コンテンツマーケティング「5つのゴール」と目標達成のコツとは?
最終更新日:2024年06月11日
コンテンツマーケティングに取り組む上で忘れてはならないのが、「ゴールの設定」です。どこに向かって走るのかが決まっていないと、求めている成果は得られません。この記事では、コンテンツマーケティングのゴールを5項目に分けて解説しながら、ゴール別の目標達成のコツやBtoBのコンテンツマーケティング事例を紹介しています。
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コンテンツマーケティング導入によってなにを達成するのか。目標やゴールはどうやって決めるのか。
まずは基本となる考え方から説明していきます。
コンテンツマーケティングの最終的なゴールは何か?
ユーザーの購買行動にはいくつかのステージがあり、それぞれにゴールが存在します。
コンテンツマーケティングで「最終的なゴール」を考えるよりも、ステージごとにゴールを設けると達成度を測りやすく、PDCAを回しやすくなります。
1.認知:知ってもらい覚えてもらう
会社や商品・サービスの名前、魅力、主な特徴や使い方などについて知ってもらうのが認知のステージです。
自社の商品・サービスのことを知らないユーザーに対して存在を知ってもらうのは、モノやサービスを売る上で必要不可欠で、コンテンツマーケティング施策の目的の多くは、この「ブランド認知」にあります。
ブランドを認知してもらえる段階で、どれだけユーザーにとってメリットがあるか、悩みや課題を解決できるかを具体的に知ってもらえると、次のステージ「コンバージョン」へ導けるかが決まってきます。
2.CV(コンバージョン):反響を獲得する
CV(コンバージョン)とは、Webマーケティングにおいて「成果」を意味する言葉で、Webサイトに訪れたユーザーが、サイト運営者の望む通りの行動やアクションを取ってくれることです。
コンテンツを観たユーザーが会員登録をしたり資料請求をしたり、見積もりを請求したりと、何らかのアクションを起こしたときにコンバージョン成立となります。
獲得したい反響ごとに用意すべきコンテンツは変わってくるので、まずは何をCVとするかの目的設定を行いましょう。
3.ファンづくり:ロイヤルカスタマーの獲得
商品・サービスや自社そのもののファンになってもらうのも、コンテンツマーケティングで目指せるゴールのひとつです。
ユーザーの期待以上のコンテンツを用意すると、そのユーザーが「このコンテンツについてもっと知りたい」と積極的に訪れるようになり、ファンになってくれます。
また、LTV(顧客生涯価値)の高い顧客を育成するのにもコンテンツマーケティングが役立ちます。
そのためには、ユーザーがどのようなことで悩んでいるか、何を解決したいと考えているかといったユーザー心理の把握や、ユーザーの行動に合わせたコンテンツづくりをできるかが重要です。
4.タッチポイントの獲得:顧客との接点を増やす
顧客との接点(タッチポイント)を増やす手法に対面営業や展示会があります。ですが、一度行なっただけでは継続的なタッチポイントの担保とはなりません。
コンテンツマーケティングなら、Webコンテンツやメルマガなどを通して顧客とのタッチポイントを継続的につくることが可能。
CVなどのアクションをユーザーに求めないタイプのコンテンツは、顧客との接点を増やすことを目的に運用されていることが多いです。
ただし、ゴールの定量化がしづらいため、社内の承認を得るのが難しい面もあります。
5.顧客教育:正しい知識で顧客を教育する
顧客教育とは、自分の問題を認識していない、まだ悩みに気づいていないユーザーに対して情報を提供、あるいは知識を啓蒙し、それをきっかけに悩みに気づき、解決に向かってもらうことです。
ユーザーは自分の抱えている問題を解決するために商品やサービスを購入します。つまり、自分の問題を認識していないうちは、商品を買おうとは思いません。
このように情報や知識で顧客を教育し、購入のきっかけをつくることを「カスタマーエデュケーション」とも言います。
ゴール別、コンテンツマーケティングの事例を紹介
モノやサービスがあふれる現代では、自分の悩みに合わせた商品・サービスを選ぶために、ユーザーのほうが情報を収集して「自分が納得できる商品」を探すようになりました。
ユーザーに対し、「自社なら悩みを解決できる」「他社とは違う価値がある」と示し、自社を選んでもらうためにも、コンテンツマーケティングは重要な施策です。
ここからは、Zenken株式会社が手がけたコンテンツマーケティング(Webメディア)の事例を紹介していきます。
SCADAMAGAZINE
ゴール:CV獲得(BtoB)
SCADAソフトの導入を検討している企業に対し、各SCADAの料金体系や機能の違いを分かりやすく示して選びやすくしているサイトです。
各社SCADAソフトの体験デモや紹介レビュー、導入事例などが細かく紹介されており、どんな現場で活用できるかが判りやすくなっています。
ゴールはCV獲得。デモ体験のダウンロードページやカタログのダウンロードページなど、欲しい情報に合わせたCVボタンでユーザーのアクションを促しています。
Webディレクターになるには?「ディレタマ」
ゴール:CV獲得(採用)
Zenkenの採用オウンドメディアです。
「Webディレクター」という職業に興味があるユーザーに向けて、どうすればWebディレクターになれるのかがわかりやすくまとめられています。
さらに年齢制限があるか、どんな専門知識が必要か、年収はどのくらいかなど、具体的な情報で「業界未経験でもWebディレクターを目指せる」とユーザーを啓蒙し、採用ページに繋げているサイトです。
実際に業界未経験から入社して活躍する社員のインタビューやオフィス環境を紹介するページなど、さまざまな角度から働く環境の情報を提供しています。
このメディアのゴールは採用エントリーというCV獲得です。メディア内ではWebディレクター求人のほか、総合職やWeb編集アシスタント、Webライターなど、さまざまなキャリアを紹介。
正社員orアルバイトなどの働き方別の求人情報も見られるようになっていて、各求人は公式採用サイトに飛べるようになっています。
BEST ONE HOME
ゴール:認知、ブランディング
「設計士と家を建てる」をテーマに、マイホームの建築を考えているユーザーに向けてブランドをアピールするメディアです。
設計士と建てた家が画像付きで紹介されていいて、具体的なイメージがわきやすいように工夫されています。
企業の公式サイトへ遷移するリンクが設置されていますが、このメディアはユーザーに「認知してもらうこと」を重きに置いた、ブランディング目的のサイト設計にしてあります。
クライアント企業をPRするコンテンツがメディア内に設けられており、どんな会社が詳しくわかる構成です。「得意なこと」「苦手なこと」と、企業の強みと弱みをしっかりと明示してユーザーからの信頼を獲得しています。
現場も発注者もよろこぶ設計に。有孔鋼板を知ろう
ゴール:顧客教育(BtoB)
ビル設備の点検歩廊や壁面・天井の目隠し材に使われる、建築業界ではおなじみの「有孔鋼板」について網羅的に知識を提供しているコンテンツです。
有孔鋼板にはさまざまな種類や製造メーカーがあり、ニーズや用途によって使い分けることで快適な作業環境を実現できると伝えています。
有孔鋼板そのものの情報のほかに、有孔折板や鋼板との違いといった製品の基礎知識や業界ニュースも紹介されており、専門性の高さや情報の正確さに重きを置いて制作されました。
作業現場の安全性や快適性を高めたいと考えているユーザーに対し、細かな知識を提供して導入意欲を高めています。
排ガス処理専門メディア
ゴール:CV獲得(BtoB)
工場における排ガス処理について、具体的な処理方法や装置、処理コストなどを紹介する専門性の高いサイトです。
「法規制や環境保全意識の高まりを受け、適切な排ガス処理が必要になっている」と啓蒙しながら、排ガス処理装置の選び方コンテンツやメーカー紹介からコンバージョンに繋げています。
主に工場経営者や設備担当者をターゲットにしており、公式サイトでの導入事例閲覧や問い合わせがCVポイントです。
企業紹介コンテンツでは、設置エリアの縮小やコスト削減を実現できる、ユーザーの課題に合わせて装置を提案できるなど、独自の強みや価値がしっかりと打ち出されています。
ゴールを明確にしてコンテンツマーケティングを極める
コンテンツマーケティングを成功させるためには、ユーザーが求めるコンテンツを、ユーザーの心理や行動、購買プロセスに沿って準備し、最適なタイミングで届けられるかが大切です。
ユーザーがどんなコンテンツを必要としているかを正しく定めるためにも、ゴールを明確にした上で制作に取り組みましょう。
また、コンテンツで得たゴールをしっかりと成果に活かすためにも、コンテンツ制作者とマーケター、営業担当者が連携することが肝心です。
ゴールを明確にしたコンテンツマーケティングは、インバウンドマーケティングの成功にも寄与します。
目標やペルソナをしっかりと設定した上で作られるコンテンツは、インバウンドマーケティングを実現するための要因とも一致するからです。
実践できるところからはじめ、社内リソースが確保できない場合は7プロの手を借りるなど、しっかりと体制を整えた上で進めてみてください。
コンテンツマーケティング支援を受けるという選択肢
コンテンツマーケティンティングを効果的なものにするためには、目的を決めて、最適なターゲットユーザーを選定し、そのユーザーに情報が届く戦略を実施することが非常に重要です。
自社の分野に専門性がある場合や、自社でしか発信できない情報があるのであれば、プロとして情報発信ができるメディアをつくり、コンテンツマーケティングを行うことは非常に有効です。
ただし社内にコンテンツマーケティングの知識がある社員がいない、スキルが不足しているという企業が多いのではないでしょうか。
コンテンツマーケティングは蓄積型の資産になりますので、ノウハウのある会社から学びつつ、リスクマネジメントのための「Bプラン」を育てていくことをおすすめします。
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