空港の広告事例と費用相場を徹底リサーチ!
最終更新日:2022年08月15日
オフライン広告の中でも、空港内や機内の広告についてリサーチしてまとめてみました。空港広告の種類や費用相場がわかります。
なお、空港広告に関しては多くの場合広告代理店が契約を取りまとめています。お付き合いのある広告代理店におたずねになるか、各地の空港に直接お問い合わせください。
空港広告の事例(種類)にはどのようなものがある?
各空港におけるBtoCの広告は、緊急事態宣言前のように観光客が国内外を気軽に移動できるようになるまでは費用効率が悪いオフライン広告になる可能性があります。
たとえ観光客の制限があるとしても、ビジネスで飛行機を利用するターゲット向けなら一定の広告効果が期待できます。空港広告にはどのようなものがあるか、空港広告の事例と空港広告の費用相場をリサーチ。
「空港メディア」とも呼ばれる空港広告は、大勢が集まる場所に設置して情報を伝えるOOH(OUT OF HOME)広告のひとつです。ビジネスマン向けに企業認知を広めるブランディングにも役立ちます。
空港広告の種類と特徴
空港広告にはさまざまな種類があります。広告したい商品やサービスが目につきやすいのはどの広告か、空港内の導線や移動する人間の動きも意識して、空港広告を選ぶことが大切です。
まずは空港広告の種類とそれぞれの特徴を見ていきましょう。
電照看板広告
画像引用元:HANADA AIRPORT(https://tokyo-haneda.com/ad_agency/index.html)
電照看板広告は空港利用者の目を引く場所に設置する、大型のものが主流です。通常の看板よりも鮮やかで注目が集まりやすいという特徴があります。羽田空港の場合は電気代や維持管理費を除き年間で4,500,000円ほどです。
デジタルサイネージ
画像引用元:Greenport Agency Co., Ltd.(https://www.gpa-net.co.jp/ja/ads-promotion/productions/media_planning.html)
出発ロビーだけでなく通路の柱などに設置したデジタルサイネージは、空港内を移動するあらゆる利用者の目を引きます。一般的な空港のデジタルサイネージはLEDビジョンタイプを使用。
デジタルサイネージによる広告の種類は以下の2種類です。
- スタンドアロンタイプ
- ネットワークタイプ
スタンドアロンタイプはUSBメモリやSDカードなどからデータを送りディスプレイに反映させます。広告のアップデート頻度が高くないのであればスタンドアロンタイプがおすすめです。
ネットワークタイプはデータ管理や送信をオンラインで行なうデジタルサイネージです。遠隔操作が可能なので、期間限定のキャンペーンなど更新性のある広告にも対応可能です。
空港スポット広告
画像引用元:Greenport Agency Co., Ltd.(https://www.gpa-net.co.jp/ja/ads-promotion/productions/media_planning.html)
空港スポット広告とは、旅客ターミナル内に掲出されるバナー広告やシート広告、エスカレーターの広告などのこと。複数のスポット広告を組み合わせたセット広告も用意されています。
広告主のニーズやターゲット、広告ご予算などバジェットに合わせて広告内容が決められます。
プッシュカート広告
画像引用元:Greenport Agency Co., Ltd.(https://www.gpa-net.co.jp/ja/ads-promotion/productions/media_planning.html)
空港内を移動する際、荷物を載せるプッシュカートに施す広告です。カートを押す人だけでなく周囲にいる利用者の目を引きます。
ボーディングブリッジ広告
画像引用元:Tomoe,inc(http://www.tomoe-ad.com/pdf/haneda/haneda_01.pdf)
ターミナルから飛行機までのボーディングブリッジ内の壁面に展開する広告です。搭乗を待つロビーの客などの目に入りやすい広告です。
フューチャービジョン
画像引用元:Tomoe,inc(http://www.tomoe-ad.com/airport_ad/)
搭乗ゲート待合室に設置します。これから飛行機で出かける利用者に向けた広告です。羽田空港の場合は1か月に150万円ほどかかります。
集中ポスター貼り広告
画像引用元:tomoe-ad.(http://www.tomoe-ad.com/airport_ad/)
多くの利用者がいるコンコースの壁面、数か所に分けて広範囲にポスターを貼ります。1社が電車の車内刷りジャックをする広告がありますが、空港で集中的に貼られている複数のポスターでも同じような広告効果が得られます。
羽田空港の場合は14か所42枚で1か月あたり4,000,000円ほどです。
イベントプロモーション
画像引用元:Greenport Agency Co., Ltd.https://www.gpa-net.co.jp/ja/ads-promotion/productions/media_planning.html)
空港でイベントを開催し、自社のサービスや製品についてプロモーションを行ないます。イベントを介してユーザーの表情を見られるので現実的なマーケティングが可能です。
ただしコロナ禍のいまは、消費者向けもビジネス向けも、イベント開催は厳しいかもしれません。
空港フロアガイド(パンフレット)広告
画像引用元:narita-airport(https://www.narita-airport.jp/files/official_guide_t1_01.pdf
各空港のパンフレットに載せる広告です。英語や中国語などの多国語で海外のユーザーへのアピールが可能になります。インバウンドの海外旅行客も含め、コロナ前のように戻るには時間がかかりそうなので、空港のパンフレットを手にする人の数も、当然減ってしまいます。
機内誌広告
機内販売やキャンペーンなどがありますが、こちらでは各航空会社の機内誌について紹介します。飛行機利用者に機内で読んでもらえる媒体です。各航空会社の機内誌を紹介します。
JAL
画像引用元:JAL Brand Communications(https://www.jalbrand.co.jp/adv/skyward/)
JALの機内誌「SKYWARD(スカイワード)」は毎月約349万人に読まれており、ターゲットは30~50代です。国内線版と国際線版があり、国内線版では裏表紙が広告として使われています。広告は毎号リピートして出稿が可能です。
またバックナンバーやオリジナル記事を読める「SKYWARD+(スカイワードプラス)」もWebサービスとして提供しています。
◆JAL「SKYWARD(スカイワード)」(https://www.jalbrand.co.jp/adv/skyward/”>https://www.jalbrand.co.jp/adv/skyward/)
ANA
画像引用元:TRAICY公式サイト(https://www.traicy.com/posts/20210225200443/)
毎月約453万人に読まれているANAの機内誌が「翼の王国」です。「翼の王国」は2021年4月から電子化がスタートします。”アプリやウェブサイトから誰でも読めるようにし、スマートフォンのデザインに最適化”。言語は日本語・英語・中国語の3か国語です。機内ではA5サイズの紙冊子を読めます。
◆ANA「翼の王国」(https://www.san-an.co.jp/media/magazine/magazine_advertising15/item_119)”>
※広告代理店株式会社産案公式サイト
peach
画像引用元:peachlive.net(https://peachlive.net/magazine/vol-23/)
peachの機内誌「PEACH LIVE」のおもな掲載情報はpeachの就航地情報です。LCCならではの気軽な1泊旅行を提案し地域に焦点を当てた内容を提供しています。
◆peach「PEACH LIVE」(https://www.flypeach.com/application/files/1115/9175/5249/2020agency.pdf)
※指定代理店(全日空商事/JTB)
ジェットスター
画像引用元:JETSTAR Japan(https://www.jetstar.com/jp/ja/home?adults=1&children=0&flexible=1&flight-type=2&infants=0&origin=NRT&tab=1)
LCCとして活躍するジェットスターの機内誌は「ジェットスター・マガジン」です。タレントへのロングインタビューが好評のようです。
◆ジェットスターの機内誌は「ジェットスター・マガジン」(https://www.jetstar.com/jp/ja/about-us/jetstar-media)
機内ビジョン
画像引用元:JAL Brand communications(https://www.jalbrand.co.jp/adv/video-cm/)
座席シートに座った利用者に対し、動画広告でアプローチが可能です。JALでは日本を訪れる海外客向けに国際線で活用しています。ユーザーが選んだ動画開始前に15秒のCMが流れすものです。
空港広告の費用相場を空港ごとにリサーチ!
空港ごとの広告費用相場をリサーチしました。実際の費用、広告の詳細については空港広告の窓口となる広告代理店へお問い合わせください。
種類別!空港広告の料金相場
公開されている空港広告の料金相場は以下のとおりです。
種類 | 相場(年間) |
電照掲示板 | 200~13,200,000円/年 |
ポスター・シート | 550~20,000,000円/年 |
プッシュカート広告 | 40,000円/月 |
キャンペーンスペース | 4~60,000円/日 |
各空港ごとの広告掲載費用を比較
空港や設置場所、サイズなどによって費用は変動します。公開されている各空港の広告掲載費用は以下のとおりです。
各空港名 | 電照掲示板(年間) | ポスター・シート |
羽田空港 | 4,500,000円 | 4,000,000円/月 |
関西空港 | 13,200,000円 | 5,500,000円/年 |
伊丹空港 | 6,960,000円 | 20,000,000円/年 |
那覇空港 | 2,000,000円 | ー |
成田国際空港(成田空港)の広告費用
画像引用元:Greenport Agency Co., Ltd.(https://www.gpa-net.co.jp/images/ads-promotion/productions/media-planning01.jpg)
成田空港では以下の広告を提供しています。
- 電飾広告
- スポット広告
- ボーディングブリッジ広告
- プッシュカート広告
- イベントプロモーション
- デジタルサイネージ
詳細、費用に関しては以下まで直接お問合せください。
◆株式会社グリーンポート・エージェンシー(https://www.gpa-net.co.jp/ja/ads-promotion/inquiries/)
成田空港内での広告掲載情報や掲載料金・口コミ評判を調査
東京国際空港(羽田空港)の広告費用
画像引用元:HANEDA AIRPORT(https://tokyo-haneda.com/index.html)
羽田空港の広告費用は以下のとおりです。
- 電照看板広告:年間4,500,000円
- フューチャービジョン:1か月1,500,000円(15秒CM/1日1台72回保障)
- プッシュカート広告:1台年間40,000円(維持管理費・別途1台4,800円)
- 集中ポスター貼り:1か月4,000,000円(14か所42枚)
- ボーディングブリッジ広告:1か月7,000,000円(第1ビル第2ビル合計77本全ブリッジ)
広告に関する詳細は直接お問合せください。費用は下記広告代理店の公式サイトを参照しています。
◆株式会社トモエ(http://www.tomoe-ad.com/contact/”>http://www.tomoe-ad.com/contact/)
羽田空港内での広告掲載情報や掲載料金・口コミ評判を調査
関西国際空港(関西空港)の広告費用
画像引用元:関西エアポートリテールサービス(https://rs.kansai-airports.co.jp/)
関西空港の空港広告は約160種類あります。代表的な広告媒体の費用は以下のとおりです。
- 電照看板広告:年間13,200,000円(4面)
- シート広告(ポスター):年間5,500,000円(1面)
- キャンペーンスペース:1日60,000円
関西空港は場所によって範囲やサイズが異なります。詳細は下記まで直接お問合わせください。
◆関西エアポートリテールサービス株式会社 サービス事業部 広告事業グループ(https://rs.kansai-airports.co.jp/business/advertising/contact/)
関西国際空港内の広告手法・料金・評判まとめ
大阪国際空港(伊丹空港)の広告費用
画像引用元:関西エアポート株式会社公式サイト(https://www.osaka-airport.co.jp/)
伊丹空港の広告費用は以下のとおりです。
- 電照看板広告:年間6,960,000円
- 中央2階接続デッキ側シート:年間20,000,000円
- 南ターミナル2階ANA13番ゲート前第2フィンガー付け根 :年間8,000,000円
詳細は下記会社に直接お問合わせください。
◆関西エアポートリテールサービス株式会社 サービス事業部 広告事業グループ(https://rs.kansai-airports.co.jp/business/advertising/contact/)
新千歳空港の広告費用
画像引用元:新千歳空港公式サイト(http://www.new-chitose-airport.jp/ja/)
新千歳空港は広告費用の掲載はありませんでした。しかし空港内の各エリアごとに多種多様なデジタルメディアが揃っています。
- 電照看板広告
- 天吊バナー
- 柱巻き
- 壁面広告・シート
- 展示スペース
詳細は下記画像に記載されている指定代理店まで直接お問合わせください。
新千歳空港内メディア取扱指定代理店一覧:(http://www.new-chitose-airport.jp/ja/business/mediaguide/event/img/event_contact.jpg)
福岡空港の広告費用
画像引用元:福岡空港公式サイト(https://www.fukuoka-airport.jp/)
福岡空港の広告費用は掲載がありませんでした。福岡空港の広告は以下のとおりです。
- 電照看板広告
- デジタルサイネージ
- 大型シート
広告の詳細、費用に関しては下記まで直接お問合わせください。
◆福岡空港株式会社ターミナル営業本部 商業運営部 商業運営課(https://www.fukuoka-airport.jp/regulation/ad_agency.html)
福岡空港内の広告手法・料金・評判まとめ
那覇空港の広告費用
画像引用元:那覇空港公式サイト(https://www.naha-airport.co.jp/)
那覇空港の広告費用は以下のとおりです。
- 電照看板広告:年間2,000,000円
- 吊り下げ式サイン:1か月300,000円(南北2面分)
- 柱巻き広告:1か月150,000円(柱1本)
- バナー広告:1か月500,000円(1枚)
広告の詳細、費用に関しては下記代理店に直接お問合せください。
◆株式会社トモエ(http://www.tomoe-ad.com/contact/”>http://www.tomoe-ad.com/contact)
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那覇空港内の広告手法・料金・評判まとめ
空港の広告事例と費用相場まとめ
コロナの影響は数年続くとは言われていますが、ずっと続くことはありません。飛行機を利用したビジネスパーソンのニーズは、あるときを境に一気に増えるはずです。
グローバルな展開を視野に、企業の認知を広めやブランディングを図りたいという場合は、空港広告を選んでみるのもひとつの手段。すぐに効果が出るかというと不確定要素も多いですが、日常生活とは異なる異空間で目にするものは脳裏に焼き付きます。
しかしすぐに受注につながるかというと、消費者向けの製品とは異なりなかなか難しいところはあります。したがって、BtoBの受注につながるストライクなユーザーに向けたマーケティング戦略を、同時に進行させる必要があります。
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