院内保育所の運営には、保育士の採用難といった保育所運営全般の課題だけでなく、不規則な勤務形態への対応といった病院特有の課題も存在しています。
課題を解決するための手段として注目されているのが、院内保育所の運営委託サービスです。
運営委託サービスを利用することで、自院での保育士の採用・教育が不要になったり、保育の質を担保できたりと様々なメリットがあります。
ここでは、院内保育所の運営委託サービスを提供している会社を紹介。導入実績や価格設定などを比較検討し、自社にあった運営委託会社探しにお役立てください。
院内保育所委託業者まとめ表
院内保育委託を提供している業者を紹介します。それぞれ特徴が異なるため、院内保育委託を検討する場合、「どの業者に任せるのか」が重要です。
まずは一覧表で紹介するので、気になる業者を見つけたら詳しい情報をチェックしてみてください。
会社名 | サービスの特徴 |
---|---|
キッズコーポレーション |
夜勤や急患にも柔軟に対応できる保育所運営で従業員満足度の向上が目指せる
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アイグラン |
495施設での運営実績 |
明日香 |
保育専門の人材サービス会社 |
アートチャイルドケア |
設置届出・助成金申請手続きも実践 |
プライムツーワン |
開設・運営や保育サービスのアウトソーシングに対応 |
トットメイト |
子どもが1人からでも運営可能 |
マミーズファミリー |
独自のITシステムによる運営 |
メアリーポピンズ |
随時スタッフへの研修を行うことで専門的技術向上を実践 |
メディフェア |
コンサルタント担当制が魅力 |
ニチイキッズ |
日常保育業務・月次・年次のイベントにも対応 |
院内保育所とは?
院内保育所とは、医療施設内に設置する保育所です。設置した医療施設従事者のお子様のみを対象にしている院内保育所もあれば、地域の子どもを対象にしたものまで多種多様ですが、施設で働くスタッフの子どもの保育を考えて設置されているため、外部の子どもに対応している院内保育所でも、「外部の子どものみ」となるケースは稀です。
医療スタッフが安心して働ける環境のために
院内保育所の主な役割として、医療スタッフが安心して働ける環境の構築にあります。医療スタッフではあっても子育て世代は仕事だけではなく、子育ても大切です。子どもにもしものことがあれば早退・休暇を取らなければなりませんが、院内保育所があれば仕事と子育ての両立が実現します。
院内保育所を委託するメリットは?
スタッフに安心感を与えることで医療施設のクオリティを高めます
院内保育所を設置することで、医療スタッフが安心して働ける環境となります。子育て中の医療スタッフは、仕事だけではなく子育ても考慮しなければなりません。保育所が見つからないと悩んでいる方もいれば、保育所までの送迎が負担になっている方もいますが、医療施設内に保育所を設置することで保育所が見つからない問題を改善するだけではなく、送迎負担を軽減し、仕事に集中できる環境を構築。結果、医療施設のクオリティも高めます。
子育て支援で人材確保と離職率低下を実現します
医療施設内に保育所を設置することで、子育ての負担が軽減します。結果、「子育てがあるから仕事ができない」「子育てがあるから仕事を辞める」と考えている医療従事者に新しい選択肢を与えます。「送迎負担が少ないなら働ける」「すぐに子どもの状態が把握できるから辞める必要がない」など、人材確保・離職率低下の双方を実現します。また、子育てに理解のある環境として評判を高めることにもつながります。
院内保育所の委託先を選ぶポイントとは?
これまでの実績
院内保育委託の実績は重要です。保育園運営委託を提供している業者は多々ありますが、細かく見るとそれぞれ特徴や実績が異なります。保育委託の件数は多いものの、院内保育委託の少ない業者や件数そのものは少ないものの、院内保育委託に強い業者もいます。院内保育委託を検討する場合、院内保育委託に強い業者を選ぶことが大切です。
委託運営業者の姿勢
院内保育委託をどのような姿勢で行うのかも選び方のポイントです。保育園運営委託を提供している業者は特徴だけではなく運営指針も異なります。ポイントとなるのは、依頼者にどれだけ寄り添えるのかです。用意しているサービスを提供するだけなのか、あるいは依頼者の要望に寄り添い、ニーズに応える柔軟な姿勢を持つ業者なのか。もちろん後者の方が理想の環境を入手しやすいです。
サービスの範囲
保育委託を設置するだけなのか、あるいは設置した後のサポートまで行うのか、サポートの際、具体的に何をしてもらえるのかもチェックポイントです。サービスの範囲が広ければ広い程、任せられる範囲が広域になるため、自らの保育運営負担が軽減されます。
院内保育委託についてのまとめ
院内保育委託を任せることで、保育業務にリソースを割くことなく、保育所を院内に設置できます。結果、子育て世代に「子育てしながらでも働きやすい環境」を提供できます。自らで保育園を設置するとなれば運営ノウハウや人材募集、認可や収支などを意識しての運営が必要ですが、委託であれば「丸投げ」で任せることができます。子育て世代の離職防止だけではなく、人材獲得のアピールにもなる院内保育委託。検討してみてはいかがでしょうか?
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- 本記事は、2024年1月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。