【新幹線の広告】メリット・種類・費用まとめ
最終更新日:2022年08月15日
新幹線広告は車内や駅構内の滞在時間も長く、他の交通広告に比べて整然としており視認性が高いため、広告接触の高い効果が期待できる交通広告。
決定権を持つビジネスマンや、経済力のある旅行客にアプローチができるという点も特徴です。
新幹線の車内広告には壁貼りのポスターの他、ドア上部の電光文字公告や、グリーン車の利用客に焦点をあてたものがあります。
また、駅構内の広告についても、在来線とは違いゆとりをもった広告を出すことが可能であり、有効活用すれば高い効果が見込めます。
本記事では、新幹線広告を活用するメリットをご紹介するとともに、気になる広告費用についてもご紹介していきします。
オフラインの広告として、新幹線広告を検討されている際にはぜひ参考にしてみてください。
新幹線広告を活用するメリット
新幹線広告を活用するメリットは、下記の3つが挙げられます。
メリット1:新幹線利用客は決定権のあるビジネスマンが多い
新幹線は、出張やビジネスを目的として利用する客が多いのが特徴です。
2019年度のJR西日本交通広告データブック(※)によると、東京~新大阪間を結ぶ東海道新幹線は66%、新大阪~博多間を結ぶ山陽新幹線は50.8%の人が、出張やビジネスを目的として乗車しています。
※参照元:JR西日本コミュニケーションズ(https://www.jcomm.co.jp/assets/pdf/transit/price/databook/20D_45-49.pdf)
また、新幹線ユーザープロファイルの項目によれば、課長クラス以上の役職者は東海道新幹線の乗客半数以上を占めており、山陽新幹線でも半数に届く数値になっています。
その中でも、意思決定上の立場、権限の項目を見ると、「意思決定をする立場」「具体的な製品やサービスを検討・提案する立場」が合わせて60%以上を占めています。
このことから、新幹線に広告を出せば、意思決定や企画立案をする立場のビジネスパーソンに向けて商品やサービスを訴求することが可能であると考えられます。
メリット2:新幹線は乗車時間が長く広告接触の機会が多い
新幹線は、在来線に比べて乗車時間が長く、広告に接する機会が多いことが特徴として挙げられます。
新幹線の車内には、在来線の車内にある中吊り広告やデジタルサイネージがないため、1つの広告の注目度も高くなります。
また、新幹線広告は車内媒体と駅構内の媒体を組み合わせることで、乗車前(ホームや構内)→乗車中(車内)→乗車後(ホームや構内)と三段階に分けて、刷り込み的にアプローチをすることが出来ます。
メリット3:新幹線の利用客は富裕層が多い
新幹線の利用客は、富裕層が多いことも特徴として挙げられます。
JR西日本交通広告データブックのユーザープロファイルによると、世帯収入が1,000万円を超える利用客が、東海道新幹線では半数近く、山陽新幹線でも3分の1以上を占めています。
こういった層は会社の経営者であることも多いため、たとえ乗車時はビジネスでの利用でなくとも、BtoB向けの広告が有効であると考えられます。
新幹線広告には、グリーン車の利用客に焦点を当てて訴求できるグリーン車ボード広告、おしぼり広告、グリーン車乗降口付近のホームドアシート広告などがあります。そのため、富裕層に対してもアプローチが可能です。
新幹線広告の種類・費用
新幹線広告の種類と費用について、JR東海の費用例をもとにご紹介していきます。
※参照元に合わせて価格はすべて税別表示です
より具体的に広告掲載を検討したい場合や、詳細が知りたいという場合は該当エリアを管轄するJR、または交通広告を得意とする広告代理店に問い合わせてみてください。
車内メディア
新幹線ボード
画像引用元:交通広告ナビ(https://www.koutsu-navi.com/news/?p=12679)
場所:普通車全車両の3列席側/前後計2枠
サイズ:B2
料金:1枠/1列車当たり13枚
・半月(1日~15日/16日~末日)……1300万円
・1ヵ月(1日~末日/16日~翌15日)……2500万円
新幹線ボード・グリーン
場所:グリーン車車両/前後計4枠
サイズ:A2
料金:1枠/1列車当たり3枚
1ヵ月(1日~末日)……500万円
新幹線ボード・ライト
場所: 普通車の全車両、または奇数・偶数号車/各1枠
サイズ:B3
料金:1枠/1列車当たり6・7・13枚
・半月(1日~15日/16日~末日)……450万~900万円
・1ヵ月(1日~末日/16日~翌15日)……800万~1650万円
※全車両・奇数・偶数ごとに料金が異なります
電光文字広告
画像引用元:交通広告ナビ(https://www.koutsu-navi.com/news/?p=12679)
場所:全車両のドア上部
サイズ:N700系の場合、高さ128mm×長さ1,024mm/64文字/6色
料金:1枠/東京~博多の場合、東京~新大阪2回、新大阪~博多3回
1年(4月1日~翌年3月31日)……4782万円
ほか、東京~新大阪と新大阪~博多の区間別に、放映期間ごとに細かく価格が設定されています。
※最短1ヶ月から掲載可能。その場合は東海道新幹線(東京~新大阪)で330万円。
デッキ額面
画像引用元:交通広告ナビ(https://www.koutsu-navi.com/news/?p=12679)
場所:新幹線乗降ドア付近デッキ
サイズ:B2・A2
料金:1枠/1列車当たり6~10枚
1ヵ月(1日~末日)……230万~400万円
Aセット~Eセットとサイズ、掲出枚数ごとに価格が設定されています。
N700系喫煙ルームステッカー
場所: N700系喫煙ルーム壁面(A・B枠)、ドアガラス面(C・D枠)
サイズ:A4
料金:各1枠/1列車当たり3~4枚
2ヵ月(5日~翌々月4日)……410万円(A~C枠)または301万円(D枠)
おしぼり広告
場所:グリーン車利用客への配布
サイズ:縦40mm×横109mm
料金:1枠
・3ヵ月(4月・7月・10月・1月の各1日)……東海道:630万円/山陽:200万円
・1年(4月1日~翌年3月31日)……東海道:2400万円/山陽:720万円
駅メディア
新幹線駅セットパネル
画像引用元:日本の交通広告(https://www.jr-ad.net/jr_ad/shinkansen/eki/setpanel/)
場所:各駅の改札口など
サイズ:縦1,850mm×横2,400mm
料金:1ヵ月(1日~末日)
・全駅セット(東京~博多間の11駅)……239万円
・東海道新幹線主要4駅セット……120万円
新幹線駅ポスターセット
画像引用元:日本の交通広告(https://www.jr-ad.net/jr_ad/shinkansen/eki/posterset/)
場所:各駅のエスカレーター付近など
サイズ:B0
料金:半月(1日~15日/16日~末日)
・全駅セット(17枚)……142万円
・東海道新幹線主要4駅セット(5枚)……60万円
・東京・関西主要3駅セット(4枚)……50万円
新幹線ホームドアシート(グリーン車限定)
画像引用元:BIZPA(https://bizpa.net/item/48907/)
場所:東海道新幹線「のぞみ」停車駅のグリーン車付近ホームドア
サイズ:縦900mm×横700mm/6駅計228枚
料金:1ヵ月(1日~末日)……1500万円
新幹線駅臨時集中貼り(特設パネル)
画像引用元:日本の交通広告(https://www.jr-ad.net/jr_ad/shinkansen/eki/rinji/)
場所:各駅の階段、エスカレーター壁面
サイズ:B0
料金:7日(月曜~日曜)
新幹線セット(東京~新大阪間の9駅、121枚)……599万6000円
以降、7日ごとに299万8000円
※他、セットごとや駅ごとに細かく価格設定がされています。
サインボード
場所:ホーム階段見附、コンコース壁面、ホーム風防壁など
※広告サイズや掲載場所が多岐にわたるため詳細は要問い合わせ
オフライン広告とWeb戦略のセットが効果的
スマートフォンが普及している昨今、インターネットでの情報収集・比較検討が当たり前になっています。
新幹線広告を見た際も、いきなり問い合わせをするということはなく、まずはネットで社名・商品名を検索してみる人が多いでしょう。
そのためオフライン広告とWeb広告を組み合わせた広告戦略・マーケティング戦略を実施していくと、相乗効果が期待できます。
自社にマッチする顧客だけを獲得できるWeb戦略
新幹線広告などのオフライン広告は、自然と目に入るためターゲットユーザーに見てもらいやすいものの、コストが大きくかかりがちです。
また媒体特性上、ターゲットではないユーザーにも見られるため、想定よりも問い合わせや成約につながらない可能性もあります。
そこで自社にマッチする、つまりは成約に近い見込み客だけを獲得できるWeb戦略として、ポジショニングメディアをご紹介します。
Webメディアによる集客は、どういった検索キーワードでメディアを表示をさせるのか、見込み客はどんな悩みを解決するために検索するのかといった点を踏まえてコンテンツを作成することで、狙いを絞った集客が可能になります。
ポジショニングメディア戦略では、ターゲットユーザーの悩みにこたえるコンテンツを展開しながら、自社ならではの強みを競合と比較しながら伝えます。
そうすることで、市場の中での自社のポジション(立ち位置)が明確となり、「〇〇といえば自社」「〇〇で選ぶなら自社」という強みや価値をユーザーに認知してもらうことが可能です。
ポジショニングメディアを見たユーザーは「自分にあっている商品はこれだ」と納得して選んだ上で問い合わせるため、その後の商談や成約もスムーズに進みやすくなります。
そのため、ポジショニングメディアを導入した企業からは
- 競合と比べた上で自社に興味を持ってもらい、契約までのリードタイムが3分の1に短縮できた
- 自社の商品・サービスを理解してくれる検討者が増えて、商談率が8割以上になった
- 自社商材と費用感の合う検討者が増え、受注単価が2.5倍に増えた
といった、効果を実感したという声もいただいています。
新幹線広告のターゲットとなる、企業の担当者、富裕層などに狙いを絞った戦略展開も可能です。
積極的に広告を出しているが成約につながらない、費用対効果が見合わないといったお悩みがありましたら、ぜひポジショニングメディアのようなWeb施策の導入も検討してみてください。
この記事のまとめ
新幹線広告には、他の交通広告にはない「ビジネスマン、または経営者層や富裕層に焦点を当てた広告展開ができる」という特性があります。
また、在来線に比べて車内や駅構内の滞在時間も長いため、じっくりと腰を据えたアプローチや、広い空間を利用してのゆとりあるプロモーションが可能です。
興味を持ったユーザーが検索した際に、しっかり自社の魅力が伝えらえる情報をWeb上に用意することでより効果的な広告戦略になります。
新幹線広告などのオフラインだけで決め手とするのは難しいため、広告を目にした後の行動なども想定し、検索などの受け皿になるメディアやホームページなどはしっかり充実させておきましょう。
集客やマーケティング戦略でお悩みなら
キャククルを運営するZenkenでは、クライアント独自の強みを分析し、それを軸とした集客・マーケティング戦略のご提案を得意としています。
いままでに120業種を超える様々な業態のクライアント企業を支援してまいりました。
どんな広告や集客施策が自社にあっているのか?もっと効率よく集客するには?…など、お悩みや課題がある方はぜひお気軽にご相談ください。