人材不足や能力・スキルに応じた人材配置、人材育成などに活用できる「タレントマネジメントシステム」。業務が属人化しやすい中小企業では、システム導入前の課題として、業務フロー設計や評価がブラックボックス化して透明性のある人事が行えていない企業も多いでしょう。また、システムの導入だけで成果が出るわけではありません。導入後の人事制度の定着や浸透も重要です。
タレントマネジメントシステムを選ぶ際はコンサルティングによる導入支援や導入後のサポート体制に注目してください。キャククルでは、タレントマネジメントシステムを取り扱う企業の特徴や選ぶべき理由、導入事例などと併せて、メリット・デメリットについても解説しています。タレントマネジメントシステムの導入を検討している中小企業の担当者必見の内容です。
中小企業向けタレントマネジメントシステムの一覧表
ここでは、中小企業におすすめのタレントマネジメントシステムを提供している企業19社をご紹介します。それぞれの特徴をまとめていますので、導入システムを選ぶ際のご参考にご覧ください。
会社名 | サービスの特徴 |
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JOB Scope(ジョブスコープ) |
経営戦略に基づく人事制度設計で会社と社員の成長を支援
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カオナビ |
充実したサポート&コミュニティで組織の「人材配置・人材育成・評価」を実施 |
タレントパレット |
人材データを時系列で蓄積、詳細に人材検索可能 |
あしたのチーム |
人事制度構築・見直し、クラウドの導入・運用までをワンストップで提供 |
CYDAS(サイダス) |
すべての働く人が使いやすいシステム設計で、効率的な人事DXを実現 |
スマカン |
人材情報の見える化、人材配置、人材育成、人事評価などの人材戦略を効果的に実現 |
JobSuite TALENTS(ジョブスイート タレンツ) |
人事業務と人材データを効率よく紐づけ、従業員の現状を深堀りして管理できる |
ヒトマワリ |
データ収集、蓄積、分析、アウトプットまでを一元管理できる |
クレクタ |
効率的な人材開発、組織開発をサポート、適切な人材マネジメントを叶える |
SUZAKU |
搭載されたAIで、人材の適材配置、定着支援をバックアップ |
SmartHR(スマートHR) |
常に正確で新しい人事データを蓄積して活用、課題解決のためのサポートを実施 |
人事評価ナビゲーター |
運用コストを抑えながら長期的に利用可能、お客様サポートセンターあり |
タレントマネジメントシステムとは?
タレントマネジメントシステムとは、一人ひとりの従業員の基本情報をはじめ、経歴や経験、スキル、能力などの情報を一元的に管理・共有するシステムです。データを蓄積することでそれぞれの特性を分析し、効率的な育成、適材適所の人材配置などを行い、組織力の向上を目指します。
タレントマネジメントシステムは、人事管理システムと混在されがちですが、勤怠や給与などのデータを管理する人事管理システムとは違い、スキル、資格、能力、経歴など、人材に関わるさまざまなデータを管理できるシステムです。
蓄積されたデータを活用して分析すれば、計画的な人材育成や、戦略的な人材配置、高度な意思決定にも役立てられます。
中小企業がタレントマネジメントシステムを導入するメリット
人材配置の最適化
人材配置を最適化できることも、中小企業がタレントマネジメントシステムを導入するメリットです。多くのタレントマネジメントシステムには、スキルや能力、経験、プロフィールなどを検索可能ですので、プロジェクトや経営戦略ごとに適切な人材を選出、アサインすることができます。また、システム上で一元管理された情報の中から、従業員のスキルや能力などを簡単に把握できますので、今の業務に適性があるかどうかも一目でわかります。そのため、タレントマネジメントシステムがあれば、人材の秘められた能力や特性、魅力を深く知ることができるのです。
コア業務に集中できるので生産性を向上できる
中小企業がタレントマネジメントシステムを導入することで、コア業務に集中でき、個人と企業の生産性を高められるメリットがあります。データ入力はもちろん、集計、分析など、人事に関する煩雑な業務でも、タレントマネジメントシステムを導入すれば自動化できますので、人事業務を効率化できます。そうすれば、人事担当者が本来のコア業務に集中できる環境になりますので、生産性アップにつながります。
適切に評価することでモチベーション向上につながる
中小企業でタレントマネジメントシステムを導入すれば、上司の個人的な評価や、勤続年数などに左右されない、公平で適切な評価を行えますので、それが社員のモチベーション向上に直結します。また、これまでの実績や成果など、明確な評価基準を明らかにしておけば、社員の理解も進みやすいといえます。そうすることで、モチベーションアップだけでなく、さらなるやる気を引き出すこともできるかもしれません。
中小企業がタレントマネジメントシステムを導入するデメリット
社内に浸透するまでに時間がかかることも
新しいシステムを学んで使えるようになるまでには、リソースや時間もかかります。従業員数が限られている中小企業では、教育プログラムやトレーニングなどの場を設けることが難しいことが考えられますので、システムを導入しても、浸透には時間がかかってしまうケースもあります。
一人ひとりが、タレントマネジメントシステムの操作をはじめ、データ入力方法を理解するだけでなく、活用できるようになるまでは一定以上の時間を要しますので、システム変更に対してのストレスや抵抗についても考慮することが求められます。
人間関係のバランスが崩れる恐れが出てくる
人数の少ない中小企業では、従業員同士の人間関係が密接といえます。そのため、タレントマネジメントシステムを導入して、従業員間での評価や昇進が透明化されることで、不満が出てくる場合もあります。
些細な変化かもしれませんが、これが人間関係に緊張や対立をもたらし、バランスが崩れてしまう恐れもあります。そのため、中小企業におけるタレントマネジメントシステムの導入は、特に慎重に行わなければいけません。
「メンバーシップ型雇用」には適さないケースもある
中小企業におけるタレントマネジメントシステムのデメリットには、メンバーシップ型雇用には適さないシステムの可能性があることも挙げられます。メンバーシップ型雇用とは、従業員が一つの組織に長期間所属することで、組織の一員としての忠誠心が大事とされるもの。
一方、タレントマネジメントシステムは、スキルや能力、ポテンシャルに基づいて、適切で柔軟な配置を行うことが前提です。メンバーシップ型雇用は、日本国内の中小企業の主流となっていますが、タレントマネジメントシステムの多くは、欧米を中心に発展しているもの。そのため、ジョブ型雇用システムが日本の中小企業の現状に合わないことも考えられます。
中小企業におけるタレントマネジメントシステム導入に関するよくある質問
Q1. 中小企業がタレントマネジメントを導入する目的について教えてください
中小企業におけるタレントマネジメントの推進率は、大企業と比べて低い傾向にありますが、タレントマネジメントシステムを活用して人事評価などの業務を行えば、業務効率化や組織の成長につながりさらに進化できます。
業務が属人化しやすい中小企業では、評価もブラックボックス化してしまい、透明化できていないことが多いです。そんな時こそ、人事において客観的な視点が求められます。
Q2. 中小企業におけるタレントマネジメントシステムの選び方について教えてください
あまりコストをかけずにタレントマネジメントシステムを導入したい中小企業は、無料のシステムを活用するのも1つの手です。無料の場合は、利用できる人数や機能に限りがあるケースがほとんど。必要最低限の機能だけで十分という企業には向いているといえますが、無料のシステムでは対応不可な点もありますので、導入支援に対応しているタレントマネジメントシステムがおすすめです。
中小企業におけるタレントマネジメントシステムの導入を考えている方は、本ページに掲載している「中小企業におけるタレントマネジメントシステムの早見表」をご覧ください。
中小企業におけるタレントマネジメントシステムのまとめ
タレントマネジメントシステムとは、一人ひとりの従業員の基本情報をはじめ、スキルや能力、経験、経歴などの情報を一元的に管理し、共有できるシステム。さまざまなデータを蓄積して分析することで、育成、適材適所の人材配置、高度な意思決定などを効率的に実施できます。タレントマネジメントシステムを中小企業が導入するメリットには「人材配置の最適化ができる・コア業務に集中できるので生産性を向上できる・適切に評価することでモチベーション向上につながる」点が挙げられます。一方のデメリットには、社内に浸透するまでに時間がかかったり、人間関係のバランスが崩れる恐れが出てきたり、日本で主流の「メンバーシップ型雇用」には適さないケースもあったりするなどが挙げられます。タレントマネジメントシステムを導入する際は、メリット・デメリットをしっかりと確認するとともに、選び方や注意点についても理解しておいてください。
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- 本記事は、2024年2月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。