アバター接客システムの特徴やメリット・デメリット・活用事例を解説
最終更新日：2024年03月04日
アバター接客とは、バーチャルアバターを作成し、遠隔で操作したり、あらかじめ作成しておいた訴求動画などを配信したりして、遠隔で接客する方法のことをいいます。
アバター接客を検討している方に向けて、アバター接客を取り扱う企業の特徴や選ぶべき理由の他、アバター接客のメリットや活用する際の注意点、活用事例をまとめました。
アバター接客の導入を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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| アバター接客 | サービスの特徴 |
|---|---|
| avacom | ユーザビリティに優れたアバター接客に特化したダッシュボードでアバター接客の効果を最大化 |
| アバター接客さくらさん | 言葉の壁によるコミュニケーションも即解消可能 |
| DNPバーチャル接客サービス | インパクトある新たなコミュニケーション手法で効果的に訴求 |
| バタラク | 心理負担や消耗度を軽減して集中力を持続させるアバターツール |
| VIRTUA SKY | バーチャルキャラクターが遠隔で接客 |
アバター接客システム
avacom
画像引用元： avacom公式サイト（https://avita.co.jp/avacom）avacomの特徴
avacomには、効率的に複数拠点に対応可能な独自開発システムなど、多彩なシステムが搭載されています。アバター関連の特許を70件以上保有しており、アバター接客の経験と技術をもつ専門スタッフが徹底したサポートを行うのも強みです。
効率的に複数拠点に対応可能な独自開発システムが多数搭載されているavacomは、AIと連携することで完全自動対応と有人対応のハイブリッドを兼ね備えていて、資料などを見せながら接客できる点が特徴です。
また、専門スタッフによる徹底したサポート体制が用意されているのも魅力の一つです。
avacomの料金プラン
料金プランは、公式ホームページに記載がありませんでした。
avacomの運営会社概要
| 企業名 | AVITA株式会社 |
|---|---|
| 設立年 | 2021年6月1日 |
| 所在地 | 東京都品川区西五反田1丁目25番1号 |
| URL | https://avita.co.jp/avacom |
アバター接客さくらさん
画像引用元：アバター接客さくらさん公式サイト（https://www.tifana.ai/products/personchat）アバター接客さくらさんの特徴
AIと有人とを組み合わせてきめ細かで丁寧な接客が可能
AIさくらさんのアバター接客は、AIと有人とを組み合わせて、きめ細かで丁寧な接客が可能です。たえば、店舗案内や道案内などの多いとされる問い合わせはAIさくらさんが対応し、急ぎで緊急性の高い問い合わせについては遠隔で人が対応するなど、臨機応変に対応できるところが特徴です。
これまで、人が接客したり案内したりしていたことをAIが代わりに行います。アバター接客さくらさんが利用者の質問に的確に答えて対応できますので、お客様満足度をアップさせられる効果も期待できます。
また、訪日外国人の増加に伴い、言葉の壁によるコミュニケーションの課題が挙げられますが、アバター接客さくらさんなら即解消。インバウンド対応が必要とされる店舗や企業などでも、AIがリアルタイムで言葉を翻訳して対応するため、スムーズです。さらに、AIは、利用者との多くのやり取りを通して、学習を深めて進化していきます。
アバター接客さくらさんの料金プラン
初期費用と月額費用の、従量課金なしのシンプルな料金体系です。
アバター接客さくらさんの運営会社概要
| 企業名 | 株式会社ティファナ・ドットコム |
|---|---|
| 設立年 | 2000年 |
| 所在地 | 東京都目黒区大橋2-22-7 村田ビル5F・6F・7F・8F・10F※総合受付は6F |
| URL | https://www.tifana.ai/ |
DNPバーチャル接客サービス
画像引用元：DNPバーチャル接客サービス公式サイト（https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1192979_1567.html）DNPバーチャル接客サービスの特徴
バーチャルキャラクターによる接客支援サービスを提供
DNPバーチャル接客サービスは、人手不足や働き方改革など、さまざまな社会課題を解決するため、バーチャルキャラクターによる接客支援サービスを提供しています。遠隔でバーチャルキャラクターを操作することで店舗で接客できるサービスで、リアルタイムで遠隔操作を行って接客する方法と、作成しておいた商品訴求動画を配信する方法の2パターンがあります。
最新のVR(バーチャルリアリティ)技術を活用し、既存のディスプレイあるいは、DNP製の透明スクリーンで表示。バーチャルキャラクターによる接客支援サービスはDNPバーチャル接客サービス独自のインパクトある新たなコミュニケーション手法で、宣伝POPや商品などをキャラクターが手に取り、効果的に訴えかけることが可能です。
DNPバーチャル接客サービスの料金プラン
料金プランは、公式ホームページに記載がありませんでした。
DNPバーチャル接客サービスの運営会社概要
| 企業名 | 大日本印刷株式会社 |
|---|---|
| 設立年 | 1894年 |
| 所在地 | 東京都新宿区市谷加賀町1-1-1 |
| URL | https://www.dnp.co.jp/ |
バタラク
画像引用元：バタラク公式サイト（https://vataraku.jp/）バタラクの特徴
アバターで一人ひとりの心理負担を軽減してコミュニケーションを可能にするサービス
コミュニケーション相手から伝えられる言葉や表情、服装、生活感などの情報は、本来の会話の本題とともに視界に入ってしまい、時に「ノイズ」になってしまうことがあります。それがノイズだと思った瞬間からストレスを感じることに。「相手にこんな風に思われたくない」「言葉以上の情報がほしいけどうわべだけのように感じる」など、バタラクのアバターで一人ひとりの心理負担や消耗度を軽減。会話の集中力を持続させるツールの一つとして活用できます。
バタラクは、アバター（分身）を通して、さまざまなシチュエーションで起こるコミュニケーションを可能にする魅力的なサービスです。
バタラクの料金プラン
料金プランは、公式ホームページに記載がありませんでした。
バタラクの運営会社概要
| 企業名 | 株式会社BRING |
|---|---|
| 設立年 | 昭和50年 |
| 所在地 | 大阪市中央区瓦町2-6-6 ミラータワービル |
| URL | https://vataraku.jp/ |
VIRTUA SKY
画像引用元：VIRTUA SKY公式サイト（https://virtua-sky.com/service_01_virtua_sky）VIRTUA SKYの特徴
自社予約率向上&受付を完全自動化
VIRTUA SKYは、バーチャルキャラクターを活用して遠隔で接客するサービス。公共交通機関や観光地、商業施設などの多くの人が行き交う場所にデジタルサイネージなどを設置し、その画面に映し出されたバーチャルキャラクターを通して、遠隔で接客を実現しました。
このサービスを導入することで、ファン顧客の獲得、人員配置の効率化の他にも、離れた場所からでも対応できることから、新たな働き方として、時代の変化に合わせた企業の働き方改革を促進します。
オーダーメイド型のVIRTUA SKYは、オリジナルのバーチャルキャラクターか、既存のキャラクターをバーチャルキャラクターで作成。それぞれの環境に合わせてバーチャルキャラクター動作アプリを構築し、どこにいても遠隔で接客を行うことができます。
VIRTUA SKYの料金プラン
簡易型VIRTUA SKY：約800,000～1,500,000円ほど(税不明)
オーダーメイド型VIRTUA SKYは、別途見積りが必要です。
VIRTUA SKYの運営会社概要
| 企業名 | VIRTUA SKY 株式会社 |
|---|---|
| 設立年 | 2020年 |
| 所在地 | 神奈川県横浜市中区桜木町1-1-7 ヒューリックみなとみらい10 F |
| URL | https://virtua-sky.com/ |
アバター接客のメリット
アバター接客のメリットは、いつでもどこにいても、遠隔でアバターで接客できる点がまず挙げられます。AIによる自動接客と遠隔での対面接客を併用可能ですので、他の仕事をしながら離れたところで待機し、必要な時だけ接客対応を行うことで、業務の効率化も実現できます。また、アバターだけでなく、必要に応じて顔を出して対応できる点も魅力。また、場所を限定しませんので、雇用できる人材が大幅に広がるところもメリットの一つです。
AIはたくさん話すことで学習していくもの。各スタッフの対応内容やお客様とのやりとりなどを記録し、解析。接客レベルを改善しながら次の接客に反映できるのも、大きなポイントです。さらに、AIによる顔認識機能で、リピーターなのか、新規客なのかを識別し、一人ひとりの趣味嗜好に合わせて、リピーターなら常連さんとして接客できます。
アバター接客活用の注意点
上記の通り、アバター接客をはじめとするアバターを活用したビジネスには、多くのメリットがあります。しかしその一方、デメリットも持ち合わせています。
一つ目のデメリットは、高性能な設備を導入する際にコストや手間がかかるという点。アバター接客をしようとすると、高性能なPCやモニターなどを導入する必要がありますし、通信環境の整備も必要です。初期費用の他、運用して行く上でのランニングコストもかかり、メンテナンスや修理も欠かせません。アバター接客は、人件費などの費用を削減できるのがメリットですが、設備などのコストを考えた時、果たしてバランスが取れるのかどうか、しっかり確認しておく必要があります。
また、設備だけでなく、従業員の管理体制も整備しなくてはいけません。アバター接客では、対面で接客する場合に比べて、従業員の管理体制が異なり、フォロー体制がうまく働かない場面も見受けられます。また、遠隔でいつでも対応できるとはいっても、勤務状況が見えづらくなってしまいますので、勤務時間が適切かなどについても、しっかりとした体制を整えるべきです。
3つ目のデメリットは、アバターを活用したビジネスには法整備が追い付いていないことが挙げられます。さらに、アバターを使用する際は、著作権や商標権などの権利侵害に関しても要注意。作成したアバターが既存のキャラクターに似ていたなどといったことがないよう、事前のチェックを欠かさないようにしてください。
アバター接客の活用事例
南海電気鉄道
南海なんば駅に設置されているデジタルサイネージの画面上から駅係員と遠隔で通話ができます。
引用元：アバター接客さくらさん公式HP(https://www.tifana.ai/case/15179#6/）
東急ハンズ
東急ハンズでは、接客時のモットーとして「コンサルティングセールス」を掲げており、顧客が安心して相談できる環境作りを行いながら、最適な商品を提案しています。そうした接客への強い思いがある東急ハンズが、2020年6月から3回にわたって実施したのがアバターによる遠隔接客の実証実験（PoC）でした。
引用元：アバター接客さくらさん公式HP(https://www.tifana.ai/case/15179#6/）
那須塩原市役所
那須塩原市役所のDXを進める取り組みの一環で、館内案内役としてAIさくらさんが導入されており、職員は市民サービス向上のための仕事に多くの時間を割けるようになっています。
引用元：アバター接客さくらさん公式HP(https://www.tifana.ai/case/15179#6/）
アバター接客のまとめ
アバター接客とは、バーチャルアバターを作成して遠隔で操作したり、あらかじめ作成しておいた動画などを配信したりして、遠隔で接客する方法のこと。いつでもどこにいても遠隔で接客できたり、少人数で複数の店舗を効率的に運営することでスタッフの心理的負担を軽減したりするなどのメリットがある一方、設備を導入する際にコストや手間がかかってしまったり、従業員の管理体制も整備する必要があったりするデメリットもあります。
アバター接客を導入する際は、コストとメリットのバランスをしっかり確認する必要があります。
