レンタカービジネスの集客広告方法と市場規模について考える
最終更新日:2021年08月31日
レンタカーの市場規模とこれから
車は買う時代から借りる時代へ。
従来は「車は所有するもの」という価値観が多勢を占めていましたが、人々の車への意識は変化してきており、今では「使うときだけ借りる」というカーリース、カーシェアに抵抗が無くなってきています。
これは都市部だけの動きではなく、地方でもカーシェアの動きが出てきており、以前は大きな車を所有していたような人も、現在は所有するのは小型車で、大人数で使いたいときだけ大型車を借りる、荷物を運びたいときだけ軽トラックを借りる、などということも増えています。
今後もこの流れは続き、車はレンタルで良いとする人が増えてくると考えられています。業界団体である一般社団法人全国レンタカー協会の調査によれば、レンタカーの台数も20年前と比較して約2.4倍、10年前と比較しても約1.7倍と、増加の一途をたどっており、市場も成長中といえます。
レンタカーショップへの集客・広告方法
この項目では、自社のレンタカーショップへ顧客と潜在顧客を集める集客方法について具体的に見ていきましょう。
とにかく人の目に触れるための「のぼり旗」を立てる
立ち上げにあまりお金をかけずに周辺地域の人に宣伝したい、そんな場合に便利かつ有効な集客ツールが「のぼり旗」です。
通勤、買い物などで通りかかる、お店のある地域を生活圏にしている人に、お店とサービスを周知させ、お店の勢いも演出してくれるのぼり旗をぜひ活用してみましょう。今ではインターネット注文でデザインから納品までを簡単・安価に請けおう業者があるので、手軽に導入することができます。
のぼり旗を上手く使うコツは、同じデザインのものをたくさん並べることです。ひとつひとつ違ったメッセージを書いたのぼり旗を並べても、通りすがりの人、特に車で通りかかる人はそれぞれを読むことはありません。
のぼり旗では1つのメッセージに絞り、勢いよく伝えることが大事です。
折り込みチラシで利用喚起を促す
まずは自分のお店のある地域への広告宣伝といえば「新聞折り込みチラシ」がメジャーです。地域を絞って配布ができるので、地元に対し有効な宣伝方法。
折り込み広告自体それほどコストのかかる宣伝方法ではありませんが、さらにできる限りかかるコストを削りたい場合には、安価に作成・配布ができるひとつのチラシに複数の広告が入った「共同チラシ」などもあります。
いずれもチラシを見たユーザーが手軽にスマートフォンから自社のWebサイトを訪問してくれるようQRコードを配するなどし、誘導するようにしましょう。地域のお店等で無料配布されるフリーペーパーやミニコミ誌への出稿、またポスティングで配布するチラシも同様です。
スマホの検索画面から集客する
現代の人々の行動に合わせ、今までのチラシ主体のみでおこなってきた集客を、これからはネット集客も含め考えていく必要もあります。
今までは集客といえば、紙のチラシを新聞折り込みやポスティング等でまいたり、看板やのぼりで不特定多数に宣伝することを主とし、Webサイトやブログはおしらせがあった場合のみ更新…ということが多かったと思います。しかしこの方法では現代には合っていません。
現在はスマホ人口も多くなり、ユーザーは必要とする情報へ自分でリーチしていく時代です。集客に際してはまずはターゲット、つまり「店舗へ来やすい範囲で生活していて、車を借りたい人」へ効果的にアプローチすることが大切です。
エリア内の潜在的なお客様が、車を借りたいな…と考え、インターネットで情報を探しにいったときに、そこへ情報を置いておくこと。具体的にはGoogleやYahoo!でユーザーが「地域名+レンタカー」で検索した際に、検索結果上位に表示させることがとても大事です。
ネットのユーザーは「市区町村」「地域名」など、住んでいる地域を表す「地区名」と今欲しい情報のキーワード(車を借りたい場合は「レンタカー」)で検索することが多いからです。
googleマイビジネスで地図上に店を表示
Googleで店舗名や会社名を検索したときに、検索結果表示の右側に関連する店舗や会社の基本情報と地図が表示される「Googleマイビジネス」サービスというものがあります。
ビジネスのオーナーであれば、このときに表示される内容を更新・管理することができ、店舗の写真や電話番号、営業時間などを掲載することができます。
これを活用すれば、無料でGoogleの検索結果に店舗・サービス情報が表示されるので、潜在顧客に情報を届けられるということです。
また店舗・サービスを利用した人は、Googleマイビジネスのその店舗のページに口コミを書き込むことができます。管理者は利用者の口コミに対して返信を返すこともできますので、まめに返信を心掛けることで、見る人に良い印象を持たせることにもつながるでしょう。
検索広告(リスティング)を使い地域名で上位に表示させる
検索広告とは、GoogleやYahooなどの検索結果にあわせて表示される検索連動型広告のことです。なにかの単語で検索したときに検索結果で表示されるWebサイトのなかに、枠で囲まれた「広告」のマークがついているものを見たことはありませんか?これが検索広告で、リスティング広告とも呼ばれます。
ユーザーが興味をもち、検索に使ったキーワードと関連度の高いサイトを表示するシステムなので、ターゲットを設定して、広告を出稿すれば、すぐに潜在顧客であるユーザーへアプローチし、自分のWebサイトに誘導することができます。
Web広告にたいへん便利なリスティング広告ですが、デメリットとして、ユーザーがクリックするごとに課金されるシステムなので、ユーザーのクリックごとに広告費がかかること、また、表示される検索結果に「広告」マークが付記されるので、付いていないリンクに比べてユーザーに避けられる場合もある、といったことがあります。
SEO施策で自然検索の上位に表示させる
リスティング広告のように広告費を払いWebでの注目度を集める方法とは別で、自社のWebサイトをGoogle検索結果の上位に表示させる方法があります。
それがSEO施策。「SEO」とは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」のことです。
どのようにして検索上位表示を狙うのか解説します。
Googleの検索結果は「このWebページは検索した人の意図にきちんと応えられている」と、Googleが高く評価したページほど上位に表示されるものです。そこで、専門知識を使い、よりGoogleに高く評価されるようなWebサイトを制作する、Webページを最適化していき、検索上位表示を狙うことがSEO施策です。
先に示したように、ネットのユーザーが「市区町村」「地域名」など、あなたの住んでいる地域を表す「地区名」と「レンタカー」というキーワードで検索することが多いので、まずはそのキーワードで検索したときに検索上位に表示されるWebサイトを構築することが大切です。
SEO施策のメリットは、リスティング広告枠で検索表示1位になるよりも、SEOによる自然検索枠で上位のWebサイトの方がよくクリックされること。上位表示されることで、Webサイト、会社の信頼度が上がる。SEO施策に熟練すれば、コストをかけずにWeb集客ができ、リスティング広告よりも費用対効果が高くなるなどがあります。
デメリットとしては、コンテンツ作成に専門知識と人的コストがかかること、広告出向に比べ効果が現れる(検索上位表示される)までに時間がかかること、Google等検索エンジン側のアルゴリズム変更があった場合などに表示順位が変わってしまうことなどがあります。
Zenkenでは、SEO対策にも力を入れており、業界ごとに上位表示をさせる必要なギミックを解析。
もし自社サイトを適切な市場で上位表示をさせたいという意向がございましたら、お気軽にご相談ください。
さらにレンタカーでネット集客・広告を最大化するために
上記の宣伝・広告を実行し、店舗周辺地域に絞りネット集客に注力すれば、ある一定の集客の成果は出るはずです。しかし、地域集客をさらに拡大、最大化するためにはさらにネットでの検索市場を占有することが必要です。
それには同業他社の社名、サービス名で検索した場合でも自社のWebサイトを上位表示させること、そしてサイトを訪問したユーザーに高確率でサービスを利用してもらうことが大切です。そのための方法として企業の公式サイトとは別に「ポジショニングメディア」を持つという戦略があります。
ポジショニングメディアによるエリアWebマーケティング戦略
ポジショニングメディア事例 詳細はお問い合わせください
「地域名+レンタカー」「近くのレンタカー」というキーワードに加え、他の多くの関連キーワードで検索された際や同業他社の名前で検索した際にも、自社のWebサイトへ誘導する、自社の市場に適したポータルサイトのによる集客方法があります。それが、「ポジショニングメディア」によるエリアWebマーケティング戦略です。
関連ワードで検索した潜在顧客を効率的に自社のポジショニングメディアへ集客し、サイトを訪問した人にとって価値のあるコンテンツを発信することで、サイトの発信者への信頼も高め、アクションを起こさせる(たとえば会員登録をする、レンタカーの予約を入れるなど)ところまで誘導するのです。
さらに、現代ではネットユーザーはWebサイトの出来で会社規模や信頼度を判断するところがありますので、ポジショニングメディアを使い、コンテンツマーケティングをおこなうことで他社との差別化も実現でき、地域で選ばれるお店になることが期待できます。
弊社ではユーザーのツボをとらえたコンテンツ内容で「成果直結型のWebサイト」を作り、クライアントとユーザーの出会いをサポートしています。
コラム:レンタカービジネスの開業
以前は、レンタカーといえばトヨタや日産などの自動車メーカーか、オリックスなどの信販会社、またレンタカー大手のニッポンレンタカーの3社が主流で、他の企業にはあまり入る余地がないと思われる業種でした。
ですが今は、バシェットレンタカー、スカイレンタカーなど各社が参入し、ガッツレンタカーなどフランチャイズ展開している企業もあり、拡大している市場でもありますので、確実に参入障壁は低くなっています。
開業に必要なものは店舗・車両・備品ですが、目に見えないところでは、車にかける保険やネット予約も受けられる公式Webサイトなども必要です。
また開業の際には、自家用自動車有償賃渡業として、管轄の運輸局に申請し、許可が必要です。