近年、フリーアドレスを導入する企業が増える中、「誰がどこにいるかわからない」「チームのタスク管理が難しくなった」など、さまざまな課題が見えてきたのではないでしょうか。
その課題を解決するには、フリーアドレスツールの導入が有効です。この記事では、フリーアドレスツールを、企業の課題に合わせて4つに分類しました。快適なフリーアドレス体制を実現するために、自社に合ったツールを選んでください。
おすすめのフリーアドレスツール
座席・備品・スケジュールを
まとめて管理したいなら多機能型ツール
「誰がどこにいるのかわからない」
を解決するなら座席管理ツール
「来客時の呼び出しが難しい」を解決するならクラウド受付システム
「誰が何をしているかわからない」を解決するならタスク管理ツール
Acall(アコール)

強み
高い機能性を持ち、フリーアドレスの課題解決を越えたマルチな施策を実施できる。座席管理、会議室予約、スマートロック連携、カレンダー連携など社員の働きやすさを助ける機能を搭載。
workhub Reception

強み
QRコードを利用した無人化受付や予定調整、来訪日程連絡、担当者への来訪通知など幅広い受付業務に対応。電話受付からスムーズに移行できる。
RECEPTIONIST

強み
オフィスからシェアオフィス、ビル、工場、店舗など幅広いシーンに適用。受付業務の自動化するほか、会議室予約システムとも連携して業務負担を軽減する。
Backlog

強み
チームの業務を見える化し、タスク漏れやスケジュールの遅延を防ぐプロジェクト管理・タスク管理ツール。フリーアドレスによる業務の不透明化を防止する。
Jooto

強み
タスクの情報や進捗状況を可視化し、一元管理できるカンバン方式のタスク・プロジェクト管理ツール。スマホで簡単にタスク管理できる利便性の良さも好評。
フリーアドレスツールの一覧表
以下の表では、各社が提供するフリーアドレスツールの特徴を一覧にしています。フリーアドレスツールは自社のオフィス環境に適したものを選ぶことが重要です。以下の情報を参考にして自社にマッチしてツールを見つけてみてください。
画像をクリックすると、ツールの詳細を見ることができます。
会社名 | サービスの特徴 |
---|---|
Beacapp Here(ビーキャップヒア) |
貼るだけの簡単導入!人やモノの位置をリアルタイムで見える化
|
Colorkrew Biz(カラクルビズ) |
タスク化できない煩雑な業務を効率化するビジネスコンシェルジュツール
|
Desk Mosaic |
座席の稼働率データでオフィスを効率化!オフィス最適化におすすめ
|
YourDesk |
社員証(Felica/Mifareカード)でログインして簡単に利用できるツール |
セキメル |
月額5,500円~!低コスト、ニーズや運用に合わせて機能をオーダーメイド |
せきなび |
画面カスタマイズなど、カスタマーサクセスサポートが充実 |
EXOffice(エックスオフィス) |
座席・会議室の予約のほか、分析機能と連携機能も充実している |
Acall(アコール) |
カレンダーやスマートロックとの連携で社員の働きやすさをまとめてサポート |
コワークストレージ(NTT東日本) |
セキュリティにこだわったクラウドストレージサービス |
Backlog |
プロジェクト管理・タスク管理に重点をおいているツール |
Jooto |
カンバン方式のタスク・プロジェクト管理ツール |
workhub Reception(ワークハブレセプション) |
月額3,300円(税込)~とリーズナブルな価格で利用できる受付システム |
RECEPTIONIST |
電子錠やグループチャットなど、連携システムが豊富な受付システム |
Smart at |
工場向けと店舗・施設向けのバージョンが用意されている受付シスたむ |
フリーアドレス導入企業におすすめのツールとは?
一口にフリーアドレスツールといっても、いくつかの種類があります。ここでは、フリーアドレス導入企業におすすめのツールを紹介しますので参考にしてみてください。
座席管理システム
座席管理システムは、文字通り社員の座席を適正に管理するためのシステムです。フリーアドレス化されたオフィス環境では、誰がどこの席で仕事をしているのか?を把握しづらくのなるのが課題となります。座席管理システムを導入すれば、オンライン上で社内の座席使用状況を可視化したり把握したりすることが可能です。
ビジネスチャットツール
ビジネスチャットツールは、クラウド上でテキストやビデオ・音声通話を使用してメッセージのやり取りができるアプリです。メンバーが散在しているフリーアドレス制の下でも、ビジネスチャットツールがあればどこからでもやり取りができ、コミュニケーションを円滑にできます。
クラウド受付システム
クラウド受付システムは、文字通りクラウド上で受付業務を管理できるシステムです。フリーアドレスを導入した会社で来客があると、クラウド受付システムより、来客があったことを担当者に通知してくれます。受付担当者が不在でも来客を把握し、対応できるステムです。
ファイル共有システム
ファイル共有システムは、インターネット上で複数のメンバーあるいは遠隔でファイル共有ができるシステムです。フリーアドレスオフィスでは、複数のメンバーによって一つのデスクを共有することになるため、情報漏洩や紛失、盗難などのリスクが生じます。ファイル共有システムを導入して一切の書類を電子化、クラウド上で管理できるようにすれば、リスクを最小限に抑えられます。
タスク管理ツール
タスク管理ツールは、タスクのスケジュールや進行状況を可視化して適切に管理できるシステムです。自由席のフリーアドレスオフィスでは、どこで誰がなにをしているか把握しづらいのがデメリット。タスク管理ツールを導入すれば、固定席・自由席に関係なくそれぞれのタスクを可視化して一元管理できます。
Teamsを活用しているシステム
Office365に標準装備されている「Teams」。Teamsと連携した座席管理システムで社内のコミュニケーションを向上させます。Teamsを活用したシステムの例として下記があげられます。
- Colorkrew Biz
- YourDesk
フリーアドレス導入後の課題と解決策
ここでは、フリーアドレス制を導入した後に生じる課題と解決策を紹介します。
自分の席を探す・選ぶのに時間がかかる
フリーアドレスは自分の席を「選べる自由」がある反面、「選ばなければならない」「探さなければならない」面倒さと時間がかかるデメリットがあります。この課題を解決するためには座席管理システムの導入が有効です。座席管理システムなら、フリーアドレスでの座席の予約をしたり、座席状況を可視化したりすることができます。
話したい人を探すのに時間がかかる
フリーアドレスオフィスでは、日ごとに社員の席が変わるため、自分が話したい人を探すのに時間がかかる場合があります。このような場合は、ビジネスチャットツールの導入が効果的です。場所や距離に関係なくオンライン上でメッセージのやり取りができるチャット機能があれば、いつでも必要な人とコミュニケーションが取れる環境を構築できます。現在位置がリアルタイムでわかる座席管理システムも便利です。
タスクマネジメントが難しくなる
社内とはいえ、社員がいろいろな場所で仕事をするフリーアドレスオフィスでは、タスクの管理が難しくなります。「誰がどこでどのようなタスクを行い、どの程度進捗しているのか?」といったことを正確に把握するのは一筋縄ではいきません。この場合は、タスク管理ツールが役に立ちます。オンライン上ですべてのタスクを一元管理できるタスク管理ツールがあれば、フリーアドレスの下でもそれぞれのタスクを適正にマネジメントできます。
セキュリティリスクの問題が生じる
フリーアドレスのオフィス環境では、「すべての席をすべての社員で共有」する状況となるため、必然的に紛失や盗難といったセキュリティリスクが懸念されます。一人ひとりの心構えや意識づけが重要になるのは当然として、それに加えて、ファイル共有システムを導入するのが有効です。さまざまな書類を電子化してクラウド上で管理・共有ができるファイル共有システムを活用すれば、セキュリティリスクを大幅に軽減できます。
- 免責事項
- 本記事は、2023年11月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。