ライザップのマーケティング戦略とは?広告・プロモーションについて調査
最終更新日:2021年09月15日
ライザップのマーケティング戦略のポイント
パーソナルトレーニングジムと聞いて、真っ先に思い浮かべるのが「ライザップ」という方は少なくないのではないでしょうか。トレーニングをされている方はもちろん、されていない方にも非常に認知度が高いジムと言えます。
ライザップは、徹底的な差別化戦略と、印象に残るプロモーション戦略を駆使し、今ではパーソナルトレーニングジムに通わない人にも認知されているジムになりました。
ではライザップはどのような点にポイントを置き、差別化戦略を成功させたのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
ライザップが差別化したこととは
なぜ、ライザップは成功したのか?
現在、フィットネスにおける市場規模は4,000億円を超え、会員数は延べ400万人を超えているという数値があります。健康ブームや筋トレブームなど、フィットネスに関連するブームがあったことは事実ですが、その中でもライザップは多くの顧客獲得に成功したと言えるでしょう。
そのポイントとなったのは、ブルーオーシャンへ攻めていったという点です。月額制の会員制ジムは数が多く、既に飽和状態だったことに対し、短期間でしっかりと結果を出すトレーニングやパーソナルトレーニングジムは手薄でした。
だからこそ、敢えてそこに手を伸ばし成功を掴んだのです。
計算されたブランディング戦略
「ブルーオーシャンを攻めた」と言うように、経営戦略が秀逸だったことは言うまでもありませんが、ライザップがここまで大きく成長できたのはブランディング戦略によるところが大きいでしょう。
それまでフィットネス業界では、「どのような運動をするか」「どのくらいの期間を掛けるか」という点に注目し、ブランディング戦略を打ち出すことが一般的でした。しかしライザップは、敢えて「結果にコミットする」というキーワードと共に、結果をアピールする戦略を立てたのです。
「結果」への着目はリスク?
結果に着目するのは、リスクだと考えるフィットネスクラブ経営者の方も多いでしょう。しかしライザップでは、「痩せるノウハウ」をメソッド化し会員へ提供することで、確かな結果を作り続けているのです。
結果を導き出すために、顧客にとっては安心感がある返金保証を行っています。もし期間内に結果が出なかった場合、支払った金額が返金されるというものです。
ダイエットは食べなければ痩せると勘違いしている方も多いですが、体質次第では、食べていないのに痩せないということも想定できます。
あらゆる可能性を想定した上で返金保証を行うのは、自社のプログラムの自信の表れと言えるでしょう。
また、自信を裏付けるかのように高額の料金設定がされています。一定の所得を持った顧客のみを対象にできるだけでなく、「きっと痩せられる」という安心材料にもつながっているのです。
カギとなった広告プロモーション戦略
短期間で認知度を最大化することができたプロモーション戦略
ブルーオーシャンを攻めるという高い戦略性、結果にコミットするという差別化という観点だけでも、ライザップは十分に成功の可能性を秘めていると言えます。しかし、ここまでライザップの存在が世の中に知られるようになったのは、広告プロモーション戦略の要素が大きいでしょう。
何よりも広く認知されたのは、「結果にコミットする」というキーワードです。非常にキャッチーで頭に残りやすく、CMや駅広告、看板など各所で目に入ることから、印象に強く残っている人も多いでしょう。同様のキーワードを多方面で露出することで、潜在的な顧客へのアプローチが実現されています。
効果的なWebプロモーション
Webでは、「結果にコミットする」と様子を、ストーリー性を持って伝えています。
誰もが知っているような芸能人を広告塔として起用し、実際にライザップを利用したダイエットの様子を配信することで、ビフォーアフターの説得力はもちろん、痩せるまでのストーリーに共感し、利用を検討する人が増えていきます。
Web検索でヒットするように仕込むだけでなく、リターゲティング広告などのプロモーションを通し、興味がありそうな顧客に対して何度も広告が表示されるように戦略を実施していたのです。
何度も同じ広告が現れれば、「自分もやりたい」「自分もやらなきゃ」という気持ちになっていく人が多いのではないでしょうか。人間心理をうまく活用することで、認知度アップはもちろん、他社とは異なるライザップという独自の地位形成に成功したのです。
まとめ
ライザップはユーザーが本当に求めていること「痩せたい」「健康になりたい」というニーズを見出し、そこに対してストレートでわかりやすいプロモーション戦略をしたことで成功しました。
今でこそライザップを真似した業態、すなわち結果を重視するようなトレーニングジムは増えているものの、先行者優位で確実なポジションを手にしたライザップは引き続き成長を続けています。
ライザップのマーケティング戦略で真似をできる点としては、まず本質的なユーザーニーズを見つけることが重要です。ライザップは、「短期間で確実に痩せたい」というニーズに対し、価値提供できる商品やサービスを開発しました。また、内容を分かりやすく伝えるために、芸能人やTV、Webを活用した広告プロモーションを多数展開しています。
マーケティング戦略において重要な考え方に「バリュープロポジション」というものがあります。バリュープロポジションとは、顧客のニーズを起点とする、他社では持ち合わせていない自社独自の強みを指します。
ユーザーニーズを起点として、自社だけでしか提供できない価値を明確にできれば、差別化以上の独自化が可能になり、一人勝ちができるマーケティング戦略が可能です。
Zenkenは様々な業界で120業種を超える企業の集客向けWebサイトの制作実績があり、バリュープロポジションを軸としたマーケティング戦略を得意としています。まずはお気軽にご相談ください。