タクシー動画広告の効果まとめ!費用や事例も調査

タクシー動画広告の効果まとめ!費用や事例も調査
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これまでタクシーの広告と言えば、座席や窓に貼ってあるステッカーや自由に持ち帰りのできるパンフレットが主流でしたが、最近ではモニターで動画を流すタクシーが増えてきています。

ここでは、タクシー動画広告の基礎知識を学びながら、タクシー動画広告の効果や放映するメリット費用相場、タクシー動画広告を活用している企業事例についてまとめました。

タクシー動画広告をつくる際に考えておくべきポイントについても解説しているので、動画広告の制作を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

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タクシー動画広告とは

タクシー動画広告とは、タクシーの後部座席に設置されたタブレット型モニターで流れる動画広告のことで、「タクシーサイネージ」とも呼ばれます。

タクシー車内のモニターでは乗客向けコンテンツが用意されており、コンテンツの最初や合間に広告が流れるようになっているのが主流です。動画は30~60秒とテレビCMのような長さで、音を流すこともできます。

コロナ禍をきっかけに注目されている

タクシー動画広告は、コロナ禍をきっかけに変化が起きています。これまで、夜間の会食時間帯に多く利用されていたタクシーですが、コロナ禍の外出自粛やテレワークの浸透により、出勤時間から日中を中心に利用されるようになってきました。

これは、テレワークでは対応できない仕事の移動で、ビジネスパーソンが人の密集する電車よりもタクシーを利用するようになったためです。コロナ禍以降、乗客の属性もビジネスパーソンの割合が増えてきています。

このことにより、BtoB企業のタクシー動画広告出稿が増加。広告出稿枠も売り切れが続出するなど、思わぬ波及が起こっています。

盛り上がりを見せるデジタルサイネージ市場

成長するデジタルサイネージ市場のグラフイメージ画像

2018年に約12億円だったタクシー動画広告の市場規模は、2019年には24億円を突破。2023年には2018年の6倍の75億円にまで成長していくと予想されています。

また、駅や電車内、店頭、建物の外壁のモニターに広告を配信する「デジタルサイネージ広告市場」も盛り上がりを見せています。2021年のデジタルサイネージ広告市場規模は594億円。

2025年には1083億円にのぼると予測されていて、タクシー動画を含むデジタルサイネージ広告は、今後も成長していく注目の広告手法であると分かります。

※参照元:
株式会社サイバー・コミュニケーションズ/株式会社デジタルインファクト:「デジタルサイネージ広告」に関する調査(https://www.cci.co.jp/news/2019_11_25/01-11/)
株式会社CARTA HOLDINGSプレスリリース「CARTA HOLDINGS、デジタルサイネージ広告市場調査を実施」(https://cartaholdings.co.jp/news/20211209_01/)

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タクシー動画広告の効果・メリット

経営者やビジネスパーソンに訴求できる

タクシーの利用者には経営者や何らかの役職を持つ立場の人など、ビジネスパーソンが多い傾向にあります。資金や決裁権を持った人の目に留まりやすい分、上手く訴求できれば問い合わせや購入につながる可能性があるでしょう。タクシーをよく利用する人を想定して「刺さる」タクシー動画広告をつくれるかもポイントになります。

広告を見てもらいやすい

タクシーは、電車内や建物の中などに比べてさらに閉鎖的な空間です。街中にいるよりも情報が少ないため、広告が目に留まりやすく、タクシーに乗車している間は広告を見てもらえる可能性が高いです。

動画だけでなく音声を活用すればさらに乗客の注意を引きやすいため、より訴求につなげやすいでしょう。また、人の目が少ない分、リラックスした状態でモニターを注視してくれるため、商品やサービス、会社名などが印象に残りやすいという効果ももたらしてくれます。

接触機会が多い

「3回以上見ないと記憶に残らない」と言われるほど、広告とターゲットの接触回数は重要です。

タクシーを利用する人は日常的にタクシーに乗っている、つまりリピーターであることが多いため、接触機会を高めて広告の認知度を上げることができます。利用する度に広告を見てもらえれば、記憶に残りやすくなるでしょう。

ユーザーの次のアクションを喚起できる

タクシーの乗車中、乗客は手が空いている状態になりやすいものです。タクシー動画広告を見て商品やサービスに興味を持ったユーザーが、そのままスマホで検索して詳しい情報を収集するなど、ユーザーの次のアクションに繋げやすいメリットがあります。

上手く訴求できれば、そのまま商品やサービスの購入・申込をしてくれるかもしれません。

動画の最後にQRコードを表示する、社名や商品名など、検索しやすいキーワードを再度表示するといった工夫によって、ユーザーの行動を促すことができます。

配車アプリのデータ活用

ここ数年でユーザーが増え続けているタクシー配車アプリ。配車アプリとの連携によって、将来的にタクシー動画広告のターゲティングの精度が上がる可能性があります。

以前は、タクシーに乗車した人の性別や年齢などをタブレット端末がカメラで認識し、乗客の属性に合わせて広告を配信するといった手法がありました。

しかし、個人情報保護の観点から問題視されるようになり、顔認証によるターゲティングは廃止されつつあります。

配車アプリの利用で、目的地をデータとして取得することができます。乗車した時間帯と目的地情報を合わせて「周辺のランチスポットを紹介する」といったことができるようになるでしょう。

タクシー動画広告の費用相場

aタクシー動画広告の費用相場のイメージ画像

タクシー動画広告の費用は、動画の制作費と広告の出稿費用を合わせた金額で決まります。

タクシー動画の制作費相場

動画制作費は、静止画を組み合わせるのか、アニメーションか、それとも本格的な映像にするのかなど、どんな動画にするのかによって大きく異なります。

制作費用は画像のスライドショーのみなら10~30万円、アニメーションや実写の場合は10~200万円と大きく幅があり、スタッフの人数や必要機材数など、撮影の規模が大きくなるほど高くなります。

役者を入れる、CGの特殊演出を入れるなど、こだわりの映像にするなら80~200万円、場合によってはそれ以上にかかると想定しておきましょう。

タクシー動画の出稿費相場

タクシー動画広告の出稿費は、配信する広告会社や出稿回数、タクシーの乗車エリアによって変動します。出稿費用の相場感を配信期間であらわすと、1週あたりで都内が200万円~650万円、地方なら25~80万円です。

やはり都内タクシーの出稿費用は高くなりますが、乗車人数や乗車回数を考えると、リーチできる人数や回数も多く、場合によっては地方のタクシーよりも費用対効果で勝る可能性があります。

タクシー動画広告のポイント

タクシー動画広告で成果を上げるためには、利用者の心に刺さりやすい、訴求につながる広告にするポイントを押さえつつ、自社の強みや特徴を整理しておくことが大切です。

実際は制作会社へ発注するにしても、より良い広告に仕上がるように知識を備えておきましょう。ここからは、タクシー動画広告をつくる際に気を付けたいポイントを紹介します。

ターゲット設定

動画に限らず、広告を打つ前に必ず確認しておくべきなのが、自社の商材の価値です。自社の強みや魅力を明確にすることによって、それを求めてくれるターゲットユーザーが見えてきます。

そして、ユーザーのニーズや課題を分析し、どんな課題や悩みを解決してくれる商材か、魅力が伝わる動画内容にしましょう。

その後、ターゲットがどのエリアや時間帯にタクシーをよく利用するかを調査します。タクシーはエリアによって乗客層が異なるため、見られやすいエリアに絞って配信すると効率的です。

飽きさせない内容を意識する

タクシー動画広告は、移動中の静かな車内でじっくり見てもらえるのがメリットですが、ユーザーからすると広告を飛ばすことができないため、内容によってはストレスにもなりかねません。

スマホよりも大きなタブレット画面で見られる点を意識して、通常のネット広告よりもクリエイティブにこだわると、視聴者に好印象を与えられます。

ストーリーがある、見ていて楽しいなど、表現や音を工夫して見続けてもらえるようにしましょう。

配信される環境を調べておく

タクシー会社によって、タクシー動画広告の配信環境は異なります。媒体によっては音声が出ない場合もあるほか、音声機能があってもタブレットから音声が出ないように設定される場合もあります。

広告を打ち出したいタクシー会社のタブレットや広告会社が音声付きの配信に対応しているか、事前に調査しておきましょう。

そして、配信される環境をイメージした上で、動画を見続けてもらえる工夫を取り入れます。音声が流れない場合は、見やすい大きさのテロップを流すなどのパターンも用意しておき、音声がなくても理解できるような内容に仕上げる必要があります。

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タクシー動画広告の事例

ここからは、実際にタクシー動画広告を活用している企業の事例を紹介します。

サテライトオフィス

サテライトオフィスのタクシー動画のキャプチャ画像
画像引用元:サテライトオフィス動画CM(https://youtu.be/BseW80czPFU)

会社のテレワークをサポートする、クラウドサービスの紹介動画です。コロナ禍でテレワーク導入が求められた時期に企業が抱えていた、クラウドの悩みを解決できるといった強みを30秒で分かりやすくアピールしています。

男性のビジネスパーソンをタクシー乗客と想定し、冒頭から思わず目を引くよう、美女が登場するのもポイントとなっています。このように、広告の冒頭で視聴者の興味を引けるかどうかも、タクシー動画広告を成功させるためのポイントです。

タクシー配車アプリ「DiDi(ディディ)」

ディディのタクシー動画のキャプチャ画像

画像引用元:DiDi動画CM(https://www.youtube.com/watch?v=kInx_OmBt64)

今やタクシー利用者の多くに知られるようになったタクシー配車アプリ「DiDi」。サービス開始当初から認知度を高めるために、タクシー動画広告を上手く活用してきました。

とにかく早くタクシーを呼びたい人をターゲットに、分かりやすいアニメーションでサービスの強みを訴求しています。

関連性の高いタクシー内でアピールすることで「次にタクシーに乗るときは利用してみよう」と思わせて利用者を増やし続けています。まさにタクシー動画広告を打つのにぴったりな商材であることが分かります。

でりでりバーベQ

でりでりバーベQタクシー動画のキャプチャ画像

画像引用元:でりでりバーベQ動画CM(https://www.youtube.com/watch?v=NPGdksYhXVw)

バーベキューのレンタルサービスの紹介動画です。音声のない写真のみのシンプルなスライドショーながら、インパクトのある演出がされています。夏場にバーベキューをしたい人やバーベキュー機材をレンタルしたい人など、何かしらのイベントを企画する人をターゲットに上手く訴求している事例です。

静止画で伝わる商材を季節限定で配信することによって、低予算での広告出稿を実現しています。美味しそうなお肉という「素材の力」があるからこそ成せた広告と言えるでしょう。

MOMENTUM

momentumタクシー動画のキャプチャ画像

画像引用元:MOMENTUM 動画動画CM(https://www.youtube.com/watch?v=KB0BQv_Sn5E)

MOMENTUMが配信しているタクシー動画広告は、「アドフラウドおばけ」という印象に残るキーワードと、おばけの格好をした美女が登場する、ストーリー性のある内容です。

不正業者が広告費を搾取するために行っている詐欺行為やサイバー犯罪「アドフラウド」をおばけに例えて、詐欺被害を防ぐためのソリューションを分かりやすく紹介。

インターネット広告のブランドリスクを意識している、企業のマーケティング担当者や経営者層をターゲットにしていると考えられます。

HERP ATS

herpatsのタクシー動画のキャプチャ画像

画像引用元:HERP ATS 動画動画CM(https://youtu.be/-stMcmJoMjg)

採用管理プラットフォーム「HERP ATS」のサービス紹介動画です。ターゲットは、採用のミスマッチを防ぎたいと考えている企業の採用担当者や人事部門の責任者。商材の特性上、人事専門の部署を持たない、中小企業の経営者層にも響きやすい広告内容です。

「スクラム採用」をキーワードに、現場社員が採用活動に参加する「新しい人材採用のかたち」としてサービスの強みが紹介されています。

動画内では、普段は耳慣れない「スクラム」という言葉が連呼されています。何度も同じキーワードを利用することで、視聴者の印象に残る工夫がうかがえるタクシー動画広告です。

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配信エリアと時間帯の見極めが大切

タクシー動画広告は、タクシーを利用する人の属性時間帯エリアを見極めながら運用すれば効果が生まれやすく、効率的にアプローチできる広告です。自社商材との相性が良いユーザーを狙えるなら、十分に有効な手法と言えるでしょう。

とにかく人の目に留まる動画制作ではなく、しっかりとターゲットを設定をした上で、見続けてもらえる広告をつくれるかが大切です。

広告出稿の目的や予算を鑑みながら、「刺さる」タクシー動画広告を制作・出稿してみてはいかがでしょうか。

自社のターゲットを狙えるマーケティング戦略

タクシー動画広告は経営者やビジネスマンをメインに絞りこんだマーケティングが可能です。しかし、費用が比較的高いこと、また広告のため一定の期間で終了してしまうデメリットがあります。

そのため並行的にWeb上の自社メディアやホームページも整理し、自社の強みや魅力がわかるような状態にしておきましょう。

コンテンツマーケティングなどを駆使すれば、自社に興味を持ってくれるターゲットを狙って流入させることも可能です。

関連記事BtoBでコンテンツマーケティングを成功させる導入手順【事例付き】

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