スポットコンサルティングは、「長期的に相談するほどではないものの、少しだけ専門家に相談したいことがある」といった、企業活動の中でよくある悩みが解決できるサービスです。
この記事では、スポットコンサルティングのメリットや費用相場、さらにはスポットコンサルティングのマッチングができるプラットフォームやスポットコンサルティングサービスを提供している企業の情報もまとめて紹介しています。
スポットコンサルティングサービス一覧
会社名 | サービスの特徴 |
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Strategy Consultant Bank(ストラテジーコンサルタントバンク) |
大手ファームレベルのコンサルサービスを「半額」で実現
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Ascent Business Consulting |
PMOやDX支援のノウハウをスポットコンサルに注力
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ライズ・コンサルティング・グループ |
独自のアプローチで顧客価値を最大化
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ビザスク |
国内アドバイザーは12万人 海外アドバイザーは28万人登録 |
HiPro Biz |
新規事業・人事・研究開発 ・システム・生産など幅広い領域に対応 |
アクシスコンサルティング |
コンサル業界経験者が7割超え |
NewPicks Expert |
コンサルタントとの間に入ってサポート |
ProSharing Consulting |
登録プロ人材は20,420名 |
NIKKEI SEEKS |
事業開発に関連した案件に対応 |
QEEE(キウイ) |
利用手数料の金額は謝礼金額の30% |
HiTalent |
資料作成・リサーチ・アドバイスの3つに対応 |
GLG |
海外のプロフェッショナルも在籍 |
アームズ・エディション |
180分1本勝負のネット経営に特化した指導を提供 |
ライブリッジ |
相続と事業継承が専門のコンサルティングサービスを提供 |
アドタグ |
新規事業開発が得意!事業計画、人事組織設計や採用まで幅広く対応 |
ネオビズ |
経営計画とマーケティング支援と人材教育を組み合わせてアドバイス |
アイ・コミュニケーション |
主にインターネットマーケティングに関するアドバイス |
スポットコンサルティングとは?

スポットコンサルは、期間を限定して行うコンサルティングサービスです。特定の期間を決めて受ける場合と1回のみ受ける場合があります。
スポットコンサルティングは長期的な契約を締結せず、単発契約になるのが大きな特徴です。数ヶ月~1年などで中長期的な契約をする通常コンサルティングは対面でのサポートを中心としたサービスですが、スポットコンサルは、対面・電話・オンラインでのサービスがあります。
スポットコンサルで依頼できるのは、業務効率化や新規事業立ち上げに関する相談、市場調査などです。
例えば、新しいITツールの導入をしたいときには、スポットコンサルを活かしてツールを導入効果や最適な導入方法についてアドバイスしてもらえます。また、新規事業の立ち上げを検討しているときには、そのビジネスモデルやコンセプトづくりをサポートしてもらうことも可能です。
市場調査では、仮想ユーザーとしてサービスを利用してもらいフィードバックしてもらったり、市場の最新トレンドやターゲットニーズを踏まえて自社製品のレビューをしてもらったりできます。
総合的なコンサルティングではなく、ピンポイントでアドバイスしてほしいことがある場合に利用しやすいのがスポットコンサルです。
スポットコンサルティングのメリット

コンサル費用が抑えられる
通常のコンサルティングサービスは中長期的な契約が多く、費用がかさみやすい点がデメリット。中小規模の企業や店舗にとって、膨大な費用がかかるコンサルティング契約は高いハードルです。
また、新規事業を検討している段階ではまだ大きな予算を投入することはできない企業も多くあります。しかし、新規事業の見通しを立てるためにも、外部の専門家のアドバイスが欲しいと思うこともあります。少しだけアドバイスが欲しいときに、事業を立ち上げるかどうかも分からないのに長期契約というのは現実的ではありません。
コンサルティングを受けたいけれど、費用面で受けられないという悩みを解決してくれるのがスポットコンサルティングです。スポット契約なら、期間に応じた費用だけに抑えられます。
必要なときにだけ利用できる
スポットコンサルティングの大きなメリットは、必要なときだけ利用できることです。常にサポートしてほしいわけではなく、自社だけで解決しづらい課題が発生したときだけ利用したいなら、スポットコンサルが適しています。
たとえば、業務をデジタル化したいと考えたとき、自社に最適なベンダーやサービスの選定、導入から実施までのフローなど、分からないことはたくさんあるでしょう。このようなときは、ITコンサルタントに相談すれば解決が早いです。場合によっては、1日のヒアリングだけで済むかもしれません。
また、人材の一次的な補充としての活用方法もあります。プロジェクトに必要な人材が自社内にいないとき、プロジェクトだけの人材を雇用するのは大変です。そんなときは、スポットコンサルで欲しい人材を必要な期間だけ依頼できます。
自社の課題に合ったアドバイスがもらえる
事業上の悩みがあるとき、インターネットや書籍を活用すれば、ある程度のノウハウや情報を得ることが可能です。しかし、インターネットや書籍でアクセスできる情報は限られており、一般的なものがほとんどです。自力でリサーチをしても、「結局何をどうすればいいのか分からない」とさらに悩みが深まりがちです。
一般的な考え方を自社に落とし込んで具体化するのが一番難しいところとも言えます。専門家に直接課題を相談し、自社の課題に合うアドバイスをもらえるのがコンサルティングの魅力です。
スポットコンサルもコンサルティングサービスなので、一般論ではなく自社に特化した具体的な解決策を提案してもらえます。
お試しで利用できる
スポットコンサルの活用方法の1つには、コンサルタントのお試し利用もあります。
総合的なコンサルティングの場合、途中でのコンサルティング会社の変更はリスクを伴います。この会社のサポートを受けると自社が伸びるという確信が得てからの契約だと、リスクがある程度回避できます。中長期的な契約を見据えて、コンサルティング会社の実力や自社との相性を試せるのは、スポットコンサルの形態だからこそ得られるメリットと言えます。
また、セカンドオピニオンとしての利用も可能です。社会保険労務士や税理士など、それぞれの専門家との契約をしている場合、社会保険労務士は人事面から、税理士は財務面からと別の視点からアドバイスをしてもらうことになります。各方面からのアドバイスは、現場に混乱を生じさせるかもしれません。
俯瞰的な視点からのアドバイスをもらいたいときにもスポットコンサルは利用しやすいです。
スポットコンサルを利用したい場面

新規事業を立ち上げた場合
既存の事業は順調でも、企業の成長に新規事業は欠かせません。時には経験のない分野へ進出することもあるでしょう。未知の分野での新規事業は、その分野に詳しい人に相談しながら立ち上げるとスムーズです。
こんなときはスポットコンサルの利用がおすすめ。ビジネスモデルの構築、事業コンセプトの作り方、開発チームの作り方、キャッシュフローの作り方など、新規事業のレール作りをサポートしてくれます。
また、新規事業をすることは決まっていても、何をするかが決まっていないというケースでも、新規事業のアイデア出しから相談できるのがスポットコンサルです。
事業立ち上げにおいて、行き詰っているそのステップごとに有効なアドバイスを得られます。一人で悩んでも計画が進まないなら、スポットコンサルを利用してみると、意外なヒントが得られるかもしれません。
新しい製品・サービスの導入を検討する場合
新しい製品やサービスを導入するときは、それを本格的に商品化したときに利益が期待できるかどうかの検証が重要です。ニーズがあるのかと同時に、製品のクオリティーに対する満足度も調査しなければいけません。この場合も、スポットコンサルを依頼すれば、業界の市場動向やタイムリーな情報を得られます。
ユーザー層を想定したインタビューや仮想ユーザーの商品レビューなどを実施してもらうことで、製品・サービスに対する反応や改善点も確認可能です。より詳細な市場調査の依頼もできます。現在の動向に加えて、将来的な展望も予測できるため、新製品の導入可否を決断しやすくなるでしょう。
新製品・サービスの導入がまだ決まっていない「検討」の段階では、スポットコンサルが本領を発揮してくれます。新規事業のために中長期的な契約を締結しても、調査結果を踏まえて導入をやめるかもしれません。この場合、コスト面でも無駄が多くなります。このような検討材料を集める段階にも、スポットコンサルが適しています。
特定の業務を改善したい場合
競合他社がひしめき合う市場において、競争力・生産性を高める努力が不可欠です。社内業務の改善は、優先度の高い課題と言えます。
特に、昨今はデジタル化が急速に進んでいることから、ITツール導入を検討しているかもしれません。ITツールは、すでに構築されている仕組みの中で利用するには便利ですが、導入してフローを構築するステップは複雑です。専門家に構築してもらうことで、自社業務にぴったりのツールを導入できます。
スポットコンサルは、「ITツールの導入」や「会計業務の改善」など、特定の業務改善も得意です。システムを構築してしまえば、導入後の使い方の改善に関するアドバイスはスポット契約で十分です。
また、「どこを改善すればいいか分からない」という業務改善ポイントのピックアップを依頼するときもスポットコンサルが利用できます。
スポットコンサルティングの費用相場

コンサルティングの費用は、大きく分けて「依頼する時間・期間」「コンサルティング単価」「システム導入費などその他の費用」の3つの要素から算出されるのが一般的です。
コンサルティング単価は、コンサルタントのスキルレベルやブランド力などによって決まります。スキルが高いほど高額になるのが一般的です。そのため、コスト重視でコンサルティングサービスを選定するのは好ましくありません。パフォーマンスとのバランスで選定してください。
コンサルタントマッチングサイトに関するよくある質問
Q1.スポットコンサルティングとは?
スポットコンサルティングは、長期的な契約を締結せずコンサルタントや専門家に相談することを指します。1日・1時間など短期間から利用できるサービスが多く、経営などのちょっとした課題について気軽に相談できる点が特徴。
Q2.スポットコンサルティングのメリットは?
スポットコンサルティングは単発で行うため、費用が抑えやすく利用しやすいのがメリットです。数か月にわたってコンサルタントのアドバイスを受け続けなくても良いような課題を、自社に合った形で解決できます。
Q3.スポットコンサルティングの利用シーンは?
スポットコンサルティングの典型的な利用シーンは、新しいシステムの導入や新規事業を立ち上げる際の市場調査です。特定な分野において高度な知識を持つ専門家の意見を参考にしたいときに利用するのが一般的です。
まとめ
スポットコンサルティングは、時間や期間を限定して行うコンサルティングサービスです。長期契約ではなく、単発契約でアドバイスをもらえます。「新規事業立ち上げ時の市場調査」「発注システムの導入」など特定の業務に関して相談・サポートをしてほしいときに活用しやすいサービスです。
長期契約では、まとまったコンサル費用が発生してしまいますが、スポット契約なら1回だけの費用で済みます。必要な部分だけをサポートしてもらい、コンサル費用を抑えられるのが大きなメリットです。
依頼先を選ぶ際は、自社とのマッチ度や課題に対する理解度がポイント。自社の悩みとコンサルタントの得意分野を考慮して選びましょう。
- 免責事項
- 本記事は、2022年12月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。