デジタルサイネージの基礎知識とSaaS型サービス提供会社5選

デジタルサイネージの基礎知識とSaaS型サービス提供会社5選
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デジタルサイネージの導入をご検討中の方へ
近年、公共施設や店頭など、街の至る場所で見かけるようになったデジタルサイネージ。

液晶パネルに画像や情報を映すもの」とは分かっていても、具体的にどう活用すれば良いか分からない方は、まだまだ多いのではないでしょうか。

このページでは、デジタルサイネージの導入メリットを解説しながら、最近のデジタルサイネージで注目される「SaaS型サービス」についてまとめました。

SaaS型デジタルサイネージを提供している会社の特色や実績も紹介しています。ぜひ、導入検討の参考にしてみてください。

デジタルサイネージとは

デジタルサイネージ画像

デジタルサイネージとは、駅や店舗、公共施設内や建物の柱などに液晶パネルなどのディスプレイ画面に映像を表示して情報を発信するシステムです。

従来、広告や案内などの情報発信と言えばポスターや看板が主流でしたが、デジタル技術の発達によってより多くの情報を、手軽に、タイムリーに発信できるようになりました。このことから、デジタルサイネージは「電子看板」とも呼ばれています。

増え続けるデジタルサイネージ

これまでは駅構内で多く見られたデジタルサイネージは、今では

ショッピングセンター・学校・銀行・病院・オフィス など

あらゆるところに設置され、幅広い業種で活用されています。単なる「掲出物」としてだけでなく、機能やコンテンツも多様化。マーケティングの観点から新しいコミュニケーションツールとしても活用されるようになってきており、市場規模も増加傾向にあります。

今後も導入する企業や事業者は増え続け、2025年には1083億円にも到達すると予測されている分野です。

参照元:CARTA HOLDINGSプレスリリース「CARTA HOLDINGS、デジタルサイネージ広告市場調査を実施」(https://cartaholdings.co.jp/news/20211209_01/)

デジタルサイネージのメリット

紙媒体のポスターや看板に比べ、デジタルサイネージには以下のようなメリットがあります。

表示内容を変更できる

デジタルサイネージは、時間帯曜日通行人の属性など、状況に応じて表示内容を簡単に変更できます。常に同じコンテンツを映し続けるよりも効率良く情報を伝えられるほか、その場にいるユーザーに合わせた情報発信で、訴求力を高める効果があります。

動画や音を活用できる

デジタルサイネージは、静止画である必要はありません。動きのある映像や音声を使って、より分かりやすく情報を伝えられます。動画を活用すればポスターや看板よりも多くの人の目に留まりやすく、興味を持ってもらう可能性を高められます。

暗い場所でも活用できる

デジタルサイネージは液晶パネルやディスプレイを利用するので、視界の悪い夜間でも見やすいメリットがあります。街灯が少なく夜になると暗い場所も、遠くからでも内容が分かりやすいのがメリットです。店舗の看板にデジタルサイネージを活用すれば、昼夜を問わず広告効果が期待できます。

リソースやコスト削減につながる

看板やポスターは、掲載期間が終われば撤去したり別の内容を貼り直したりする必要がありますが、デジタルサイネージは表示内容の差し替えに手間を要しません。印刷代もかからないので、リソースやコストの削減に繋がります。

注目されるSaaS型デジタルサイネージ

SaaS(サーズ)とは、インターネット上で月額や年額で利用するソフトウェアサービスで、近年、さまざまなサービスでSaaS型のビジネスモデルが取り入れられています。

デジタルサイネージにおいても、SaaS型(サーズ)サービスが人気を集めており、利用者が増えてきました。次項では、SaaS型デジタルサイネージを提供する会社5社の特徴や実績を紹介していきます。

SaaS型デジタルサイネージを提供する会社一覧

会社名 特色
株式会社リコー 約600種類の業界別テンプレートでニュース配信ができる
株式会社電縁(DENEN) 北海道から沖縄まで4,000台以上の稼働実績
ジャトー株式会社 チェーン店本部や本社を通して各地ディスプレイへ配信できる
シャープマーケティングジャパン株式会社 複数の拠点からアクセスでき、複数人による分散管理ができる
東芝ITサービス株式会社 自力のコンテンツ制作・制作会社への委託の両方に対応

株式会社リコー

リコーのデジタルサイネージキャプチャ画像
画像引用元:株式会社リコー(https://www.ricoh.co.jp/signage/special/point)

リコーのデジタルサイネージの特色

  • 導入からコンテンツ作成・配信までサポート
  • 11業種・600種類のテンプレートあり
  • タッチパネル向けコンテンツも作成可能

株式会社リコーのデジタルサイネージは、コンテンツ作成から配信設定まで、Webブラウザで完結する簡単操作が魅力のサービスです。

ニュースや天気予報、くつろぎコンテンツなど専用のテンプレートが豊富に用意されており、オプションでタッチパネル向けコンテンツも作成できます。

手持ちのディスプレイに専用のセットトップボックスを接続すると自動でネットワーク設定がはじまるので、専任のシステムエンジニアがいなくても準備でき、コストを抑えながらの運用が叶います。

万が一の際の、一括サポート体制もあり。経験豊富なスタッフが設定や接続方法をアドバイスしてくれるほか、イラスト入りのテキストを使った操作教育メニューもあります。

リコーのデジタルサイネージのサービス概要

提供会社 株式会社リコー
会社所在地 東京都大田区中馬込1-3-6
URL https://www.ricoh.co.jp/signage/special/point
主な導入実績 教育機関、自治体、保険業の店舗内、自動車メーカー、食品メーカー、酒造メーカーのプロモーション
価格目安 記載なし

株式会社電縁(DENEN)

サイネージリレーションキャプチャ画像
画像引用元:株式会社電縁「サイネージ・リレーション」(https://www.s-relation.jp/)

サイネージ・リレーションの特色

  • 防水・防塵・耐熱・耐衝撃の屋外専用設計ディスプレイあり
  • CO2濃度情報をコンテンツとして利用できる
  • 監視機能・トラブル時のサポートあり

全国4,000台以上の稼働実績を持つサイネージ・リレーション。全国の主要都市に販売パートナーが設けられているので、地方での案件も気軽に相談できる体制です。

ディスプレイ設置からコンテンツ管理、ネットワーク構築まで、デジタルサイネージに必要なプロセスをワンストップで対応しています。

外国人向けに多言語対応にしたり、コンテンツや要望に応じてタッチパネル対応にしたりするのも可能。
4K用のテンプレートも搭載されており、映像美にこだわったコンテンツ配信もできるのが魅力です。

使用感を試したいという方に、デモの申込も受け付けています。他社と比較検討してみたい方は、まずはデモ体験を申込むと良いでしょう。

サイネージ・リレーションのサービス概要

提供会社 株式会社電縁(DENEN)
会社所在地 【本社】大阪市北区末広町1番22号
【東京本社】東京都港区浜松町2丁目7番19号 KDX浜松町ビル7F
URL https://www.s-relation.jp/
主な導入実績 飲食店の空中店舗、観光案内、チケットセンター、アパレル業界
大手産業機器メーカー、マンションのエントランスなど
価格目安 8,500円/月~(※税不明)

料金参照元:BOXIL SaaS(https://boxil.jp/service/2902/)

ジャトー株式会社

ジャトー株式会社キャプチャ画像
画像引用元:ジャトー株式会社「Info Viewer SaaS」(https://www.jato.co.jp/)

Info Viewer SaaSの特色

  • 配信数と容量でプランを選べる
  • プレーヤーソフトウェアは無償
  • 動画・静止画・フラッシュ表示ができる

ジャトー株式会社が提供するのは「Info Viewer SaaS」というデジタルサイネージサービスです。Info Viewer SaaSは、クラウドならではの特性を生かした配信モデルができるデジタルサイネージサービスです。

広告主が直接配信をするのはもちろん、広告会社が広告主から広告料を徴収して、店舗や駅で配信できるニーズに応えられます。また、チェーン店の本部や企業本社などが、自社の支店や各地のチェーン店などのディスプレイに情報を届けることも可能。

クライアントの状況やニーズに合わせて、柔軟に配信の形を決められるのが魅力です。静止画や動画はもちろん、フラッシュ表示もできる上、専用ソフトウェアは無料でダウンロード可能

手持ちのデバイスにインストールすれば、そこから管理ができるようになるので、コスト削減にも繋がります。

Info Viewer SaaSのサービス概要

提供会社 ジャトー株式会社
会社所在地 大阪府大阪市北区末広町1番22号
URL https://www.jato.co.jp/
主な導入実績 記載なし
価格目安 記載なし

シャープマーケティングジャパン株式会社

シャープマーケティングジャパン株式会社キャプチャ画像
画像引用元:シャープマーケティングジャパン株式会社「e-Signage Sクラウドサービス」(https://smj.jp.sharp/bs/)

e-Signage Sクラウドサービスの特色

  • カメラセンシングとAIを使った視聴分析ができる
  • 遠隔地からのデジタルサイネージ管理が可能
  • コンテンツ制作会社に運用を任せられる

シャープマーケティングジャパン株式会社が提供するのは「e-Signage Sクラウドサービス」というデジタルサイネージサービスです。「e-Signage Sクラウドサービス」は、シャープ独自の技術が凝縮されたデジタルサイネージサービス。

カメラセンシングやAIを使って視聴者数や視聴者の性別・年齢などの属性を感知し、計測・分析できるオプションサービスを搭載できます。

配信に効果的な場所や時間帯、曜日などをAIが導いてくれるので、広告の費用対効果を高めたい企業に役立つでしょう。ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作で、離れた場所にあるディスプレイを遠隔操作できるので、分析結果をすぐに反映できるのも魅力です。

店舗やエリアごとに、異なるコンテンツの配信もできます。全国各地に複数の店舗や事業所を持つ企業のニーズにこたえられるサービスです。

e-Signage Sクラウドサービスのサービス概要

提供会社 シャープマーケティングジャパン株式会社
会社所在地 大阪府八尾市北亀井町3-1-72
URL https://smj.jp.sharp/bs/
主な導入実績 飲食業、旅行会社、学習塾
価格目安 記載なし

東芝ITサービス株式会社

びじゅ衛門キャプチャ画像
画像引用元:東芝ITサービス株式会社「びじゅ衛門」(https://www.it-serve.co.jp/services/bijyuemon.htm)

びじゅ衛門の特色

  • 利用用途に合わせてシリーズタイプを選べる
  • ヘルプデスクによるサポート体制を完備
  • 業種や業界に合わせたコンテンツを作成できる

企業のネットワークセキュリティサービスを主に手がける東芝ITサービス株式会社の知識とノウハウが凝縮された「びじゅ衛門」。扱いやすさとリーズナブルな導入価格から、多くの企業や団体での導入実績があります。

全国に展開している支店へ、同時に同じコンテンツを表示することも可能。為替や金利に関する情報をコンテンツ化して配信する金融機関の例など、コーポレートサイト内ではさまざまな導入事例が紹介されていました。

「びじゅ衛門SaaS」のほか、公共施設や大企業向けの「びじゅ衛門エンタープライズ」、ネットワーク接続を行わず、USBなどの外部媒体を利用するスタンダードタイプの「びじゅ衛門」があります。

必要な機能や予算、企業規模などに合わせて選べるようになっているので、自社に適したサービスプランを知りたい方は、問い合わせにて確認してください。

びじゅ衛門のサービス概要

提供会社 東芝ITサービス株式会社
会社所在地 神奈川県川崎市川崎区日進町1-53
URL https://www.it-serve.co.jp/services/bijyuemon.htm
主な導入実績 農協電算センター、金融機関
価格目安 記載なし

この記事のまとめ

映像や音声でも訴求でき、いつでも表示内容を変更できるデジタルサイネージは、多くの企業や公共施設で、広告や案内用としてだけでなく、利用客とのコミュニケーションツールとしても活用されています。

SaaS型のデジタルサイネージなら、導入費や管理費をリーズナブルに抑えながら、無理のない運用が可能です。

集客や広告手法のひとつとしてデジタルサイネージの導入を検討されている方は、SaaS型のデジタルサイネージサービスも視野に入れながら比較検討してみてください。

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