企業ブログの書き方とネタ切れへの対処法をわかりやすく解説
公開日:2022年04月07日
企業ブログを運営していると、書くネタがない、書いてもCVにつながらないなどの問題に遭遇しがちです。これらの問題を解決できず、企業ブログを放置してしまうケースも少なくありません。この記事では、企業ブログのネタを探す方法や企業ブログの効果的な書き方を紹介しています。お悩みの方は参考にしてくだい。
企業ブログのネタを探す方法
企業ブログの投稿数が増えてくると、ネタ探しに困ることが少なくありません。ネタ探しは、どのように進めればよいのでしょうか。基本的なポイントを紹介します。
対策キーワードを選定する
最初に企業ブログの背骨となる対策キーワードを洗い出します。ここでいう対策キーワードは、時間がかかっても上位表示を目指したいキーワードといえるでしょう。企業ブログの場合、基本的にはブログ運営の目的に関連するキーワードになります。
例えば「リード獲得」を目指すのであれば製品やサービスに関連するキーワード、「人材獲得」を目指すのであれば人事情報に関連するキーワードが考えられます。商圏が狭い場合は、地域名を対策キーワードに入れることも重要です。
まずは、自社のビジネスや企業ブログの目的を振り返り、背骨となる対策キーワードを選定しましょう。
各キーワードを調査する
次にターゲット目線でキーワードを調査します。具体的には企業ブログに興味をもってほしい層の目線で対策キーワードを掘り下げていきます。
「いつ・どこで・だれが・なにを・なぜ」検索するかについて考えると、対策キーワードに関連するキーワードが浮かび上がります。
例えば検討段階前のユーザーはおすすめ商品、検討中のユーザーは性能や価格など具体的な商品の特徴を知りたいと考えるでしょう。したがって「対策キーワード+おすすめ」や「対策キーワード+比較」などを追加できます。
関連キーワード検索ツールを利用する
自社だけでキーワードのバリエーションを増やすことには限界があります。ネタが見つからないと感じたときに便利なのが、関連キーワード検索ツールを活用することです。関連キーワード検索ツールは、キーワードを入力して検索すると関連キーワードを表示してくれるツールです。
軸になるキーワードが欠かせないため、関連キーワード検索ツールを利用する場合もここまで紹介した作業をとばすことは基本的にできません。代表的なツールとして、Googleが提供している「キーワードプランナー」があげられます。
特徴は、アカウントを作成すれば無料で利用できることと各キーワードの月間検索ボリュームと競合性などを調べられることです。
関連キーワード検索ツールを利用すれば、効率よく対策キーワードのバリエーションを増やせます。
口コミやQ&Aサイトを調査する
対策キーワードをさらに掘り下げたいときは、口コミサイトやQ&Aサイトを活用することもできます。
魅力は、ユーザーが抱えている疑問や不満を把握できることです。ユーザーにとって価値のある記事を作りやすい傾向があります。
意識調査やインタビューを実施する
意識調査やインタビューを実施して、疑問や不満などを把握する方法も有効です。
コストはかかりますが、関連キーワード検索ツールや口コミ・Q&Aサイトでは入手できない対策キーワードを見つけられる可能性があります。独自性の高い記事を書きたいときに検討したい手法といえるでしょう。
企業ブログの書き方
次の段階では、対策キーワードをもとに企業ブログの記事を制作します。どのように製作すればよいのでしょうか。
タイトルとディスクリプションを作成する
記事を執筆するうえで欠かせないのがタイトルとディスクリプションです。ディスクリプションは、記事の要約文を指します。検索結果でタイトルの下に表示される文章と考えればよいでしょう。
タイトルとディスクリプションを作成するうえで、意識したいのが記事のターゲットです。同じキーワードであっても、ターゲットが異なれば記事の方向性も異なります。例えば商品について全く知らないユーザーと商品について検討を進めているユーザーでは、知りたい情報が異なるはずです。
商品について知らないユーザーは商品の目的や利用方法などを、商品を検討しているユーザーは商品の特徴やメリット・デメリットなどを知りたいと考えるでしょう。したがってターゲットに合わせて、タイトルとディスクリプションを作成する必要があります。
作成のポイントは、タイトルとディスクリプションに対策キーワードを入れることです。対策キーワードが抜けていると、検索結果に表示されにくくなります。競合他社のタイトルと差別化することもポイントです。
文字数にルールはありませんが、タイトルは32文字以内、ディスクリプションは150文字以内で作成することが一般的といえるでしょう。タイトルとディスクリプションは、本文を反映したものでなければなりません。仮で制作して、本文完成後に見直すことをおすすめします。
構成案を作成する
本文を執筆する前に、構成案を作成します。構成案は、文章の骨組みと考えればよいでしょう。基本的には、大見出し(h1)・中見出し(h2)・小見出し(h3)で作成します。大見出しを中見出し・中見出しを小見出しで支えることが重要です。見出しに関連性が生まれると、論理的な構成になります。
構成案を制作するうえで意識したいのが、ユーザーの検索意図と記事のゴールです。検索意図は、検索行動を行った目的といえるでしょう。例えば「ある商品について理解を深めたい」などが考えられます。
記事のゴールは、記事を読み終えた読者の状態です。例えば「商品について理解を深めて比較検討を自分で行える状態」などが考えられます。構成案は、ユーザーの検索意図を踏まえたうえで記事のゴールを目指して作成します。
ユーザーの検索意図は、検索結果の上位に表示されているWebサイトから推測できます。近年の検索エンジンは、ユーザーの検索意図を検索順位に反映するように試みているからです。上位サイトの構成を確認してから、構成案を作成するとよいでしょう。
本文をライティングする
構成案が完成したら、本文をライティングします。ポイントは、わかりやすさを重視することです。業界の常識が、世間の常識とは限りません。専門用語を多用すると、一般ユーザーには理解しにくい文章になる恐れがあります。
専門用語を使用するときは、解説を入れるなどを心がけましょう。ターゲットの知識量に合わせて、ライティングすることが重要です。
文章の型も意識したいポイントです。型を意識することで、情報を整理しやすくなります。代表的な文章の型として、「要点・理由・具体例・要点」の順で文章を組み立てるPREP法があげられます。
PREP法のメリットは、最初に要点を示すことで、筆者と読者の体勢を整えられることです。なんとなく書くよりも、わかりやすい文章を書けるはずです。
いずれにせよ、わかりやすい文章のライティングは非常に難しいものです。最初から完璧を求めると、完成した文章を公開できない、早期に挫折してしまうなどが考えられます。完璧を求めず投稿を重ねていくことが重要です。経験を重ねれば、文章の質は向上していきます。
写真や図表を挿入する
文章だけで構成されている記事は、読みにくさを感じることが少なくありません。読みやすさを向上させるため、写真やイラストなどを挿入することも記事制作のコツです。
タイトル下にアイキャッチ画像を挿入することはもちろん、各中見出し下にも画像を挿入するようにしましょう。記事にリズムが生まれるため、読みやすくなります。写真やイラストは、無料サイトからダウンロードできます。
文章だけで理解しにくい箇所は、図表や箇条書きを使って情報を整理しましょう。手間はかかりますが、競合サイトと差別化を図れます。ユーザー体験が向上することで、SEOによい影響が現れる可能性があります。
SNSや公式サイトで記事を宣伝する
企業ブログに記事を投稿したら、自社のSNSやコーポレートサイトのトピックス欄などで宣伝します。開設したばかりの企業ブログは、検索結果の上位に表示されるまで数カ月程度かかることもあります。
また投稿したすべての記事が検索結果の上位に表示されるわけではありません。SNSやコーポレートサイトで記事を宣伝することで、検索エンジン以外から集客できます。
ちなみにSNSでの拡散が、検索順位に良い影響を与えることもあります。企業ブログへの流入数を増やすため、SNSなどを活用しましょう。
CVを増やす企業ブログのSEO対策
CVを増やしたい場合、SEO対策を講じて自然検索流入数を増やすことが重要です。どのようなSEO対策を講じればよいのでしょうか。
細かくペルソナを設計する
SEO対策と直接的なかかわりはありませんが、CVを狙うのであればペルソナを設定しておくことが重要です。ペルソナは、商品やサービスを購入してくれる理想的なユーザー像といえます。ペルソナを設定したい理由は、具体的なニーズが明確になるからです。
例えば「石鹸を探している30代女性」だとどのような石鹸を求めているかわかりませんが、「石鹸を探している30代の女性(美容師)」であれば手に優しい石鹸を探していると推測できます。
ペルソナを構成する要素として、性別・年齢・部署・役職・決済権・企業規模・企業の課題などが考えられます。自社の顧客情報を参考にすると設定しやすくなります。
記事でユーザーの検索意図をしっかり満たす
検索意図は、ユーザーが検索行動を行った目的です。検索エンジンは、ユーザーの検索意図を満たす記事を上位表示させようとしています。したがって検索意図を満たす記事を制作することが重要です。ポイントは、検索キーワードの背後に隠れているニーズも満たすことといえるでしょう。
例えば「CRMツールとは」で検索しているユーザーは、CRMツールの概要に加え、CRMツールでできること、CRMツールと自社の相性なども知りたいと考えている可能性があります。
ユーザーを満足させるため、背後に隠れているニーズにも応えなければなりません。本題からそれる場合は、別の記事を制作してリンクを貼ってもよいでしょう。
対策キーワードの上位記事を分析する
現在の検索エンジンは、ユーザーの検索意図を満たす記事を上位表示させようとしています。したがって上位に表示されている記事を確認すれば、検索エンジンが考えている各キーワードの検索意図を把握できます。
具体的な方法は、あるキーワードで検索したときに表示される1~10位の記事を目的ごとに分類して、それぞれの共通点を見いだすことです。
各記事が上位に表示されている理由まで考えると、評価される記事の傾向も見えてきます。他の業務で忙しい場合は、1~10位に表示されている記事のタイトルと見出しを確認するだけでもよいでしょう。
独自性のあるコンテンツを制作する
上位表示されている記事を参考にすることは重要ですが、同じ記事を制作しても上位表示されることは基本的にありません。独自性のないコンテンツを上位表示させる理由がないからです。ここでしか得られない情報を記載することが重要です。
すでに情報が出揃っている場合は、図表を用いてわかりやすく情報を整理するなどでも構いません。競合サイトにはない切り口を提示することで、独自性のあるコンテンツに仕上がります。
内部リンクを設置してサイト内回遊率を上げる
記事の本数が増えてきたら、関連記事同士を内部リンクでつなげます。例えば「○○についてさらに詳しい情報を知りたい方はこちらの記事を参考にしてください」などが考えられます。
内部リンクでつなげる目的は、ユーザーが関連する情報を取得しやすくすることです。
サイト内回遊率や滞在時間が向上するため、SEOによい影響を与えられます。余裕がある場合は、あらかじめ内部リンクを設計してから記事を制作しましょう。
企業ブログで行き詰っている方はZenkenにご相談ください
簡単に始められる企業ブログですが、記事を投稿し続けてCVに結び付けることは難しいものです。ネタ切れで困っている方は自社のビジネスを見つめ直すとともにQ&Aサイトなどを参考にするとよいでしょう。
CVに結び付かない場合は、記事のゴールを設定できていないなど、書き方に問題が潜んでいる恐れがあります。この記事で紹介した内容をもとに、書き方を見直してみてはいかがでしょうか。
我流や独学で始めたものの成果に結びつかないとお困りの方は、マーケティング会社へ相談することもできます。キャククルを運営するZenkenでも、コンテンツマーケティングのご支援を行っています。
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