集客できるチラシはどうやって作るの?webとの融合で新しい価値を創造する
最終更新日:2024年04月19日
SNSが発達している現代でもチラシは商品やサービスを販促するための手段として根強く利用されているメディアです。チラシには新聞折込、ポスティング、DMなど様々な配布方法があります。そして配布の目的も「新規顧客への認知」「リピーターへの告知」などがあり、消費者にしてほしいレスポンスを狙って配布することができます。
では新聞折込チラシはどれくらい来客に結びつくのだろうか。新聞折込チラシの消費者のレスポンスは0.3%くらいというデータがあります。つまり消費者が10000人見て30人が実際にレスポンスを起こしていることになる。クーポンなど内容次第ではもっと多くの消費者のレスポンスを得られる場合もあります。とくに主婦の方たちの間で新聞折込チラシは話題になりやすくデータ以上の効果が見込めると言われています。新聞折込チラシは目的とあなたの予算に合わせて販促することができるとても有効なメディアと言えます。
チラシの目的を明確にする
チラシの特性として、販促のひとつの手段ではありますが商品やサービスを消費者に詳細に説明するメディアではありません。そもそもチラシが消費者の目に留まる時間はわずか2秒と言われています。そのわずか2秒の間に消費者がそれを見て、次のアクションに進んでもらうためのメディアと言えます。
では消費者にチラシを見てどのようなアクションに進んで欲しいか。チラシを制作するにあたり重要なのが、チラシでどのような目的を達成させるかを明確にするということです。
前述しましたがチラシは次のアクションへのきっかけを作るメディアです。そのきっかけ=目的として、例えば「まずは来店して欲しい」「ホームページに誘導したい」や「とりあえず問い合わせが欲しい」などそれぞれの目的をハッキリさせたチラシの構成をしなければ反響あるチラシは作れません。チラシは消費者に対して解りやすく目的を勧めることでアクションに結びつくのです。
ターゲットを決める
「誰に」向けたチラシなのか? このチラシを見た消費者に「何を」伝えたいのか? チラシに限らず、どの広告メディアでも誰に何を伝えるかは大事な前提条件となります。その「誰に」である届けたいターゲットを決めましょう。ターゲットが決まらないことには伝えたいことがブレてしまいます。そしてターゲットを決めるにはまず商品特性を見極めなければなりません。あなたがチラシに掲載する商品は、いったいどのようなターゲットに向けてのものなのか、そしてターゲットにはどのようなメリットがあるのかです。
チラシ制作において大事なことはターゲットの立場になって構成することです。ターゲット設定も年齢、性別、仕事、居住エリア、家族構成、収入で細かく絞ってゆく必要があります。理想はターゲットがチラシを見た時に自分に向けてのチラシだということを即座に認識できるくらいの具体的な設定ができれば、より高い効果を発揮することができます。
ユーザーへのベネフィットの提供
チラシにはベネフィットの訴求が欠かせません。ベネフィットとはターゲットが商品・サービスを利用することで得られる結果のことです。かつ得られる結果はターゲットにとって必ずメリットでなければなりません。商品やサービスを利用することでターゲットにどのようなメリットがあるのかを具体的に提示する必要があります。
例えば女性用化粧品をチラシに掲載するとしたら、女性は化粧品をお得に購入したいという欲求があるのと同時に、その化粧品を使用して女性自身がキレイになりたいという欲求もあるはずだと考えます。このようにベネフィットを提供するにはターゲットが本来求める欲求が何であるかを効果的に活用する必要があります。
チラシを作る上で商品やサービスの特徴だけを伝えるのではベネフィットの訴求ができていません。お得なキャンペーン情報やメリットを具体的に載せることで、利用したターゲットの願望が満たされた場合にのみメリットとなるわけです。
実績を記載する
チラシにターゲットにとって効果的なメリットが掲載されていたとしても、ターゲットはそのメリットを簡単に鵜呑みにはしてくれません。そもそも人間はメリットよりもデメリットを優先して考えます。だからターゲットの心を動かして次に進んでもらうには、チラシの謳い文句に信憑性を持たせなければなりません。そのためには可能な限り具体的な実績を記載する必要があります。
例えば「豊富な歯のホワイトニングの実績があります」と書かれた歯科医院のチラシと「開業以来、述べ10,000人以上の人の歯を白く蘇らせてきました」と書かれたチラシ。どちらにより信憑性があるでしょうか。ここでは具体的な数字を記載している後者になります。
チラシはただでさえターゲットの目に触れる時間が短いメディアです。極力、抽象的な言葉は使わないで、短い時間でターゲットにチラシの情報が信憑性を持って受け止めてもらえるよう工夫をしましょう。
口コミやアンケート結果を記載する
チラシに具体的な実績を記載しても、それだけではまだターゲットには完全な信憑性を持って受け止めてはもらえていません。ここまできて、ターゲットに対して最後のひと押しとなるのが「実際に商品・サービスを利用したユーザーの口コミやアンケート結果」の記載です。
テレビでよく見る通販番組でも必ずと言っていいほど体験者の声が放送されていますよね。あなたがもしユーザーだとして商品を購入する場合、特に大きい買い物ならなおさらですが口コミを調べたりしませんか?
前述しましたが、チラシの制作はターゲットの立場になって考えなければなりません。これだけの人々が薦めている商品・サービスだったら失敗はないなと思わせるユーザーの実際の声がターゲットへの最後のひと押しになります。自らで自分の商品・サービスへの自信をどんなに大きく謳っても、第三者の生の声があなたの商品・サービスを良いと言っている方が格段に信憑性が高まります。
おなじチラシを使い回さない
チラシを作るには印刷代、デザイン代、配布代などコストがかかります。それだけに一度作ったチラシを何度も使いまわしてしまうという例も多くあります。作る側の明らかなメリットは大量に印刷をすることで1枚あたりの印刷代が下がること。そしてデザインも1回で済むのでデザイン代も下げられますね。
しかしトータルで考えた時にメリットよりもデメリットが大きいと言えます。もちろん一概にチラシの使いまわしがダメとは言いません。通年のもの、定期的な商品・サービスのチラシならば使いまわしでも効果は上がるかもしれません。
しかし基本的には同じチラシを3ヶ月以上使うのはあまり良くないと言えます。なぜならチラシはその性格上、季節需要など瞬間的な効果を生む内容が合っているからです。短期的なスパンで内容を縛らないとチラシが大味になってしまい、結果、集客が鈍くなってしまいます。またターゲットも前と同じ内容だと素通りしてしまう可能性も高くなります。
集客できるチラシとは
集客できるチラシとして長い間利用されているものといえば、やはり新聞折込チラシが上がります。冒頭にも書きましたが、新聞折込チラシのターゲットのレスポンスは0.3%くらいというデータがあります。消費者が10,000人見て30人が実際にレスポンスを起こす計算です。これは何も絞らない新規ターゲットに配った場合の反応率です。
例えばエリア性のある商品・サービスならば、ある程度ターゲットをエリアで絞り配布できるので反応率はさらに上昇するかもしれません。新聞折込はとくに主婦層に強いメディアと言われていますが、それでも目に留まる時間は平均2秒程度と考えられています。その2秒で集客につなげるには前述の要素を全てクリアすることが近道と言えます。
あとは、ターゲットが見えやすいメディアなだけに配布代も高額です。印刷代、デザイン費も含めるとかなりの金額になりますので、見込める数字との折り合いも考えなければならない重要なポイントです。
今のユーザーはチラシだけでは判断しない、チラシの前にWeb戦略
新聞折込チラシの歴史は古く、昔から長い間に渡り利用されてきた広告メディアです。しかしスマートフォンの急速な普及で、いつでもどこに居てもインターネット検索が出来る環境にある現代ではチラシの役割も大きく変わってきています。
新聞折込チラシを見たときのユーザーの行動を自分に置き換えて考えてみれば、電話番号が書いてあっても、見て早々に電話はしないことが実感できると思います。特に40代から下の世代では、新聞折込チラシの情報だけで商品・サービスの利用を決断することはもはや無いといっても言い過ぎではありません。そのほとんどが商品・サービスの内容をインターネットで検索する、またはチラシに掲載のQRコードから直接Webサイトをスマートフォンで見て評判を調べるといった行動を起こします。
そして実際にお店に訪問する際にも、Webサイトの情報からグーグルマップ等で詳しい位置情報を調べます。あの「メルカリ」は2018年になって新聞折り込みチラシの広告を始めました。すでに”チラシの前にWeb戦略”を整えている「メルカリ」はまさに新聞折込チラシでユーザーをWebへ導き集客しようと考えています。
このように新聞折込チラシで集客を成功させるためには、訴求力のあるWeb戦略がカギとなっています。インターネット(スマートフォン)と融合した新しい価値を創造することが集客できるチラシの最大の条件だと言えます。