこ」の運営では、これまでリーチしていなかった層へのアプローチに成功しました。
それと同時に、「アクティブではない楽天会員」にもリーチしている可能性は多いにあります。自社について思い出し、再び利用を考えてもらうきっかけづくりにもなりそうです。
トヨタのコンテンツマーケティング
トヨタイムズ
画像引用元:トヨタイムズ(https://toyotatimes.jp/)
テレビCMとネットメディアを融合させたオウンドメディアの成功事例として知られるトヨタイムズ。従来の「売り込み型」のマスメディア中心の広告の形からの脱却を図り、企業全体がマーケティングの変革に挑戦しているとして注目を集めています。
トヨタイムズで発信されるコンテンツは、トヨタ自動車の車づくりへの想いやこだわり、取り組んでいる事業に関する深い情報など。トヨタで働く社員だけでなく、消費者(ユーザー)にも企業が掲げる指針や方向性を伝えることで、新たなブランディングを確立しようとしています。
テレビCMを中心に WebサイトやYouTubeなど、複数のプラットフォームを連携させることで、テレビCMを目にしない若い世代へのアプローチにも成功していると言えるでしょう。
「トヨタの応援団をつくる」のコンセプト通り、企業理念を長期的に消費者へ伝える取り組みによってファンを増やし続けている事例です。
サイボウズのコンテンツマーケティング
サイボウズ式
画像引用元:サイボウズ式(https://cybozushiki.cybozu.co.jp/)
「世界中のチームワークを向上する」をコンセプトに、主にIT・Web業界での働き方や考え方、働くスタイルなどをコラム形式で紹介しているサイボウズ式。
働き方・生き方のほか「多様性」や「複業」「マネジメント」など、特定のタグに沿ったテーマでコンテンツが展開されており、マンガで分かりやすく表現されているコンテンツもあります。特にCV導線は設置されておらず、純粋に読み物として楽しめるような設計です。
自然検索からのアクセスだけでなく、SNSで拡散させて多くのユーザーにリーチすることを目指して運用を開始。外部ブロガーからの寄稿でコンテンツをくみ上げたことも功を奏し、スタートから2年後には月間20万PVを達成しました。
人事やキャリア、就活に関する記事も積極的に発信されており、サイボウズ自身の採用メディアとしても成果を上げています。
レッドブルのコンテンツマーケティング
RedBull
画像引用元:RedBull(https://www.redbull.com/jp-ja/)
エナジードリンクで知られるレッドブルのコンテンツマーケティングは、一貫してブランディングに重きを置いています。そのため、オウンドメディア名も商品名と同じ「RedBull」。
スポーツやゲーム、音楽など、若い世代が興味を持ちやすいジャンルの情報発信がメイン。特にモータースポーツやバイク、ウィンタースポーツなど、レッドブルが支援するスポーツに関する情報が豊富です。
アスリートによる記録への挑戦や音楽アーティストの取り組みなど、イベントに関する情報などが紹介されています。動画が組み込まれた記事が多く、1つの記事に複数の動画が掲載されているケースも。
これらの動画は、レッドブルが運営するオリジナルコンテンツ「Red Bull TV」と連動しており、スポーツのドキュメンタリー映画やLive映像を視聴できるようになっています。動画を観たユーザーがシェアする、拡散することで話題性を集め、ブランディングにつなげたい意図がうかがえるようです。
土屋鞄製造所のコンテンツマーケティング
土屋鞄製造所
画像引用元:土屋鞄製造所(https://tsuchiya-kaban.jp/)
SNS画像とオウンドメディアを連携させてブランディングに成功した土屋鞄製作所。コンテンツマーケティングで成功したECサイトの有名事例としてもよく取り上げられます。「すぐ買ってもらうのではなく、顧客との関係性を築く」をコンセプトに、革製品の手入れ方法や正しい使い方、上質でさりげないおしゃれについて発信。
職人にフォーカスしたコラムや愛用者のこだわりについてふれているインタビューなどもあり、土屋鞄製作所の世界観がユーザーに伝わりやすいコンテンツとなっています。
その世界観を画像という形でSNS上でも発信し、ブランドイメージや商品の魅力を多くのユーザーに認知させて共感を集めています。
ファンの育成という点において、コンテンツマーケティングのお手本とも言えるような事例です。短期的な集客や売上アップのための施策ではなく、長期的な視野で「ファンづくり」に取り組んだ結果が上手くあらわれています。
企業規模に関わらず市場を確立できる可能性あり
コンテンツマーケティングは、自社ならではの情報発信を行うことで、ユーザーに興味を持ってもらい、やがては購入といった成果につながっていく施策です。
予算も潤沢にあり、広告も打てる大手企業が積極的にコンテンツマーケティングを進めるのは、
企業側の視点から積極的に売り込む
という、従来の広告では販促効果が弱まってきているからです。また、コンテンツマーケティングを導入すると、広告を減らせる分コスト削減ができ、利益を上げやすくなります。
コンテンツマーケティングは、大手にしかできない手法ではありません。中小企業がその専門性を活かしてコンテンツを発信し、大手企業や他の競合に負けない市場を確立することもできます。
自社なら、誰に向けてどんな有益なコンテンツを発信できるのか。この機会に、自社ならではのマーケティング戦略を考えてみてください。
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