フィットネスクラブの販売促進で成功するには?販促方法と事例を紹介
最終更新日:2024年04月19日
フィットネスジムに販売促進が必要な理由
フィットネスジムの販促担当者であれば、「もっと売上を伸ばしたい」、「うまく集客するにはどうすべきか」と悩んでいる方も多いでしょう。売上向上や集客アップのためには、どのように販売促進を行うかが非常に重要です。
ここでは、なぜフィットネスジムに販売促進が必要なのか、について詳しく解説していきます。
販促担当者だけでなく、これからフィットネスジムを運営していきたい方やマーケティングに興味がある方もぜひ参考にしてみてください。
商圏のユーザーを獲得するため
コロナ禍による健康志向の上昇で、近年フィットネスジムの需要が急増しています。そのため、新しく運営を開始したジムも数多く存在し、市場規模が拡大し続けている現状です。
競合他社が増えるにつれて、ユーザーの取り合いが激化するのは明確です。他社と差をつけるためには、いかに魅力的な戦略を打ち出すのかが重要なポイントとなります。「ここに行きたい」、「他よりもメリットが多い」とユーザーの気持ちを少しでも動かすことができれば、自社を選んでもらえる確率がアップするでしょう。
つまり競争が激しい市場において、販売促進は最も効果的なマーケティング戦法と言えるでしょう。多くのユーザーを獲得することによって、必然的にジムの売上を伸ばすことにも成功します。
多様化に対応したプログラムを知ってもらうため
フィットネスジムユーザーは、さまざまな利用目的を持ってジムに通っています。その目的は年々多様化しており、ただの体力作りや健康維持に留まりません。
最近では、「スタイル維持に励みたい」「リラクゼーションで気持ちを安定させたい」「人とのつながりを持ちたい」など一人一人の目的が異なっています。そのため、今までの経営戦略では難しく、ニーズに対応した新しいプログラムを打ち出していかなければなりません。
多彩なプログラムがあることを知ってもらうためには、適切な販売促進が役に立ちます。ユーザーの利用目的をしっかりと汲み取り、「自社なら解決できる」ということを伝えましょう。
Web広告の一般化
近年の急激なIT化により、フィットネスジムのWeb広告が一般化しています。Webマーケティングはエリアを超えて宣伝できてしまうため、以前よりも競合他社との差別化が厳しい状況です。
広範囲かつあらゆるターゲット層に対して広告できるというメリットは、同時にデメリットも生み出します。自社だけでなく他社も同様にマーケティング戦略を行うため、ユーザー獲得の競争が激化してしまうのです。
そこで重要になるのは、やはり販売促進活動です。広告が魅力的であればあるほど、ユーザーが興味を持ってくれる可能性は高まります。Web広告は「一瞬で気を引けるか」が重要であるため、その特徴に合わせた販売促進を行う必要があります。
今までの販促内容では対応できない部分もあるため、正しいWebマーケティングの方法を身につけるようにしましょう。
販売促進で押さえるべきポイント
販売促進はフィットネスジムの経営戦略として非常に重要ですが、的が外れた方法だと効果が半減してしまいます。
そこで、質の高い販売促進を行うためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
ここでは実際に行っている販売促進の成功事例について紹介しますので、ぜひ自社の販促方針に取り入れてみてください。
ライフスタイルに合わせたフィットネスで集客する「JOYFIT」
全国に300店舗を展開する「JOYFIT」は、自分のライフスタイルに最適な店舗を3種類から選べるのが特徴です。
総合型スポーツクラブ「JOYFIT」
年代やシーンを問わず、誰でも気軽に通えることを目的とした店舗。
24時間営業の「JOYFIT24」
仕事の前後にも通いたいという忙しい社会人のニーズに対応した店舗。
女性のための「JOYFIT YOGA」
リラックス効果やヒーリングを求める女性専用のヨガスタジオ。
このように「JOYFIT」では、多様なニーズに合わせた店舗展開を行っており、人生のライフスタイルに寄り添った販売促進が特徴です。
店舗形態やプログラムの多様化「セントラルフィットネス」
「セントラルフィットネス」では、総合型スポーツクラブならではのフルサービスに加え、あらゆるニーズに対応したきめ細やかな販売促進が打ち出されています。
ユーザーの利用目的を的確に反映した「独自プログラム」の開発
3ヶ月毎に新たなプログラムを提供し続け、ユーザーが他社へ離れていかないよう工夫しています。特に女性に特化した「ビューティープロジェクト」は成功事例の一つ。ダイエットだけでなく、小顔効果や肩こり解消など多くの女性が抱える悩み・不調を解決したするためのトレーニングを取り入れています。
新しい店舗形態を展開
ホットヨガスタジオや24時間営業など特化型フィットネスジムを次々にオープンさせ、総合型ではまかなえない多様なニーズに応えています。
利用者の体型変化を公開し効果を紹介「BEYOND」
パーソナルジムを全国に展開する「BEYOND」は、Instagramを利用した販売促進を行なっています。
実際の利用者がどれほどの効果を得たのか、体型のビフォーアフターを公開し、「自分でもできるかも」「こんなに変わるならやってみたい」と思わせるのが狙いです。視覚的に効果を実感させることで、ユーザーからの興味関心を促し、新規契約までつなげやすくしています。
またSNSを利用することで、若い世代への訴求効果もあります。SNSを介した購買活動の事例はすでに多く報告されており、非常に効果の高い方法です。
フィットネスで販売促進を成功させる方法
フィットネスジムによってさまざまな販売促進が打ち出されていますが、成功させるためにはいくつかのコツがあります。
誤ったやり方を行ってしまわないよう、販売促進の正しい方法を学び効率的に実践していくことが重要です。
フィットネスジムにおける効果的な販売促進方法について解説していきます。
自社のコンセプト・強みを見直す
他社との差別化をはかるために、自社のコンセプトや強みを見直すことから始めましょう。ユーザーにとって「ここに通えばどんなメリットがあるのか」というポイントは非常に重要です。利用目的や悩みに合った特徴があれば、フィットネスジムを契約する際の大きな決め手となるでしょう。
他社と似たような施策になっていないか?獲得したいユーザーはどんな年齢層・性別なのか?対象エリアでどんな存在を目指したいのか?など、自社におけるコンセプトを再度確認するようにしてください。もしも差別化できていない、コンセプトからズレている、といった問題がある場合は早めに軌道修正しなければなりません。
コンセプト・強みを改めてチェックすることで、販売促進の方向性を定めやすくなります。販売促進を成功させるための第一ステップとなりますので、今すぐにでも行うことをおすすめします。
ポジショニングメディアによる販売促進
ランディングページや目を引くホームページを作成するのも大切な販売促進活動です。全面的に強みを打ち出すようなポジショニングメディアがあれば、ユーザーに興味を持ってもらいやすくなります。
ポジショニングメディアとは、自社に適した特定市場において専門のWebメディアを立ち上げ、成約につながる自社と親和性の高いユーザーを集客できるメディア戦略です。
ポータルサイトやWebサイトを使うことで自社の認知度を高めることはできますが、顧客が選ぶフィットネスジムのうちの1つとして入り込むため、必ずしも選ばれるわけではありません。
自社に適した顧客を集客することで選ばれやすくなるだけでなく、ライフタイムバリューを伸ばすことにもつながります。
ポジショニングメディアに興味を持ち、より詳しく知りたい方はポジショニングメディアについてまとめた資料も別途ご用意しています。ぜひダウンロードしてご活用ください。
ポータルサイトへ登録する
集客アップのためには、フィットネスジムに特化したポータルサイトへ登録するのも効果的です。フィットネスジムを探す人の多くがWeb検索を利用しているため、即効性とコスパの観点から見ると、ポータルサイトは非常に効率の良い戦略と言えるでしょう。
具体的なものを挙げると、月間利用者数15万人を超える「FitMap」やサポート体制が優れている「Asreet」などが代表的です。まずはどちらか一つでも登録しておくことをおすすめします。
SNSを運用する
フィットネスジムはインスタグラムとの相性が良く、販売促進に絶大な効果を発揮します。
拡散力の高いSNSを利用することによって、不特定多数の人に知ってもらうきっかけを作り、認知度・信頼度を一気に引き上げることが可能です。特にインスタグラムは写真や動画を中心としたSNSであるため、フィットネスジムの雰囲気やトレーニング内容を発信しやすいというメリットがあります。
またSNS運用は、低コストで始められるのもメリットです。一般的な広告は膨大な費用を要するため、SNSを利用することで経費を抑えることができます。
Web広告を出す
潜在的な顧客をターゲットにするためにはWeb広告も利用すべきです。GoogleやYahoo!などの大手検索エンジンサイトに広告費を払うことで、ユーザーの上位検索結果に表示される仕組みとなっています。
自社の特徴や強みを含んだキーワードを設定すれば、ニーズにマッチした潜在顧客を絞り込むことができ、より集客アップを見込めます。
一般的な検索方法で自社サイトをヒットさせるためには、非常に高度なSEO対策が必要です。しかしWeb広告を出すことによって容易に上位表示させることができます。また自社の強みにマッチングしたユーザーが集まりやすいという点も魅力の一つでしょう。
キャンペーンを行う
入会キャンペーンでハードルを下げれば、一気に新規ユーザーを獲得しやすくなります。フィットネスジムでは基本となる販売促進方法の一つですので、集客アップを狙いたいならば必ず行うようにしましょう。
特にフィットネスジム未経験者に対して効果的な戦略です。初めて契約する際には不安やためらいが出てしまいますが、気軽に入会できる施策を打ち出すことでユーザーを安心させることができます。「入会費半額」「一か月無料」など多様な特典を用意しておきましょう。
さらに競合他社がどのようなキャンペーンを実施しているか調査することも大切です。他のフィットネスジムに流れていかないよう、ユーザーにとって魅力的なキャンペーンを考案するようにしてください。
会員カードをアプリに電子化する
近年特に注目を集めているのが、会員カードを電子化するという販売促進方法。ユーザーと店舗の双方にメリットがあるため、まだやっていない場合は一早く取り入れるべきです。
ユーザーにとってのメリットは「わざわざ会員証を持ち歩く必要がない」、「会員証の管理が楽」、「家族分をまとめられてスッキリする」、「入店時の会員証チェックをスムーズにできる」など、いくつも挙げられます。面倒くさい工程が減るため、利用継続率を高める理由の一つにも。
店舗側のメリットとしては、電子化することで作業負担が大幅に減り、業務効率向上やコスト削減が見込めるという点。ユーザーの来店情報を簡単に管理することも可能です。
イベントを開催する
既存ユーザーの退会を防ぐため、定期的にイベントを実施しましょう。単調な運営だとどうしてもマンネリ化してしまい、ユーザーは飽きてしまいます。
販売促進といえば新規顧客の獲得に目が行きがちですが、今いるユーザーを大切にすることも売上向上には重要です。既存ユーザーが離れていかないよう魅力的なイベントを開催し、通う楽しみを作ってあげてください。
またバラエティ豊かなイベントがあることをきっかけに、新規ユーザーが集まる可能性もあります。自社ホームページやポータルサイトで積極的にアピールするのも販売促進につながるでしょう。
フィットネスジムの販売促進を成功させよう
フィットネスジムの売上を伸ばすためには、集客アップのための販売促進が重要です。いかに効果の高いマーケティング戦略を行うかがキーポイントであり、販促担当者は正しい方法を身につけなければなりません。
まずは現在の販売促進が正しいやり方なのか、今一度見直してみましょう。さらに今回ご紹介した成功事例や戦略のコツを参考に、今後の運営方針を改めて検討してみてください。